追放された最弱ハンター、最強を目指して本気出す〜実は【伝説の魔獣王】と魔法で【融合】してるので無双はじめたら、元仲間が落ちぶれていきました〜

里海慧

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63話 自己紹介という名の洗礼を受けました①

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 オレたちはクレイグさんに連れられて、寮の裏手に設置されている練習場へむかった。
 仕事がない時は、ここでメンバー同士で戦闘訓練をしたり、日々の鍛錬に使っているそうだ。

 Sランク以上のハンターしかいない特務隊でも問題のないように、特殊な結界が張られているので好きなだけ暴れてもいいそうだ。
 これ反応したのはリュカオンだった。

『なんと! 我の魔力でも壊れないのか!? カイト! 早速使ってみるのだ!』

 わかった! わかったから!! これから多分イヤってほど使うハメになるから心配すんな!

 と言って、とりあえず落ち着いてもらった。



「よーし、全員集合ー!!」

 クレイグさんの掛け声で、4人のハンターたちが集まってきた。男女ふたりずつだった。

「こちら、今日から特務隊のメンバーになる、カイト・シーモアくんとリナ・クライトンさんです。みんな一人ずつ挨拶してくれる?」


 最初に口を開いたのは、少し幼さの残る茶髪の少年だった。エメラルドグリーンの瞳が鮮やかだ。ニコニコと人懐っこい笑顔を浮かべている。

「俺、ティノ・トランタだ。ここに来てまだ半年だけどよろしく!」


 続いて肩までの金髪をカッコよくかき上げながら、両手剣を片手で担いだお姉さんが声をかけてくれる。

「私はクレア・カーナー。武器は両手剣を使ってるんだ。煮込み料理が得意だ。よろしくな!」

「ていうか、煮込み料理しか作れないでしょ」

「余計なことは言わなくていいの! ほら、アンタも挨拶しなさいよ!」


 チャチャを入れたのは、紅い髪と瞳が印象的な可愛いらしい感じの女の子だ。その、いわゆる巨乳だ。思わず目線がいってしまったけど、すぐにそらして見ないようにする。

 だってさ、リナの視線が痛いんだ。どこ見てんだと、咎めるような視線が突き刺さってきた。

「はいはーい。ファニー・ボイスだよ。武器は副隊長特製の鉄扇と魔眼なの。主に諜報活動メインでやってるよ」


 最後に口を開いたのは、銀髪に紫の瞳の超イケメンだった。なんと羨ましい……いや、オレは他のところで勝負してるからいいんだ。

「ラルフ・ボルテードだ。魔法を使う」

「「………………」」

「………………」

「「…………」」

 あれ、それだけ? スミマセン、まだ続くと思って待ってました。まったく表情変わってないけど、こういう人なんだろうか?

「あ、ごめんね。ラルフは極度の人見知りでね、慣れたら可愛いくなるヤツだから気にしないで。他のハンターは出張中でいないんだ」

 え、この人可愛くなるの……? まったく想像できませんが。


「それじゃぁ、君たちも自己紹介してくれる?」

「はい、カイト・シーモアです。魔獣と融合してます。武器は片手剣で、雷魔法と融合魔法が使えます」

「リナ・クライトンです。武器は弓で魔法は複数の適性があります。あとマジックイーターですけどコントロールの訓練してます」


 オレたちの自己紹介に「やっぱり国王様って、そういうの好きだよね」とか「あの人どこからこんなレアなヤツばっかり見つけてくんの?」とか話してた。


「ああ、隊長以外は敬語なしで、名前も呼び捨てでいいよ。メンバーみんなそんな感じだから。じゃぁ、ここから本当の自己紹介といこうか」


 え? いま自己紹介おわらなかった? クレイグさん、やけにイキイキした顔してるな。

「オッケー! リナは私たちとハダカのお付き合いするよ!!」

「ええ! ハダカ!? ちょ……なっ……えー! ……」

 リナはクレアとファニーにズルズルと引きずられて、練習場から出て行った。

 オレはというと、3人の男子隊員に囲まれている。
 遠くを見つめながら、いつかのギルドの練習場を思い出していた。
 この国のハンターは、こんなヤツばっかで本当にイヤになる。ついさっき、ここに着いたばっかりだぞ。

 ……本当、勘弁してください。



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