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6 穂高にだけ効かない 穂高side
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藤代の足は長い。ひがみではなくて。
僕の弁当の入ったカバンを持って行かれてしまったので、僕は藤代を追いかけているわけだが。低身長でそれなりの手足である僕は、小走りしないと彼に追いつけなかった。
くっそう、長い足自慢か? これはひがみだ。
「園芸部に入部したって、嘘だろ?」
花壇にたどり着いたときには、息が上がっていた。
でも、先ほど聞いてギョッとしたことをたずねずにはいられない。
僕がカバンを取り返そうとして手を伸ばすのに、藤代は手を上げてカバンを奪われないようにする。ジャンプしても届かないとか、高身長自慢かっ? ムカつくぅ。
「花壇に座って。そうしたらカバンを戻してあげる」
太陽を背負って、キラッとした笑みを浮かべる藤代。イケメンなのはわかってる。はいはい。
まぁ、もう教室まで戻るのは面倒だ。僕はカバンを取り返すのをあきらめ、仕方なく花壇のふちに腰かける。すると、藤代はようやくカバンを返してくれた。
彼も僕の隣に座り、袋からパンを取り出して食べ始める。
「本当だよ。この前ここで話したあと、入部届を出した」
「え? ひと月も前じゃね?」
藤代と一緒に昼食するのは嫌だったけど、入部の話は聞きたかったので、僕もその場で弁当を広げた。
つか、座っている位置は同じなのに、投げ出した足の長さがまるで違うから。またまたムカつくぅぅ。
「生徒会選挙で忙しくて、顔は出せなかったけどね。はは、芽が出てる。種が芽吹く間、ここに来てなかったってことか」
「須藤先輩がまいた種だ」
花壇には、苗も植えたが、種もまいた。ひまわり。春は種まきにいい季節だからな。
「穂高が世話をしたから芽吹いたんだろ?」
「まぁ、そうだけど」
どちらでもよく、どちらも間違っていない。
というか。彼とご飯を食べながら話をする、そんな気はなかった。けど、他愛ない話でも、話しかけられているのに無視するほど僕は意地悪じゃない。
かといって、談笑するのも違うような気がして。僕はひたすら前を見て弁当を食べていた。
すると、隣で藤代がクスクスと笑い出す。なに笑ってんの?
横を見やると、いつも張り付けたような笑みの藤代が、今は頬まで動かして本当に愉快そうに笑っている。
「は? 今の会話に、なにか笑う要素あった?」
「いや、いっそ見事なくらいに、こっちを見ないなって思って」
なに当たり前のこと言ってんのかなって、僕はちょっと首を傾げる。
「男の顔を見ながらご飯を食べる趣味はない」
「でも、見るもんなんだよ。普通の人はね」
肩が触れるくらいの近い位置で、藤代に顔をのぞきこまれた。
アーモンド形の、くっきりした目の中に、丸い薄茶色の瞳が輝いている。
風になびく髪は、無造作でも格好良く整い。
黒のシックな制服は彼のきらびやかな顔貌を際立たせていた。
いや。イケメンなのはわかっているってば。
うらやましいとか、そういう負の感情に支配されたくなくて、僕は彼から目線を外した。
「あぁ、わかった。千雪は照れ屋なんだな?」
まったく的外れなことを言われて、訂正したかった。
しかしそれよりも重大案件が頭の上から落ちてきたから、まずそれを処理しなければならない。
「名前で呼ぶな」
僕は口をへの字に曲げて、彼に言い渡す。
色白で、限りなく純粋無垢。生まれたばかりの赤子を見て親がつけた名前だったが、僕は女の子みたいで、自分の名前が好きではなかった。
大体、男が色白なのは男らしくないし。
それに僕は純粋無垢じゃない。僕の内側は妬みと嫉みと極悪な黒い感情でドロドロなのだっ。
「どうして? とても美しい名前じゃないか」
「僕は好きじゃない」
いちいちムカつく藤代に、理由を説明する気はなかったが、簡潔に己の気持ちを述べた。
「俺は好き。それに穂高のこと、誰も名前で呼んでいないから特別っぽいしぃ」
ふふっと、藤代は嬉しそうに笑う。
目を細めて、どこかくすぐったそうな、その表情を見ると、なんだかイライラして仕方がない。
「おまえ、なんなんだ?」
僕は食べ終わった弁当をカバンにサッと片付けて、花壇から立ち上がった。
「なんで、いちいち僕に構う? 僕だけが君に従わないから嫌がらせしているのか?」
憤るままに言い捨てると、藤代も立ち上がり、なんだか感激した様子で僕をみつめた。
「え、どうしてそんなふうに感じたんだ? そんなことを言われたのははじめてだよ」
キラキラと瞳を輝かせ、藤代は僕の手を握る。
なに? なんなの? 意味不明すぎる。
藤代のリアクションが予想外過ぎて、僕はたじろぐが。
とにかく僕は藤代と慣れ合う気はないんだ。だから、僕が感じていたことを口にした。
「そんなの、見ていればわかるし。生徒総会のとき、みんなが君を見てた。女子はもちろん、男子も、先生までもだ。そして、君の言葉に従っている。まるで宇宙人に操られているみたいにね」
「すっごいよ、穂高。自力でそこに気づいたのか? でも、じゃあさぁ、なんでそれ、穂高にだけ効かないんだと思う?」
「そんなの、知らんけど。別にひとりくらいそういうやつがいたっていいんじゃね。僕は、君の邪魔をするつもりはない。だから、僕のことなんか無視してくれよ」
僕はとにかく、藤代に放っておいてもらいたかったのだ。
自分は彼に関わりたくない。みんなは藤代の気を引きたいみたいだけど、僕はそうじゃない。
僕は構われたくないんだ。
しかし、そんなぼくの気持ちを推し量ることもなく、藤代はグイグイきた。
「でも、俺は穂高が気になるし。穂高だけが、みんなと違うものを見ているなんて。俺を、見ていないなんて…」
なんだか悲しげな目で、藤代は僕を見下ろした。
つらそうに眉を寄せているから、なんだか可哀想な気になってしまう。
でも、藤代が言っていることってさ。
ようは、自分を見ていない者がひとりでもいるのは許せない。ってことじゃね?
「…宇宙人的には、全員征服しないとダメ?」
「ううん、俺は穂高を征服できればいい。他はいらない。穂高だけでいい」
宇宙人なのは否定しないんだ? と思いつつ。
僕以外のみんなは、好きで藤代を見ているんだ。でも僕は、藤代が好きじゃない。
僕は藤代に囚われていないのだ。そんな僕に、自分を見ろと迫る藤代は、傲慢に思えた。
「そういうの、嫌い」
正直につぶやき、僕はフイと顔をそらした。
「じょ、冗談だよ。征服とか宇宙人とか、あるわけないじゃん」
すると藤代は、僕をなだめるような声で言いつくろった。
「ただ、穂高がいっぱいしゃべってくれたから、嬉しくなって、調子に乗っちゃったんだ」
「君の気持ちはわかったよ」
言うと、彼はホッと息をついた。
「でも、さっきも言ったけど、君の邪魔はしないから、僕のことは放っておいて。君と友達にはなれないんだ」
安堵してすぐ、ガンと叩かれたみたいな表情になる藤代を、僕は冷たく見やった。
「なんで? どうして友達になれないんだ?」
「君は、得体の知れない不気味なやつだから」
僕が口にした瞬間、藤代の瞳の色が曇った。
彼は、傷ついたのだ。
僕は、今まで誰かをいじめたこともなかったし、意図的に傷つけるようなこともしたことがなかった。
でもなぜか、藤代のことは、すごく傷つけたいと思う。
そんな自分が、醜くて、嫌いだ。
だけど、彼から離れたい気持ちの方が先に立つ。
傷ついたら、藤代は逃げていくだろう。誰だって、自分に当たりのきついやつと一緒にいたくないはずだ。
早く逃げてと、僕は胸の内で叫んだ。
もう、僕に近寄らないで。僕はもう、僕の嫌な面を見たくないんだ。
醜く狭量な僕を、思い知りたくないんだ。
僕の弁当の入ったカバンを持って行かれてしまったので、僕は藤代を追いかけているわけだが。低身長でそれなりの手足である僕は、小走りしないと彼に追いつけなかった。
くっそう、長い足自慢か? これはひがみだ。
「園芸部に入部したって、嘘だろ?」
花壇にたどり着いたときには、息が上がっていた。
でも、先ほど聞いてギョッとしたことをたずねずにはいられない。
僕がカバンを取り返そうとして手を伸ばすのに、藤代は手を上げてカバンを奪われないようにする。ジャンプしても届かないとか、高身長自慢かっ? ムカつくぅ。
「花壇に座って。そうしたらカバンを戻してあげる」
太陽を背負って、キラッとした笑みを浮かべる藤代。イケメンなのはわかってる。はいはい。
まぁ、もう教室まで戻るのは面倒だ。僕はカバンを取り返すのをあきらめ、仕方なく花壇のふちに腰かける。すると、藤代はようやくカバンを返してくれた。
彼も僕の隣に座り、袋からパンを取り出して食べ始める。
「本当だよ。この前ここで話したあと、入部届を出した」
「え? ひと月も前じゃね?」
藤代と一緒に昼食するのは嫌だったけど、入部の話は聞きたかったので、僕もその場で弁当を広げた。
つか、座っている位置は同じなのに、投げ出した足の長さがまるで違うから。またまたムカつくぅぅ。
「生徒会選挙で忙しくて、顔は出せなかったけどね。はは、芽が出てる。種が芽吹く間、ここに来てなかったってことか」
「須藤先輩がまいた種だ」
花壇には、苗も植えたが、種もまいた。ひまわり。春は種まきにいい季節だからな。
「穂高が世話をしたから芽吹いたんだろ?」
「まぁ、そうだけど」
どちらでもよく、どちらも間違っていない。
というか。彼とご飯を食べながら話をする、そんな気はなかった。けど、他愛ない話でも、話しかけられているのに無視するほど僕は意地悪じゃない。
かといって、談笑するのも違うような気がして。僕はひたすら前を見て弁当を食べていた。
すると、隣で藤代がクスクスと笑い出す。なに笑ってんの?
横を見やると、いつも張り付けたような笑みの藤代が、今は頬まで動かして本当に愉快そうに笑っている。
「は? 今の会話に、なにか笑う要素あった?」
「いや、いっそ見事なくらいに、こっちを見ないなって思って」
なに当たり前のこと言ってんのかなって、僕はちょっと首を傾げる。
「男の顔を見ながらご飯を食べる趣味はない」
「でも、見るもんなんだよ。普通の人はね」
肩が触れるくらいの近い位置で、藤代に顔をのぞきこまれた。
アーモンド形の、くっきりした目の中に、丸い薄茶色の瞳が輝いている。
風になびく髪は、無造作でも格好良く整い。
黒のシックな制服は彼のきらびやかな顔貌を際立たせていた。
いや。イケメンなのはわかっているってば。
うらやましいとか、そういう負の感情に支配されたくなくて、僕は彼から目線を外した。
「あぁ、わかった。千雪は照れ屋なんだな?」
まったく的外れなことを言われて、訂正したかった。
しかしそれよりも重大案件が頭の上から落ちてきたから、まずそれを処理しなければならない。
「名前で呼ぶな」
僕は口をへの字に曲げて、彼に言い渡す。
色白で、限りなく純粋無垢。生まれたばかりの赤子を見て親がつけた名前だったが、僕は女の子みたいで、自分の名前が好きではなかった。
大体、男が色白なのは男らしくないし。
それに僕は純粋無垢じゃない。僕の内側は妬みと嫉みと極悪な黒い感情でドロドロなのだっ。
「どうして? とても美しい名前じゃないか」
「僕は好きじゃない」
いちいちムカつく藤代に、理由を説明する気はなかったが、簡潔に己の気持ちを述べた。
「俺は好き。それに穂高のこと、誰も名前で呼んでいないから特別っぽいしぃ」
ふふっと、藤代は嬉しそうに笑う。
目を細めて、どこかくすぐったそうな、その表情を見ると、なんだかイライラして仕方がない。
「おまえ、なんなんだ?」
僕は食べ終わった弁当をカバンにサッと片付けて、花壇から立ち上がった。
「なんで、いちいち僕に構う? 僕だけが君に従わないから嫌がらせしているのか?」
憤るままに言い捨てると、藤代も立ち上がり、なんだか感激した様子で僕をみつめた。
「え、どうしてそんなふうに感じたんだ? そんなことを言われたのははじめてだよ」
キラキラと瞳を輝かせ、藤代は僕の手を握る。
なに? なんなの? 意味不明すぎる。
藤代のリアクションが予想外過ぎて、僕はたじろぐが。
とにかく僕は藤代と慣れ合う気はないんだ。だから、僕が感じていたことを口にした。
「そんなの、見ていればわかるし。生徒総会のとき、みんなが君を見てた。女子はもちろん、男子も、先生までもだ。そして、君の言葉に従っている。まるで宇宙人に操られているみたいにね」
「すっごいよ、穂高。自力でそこに気づいたのか? でも、じゃあさぁ、なんでそれ、穂高にだけ効かないんだと思う?」
「そんなの、知らんけど。別にひとりくらいそういうやつがいたっていいんじゃね。僕は、君の邪魔をするつもりはない。だから、僕のことなんか無視してくれよ」
僕はとにかく、藤代に放っておいてもらいたかったのだ。
自分は彼に関わりたくない。みんなは藤代の気を引きたいみたいだけど、僕はそうじゃない。
僕は構われたくないんだ。
しかし、そんなぼくの気持ちを推し量ることもなく、藤代はグイグイきた。
「でも、俺は穂高が気になるし。穂高だけが、みんなと違うものを見ているなんて。俺を、見ていないなんて…」
なんだか悲しげな目で、藤代は僕を見下ろした。
つらそうに眉を寄せているから、なんだか可哀想な気になってしまう。
でも、藤代が言っていることってさ。
ようは、自分を見ていない者がひとりでもいるのは許せない。ってことじゃね?
「…宇宙人的には、全員征服しないとダメ?」
「ううん、俺は穂高を征服できればいい。他はいらない。穂高だけでいい」
宇宙人なのは否定しないんだ? と思いつつ。
僕以外のみんなは、好きで藤代を見ているんだ。でも僕は、藤代が好きじゃない。
僕は藤代に囚われていないのだ。そんな僕に、自分を見ろと迫る藤代は、傲慢に思えた。
「そういうの、嫌い」
正直につぶやき、僕はフイと顔をそらした。
「じょ、冗談だよ。征服とか宇宙人とか、あるわけないじゃん」
すると藤代は、僕をなだめるような声で言いつくろった。
「ただ、穂高がいっぱいしゃべってくれたから、嬉しくなって、調子に乗っちゃったんだ」
「君の気持ちはわかったよ」
言うと、彼はホッと息をついた。
「でも、さっきも言ったけど、君の邪魔はしないから、僕のことは放っておいて。君と友達にはなれないんだ」
安堵してすぐ、ガンと叩かれたみたいな表情になる藤代を、僕は冷たく見やった。
「なんで? どうして友達になれないんだ?」
「君は、得体の知れない不気味なやつだから」
僕が口にした瞬間、藤代の瞳の色が曇った。
彼は、傷ついたのだ。
僕は、今まで誰かをいじめたこともなかったし、意図的に傷つけるようなこともしたことがなかった。
でもなぜか、藤代のことは、すごく傷つけたいと思う。
そんな自分が、醜くて、嫌いだ。
だけど、彼から離れたい気持ちの方が先に立つ。
傷ついたら、藤代は逃げていくだろう。誰だって、自分に当たりのきついやつと一緒にいたくないはずだ。
早く逃げてと、僕は胸の内で叫んだ。
もう、僕に近寄らないで。僕はもう、僕の嫌な面を見たくないんだ。
醜く狭量な僕を、思い知りたくないんだ。
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