異世界転移から始まるハーレム生活〜チートスキルを貰った俺は、妹と共に無双する〜

昼寝部

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1章 異世界へ

熊退治

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 『ココナツ村』から出た俺たちは作戦会議を行う。

「私は熊の動きを止めたらいいんだよね?」
「あぁ。あとは俺に任せろ」

 お互い、熊の位置を把握できる賢者スキルがあるからこそできる作戦だ。

「うんっ!あとはお兄ちゃんに任せるよ!じゃあ早速……マルチプルっ!」

 カナデが魔法を発動し、周囲に生息する熊全てに照準を合わせる。

「バインドっ!」

 カナデが拘束魔法を発動。
 周囲にいる熊全ての動きが止まったのをスキルで把握する。

「どう!お兄ちゃんっ!」
「あぁ、さすがカナデだ」
「えへへ~」

 そう言ってカナデの頭を軽く撫でる。

「じゃあ行ってくるよ」
「うんっ!熊肉楽しみにしてるね!」

 カナデを撫で終えた俺は熊討伐に向かった。



「サクッと終わらせてシャルさんたちを安心させるか」

 俺は索敵スキルを使い、俊敏値SSをフル稼働させて熊の位置まで向かう。

「お、ちゃんと動けなくなってるな」

 カナデの魔法により身体を縛られて地面に転がっている。
 俺は無防備な熊の頭を斬り、絶命させる。
 そして異空間ボックスに熊を収納する。

「あと110頭程度か。これなら10分もあれば終わるな」

 俺はダッシュで拘束されている熊たちへ向かい、全ての熊を絶命させた。



 10分後、村の入り口には合計115頭の熊の死体が転がっていた。

「こ、これは……」
「周辺にいた熊です」

 俺の返答にシャルさんが固まる。

「私たちが退治しておいたよ!まぁ、倒したのはお兄ちゃんだけどね!」
「これで村は安全です。周囲に熊は居なくなったので」

 俺の言葉を聞き、シャルさんが“ガクっ”と膝をつく。

「ちょっ!大丈夫ですか!?」
「は、はい。大丈夫です。村が安全と分かったら力が抜けてしまって」
「今まで村を守るために気を張ってたからだと思います。これで脅威は去ったので安心してください」
「ぐすんっ。ありがとう……ございます」

 涙を流しながら感謝するシャルさんを見て、村を救うことができて良かったと思った。



 熊が討伐されたことは村中に知れ渡り、その日の夜は宴会が開かれた。

「今日は熊肉を使った豪華な料理をご用意しました。遠慮なく食べてくださいね」
「ありがとうございます!」

 とのことで村人たちと宴会を行う。

「兄ちゃんたち強いな!10分足らずで115頭も倒すなんて!本当にEランク冒険者か!?」
「村を守ってくれてありがとう!君たちは命の恩人だ!」
「ここに永住してもいいぞ!俺たちが歓迎してやる!」

 等々、酔っ払ってる村人たちから色々と話しかけられる。

 中でも多かったのが…

「アキトさん!コチラのお料理はいかがですか?」
「私の作った料理も食べてくださいっ!」
「あ、ずるい!私もアキトさんに手料理を食べてほしいのに!」

 何故か村の女性たちが俺に手料理を食べさせようとしたことだ。

 どうやら、この村では若い男は皆んな外へ出て仕事をしているため、男性陣が中年層しかおらず、若い男性が珍しいようだ。
 誰も俺のそばから離れる様子はない。

「アキトさんモテモテですね。強くてカッコいいとなれば当然だとは思いますが」
「だね。でもお兄ちゃんのことだから自分がモテモテだなんて自覚してないと思うよ。お兄ちゃん、超鈍感だからね」
「あはは……」

(アイツら俺の方を見て何やら話しているようだが……コソコソ話すくらいなら助けてほしい)

 そんなことを思いつつも宴会を楽しんだ。



 翌日。

「これでよしっ!」
「ありがとう、カナデ」
「ううん!これくらい大したことないよ!」

 村の外に置いてあった大量の熊をカナデが魔法で全て凍らせ、保管できる場所をシャルさんに依頼した。
 すると1軒の空き家を使うこととなり、空き家1軒を丸ごと冷凍庫にして熊の管理をお願いした。

「熊はこの村の人たちにとって食料になるからね!腐らせるわけにはいかないよ!」
「何から何までありがとうございます」

 何度目かの感謝の言葉をシャルさんが口にする。

「気にしないでください。それよりこんなに沢山のお米をいただいてもよろしかったのですか?」
「問題ありません。むしろ、こんなに沢山の熊肉をいただいたお礼がお米でよろしかったのですか?」
「「もちろんです!」」

 俺たちの声が被る。
 どうやらこの世界ではお米の需要が低く、人気のない食材の一つらしい。
 そのため王都では出回っておらず、村人たちは米を売って金にするような生活を送っていなかった。

「ふふっ。お二人は米が本当に好きなんですね」

 宴会では久々に口にした米に思わず涙が溢れたくらいだ。
 村を救ったことに加え、涙を流すほど白米が好きな俺たちのことを村人全員が気に入り、沢山のお米をいただいた。

「作る側からしても白米を美味しそうに食べていただき、とても嬉しかったです。いつでも米をご用意しておりますので、気軽に立ち寄ってくださいね」
「また来いよ!兄ちゃんたち!」
「また来てくださいねー!」

 こうして俺たちは村人全員から見送られ、村を出発した。



 王都への帰りもミナミに運転をお願いし、馬車を走らせる。

「良い村だったな」
「うん!また行こうね!」

 俺たちは村人たちからの手厚い歓迎や村の雰囲気が好きになり、定期的に訪れることを決める。

「それより、あの村の近くにダンジョンがあるね」
「あぁ。今回、熊が村周辺まで来てた理由はダンジョン崩壊により魔物が溢れた結果だろう」

 熊が溢れた理由を賢者さんに問いかけると、ダンジョン崩壊を起こし、魔物がこの辺りを出歩いている状況を把握。
 すぐに確認へ向かうと、ゴブリンやオークなどの魔物が森の中を歩き回っていた。

「熊が住んでた場所に魔物が現れ、魔物たちに生活圏を奪われた熊が村の近くまで来てたんだ。おそらくだけど、あのダンジョンは冒険者ギルドも把握してない」
「うん。はやく帰ってレーネさんに伝えないと」

 もう少し長く滞在したかったが、レーネさんへの報告があるため、すぐに帰還することにした。

「一応、森の中を歩いていたモンスターは全て倒したけど、また溢れる可能性はある」
「だね。私たちが勝手にダンジョンに入るわけにはいかなかったし」

 本当はダンジョン崩壊を起こしたダンジョンに入って一体でも多く魔物を討伐したかったが、ダンジョン崩壊は未経験なため、レーネさんに指示を仰ぐことにした。
 一応、シャルさんにはダンジョン崩壊によって熊が村付近までいたことを伝え、今後、魔物が村までやって来る可能性を伝えてある。
 ちなみに森を徘徊していたモンスターたちを倒したおかげでレベルが上がりまくり、美味しい思いをした。

「そういえば徘徊しているモンスターの方が経験値が多かったな。なんでだろ?」

『解、ダンジョン崩壊を起こしてるダンジョンは魔物のレベルが上がります。それによりレベルアップが普段よりも簡単に起こりました。ちなみにダンジョン崩壊を起こしたダンジョンは普段よりワンランク上のダンジョンとして扱われますので注意が必要です』

 脳内で俺の疑問に答えてくれる賢者さん。

「さすが賢者さんだ」
「だね!凄すぎて賢者ちゃんって呼びたくなるよ!」
「……それ、褒めてんのか?」

 そんな会話をしながら王都を目指した。
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