81 / 86
芸能界編
美容室へ 1
しおりを挟む
実は俺がイケメンだったことに気づき、髪を切ることを決めた日から数日が経過する。
今日の俺は髪を切ることとなっており、涼宮さんイチオシの店に向かっている途中だ。
ちなみに髪を切ることに関しては社長から了承をもらっている。
「ごめんな、涼宮さん。こんな時間に付き合わせてしまって」
「そんなこと気にしなくていいよ!」
俺は涼宮さんに謝りつつ、涼宮さんと夜の街を歩く。
「今日は凄腕の美容師にお願いしてるんだ!その人はテレビにも出てて予約しても1年は待たなきゃいけないくらいの美容師なんだよ!だから営業時間外の夜にお願いするしかなくて、こんな時間になってしまったけど」
「そんな人に急遽お願いできるものなんだな」
「私、その美容師と長い付き合いになるからね。なんとかお願いすることができたよ」
「そうなのか。ありがと涼宮さん」
「いえいえ!では、美容室へレッツゴー!」
そんな会話をしながら歩くと、美容室に到着する。
“カランカラン”と音を立てながらドアを開け、俺たちは店に入る。
「すみませーん。店長はいますかー?」
「あ、香織ちゃん、お疲れー!」
涼宮さんが声をかけると、店の奥から20代後半くらいの綺麗な女性が現れる。
「お久しぶりです、店長」
「うん。久しぶりだね!」
そんな感じで簡単な挨拶を終えた後、店長が俺を見る。
「今日はある人をお願いしますって聞いてたけど、もしかしてこの人?」
「はい!」
涼宮さんの返答を聞いて、何故か店長の表情が曇る。
「そ、そっか。かわいい女の子と思ったんだけどなぁ」
「それはすみません。でも男の子って伝えてたら引き受けてくれなかったですよね?」
「もちろん。私はかわいい女の子相手にしか仕事しないからね。私のお眼鏡にかなわない子は他のスタッフにお願いしてるし」
(かわいい女の子しか仕事しない人が店長で大丈夫かよ)
そう本気で思う。
「店長の趣味は知ってますけど、どうしてもお願いしたくて」
「えー、気分が乗らないなぁ。だから帰ってほしい――」
「ちなみに今回の報酬はシロ様の秘蔵写真です」
「この凄腕美容師の私に任せなさい!彼をカッコいい男に仕立てるよ!」
「よろしくお願いします!店長!」
何故か突然やる気を出す店長。
(待って?涼宮さんって俺の秘蔵写真を持ってんの?)
涼宮さんに驚きを隠せない。
「――?何やら驚いてるようだけど、さっそく始めるよ!この椅子に座って!」
俺の表情は軽くスルーした店長が鏡の前にある椅子に誘導する。
涼宮さんは端の方にある椅子に座って待機するようだ。
「君、髪が伸びまくってるね。なんでここまで伸ばしてたの?」
「えーっと。俺って目つきが悪くて自分の顔に自信がなかったんです。だから顔を隠すように髪の毛を伸ばしてたんですよ」
「へー」
そんな話をしながら、手際よく霧吹きで髪の毛を濡らし、俺の後ろ髪をカットしていく。
その間…
「報酬はシロ様の秘蔵写真♪」
とか…
「シロ様の秘蔵写真ってどんなのかなー」
とか言っている。
「じゃあ前髪を切るから目を閉じててね」
そう言って今度は前髪をチョキチョキと軽快に切っていく。
すると徐々に切るペースが遅くなり、やがて止まる。
そして…
「あ、あの。も、もしかしてシロ様――ですか?」
「はい、そうですけど」
「きゃぁぁっ!!!」
耳元で叫ぶ店長。
「あ、やっと気づいたんだね」
店長の叫び声を聞いて涼宮さんが俺たちの下に来る。
「ちょっと!香織ちゃん!なんで最初にシロ様って紹介しないの!?私がシロ様のファンって知ってたでしょ!?」
「サプライズの方が店長にとっては良い体験かなって」
「そんな親切心いらないよ!」
「私に怒ってるところをシロくんが見てるよ?」
「シロ様!違うんです!今のは香織ちゃんがイジワルしてきたから怒っただけなんです!私は怒りっぽい女じゃないですから!」
「だ、大丈夫です。営業時間外であるにも関わらず、店長は髪を切ってくれました。そんな女性が怒りっぽい女性なはずないですから」
「グハッ!シロ様が優しい、優しすぎる。私、一生シロ様のファンになるよ」
なぜか店長が心臓部を抑えてうずくまる。
「だ、大丈夫ですか?」
「だ、大丈夫。ちょっとシロ様の優しさにやられただけだから」
そう言って店長が立ち上がる。
そして何度か深呼吸をして、仕事を再開する。
「では、気を取り直して。今からシロ様をいつも以上にカッコいい男にしてみせますよ!」
「よ、よろしくお願いします」
(この人で大丈夫かなぁ)
そんなことを思った。
「シロ様、希望の髪型とかありますか?」
「そうですね。前が見えやすいようにしていただければ、あとはお任せします」
「わかりました!」
(こんな簡単なお願いで大丈夫かな?)
そう思っていたが…
「両サイドはブロックで前髪を上げる形にした方がいいのか?いやいや――」
等々、どのような髪型が似合うのか、ブツブツと呟く。
そして…
「よし!さっそく切りますね!」
俺の髪型を決めたようで、迷いなく髪の毛を切る。
俺はその手際の良さに感嘆する。
(おぉ、凄腕美容師と言われる所以がわかるぞ。頭の中で完成図みたいなのが出来上がってるんだろうな)
しばらく店長の手際の良さに見惚れていると、数十分後にはカットが終わっていた。
「終わりました!前髪はご希望通り短めにして、両サイドにはブロックを入れてます!お任せとのことでしたので、爽やかなイケメン風に仕上げてみました!いかがでしょうか?」
「そうですね。カッコいいかはわかりませんが、すごくいいと思います」
「ありがとうございます!これで私の人生に悔いは――グハッ!」
またもや突然倒れる店長。
しかも今度は鼻血まで出して。
「だ、大丈夫ですか!?」
「だ、大丈夫……シロ様を直視しすぎただけだか……ら」
そこまで言って力尽きる店長。
「あ、シロくん。髪を切り終わったん……だ」
すると俺たちのやり取りを聞き、今度は涼宮さんが俺の下に近づいたが、途中で固まってしまう。
「ど、どした?」
不思議に思った俺が聞き返すと、涼宮さんは真っ赤にした顔を俺から逸らす。
(あれ?あんまり似合ってない?)
そう思い、不安になってしまうが…
「ヤバいよ、シロくんがカッコ良すぎて顔が見れないよ」
との言葉が聞こえる。
(ど、どうやらカッコいい髪型にしてくれたようだが……なんか恥ずかしいな)
涼宮さんからカッコ良いと言われ、俺は顔を赤くする。
その後、しばらくお互いに顔を赤くする時間が続いた。
今日の俺は髪を切ることとなっており、涼宮さんイチオシの店に向かっている途中だ。
ちなみに髪を切ることに関しては社長から了承をもらっている。
「ごめんな、涼宮さん。こんな時間に付き合わせてしまって」
「そんなこと気にしなくていいよ!」
俺は涼宮さんに謝りつつ、涼宮さんと夜の街を歩く。
「今日は凄腕の美容師にお願いしてるんだ!その人はテレビにも出てて予約しても1年は待たなきゃいけないくらいの美容師なんだよ!だから営業時間外の夜にお願いするしかなくて、こんな時間になってしまったけど」
「そんな人に急遽お願いできるものなんだな」
「私、その美容師と長い付き合いになるからね。なんとかお願いすることができたよ」
「そうなのか。ありがと涼宮さん」
「いえいえ!では、美容室へレッツゴー!」
そんな会話をしながら歩くと、美容室に到着する。
“カランカラン”と音を立てながらドアを開け、俺たちは店に入る。
「すみませーん。店長はいますかー?」
「あ、香織ちゃん、お疲れー!」
涼宮さんが声をかけると、店の奥から20代後半くらいの綺麗な女性が現れる。
「お久しぶりです、店長」
「うん。久しぶりだね!」
そんな感じで簡単な挨拶を終えた後、店長が俺を見る。
「今日はある人をお願いしますって聞いてたけど、もしかしてこの人?」
「はい!」
涼宮さんの返答を聞いて、何故か店長の表情が曇る。
「そ、そっか。かわいい女の子と思ったんだけどなぁ」
「それはすみません。でも男の子って伝えてたら引き受けてくれなかったですよね?」
「もちろん。私はかわいい女の子相手にしか仕事しないからね。私のお眼鏡にかなわない子は他のスタッフにお願いしてるし」
(かわいい女の子しか仕事しない人が店長で大丈夫かよ)
そう本気で思う。
「店長の趣味は知ってますけど、どうしてもお願いしたくて」
「えー、気分が乗らないなぁ。だから帰ってほしい――」
「ちなみに今回の報酬はシロ様の秘蔵写真です」
「この凄腕美容師の私に任せなさい!彼をカッコいい男に仕立てるよ!」
「よろしくお願いします!店長!」
何故か突然やる気を出す店長。
(待って?涼宮さんって俺の秘蔵写真を持ってんの?)
涼宮さんに驚きを隠せない。
「――?何やら驚いてるようだけど、さっそく始めるよ!この椅子に座って!」
俺の表情は軽くスルーした店長が鏡の前にある椅子に誘導する。
涼宮さんは端の方にある椅子に座って待機するようだ。
「君、髪が伸びまくってるね。なんでここまで伸ばしてたの?」
「えーっと。俺って目つきが悪くて自分の顔に自信がなかったんです。だから顔を隠すように髪の毛を伸ばしてたんですよ」
「へー」
そんな話をしながら、手際よく霧吹きで髪の毛を濡らし、俺の後ろ髪をカットしていく。
その間…
「報酬はシロ様の秘蔵写真♪」
とか…
「シロ様の秘蔵写真ってどんなのかなー」
とか言っている。
「じゃあ前髪を切るから目を閉じててね」
そう言って今度は前髪をチョキチョキと軽快に切っていく。
すると徐々に切るペースが遅くなり、やがて止まる。
そして…
「あ、あの。も、もしかしてシロ様――ですか?」
「はい、そうですけど」
「きゃぁぁっ!!!」
耳元で叫ぶ店長。
「あ、やっと気づいたんだね」
店長の叫び声を聞いて涼宮さんが俺たちの下に来る。
「ちょっと!香織ちゃん!なんで最初にシロ様って紹介しないの!?私がシロ様のファンって知ってたでしょ!?」
「サプライズの方が店長にとっては良い体験かなって」
「そんな親切心いらないよ!」
「私に怒ってるところをシロくんが見てるよ?」
「シロ様!違うんです!今のは香織ちゃんがイジワルしてきたから怒っただけなんです!私は怒りっぽい女じゃないですから!」
「だ、大丈夫です。営業時間外であるにも関わらず、店長は髪を切ってくれました。そんな女性が怒りっぽい女性なはずないですから」
「グハッ!シロ様が優しい、優しすぎる。私、一生シロ様のファンになるよ」
なぜか店長が心臓部を抑えてうずくまる。
「だ、大丈夫ですか?」
「だ、大丈夫。ちょっとシロ様の優しさにやられただけだから」
そう言って店長が立ち上がる。
そして何度か深呼吸をして、仕事を再開する。
「では、気を取り直して。今からシロ様をいつも以上にカッコいい男にしてみせますよ!」
「よ、よろしくお願いします」
(この人で大丈夫かなぁ)
そんなことを思った。
「シロ様、希望の髪型とかありますか?」
「そうですね。前が見えやすいようにしていただければ、あとはお任せします」
「わかりました!」
(こんな簡単なお願いで大丈夫かな?)
そう思っていたが…
「両サイドはブロックで前髪を上げる形にした方がいいのか?いやいや――」
等々、どのような髪型が似合うのか、ブツブツと呟く。
そして…
「よし!さっそく切りますね!」
俺の髪型を決めたようで、迷いなく髪の毛を切る。
俺はその手際の良さに感嘆する。
(おぉ、凄腕美容師と言われる所以がわかるぞ。頭の中で完成図みたいなのが出来上がってるんだろうな)
しばらく店長の手際の良さに見惚れていると、数十分後にはカットが終わっていた。
「終わりました!前髪はご希望通り短めにして、両サイドにはブロックを入れてます!お任せとのことでしたので、爽やかなイケメン風に仕上げてみました!いかがでしょうか?」
「そうですね。カッコいいかはわかりませんが、すごくいいと思います」
「ありがとうございます!これで私の人生に悔いは――グハッ!」
またもや突然倒れる店長。
しかも今度は鼻血まで出して。
「だ、大丈夫ですか!?」
「だ、大丈夫……シロ様を直視しすぎただけだか……ら」
そこまで言って力尽きる店長。
「あ、シロくん。髪を切り終わったん……だ」
すると俺たちのやり取りを聞き、今度は涼宮さんが俺の下に近づいたが、途中で固まってしまう。
「ど、どした?」
不思議に思った俺が聞き返すと、涼宮さんは真っ赤にした顔を俺から逸らす。
(あれ?あんまり似合ってない?)
そう思い、不安になってしまうが…
「ヤバいよ、シロくんがカッコ良すぎて顔が見れないよ」
との言葉が聞こえる。
(ど、どうやらカッコいい髪型にしてくれたようだが……なんか恥ずかしいな)
涼宮さんからカッコ良いと言われ、俺は顔を赤くする。
その後、しばらくお互いに顔を赤くする時間が続いた。
50
あなたにおすすめの小説
髪を切った俺が『読者モデル』の表紙を飾った結果がコチラです。
昼寝部
キャラ文芸
天才子役として活躍した俺、夏目凛は、母親の死によって芸能界を引退した。
その数年後。俺は『読者モデル』の代役をお願いされ、妹のために今回だけ引き受けることにした。
すると発売された『読者モデル』の表紙が俺の写真だった。
「………え?なんで俺が『読モ』の表紙を飾ってんだ?」
これは、色々あって芸能界に復帰することになった俺が、世の女性たちを虜にする物語。
※『小説家になろう』にてリメイク版を投稿しております。そちらも読んでいただけると嬉しいです。
距離を置きたい女子たちを助けてしまった結果、正体バレして迫られる
歩く魚
恋愛
かつて、命を懸けて誰かを助けた日があった。
だがその記憶は、頭を打った衝撃とともに、綺麗さっぱり失われていた。
それは気にしてない。俺は深入りする気はない。
人間は好きだ。けれど、近づきすぎると嫌いになる。
だがそんな俺に、思いもよらぬ刺客が現れる。
――あの日、俺が助けたのは、できれば関わりたくなかった――距離を置きたい女子たちだったらしい。
イケボすぎる兄が、『義妹の中の人』をやったらバズった件について
のびすけ。
恋愛
春から一人暮らしを始めた大学一年生、天城コウは――ただの一般人だった。
だが、再会した義妹・ひよりのひと言で、そんな日常は吹き飛ぶ。
「お兄ちゃんにしか頼めないの、私の“中の人”になって!」
ひよりはフォロワー20万人超えの人気Vtuber《ひよこまる♪》。
だが突然の喉の不調で、配信ができなくなったらしい。
その代役に選ばれたのが、イケボだけが取り柄のコウ――つまり俺!?
仕方なく始めた“妹の中の人”としての活動だったが、
「え、ひよこまるの声、なんか色っぽくない!?」
「中の人、彼氏か?」
視聴者の反応は想定外。まさかのバズり現象が発生!?
しかも、ひよりはそのまま「兄妹ユニット結成♡」を言い出して――
同居、配信、秘密の関係……って、これほぼ恋人同棲じゃん!?
「お兄ちゃんの声、独り占めしたいのに……他の女と絡まないでよっ!」
代役から始まる、妹と秘密の“中の人”Vライフ×甘々ハーレムラブコメ、ここに開幕!
異世界転移から始まるハーレム生活〜チートスキルを貰った俺は、妹と共に無双する〜
昼寝部
ファンタジー
2XXX年、X月。
俺、水瀬アキトは戦争の絶えない地球で『戦場の悪魔』と呼ばれ、数多の戦で活躍していた。
そんな日々を過ごしていた俺は、ひょんなことから妹と一緒に異世界へ転移することになった。
その世界にはダンジョンが存在しており、ライトノベルなどで登場する世界観と類似していた。
俺たちはその世界で過ごすため女神様からチートスキルを貰い、冒険者となって異世界での生活を満喫することにした。
これは主人公の水瀬アキトと妹のカナデが異世界へ転移し、美少女たちに囲まれながら異世界で無双するお話し。
隣の家の幼馴染と転校生が可愛すぎるんだが
akua034
恋愛
隣に住む幼馴染・水瀬美羽。
毎朝、元気いっぱいに晴を起こしに来るのは、もう当たり前の光景だった。
そんな彼女と同じ高校に進学した――はずだったのに。
数ヶ月後、晴のクラスに転校してきたのは、まさかの“全国で人気の高校生アイドル”黒瀬紗耶。
平凡な高校生活を過ごしたいだけの晴の願いとは裏腹に、
幼馴染とアイドル、二人の存在が彼の日常をどんどんかき回していく。
笑って、悩んで、ちょっとドキドキ。
気づけば心を奪われる――
幼馴染 vs 転校生、青春ラブコメの火蓋がいま切られる!
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
普段高校生ゲーム実況者として活動している俺だが、最近仲良くなりつつあるVTuberが3人とも幼馴染だった件について。
水鳥川倫理
青春
主人公、目黒碧(めぐろあお)は、学校では始業時間になっても現れない遅刻常習犯でありながら、テストでは常に学年トップの高得点を叩き出す「何とも言えないクズ」として教師たちから扱いにくい存在とされている。しかし、彼には誰にも明かせない二つの大きな秘密があった。
一つ目の秘密は、碧が顔を隠し、声を変えて活動する登録者数158万人を誇るカリスマゲーム実況者「椎崎(しいざき)」であること。配信中の彼は、圧倒的なゲームスキルと軽妙なトークでファンを熱狂させ、学校での「クズ」な自分とは真逆の「カリスマ」として存在していた。
二つ目の秘密は、彼が三人の超絶可愛い幼馴染に囲まれて育ったこと。彼らは全員が同じ誕生日で、血の繋がりにも似た特別な絆で結ばれている。
習志野七瀬(ならしのななせ): 陽光のような明るい笑顔が魅力のツンデレ少女。碧には強い独占欲を見せる。
幕張椎名(まくはりしいな): 誰もが息をのむ美貌を持つ生徒会副会長で、完璧な優等生。碧への愛情は深く、重いメンヘラ気質を秘めている。
検見川浜美波(けみがわはまみなみ): クールな外見ながら、碧の前では甘えん坊になるヤンデレ気質の少女。
だが、碧が知らない三重目の秘密として、この三人の幼馴染たちもまた、それぞれが人気VTuberとして活動していたのだ。
七瀬は元気いっぱいのVTuber「神志名鈴香」。
椎名は知的な毒舌VTuber「神楽坂遥」。
美波はクールで真摯なVTuber「雲雀川美桜」。
学校では周囲の視線を気にしながらも、家では遠慮なく甘え、碧の作った料理を囲む四人。彼らは、互いがカリスマ実況者、あるいは人気VTuberという四重の秘密を知らないまま、最も親密で甘い日常を謳歌している。
幼馴染たちは碧の「椎崎」としての姿を尊敬し、美波に至っては碧の声が「椎崎」の声に似ていると感づき始める。この甘くも危険な関係は、一つの些細なきっかけで秘密が交錯した時、一体どのような結末を迎えるのだろうか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる