25 / 29
どうすれば宜しいのですかねぇ〜
しおりを挟む
みなさんこんばんは、八尋雄太です。メリークリスマス!と言うべきでしょうか。世間は、クリスマスイブで賑わっているらしいですから。まぁ特に何もせず、いつも通りコールセンターのアルバイトに来ているんですけど。
大学は、すでにお休みです。クリスマスの日はどうしても人数が少なくなるので、頼まれてシフトを入れた感じです。上司の武市SVから、だいぶ感謝されましたよ。こちとら、大雅くんと家で二人っきりって言うのも気まずいので…。職場で気を紛らわせるなら、こちらこそ感謝したいと言った所でしょうか。
言うて、その大雅くんも出勤していますよ。書き入れ時だから、ここで稼がんと…っ言ってました。実際に今日一日で、結構なインセンティブを稼いでいるようですよ。
部屋の端まで届いてくる関西弁も、相変わらずです。だけど、心なしいつもより声のトーンが暗い気がするのは僕だけでしょうか…?と思っていましたが、僕だけでもなかったようです。隣の席にいたジェニファーさんから、声をかけられました。
「あなた方、な~んか暗いじゃない?さては、何かあったわね?愛しの大雅ちゃんから無理矢理襲われて、つい拒絶でもしちゃったのかしら~?」
後半部分は冗談で言ったのでしょうが、本当に何で分かるんですかね。顔にでも、書かれているんでしょうか。ジェニファーさんを適当にいなして、お客様との応対に集中するようにしました。今は余計な事を考えず、仕事仕事…。
仕事かぁ。年が明けて、来年は三回生だなぁ。そろそろ、就職活動を含め今後の予定を決めて行かなければいけない時期だ。うぅ、考えたくはなかった。だけど僕、卒業後はどうなっているんだろう?
親父の会社を継ぐ?その前提として、どこかの企業で社会経験を積む?コールセンターの仕事は肌に合っているから、このままこの会社に就職?それとも、学芸員の資格を取って狭き門を目指してみるの?
大雅くんとの関係は、どうケリをつけるの?そして、元彼との関係は…?
考えていたら、本当に頭がいっぱいで対応がおざなりになってきた。いけない。今は、本当に目の前(電話越し)のお客様の事だけ考えないと…。だけど、そろそろ時間的に次の対応が最後だろう。僕、この通話を終えたら大雅くんにしっかりと返事をするんだ…!
「あらぁ~、夜分に恐れ入りますねぇ~。高校生の孫が乱闘騒ぎを起こしたそうなんですけど、相手方から慰謝料を請求されましてねぇ。この、スマホでの振り込みと言うのはどうすれば宜しいのですかねぇ~」
お婆ちゃん!?ここ、料金・プランの窓口ですよ?操作に関しては、別窓口です…とか言ってる場合じゃない。これば、明らかに振り込め詐欺だ!
だけどあまり強引に訂正すると、かえって逆効果だと聞いた事がある。ここはお婆ちゃんの長話に付き合う振りをして、なるべく時間を稼ごう…。幸い、特に聞いてもいないのに向こうの方から孫の自慢話を始めたぞ。よし。これで少し頭を冷やすか、もしくはご家族でも帰って来られれば安心だ。
ただならぬ気配を察して、ジェニファーさんが武市SVを呼んでくれた。彼女が通話の内容をモニタリングして、都度適切な対応を教えてくれる。ただ毎回と言う訳には行かないので、ある程度はアドリブで話さなければ。
周りに人が付いてくれて心強いけど、これは長期戦だな…。
大学は、すでにお休みです。クリスマスの日はどうしても人数が少なくなるので、頼まれてシフトを入れた感じです。上司の武市SVから、だいぶ感謝されましたよ。こちとら、大雅くんと家で二人っきりって言うのも気まずいので…。職場で気を紛らわせるなら、こちらこそ感謝したいと言った所でしょうか。
言うて、その大雅くんも出勤していますよ。書き入れ時だから、ここで稼がんと…っ言ってました。実際に今日一日で、結構なインセンティブを稼いでいるようですよ。
部屋の端まで届いてくる関西弁も、相変わらずです。だけど、心なしいつもより声のトーンが暗い気がするのは僕だけでしょうか…?と思っていましたが、僕だけでもなかったようです。隣の席にいたジェニファーさんから、声をかけられました。
「あなた方、な~んか暗いじゃない?さては、何かあったわね?愛しの大雅ちゃんから無理矢理襲われて、つい拒絶でもしちゃったのかしら~?」
後半部分は冗談で言ったのでしょうが、本当に何で分かるんですかね。顔にでも、書かれているんでしょうか。ジェニファーさんを適当にいなして、お客様との応対に集中するようにしました。今は余計な事を考えず、仕事仕事…。
仕事かぁ。年が明けて、来年は三回生だなぁ。そろそろ、就職活動を含め今後の予定を決めて行かなければいけない時期だ。うぅ、考えたくはなかった。だけど僕、卒業後はどうなっているんだろう?
親父の会社を継ぐ?その前提として、どこかの企業で社会経験を積む?コールセンターの仕事は肌に合っているから、このままこの会社に就職?それとも、学芸員の資格を取って狭き門を目指してみるの?
大雅くんとの関係は、どうケリをつけるの?そして、元彼との関係は…?
考えていたら、本当に頭がいっぱいで対応がおざなりになってきた。いけない。今は、本当に目の前(電話越し)のお客様の事だけ考えないと…。だけど、そろそろ時間的に次の対応が最後だろう。僕、この通話を終えたら大雅くんにしっかりと返事をするんだ…!
「あらぁ~、夜分に恐れ入りますねぇ~。高校生の孫が乱闘騒ぎを起こしたそうなんですけど、相手方から慰謝料を請求されましてねぇ。この、スマホでの振り込みと言うのはどうすれば宜しいのですかねぇ~」
お婆ちゃん!?ここ、料金・プランの窓口ですよ?操作に関しては、別窓口です…とか言ってる場合じゃない。これば、明らかに振り込め詐欺だ!
だけどあまり強引に訂正すると、かえって逆効果だと聞いた事がある。ここはお婆ちゃんの長話に付き合う振りをして、なるべく時間を稼ごう…。幸い、特に聞いてもいないのに向こうの方から孫の自慢話を始めたぞ。よし。これで少し頭を冷やすか、もしくはご家族でも帰って来られれば安心だ。
ただならぬ気配を察して、ジェニファーさんが武市SVを呼んでくれた。彼女が通話の内容をモニタリングして、都度適切な対応を教えてくれる。ただ毎回と言う訳には行かないので、ある程度はアドリブで話さなければ。
周りに人が付いてくれて心強いけど、これは長期戦だな…。
0
あなたにおすすめの小説
オッサン課長のくせに、無自覚に色気がありすぎる~ヨレヨレ上司とエリート部下、恋は仕事の延長ですか?
中岡 始
BL
「新しい営業課長は、超敏腕らしい」
そんな噂を聞いて、期待していた橘陽翔(28)。
しかし、本社に異動してきた榊圭吾(42)は――
ヨレヨレのスーツ、だるそうな関西弁、ネクタイはゆるゆる。
(……いやいや、これがウワサの敏腕課長⁉ 絶対ハズレ上司だろ)
ところが、初めての商談でその評価は一変する。
榊は巧みな話術と冷静な判断で、取引先をあっさり落としにかかる。
(仕事できる……! でも、普段がズボラすぎるんだよな)
ネクタイを締め直したり、書類のコーヒー染みを指摘したり――
なぜか陽翔は、榊の世話を焼くようになっていく。
そして気づく。
「この人、仕事中はめちゃくちゃデキるのに……なんでこんなに色気ダダ漏れなんだ?」
煙草をくゆらせる仕草。
ネクタイを緩める無防備な姿。
そのたびに、陽翔の理性は削られていく。
「俺、もう待てないんで……」
ついに陽翔は榊を追い詰めるが――
「……お前、ほんまに俺のこと好きなんか?」
攻めるエリート部下 × 無自覚な色気ダダ漏れのオッサン上司。
じわじわ迫る恋の攻防戦、始まります。
【最新話:主任補佐のくせに、年下部下に見透かされている(気がする)ー関西弁とミルクティーと、春のすこし前に恋が始まった話】
主任補佐として、ちゃんとせなあかん──
そう思っていたのに、君はなぜか、俺の“弱いとこ”ばっかり見抜いてくる。
春のすこし手前、まだ肌寒い季節。
新卒配属された年下部下・瀬戸 悠貴は、無表情で口数も少ないけれど、妙に人の感情に鋭い。
風邪気味で声がかすれた朝、佐倉 奏太は、彼にそっと差し出された「ミルクティー」に言葉を失う。
何も言わないのに、なぜか伝わってしまう。
拒むでも、求めるでもなく、ただそばにいようとするその距離感に──佐倉の心は少しずつ、ほどけていく。
年上なのに、守られるみたいで、悔しいけどうれしい。
これはまだ、恋になる“少し前”の物語。
関西弁とミルクティーに包まれた、ふたりだけの静かな始まり。
(5月14日より連載開始)
人気作家は売り専男子を抱き枕として独占したい
白妙スイ@1/9新刊発売
BL
八架 深都は好奇心から売り専のバイトをしている大学生。
ある日、不眠症の小説家・秋木 晴士から指名が入る。
秋木の家で深都はもこもこの部屋着を着せられて、抱きもせず添い寝させられる。
戸惑った深都だったが、秋木は気に入ったと何度も指名してくるようになって……。
●八架 深都(はちか みと)
20歳、大学2年生
好奇心旺盛な性格
●秋木 晴士(あきぎ せいじ)
26歳、小説家
重度の不眠症らしいが……?
※性的描写が含まれます
完結いたしました!
エリート上司に完全に落とされるまで
琴音
BL
大手食品会社営業の楠木 智也(26)はある日会社の上司一ノ瀬 和樹(34)に告白されて付き合うことになった。
彼は会社ではよくわかんない、掴みどころのない不思議な人だった。スペックは申し分なく有能。いつもニコニコしててチームの空気はいい。俺はそんな彼が分からなくて距離を置いていたんだ。まあ、俺は問題児と会社では思われてるから、変にみんなと仲良くなりたいとも思ってはいなかった。その事情は一ノ瀬は知っている。なのに告白してくるとはいい度胸だと思う。
そんな彼と俺は上手くやれるのか不安の中スタート。俺は彼との付き合いの中で苦悩し、愛されて溺れていったんだ。
社会人同士の年の差カップルのお話です。智也は優柔不断で行き当たりばったり。自分の心すらよくわかってない。そんな智也を和樹は溺愛する。自分の男の本能をくすぐる智也が愛しくて堪らなくて、自分を知って欲しいが先行し過ぎていた。結果智也が不安に思っていることを見落とし、智也去ってしまう結果に。この後和樹は智也を取り戻せるのか。
俺の婚約者は小さな王子さま?!
大和 柊霞
BL
「私の婚約者になってくれますか?」
そう言い放ったのはこの国の王子さま?!
同性婚の認められるパミュロン王国で次期国王候補の第1王子アルミスから婚約を求められたのは、公爵家三男のカイルア。公爵家でありながら、長男のように頭脳明晰でもなければ次男のように多才でもないカイルアは自由気ままに生きてかれこれ22年。
今の暮らしは性に合っているし、何不自由ない!人生は穏やかに過ごすべきだ!と思っていたのに、まさか10歳の王子に婚約を申し込まれてしまったのだ。
「年の差12歳なんてありえない!」
初めはそんな事を考えていたカイルアだったがアルミス王子と過ごすうちに少しづつ考えが変わっていき……。
頑張り屋のアルミス王子と、諦め系自由人のカイルアが織り成す救済BL
経理部の美人チーフは、イケメン新人営業に口説かれています――「凛さん、俺だけに甘くないですか?」年下の猛攻にツンデレ先輩が陥落寸前!
中岡 始
BL
社内一の“整いすぎた男”、阿波座凛(あわざりん)は経理部のチーフ。
無表情・無駄のない所作・隙のない資料――
完璧主義で知られる凛に、誰もが一歩距離を置いている。
けれど、新卒営業の谷町光だけは違った。
イケメン・人懐こい・書類はギリギリ不備、でも笑顔は無敵。
毎日のように経費精算の修正を理由に現れる彼は、
凛にだけ距離感がおかしい――そしてやたら甘い。
「また会えて嬉しいです。…書類ミスった甲斐ありました」
戸惑う凛をよそに、光の“攻略”は着実に進行中。
けれど凛は、自分だけに見せる光の視線に、
どこか“計算”を感じ始めていて……?
狙って懐くイケメン新人営業×こじらせツンデレ美人経理チーフ
業務上のやりとりから始まる、じわじわ甘くてときどき切ない“再計算不能”なオフィスラブ!
地味メガネだと思ってた同僚が、眼鏡を外したら国宝級でした~無愛想な美人と、チャラ営業のすれ違い恋愛
中岡 始
BL
誰にも気づかれたくない。
誰の心にも触れたくない。
無表情と無関心を盾に、オフィスの隅で静かに生きる天王寺悠(てんのうじ・ゆう)。
その存在に、誰も興味を持たなかった――彼を除いて。
明るく人懐こい営業マン・梅田隼人(うめだ・はやと)は、
偶然見た「眼鏡を外した天王寺」の姿に、衝撃を受ける。
無機質な顔の奥に隠れていたのは、
誰よりも美しく、誰よりも脆い、ひとりの青年だった。
気づいてしまったから、もう目を逸らせない。
知りたくなったから、もう引き返せない。
すれ違いと無関心、
優しさと孤独、
微かな笑顔と、隠された心。
これは、
触れれば壊れそうな彼に、
それでも手を伸ばしてしまった、
不器用な男たちの恋のはなし。
僕たち、結婚することになりました
リリーブルー
BL
俺は、なぜか知らないが、会社の後輩(♂)と結婚することになった!
後輩はモテモテな25歳。
俺は37歳。
笑えるBL。ラブコメディ💛
fujossyの結婚テーマコンテスト応募作です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる