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7章 凛くん争奪戦
選考会という名の修羅場 7
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その後、順調に早押しクイズが進み、全員の順位が決まる。
「1位が桃ちゃんで2位が真奈美、3位が立花さんで4位が浜崎さん。そして最下位が……」
「うぅ……1問も正解しませんでした……」
控え室に戻った俺が改めて順位を振り返ると、美奈が肩を落として落ち込む。
「真剣勝負とはいえ美奈の気持ちに同情してしまうわ」
「うん。私が最下位だったら美奈ちゃんみたいに落ち込んでる自信あるもん」
そんな美奈を見て、立花さんと真奈美が呟く。
そのタイミングで寧々が俺のもとへ駆け寄り、話しかけてきた。
「ねぇねぇ、お兄ちゃん。美奈ちゃんが最下位を獲って落ち込んでるよ?お兄ちゃんなら元気づけてあげれるよね?」
「俺の言葉で元気づけることができるかは分からないが美奈の落ち込んでる姿は見たくない。何か声をかけてくるよ」
寧々の後押しを受け、俺は美奈のもとへ向かう。
「美奈。その……最下位は残念だったけど、美奈が得意なのは身体を動かすことだ。だから次の障害物競走で挽回できるよ。だって美奈はこの中で一番身体を動かしてるんだから」
アイドルという仕事をしている美奈は日々のレッスンで身体を動かしているため、モデル業の桃ちゃんや女優の真奈美たちよりも身体を動かしている。
「だがそう簡単に立ち直ることができるとは思っていない。だからもし1人で立ち直ることができなかったら美奈が元気になるよう俺が何でもするよ。もちろん、俺にできる範囲だけどな」
「な、何でもしてくれるんですか!?」
俺の言葉を聞いて落ち込んでいた美奈が顔を上げる。
「り、凛くん!何でもするの!?」
「何でもですか!?」
何故か真奈美と浜崎さんも驚きの声をあげていたが、俺は無視して美奈に話しかける。
「あぁ。俺は落ち込んでる美奈を見たくないからな。俺が何かすることで元気な美奈になるのなら何でもするよ」
俺は本心で思っていることを美奈に伝える。
「な、なら私の頭を撫でながら励ましてください!」
「はぁ!?」
まさかの要求に声を上げる。
「そ、それは皆んなもいるからちょっと難しい……」
「うぅ……1問も正解できなかったです。このままだと障害物競走、頑張れそうにありません……」
美奈の要求を引き受けることが難しかったため渋っていると、美奈が悲しそうに俯いて肩を落とす。
「おーにーいーちゃーん?」
そんな美奈を見て寧々がジト目を向けてくる。
その視線から『慰めようとしたんだよね?何でさらに落ち込ませてるの?』といった意味を感じた。
「……わ、分かった!」
寧々の視線に耐えられなかった俺は意を決して美奈の頭に手を置く。
そして…
「俺は美奈の笑ってる顔が好きだよ。だから元気出してほしいな」
と、耳元で囁く。
「~~~っ!」
すると美奈の顔が耳まで真っ赤になり、ふらふらし始めた。
「み、美奈!?」
「だ、大丈夫です……ちょっとリン様成分が強すぎて……」
「いや何言ってるかわからんのだけど!」
余計元気が無くなってしまったように感じるが、美奈は「げ、元気になりました!」と言っていた。
「な、なら大丈夫か」
そう思い真奈美たちの方を向くと…
「ウチ、4位を取ってとても悔しいです。これは夏目さんに頭ナデナデしてもらわないと復活できそうにありません」
「べ、別に凛から慰めてもらっても全く嬉しくはないんだけど、3位だった私も慰めるべきだとは思わない?」
「もう少しで1位だった私も美奈ちゃん並みに悔しいよぉー。凛くん、頭撫でてー?」
「運動音痴の私は次の障害物競走のやる気が出ません。これは由々しき事態ですので、今すぐ夏目様からやる気の出る励ましをしていただがなければなりませんね」
等々、各々が落ち込んだ姿を見せながら訳の分からないことを言い始めた。
「………」
「何でもするなんて言うからだよ?だからちゃんと責任を持ってみんなを慰めてね。お兄ちゃん」
「えぇ……」
その後、めちゃくちゃ大変な思いをしました。
「1位が桃ちゃんで2位が真奈美、3位が立花さんで4位が浜崎さん。そして最下位が……」
「うぅ……1問も正解しませんでした……」
控え室に戻った俺が改めて順位を振り返ると、美奈が肩を落として落ち込む。
「真剣勝負とはいえ美奈の気持ちに同情してしまうわ」
「うん。私が最下位だったら美奈ちゃんみたいに落ち込んでる自信あるもん」
そんな美奈を見て、立花さんと真奈美が呟く。
そのタイミングで寧々が俺のもとへ駆け寄り、話しかけてきた。
「ねぇねぇ、お兄ちゃん。美奈ちゃんが最下位を獲って落ち込んでるよ?お兄ちゃんなら元気づけてあげれるよね?」
「俺の言葉で元気づけることができるかは分からないが美奈の落ち込んでる姿は見たくない。何か声をかけてくるよ」
寧々の後押しを受け、俺は美奈のもとへ向かう。
「美奈。その……最下位は残念だったけど、美奈が得意なのは身体を動かすことだ。だから次の障害物競走で挽回できるよ。だって美奈はこの中で一番身体を動かしてるんだから」
アイドルという仕事をしている美奈は日々のレッスンで身体を動かしているため、モデル業の桃ちゃんや女優の真奈美たちよりも身体を動かしている。
「だがそう簡単に立ち直ることができるとは思っていない。だからもし1人で立ち直ることができなかったら美奈が元気になるよう俺が何でもするよ。もちろん、俺にできる範囲だけどな」
「な、何でもしてくれるんですか!?」
俺の言葉を聞いて落ち込んでいた美奈が顔を上げる。
「り、凛くん!何でもするの!?」
「何でもですか!?」
何故か真奈美と浜崎さんも驚きの声をあげていたが、俺は無視して美奈に話しかける。
「あぁ。俺は落ち込んでる美奈を見たくないからな。俺が何かすることで元気な美奈になるのなら何でもするよ」
俺は本心で思っていることを美奈に伝える。
「な、なら私の頭を撫でながら励ましてください!」
「はぁ!?」
まさかの要求に声を上げる。
「そ、それは皆んなもいるからちょっと難しい……」
「うぅ……1問も正解できなかったです。このままだと障害物競走、頑張れそうにありません……」
美奈の要求を引き受けることが難しかったため渋っていると、美奈が悲しそうに俯いて肩を落とす。
「おーにーいーちゃーん?」
そんな美奈を見て寧々がジト目を向けてくる。
その視線から『慰めようとしたんだよね?何でさらに落ち込ませてるの?』といった意味を感じた。
「……わ、分かった!」
寧々の視線に耐えられなかった俺は意を決して美奈の頭に手を置く。
そして…
「俺は美奈の笑ってる顔が好きだよ。だから元気出してほしいな」
と、耳元で囁く。
「~~~っ!」
すると美奈の顔が耳まで真っ赤になり、ふらふらし始めた。
「み、美奈!?」
「だ、大丈夫です……ちょっとリン様成分が強すぎて……」
「いや何言ってるかわからんのだけど!」
余計元気が無くなってしまったように感じるが、美奈は「げ、元気になりました!」と言っていた。
「な、なら大丈夫か」
そう思い真奈美たちの方を向くと…
「ウチ、4位を取ってとても悔しいです。これは夏目さんに頭ナデナデしてもらわないと復活できそうにありません」
「べ、別に凛から慰めてもらっても全く嬉しくはないんだけど、3位だった私も慰めるべきだとは思わない?」
「もう少しで1位だった私も美奈ちゃん並みに悔しいよぉー。凛くん、頭撫でてー?」
「運動音痴の私は次の障害物競走のやる気が出ません。これは由々しき事態ですので、今すぐ夏目様からやる気の出る励ましをしていただがなければなりませんね」
等々、各々が落ち込んだ姿を見せながら訳の分からないことを言い始めた。
「………」
「何でもするなんて言うからだよ?だからちゃんと責任を持ってみんなを慰めてね。お兄ちゃん」
「えぇ……」
その後、めちゃくちゃ大変な思いをしました。
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