少しの間、家から追い出されたら芸能界デビューしてハーレム作ってました。コスプレのせいで。

昼寝部

文字の大きさ
52 / 86
芸能界編

ミクさんとの写真撮影 1

しおりを挟む
 母さんからの問題が3問終わり、俺は5人の女の子とクリスマスを過ごすこととなる。

(謎だ。なぜ、こんなことに――はっ!も、もしかして俺にモテ期が来てるのか!?)

 そう思い、その場でタップダンスを踊りたい気持ちとなるが、ふと思いとどまる。

(いや落ち着け、日向真白。モテ期と勘違いして死んでいった男は数多くいる。俺もその1人にならないよう分析が必要だ)

 俺は何故この状況になったのかを分析してみる。

(涼宮さんとミレーユさんは『おしゃべり7』の収録やCM撮影の時に、勘違いを積み重ねた偽の俺が気になってデートに誘ったんだろう)

 つまり俺のことが好きではない。

(ミクさんに関してはメッセージにもあったようにヒナちゃんが俺を誘ったからだ。ミクさんが俺とクリスマスを過ごしたいから誘ったわけではないだろう)

 つまり俺のことが好きではない。

(桜と穂乃果がなぜクリスマスデートに誘うのかは分からん。多分、俺に高級な物を買わせたいんだろう)

 つまり俺のことを財布だと思っている。

(あれ?全然モテ期じゃなくね?)

 という結論に至り、俺はガッカリする。

 その様子を近くで見ていた女性陣が…

「皆んな見たかしら?今の真白くんは『モテ期来たー!』と思って嬉しくなったけど、勘違いだったということに気づいてガッカリしているところよ」
「と、とてもわかりやすいですね」
「どう?これがシロのすごいとこ」
「さすがお兄ちゃん!天才的な迷推理だよ!」
「だから、なんでアンタらは自慢気なんだよ」

 などという会話は俺の耳に届かなかった。



 クイズも終わったので解散となり、涼宮さんたちが自分の家へ帰る。
 そして翌日。
 学校終わりの放課後を迎えた俺は仕事のため、神野さんに拾ってもらう。
 ちなみに今日も桜と穂乃果は同行せず、クリスマスデートの内容を決めるとのことだ。

「今日は先日お話しした、星野ミクさんとのイチャイチャカップル写真集を撮っていただきます!」
「あまり気乗りはしませんがお願いします」

 そんな写真集が出回ったら絶対ミクさんファンから殺されるので気乗りはしないが、母さんが引き受けた以上、断るわけにもいかず、仕事モードに切り替える。

「イチャイチャカップル写真集は業界初の試みです!これが売れれば第2弾と続く予定ですよ!」
「え、もしかして俺に続編するかの未来が掛かってますか?」
「はい!あと企画したのはウチの社長で、今回の現場監督は社長となります!頑張ってください!」
「えーっと、が、頑張ります」

 そんな話をしながら撮影場所へと向かった。



 撮影場所に到着する。
 今日の俺はキング様のコスプレをして撮影に臨むこととなる。
 着替えを終えた俺は現場に入り、竹内社長に挨拶をする。

「お久しぶりです。竹内社長」
「あぁ、久しぶりだな、日向くん。『読モ』の撮影をした時以来になるな」

 久しぶりに見る社長は目の下にクマができており、疲れているように見えた。

「あの、疲れてるように見えますが、大丈夫ですか?」
「あぁ。これくらい問題ない。日向くんのおかげで寝ずに働くことになってるだけだ」
「問題しかないと思います!」

 しかも原因は俺なので申し訳なさしかない。
 そんなことを思っていると、後ろからミクさんの声が聞こえて来た。

「お疲れ様です」
「あ、ミクさん。おつかれ――っ!」

 俺は振り返り、ミクさんを見て固まる。
 そこにはお姫様の格好をしたミクさんがいた。
 後ろにはヒナちゃんとお母さんもいるが、2人が目に入らないくらいミクさんに視線を奪われる。

「お、お疲れ、真白くん。や、やっぱりアタシには似合ってないよな?」

 ミクさんは水色のドレスを着ており、脚は全てスカートで隠れているが、肩と胸元は大きく露出している。
 そのため露出してる肌に目がいってしまう。

「そ、そんなことないぞ!とても似合ってて可愛いよ!」

 俺は胸元などに視線がいかないようミクさんの目を見て感想を述べる。

「そ、そうか。真白くんにそう言われると嬉しいものだな」

 俺の感想を聞き、ミクさんが照れる。

(くっ!かわいい!)

 そんなミクさんにノックアウトされ、ミクさんから目を逸らすと、俺たちに向けてサムズアップしているミクさんのお母さんが見えた。

(楽しんでるなぁ)

 そんな感想しか出てこない。

「あれ?お前ら知り合いなのか?日向くんの下の名前を知ってるようだし。仕事で一緒になったことはないだろ?」

 側で俺らの会話を聞いていた竹内社長が聞いてくる。

「一緒に仕事をしたことはありませんがミクさんの妹のヒナちゃんと一緒に仕事をしてますので、その時に知り合いました」
「なるほど。私の事務所は恋愛禁止とかないから、熱愛報道が世に出回っても問題ないぞ」
「そ、そういう関係ではないです!」

 俺は即座に否定する。
 隣にいるミクさんも頬を染めながら頷いていた。

「いや、今のやり取りを見たら言いたくなるわ」

 すると社長から呆れながら言われる。

「なら、これを機に本物のカップルになるのもアリだな」
「「!?」」

 2人同時に驚く。

「あら。それは名案ですね」
「ヒナもー!」

 その発言に何故かヒナちゃんとお母さんが同意する。

「そうだろ、そうだろ。『キッカケはこの写真集です』と、2人が言えば良い宣伝効果になるし」
「なりませんよ!それより、はやく撮影しましょう!」
「わかったわかった。はやく星野さんとイチャイチャしたいんだろ?」

「全然わかってねぇよ!」

 俺は竹内社長にツッコんだ。
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

髪を切った俺が『読者モデル』の表紙を飾った結果がコチラです。

昼寝部
キャラ文芸
 天才子役として活躍した俺、夏目凛は、母親の死によって芸能界を引退した。  その数年後。俺は『読者モデル』の代役をお願いされ、妹のために今回だけ引き受けることにした。  すると発売された『読者モデル』の表紙が俺の写真だった。 「………え?なんで俺が『読モ』の表紙を飾ってんだ?」  これは、色々あって芸能界に復帰することになった俺が、世の女性たちを虜にする物語。 ※『小説家になろう』にてリメイク版を投稿しております。そちらも読んでいただけると嬉しいです。

髪を切った俺が芸能界デビューした結果がコチラです。

昼寝部
キャラ文芸
 妹の策略で『読者モデル』の表紙を飾った主人公が、昔諦めた夢を叶えるため、髪を切って芸能界で頑張るお話。

距離を置きたい女子たちを助けてしまった結果、正体バレして迫られる

歩く魚
恋愛
 かつて、命を懸けて誰かを助けた日があった。  だがその記憶は、頭を打った衝撃とともに、綺麗さっぱり失われていた。  それは気にしてない。俺は深入りする気はない。  人間は好きだ。けれど、近づきすぎると嫌いになる。  だがそんな俺に、思いもよらぬ刺客が現れる。  ――あの日、俺が助けたのは、できれば関わりたくなかった――距離を置きたい女子たちだったらしい。

イケボすぎる兄が、『義妹の中の人』をやったらバズった件について

のびすけ。
恋愛
春から一人暮らしを始めた大学一年生、天城コウは――ただの一般人だった。 だが、再会した義妹・ひよりのひと言で、そんな日常は吹き飛ぶ。 「お兄ちゃんにしか頼めないの、私の“中の人”になって!」 ひよりはフォロワー20万人超えの人気Vtuber《ひよこまる♪》。 だが突然の喉の不調で、配信ができなくなったらしい。 その代役に選ばれたのが、イケボだけが取り柄のコウ――つまり俺!? 仕方なく始めた“妹の中の人”としての活動だったが、 「え、ひよこまるの声、なんか色っぽくない!?」 「中の人、彼氏か?」 視聴者の反応は想定外。まさかのバズり現象が発生!? しかも、ひよりはそのまま「兄妹ユニット結成♡」を言い出して―― 同居、配信、秘密の関係……って、これほぼ恋人同棲じゃん!? 「お兄ちゃんの声、独り占めしたいのに……他の女と絡まないでよっ!」 代役から始まる、妹と秘密の“中の人”Vライフ×甘々ハーレムラブコメ、ここに開幕!

異世界転移から始まるハーレム生活〜チートスキルを貰った俺は、妹と共に無双する〜

昼寝部
ファンタジー
 2XXX年、X月。  俺、水瀬アキトは戦争の絶えない地球で『戦場の悪魔』と呼ばれ、数多の戦で活躍していた。  そんな日々を過ごしていた俺は、ひょんなことから妹と一緒に異世界へ転移することになった。  その世界にはダンジョンが存在しており、ライトノベルなどで登場する世界観と類似していた。  俺たちはその世界で過ごすため女神様からチートスキルを貰い、冒険者となって異世界での生活を満喫することにした。  これは主人公の水瀬アキトと妹のカナデが異世界へ転移し、美少女たちに囲まれながら異世界で無双するお話し。

隣の家の幼馴染と転校生が可愛すぎるんだが

akua034
恋愛
隣に住む幼馴染・水瀬美羽。 毎朝、元気いっぱいに晴を起こしに来るのは、もう当たり前の光景だった。 そんな彼女と同じ高校に進学した――はずだったのに。 数ヶ月後、晴のクラスに転校してきたのは、まさかの“全国で人気の高校生アイドル”黒瀬紗耶。 平凡な高校生活を過ごしたいだけの晴の願いとは裏腹に、 幼馴染とアイドル、二人の存在が彼の日常をどんどんかき回していく。 笑って、悩んで、ちょっとドキドキ。 気づけば心を奪われる―― 幼馴染 vs 転校生、青春ラブコメの火蓋がいま切られる!

俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。

true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。 それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。 これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。 日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。 彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。 ※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。 ※内部進行完結済みです。毎日連載です。

普段高校生ゲーム実況者として活動している俺だが、最近仲良くなりつつあるVTuberが3人とも幼馴染だった件について。

水鳥川倫理
青春
主人公、目黒碧(めぐろあお)は、学校では始業時間になっても現れない遅刻常習犯でありながら、テストでは常に学年トップの高得点を叩き出す「何とも言えないクズ」として教師たちから扱いにくい存在とされている。しかし、彼には誰にも明かせない二つの大きな秘密があった。 一つ目の秘密は、碧が顔を隠し、声を変えて活動する登録者数158万人を誇るカリスマゲーム実況者「椎崎(しいざき)」であること。配信中の彼は、圧倒的なゲームスキルと軽妙なトークでファンを熱狂させ、学校での「クズ」な自分とは真逆の「カリスマ」として存在していた。 二つ目の秘密は、彼が三人の超絶可愛い幼馴染に囲まれて育ったこと。彼らは全員が同じ誕生日で、血の繋がりにも似た特別な絆で結ばれている。 習志野七瀬(ならしのななせ): 陽光のような明るい笑顔が魅力のツンデレ少女。碧には強い独占欲を見せる。 幕張椎名(まくはりしいな): 誰もが息をのむ美貌を持つ生徒会副会長で、完璧な優等生。碧への愛情は深く、重いメンヘラ気質を秘めている。 検見川浜美波(けみがわはまみなみ): クールな外見ながら、碧の前では甘えん坊になるヤンデレ気質の少女。 だが、碧が知らない三重目の秘密として、この三人の幼馴染たちもまた、それぞれが人気VTuberとして活動していたのだ。 七瀬は元気いっぱいのVTuber「神志名鈴香」。 椎名は知的な毒舌VTuber「神楽坂遥」。 美波はクールで真摯なVTuber「雲雀川美桜」。 学校では周囲の視線を気にしながらも、家では遠慮なく甘え、碧の作った料理を囲む四人。彼らは、互いがカリスマ実況者、あるいは人気VTuberという四重の秘密を知らないまま、最も親密で甘い日常を謳歌している。 幼馴染たちは碧の「椎崎」としての姿を尊敬し、美波に至っては碧の声が「椎崎」の声に似ていると感づき始める。この甘くも危険な関係は、一つの些細なきっかけで秘密が交錯した時、一体どのような結末を迎えるのだろうか。

処理中です...