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6章 ドラマ撮影編
『生徒会長は告らせたい』の撮影 8
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~立花香帆視点~
可愛らしい寧々の笑顔に見送られ、私は凛のもとへ向かう。
すると先程まで監督と話していた凛が私に気づき、手を振ってくれた。
ちなみに真奈美は今も監督と話している。
「お疲れ様」
「あぁ。今の演技はどーだった?」
私に向けて爽やかな笑顔で問いかける。
そんな笑顔に見惚れそうになるが、私は思いっきり頭を下げる。
「ごめんなさいっ!」
「……えっ!?」
突然、私が大声で謝ったことに対し、凛が慌て出す。
周囲も私の声が聞こえたのか、スタッフが手を止めてザワザワし始める。
「私、アナタのことを勘違いしてたわ。だからごめんなさいっ!」
頭を上げることなく私は再び謝る。
そんな私を見て何に対して謝っているかを察したのだろう。
「気にしなくていいよ。だから顔をあげて」
そう優しい声で言ってくれた。
その言葉を聞き顔を上げると凛が優しそうな笑みを浮かべており、本当に気にしてなさそうな顔をしていた。
「寧々に何か聞いたんだろ?」
「えぇ。凛が影で努力していたことと引退した理由を聞いたわ」
「ったく、そんなことしなくていいのに」
そう言いながら寧々を見て凛が笑う。
「昨日の私はどうかしてたわ。凛が引退した理由を聞きもせず勝手に怒ってしまった。だから私……」
「いや、昨日の件なら俺も悪かった」
「……え?」
まさかの発言に私は発言を途中で辞めて固まる。
「凛も悪かった?どの辺が?」
「そりゃ、引退した理由を隠してたことだ。俺が昨日言ってたらここまで拗れた話にはなってなかったのだろ?」
「ううん、そんなことないわ。きっと昨日聞いても拗れてた……いや、昨日聞いていた方がもっと拗れてたと思うわ」
昨日の私は冷静に物事を考えることができてなかった。
だから凛に出会った瞬間、宣戦布告を行ってしまった。
そんな状態で凛から引退した理由を聞けば、「言い訳だ!」と騒いでた可能性がある。
「だから私が悪いわ。昨日の無礼を許してほしいとは言わないけど、謝らせてほしい。ほんと、ごめんなさいっ!」
全面的に私が悪いため、誠心誠意謝る。
そんな私に再び…
「全く気にしてないからこれ以上謝らないで。とりあえず顔あげよ?」
と優しい声で言ってくれた。
「ダメよ!凛が気にしてなくても私は昨日の自分を許せない!何なら私に怒ってくれた方がスッキリするわ!」
そう本心で伝えると「困ったなぁ……」と本気で困った表情をされる。
しばらく私たちの間に静寂が訪れると「あ、そうだ!」と凛が声を上げる。
「なら俺と友達にならないか?」
「……友達?」
まるで小学生のような打開案を提示された。
「あぁ。今日会った時に言っただろ?俺は立花さんに興味があるって」
「っ!」
こんなめんどくさい私に対して今も興味を持ってくれる。
その言葉を聞いて、とても嬉しい気持ちとなる。
「だから友達になってくれると嬉しいな」
そう言って凛が微笑む。
「なによそれ……カッコいいじゃない……」
「ん?何だって?」
「な、なんでもないわ!」
先ほどの呟きが聞かれてなかったことに安堵しつつ私は問いかける。
「私と友達になると面倒なことばかり起こるわよ?」
「大丈夫だ。昨日みたいなことが起こっても問題ない。今日みたいに仲直りできたんだからな」
「……そう。なら友達になってあげるわ」
なぜか素直になれず上から目線となってしまったが、凛は全く気にしてないようで嬉しそうに笑う。
こうして私は長年の勘違いを解消し、凛と友達になった。
可愛らしい寧々の笑顔に見送られ、私は凛のもとへ向かう。
すると先程まで監督と話していた凛が私に気づき、手を振ってくれた。
ちなみに真奈美は今も監督と話している。
「お疲れ様」
「あぁ。今の演技はどーだった?」
私に向けて爽やかな笑顔で問いかける。
そんな笑顔に見惚れそうになるが、私は思いっきり頭を下げる。
「ごめんなさいっ!」
「……えっ!?」
突然、私が大声で謝ったことに対し、凛が慌て出す。
周囲も私の声が聞こえたのか、スタッフが手を止めてザワザワし始める。
「私、アナタのことを勘違いしてたわ。だからごめんなさいっ!」
頭を上げることなく私は再び謝る。
そんな私を見て何に対して謝っているかを察したのだろう。
「気にしなくていいよ。だから顔をあげて」
そう優しい声で言ってくれた。
その言葉を聞き顔を上げると凛が優しそうな笑みを浮かべており、本当に気にしてなさそうな顔をしていた。
「寧々に何か聞いたんだろ?」
「えぇ。凛が影で努力していたことと引退した理由を聞いたわ」
「ったく、そんなことしなくていいのに」
そう言いながら寧々を見て凛が笑う。
「昨日の私はどうかしてたわ。凛が引退した理由を聞きもせず勝手に怒ってしまった。だから私……」
「いや、昨日の件なら俺も悪かった」
「……え?」
まさかの発言に私は発言を途中で辞めて固まる。
「凛も悪かった?どの辺が?」
「そりゃ、引退した理由を隠してたことだ。俺が昨日言ってたらここまで拗れた話にはなってなかったのだろ?」
「ううん、そんなことないわ。きっと昨日聞いても拗れてた……いや、昨日聞いていた方がもっと拗れてたと思うわ」
昨日の私は冷静に物事を考えることができてなかった。
だから凛に出会った瞬間、宣戦布告を行ってしまった。
そんな状態で凛から引退した理由を聞けば、「言い訳だ!」と騒いでた可能性がある。
「だから私が悪いわ。昨日の無礼を許してほしいとは言わないけど、謝らせてほしい。ほんと、ごめんなさいっ!」
全面的に私が悪いため、誠心誠意謝る。
そんな私に再び…
「全く気にしてないからこれ以上謝らないで。とりあえず顔あげよ?」
と優しい声で言ってくれた。
「ダメよ!凛が気にしてなくても私は昨日の自分を許せない!何なら私に怒ってくれた方がスッキリするわ!」
そう本心で伝えると「困ったなぁ……」と本気で困った表情をされる。
しばらく私たちの間に静寂が訪れると「あ、そうだ!」と凛が声を上げる。
「なら俺と友達にならないか?」
「……友達?」
まるで小学生のような打開案を提示された。
「あぁ。今日会った時に言っただろ?俺は立花さんに興味があるって」
「っ!」
こんなめんどくさい私に対して今も興味を持ってくれる。
その言葉を聞いて、とても嬉しい気持ちとなる。
「だから友達になってくれると嬉しいな」
そう言って凛が微笑む。
「なによそれ……カッコいいじゃない……」
「ん?何だって?」
「な、なんでもないわ!」
先ほどの呟きが聞かれてなかったことに安堵しつつ私は問いかける。
「私と友達になると面倒なことばかり起こるわよ?」
「大丈夫だ。昨日みたいなことが起こっても問題ない。今日みたいに仲直りできたんだからな」
「……そう。なら友達になってあげるわ」
なぜか素直になれず上から目線となってしまったが、凛は全く気にしてないようで嬉しそうに笑う。
こうして私は長年の勘違いを解消し、凛と友達になった。
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