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5章 ドラマ撮影開始まで
夏目凛の写真集発売 1
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6/1となる。
本日はゴールデンウィーク初日に撮影した俺単独の1st写真集が発売される日。
俺と寧々は早朝から驚かされていた。
「ヤバいよ、お兄ちゃんっ!これはヤバすぎるよ!」
「そ、そうだな。まさか7時の時点で入手困難な状況になってるとは……」
俺は寧々とSNSのコメント欄を見ながら呟く。
そこには…
〈いやぁぁぁっ!リン様の写真集が買えなかったよぉぉぉっ!〉
〈0時過ぎにコンビニ行ったらリン様の写真集が完売してたんだけど!?〉
〈リン様の写真集を買った人へ。今なら10万円で買うので売ってください〉
等々、0時から販売していたコンビニでは一瞬で完売続出となったようで、深夜帯から大騒ぎである。
「当たり前のように俺の名前がトレンド1位やし」
「すごいよね。お兄ちゃんの名前がトレンド1位になっても驚かなくなったよ」
何度も経験してきたため、トレンド1位に俺の名前があっても驚かなくなった。
「それにしても完売続出かぁ。嬉しい話だな」
一瞬で入手困難な状態になったことは驚いたが、それ以上にたくさんの人が買ってくれたことの方が嬉しい。
前回、俺が『読者モデル』の表紙を飾った雑誌では、俺以外のモデルも雑誌に載っていたが、今回は自分1人の写真しか掲載されていないため他人の人気に頼ることができない。
よって今回の売り上げは俺の人気度が直結するが、売り切れ続出の事態となっていると知り、嬉しさが込み上げてくる。
「うんうん!買った人たちもお兄ちゃんの写真集に大満足みたいだよ!」
そう言って寧々がスマホを見せてくれる。
そこには…
〈リン様の写真集、半端ないって!絶対買った方がいいよ!〉
〈目の保養だわぁ!日々の疲れがリン様によって浄化されるよ!〉
〈リン様の写真集を見続けて4時間経過したけど全然飽きることなく見続けてる!やっぱリン様はイケメンすぎるよっ!〉
〈リン様カッコ良すぎっ!私、3冊も買っちゃったよ!〉
〈一生眺めれるくらいのイケメン!もう、私の恋人はリン様の写真集でいいわ!〉
等々、大満足のコメントが多々見られた。
「買ってくれた人たちが嬉しそうなら良かったよ」
買ったことを後悔した等のコメントは見られないため、自然と笑みが溢れる。
「ほんと、矢上さんが私たちにお兄ちゃんの写真集を配ってくれて良かったよ。お兄ちゃんの写真集を購入するとなれば、0時前にはコンビニで待機しないといけなかったからね」
寧々の話によると、昨日の夜から俺の写真集が発売されるのを待っていた方が多くいたようで、至る所で謎の行列が発生したらしい。
「あ、そういえば真奈美ちゃんと桃華さん、美奈ちゃんから何かメッセージは来た?」
「お、よく分かったな。朝起きたら3人からメッセージが届いてたぞ」
勘の良さに驚きながら俺は肯定する。
0時過ぎに3人からメッセージが来ており、3人ともご丁寧に俺の写真集を手に持った状態で自撮り写真を送ってくれた。
「3人とも俺の写真集を買ったことを報告してくれたんだ。知り合いに見られるのは恥ずかしいが、発売直後に買ってくれたのは嬉しいな」
「そうだね!きっと寝る間を惜しんで3人ともお兄ちゃんの写真集を見てるはずだよ!」
「睡眠時間を削ってまで見てほしくはないんだが……」
俺の写真集なんか寝る間を惜しんで見る物ではないのでやめてほしい。
そんなことを思っていると…
「あ、そうそう!面白いコメントを見つけたよ!」
そう言って寧々がスマホを触り出す。
そして「あ、これこれ!」と言って寧々がスマホを見せてくる。
そこには…
〈10時開店のTSU⚪︎AYAに行ったらズラーっと行列ができてた。ちなみに並んでた人はみんな女性〉
〈夏目凛の写真集が買えなかった女性たちの列だなww〉
〈てか、我が家の近くにあるTSU⚪︎AYAに高校生くらいの女子がたくさん並んでるんだけど!今日、平日だよな!?〉
等々、開店時間まで3時間くらいあるにも関わらず、至る所で行列ができているようだ。
「お兄ちゃんの写真集をゲットするためにみんな必死だね!」
「必死過ぎるわ」
飲食店でもないTSU⚪︎AYAで大行列ができるとか聞いたことがない。
「凄いよね、お兄ちゃんの写真集。こんなコメントまであるくらいだから」
そう言って寧々が別のコメント欄を見せてくれる。
そこには…
〈女子高に勤めてる俺。本日、全校生徒の4/5が体調不良で休んでるから何もすることがねぇ〉
〈それは笑うww〉
〈学校閉鎖するレベルの出席率ww〉
〈夏目凛の写真集を眺めすぎての寝坊、もしくは10時開店の店に並ぶためのズル休みだなww〉
〈ウチの娘も夏目凛の写真集のせいで学校休んでるぞ〉
〈夏目凛の写真集ヤバすぎww〉
等々、アホみたいな内容のコメントが多数みられた。
「お兄ちゃんの写真集は禁書的な扱いにした方がいいかもね」
「お願いだから学校に行ってぇぇっ!」
本日、学校をズル休みしている学生たちに向けて俺は家の中で叫んだ。
本日はゴールデンウィーク初日に撮影した俺単独の1st写真集が発売される日。
俺と寧々は早朝から驚かされていた。
「ヤバいよ、お兄ちゃんっ!これはヤバすぎるよ!」
「そ、そうだな。まさか7時の時点で入手困難な状況になってるとは……」
俺は寧々とSNSのコメント欄を見ながら呟く。
そこには…
〈いやぁぁぁっ!リン様の写真集が買えなかったよぉぉぉっ!〉
〈0時過ぎにコンビニ行ったらリン様の写真集が完売してたんだけど!?〉
〈リン様の写真集を買った人へ。今なら10万円で買うので売ってください〉
等々、0時から販売していたコンビニでは一瞬で完売続出となったようで、深夜帯から大騒ぎである。
「当たり前のように俺の名前がトレンド1位やし」
「すごいよね。お兄ちゃんの名前がトレンド1位になっても驚かなくなったよ」
何度も経験してきたため、トレンド1位に俺の名前があっても驚かなくなった。
「それにしても完売続出かぁ。嬉しい話だな」
一瞬で入手困難な状態になったことは驚いたが、それ以上にたくさんの人が買ってくれたことの方が嬉しい。
前回、俺が『読者モデル』の表紙を飾った雑誌では、俺以外のモデルも雑誌に載っていたが、今回は自分1人の写真しか掲載されていないため他人の人気に頼ることができない。
よって今回の売り上げは俺の人気度が直結するが、売り切れ続出の事態となっていると知り、嬉しさが込み上げてくる。
「うんうん!買った人たちもお兄ちゃんの写真集に大満足みたいだよ!」
そう言って寧々がスマホを見せてくれる。
そこには…
〈リン様の写真集、半端ないって!絶対買った方がいいよ!〉
〈目の保養だわぁ!日々の疲れがリン様によって浄化されるよ!〉
〈リン様の写真集を見続けて4時間経過したけど全然飽きることなく見続けてる!やっぱリン様はイケメンすぎるよっ!〉
〈リン様カッコ良すぎっ!私、3冊も買っちゃったよ!〉
〈一生眺めれるくらいのイケメン!もう、私の恋人はリン様の写真集でいいわ!〉
等々、大満足のコメントが多々見られた。
「買ってくれた人たちが嬉しそうなら良かったよ」
買ったことを後悔した等のコメントは見られないため、自然と笑みが溢れる。
「ほんと、矢上さんが私たちにお兄ちゃんの写真集を配ってくれて良かったよ。お兄ちゃんの写真集を購入するとなれば、0時前にはコンビニで待機しないといけなかったからね」
寧々の話によると、昨日の夜から俺の写真集が発売されるのを待っていた方が多くいたようで、至る所で謎の行列が発生したらしい。
「あ、そういえば真奈美ちゃんと桃華さん、美奈ちゃんから何かメッセージは来た?」
「お、よく分かったな。朝起きたら3人からメッセージが届いてたぞ」
勘の良さに驚きながら俺は肯定する。
0時過ぎに3人からメッセージが来ており、3人ともご丁寧に俺の写真集を手に持った状態で自撮り写真を送ってくれた。
「3人とも俺の写真集を買ったことを報告してくれたんだ。知り合いに見られるのは恥ずかしいが、発売直後に買ってくれたのは嬉しいな」
「そうだね!きっと寝る間を惜しんで3人ともお兄ちゃんの写真集を見てるはずだよ!」
「睡眠時間を削ってまで見てほしくはないんだが……」
俺の写真集なんか寝る間を惜しんで見る物ではないのでやめてほしい。
そんなことを思っていると…
「あ、そうそう!面白いコメントを見つけたよ!」
そう言って寧々がスマホを触り出す。
そして「あ、これこれ!」と言って寧々がスマホを見せてくる。
そこには…
〈10時開店のTSU⚪︎AYAに行ったらズラーっと行列ができてた。ちなみに並んでた人はみんな女性〉
〈夏目凛の写真集が買えなかった女性たちの列だなww〉
〈てか、我が家の近くにあるTSU⚪︎AYAに高校生くらいの女子がたくさん並んでるんだけど!今日、平日だよな!?〉
等々、開店時間まで3時間くらいあるにも関わらず、至る所で行列ができているようだ。
「お兄ちゃんの写真集をゲットするためにみんな必死だね!」
「必死過ぎるわ」
飲食店でもないTSU⚪︎AYAで大行列ができるとか聞いたことがない。
「凄いよね、お兄ちゃんの写真集。こんなコメントまであるくらいだから」
そう言って寧々が別のコメント欄を見せてくれる。
そこには…
〈女子高に勤めてる俺。本日、全校生徒の4/5が体調不良で休んでるから何もすることがねぇ〉
〈それは笑うww〉
〈学校閉鎖するレベルの出席率ww〉
〈夏目凛の写真集を眺めすぎての寝坊、もしくは10時開店の店に並ぶためのズル休みだなww〉
〈ウチの娘も夏目凛の写真集のせいで学校休んでるぞ〉
〈夏目凛の写真集ヤバすぎww〉
等々、アホみたいな内容のコメントが多数みられた。
「お兄ちゃんの写真集は禁書的な扱いにした方がいいかもね」
「お願いだから学校に行ってぇぇっ!」
本日、学校をズル休みしている学生たちに向けて俺は家の中で叫んだ。
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