169 / 176
2-33 大事な話 ①
しおりを挟む
◆大事な話 ①
ぼくは、陛下が休憩室に借りている、小教室の一角で、チクチクしています。
闇落ちハルルンコス黒ドレスバージョンを制作中だ。
チクチクしているから、前髪はちょんちょこりんにしていますけど、なにか?
もう。夜会では、陛下とおそろいの礼装を作ろうと思っていたのにぃ。
でも、ぼくの分は、これから着手するつもりだったし。
今回の陛下の衣装は、黒で作っていたので。お衣装に差し色の赤を入れれば『お揃』にはできそうなので、いいのだけど。
ほらぁ、ぼくは黒しか似合わないモブ顔でしょう?
だから。今回は、恐れ多いことながら、陛下に合わせていただこうと思って、黒で作っていたんだよね。
それは、作り直しなしで、ラッキーだった。
あと、パターンが、すでに三着作っているものと同じだから、ぼく的には、全然、苦ではないというか?
ま、頭を使うことなく、ただチクチクしていればいい感じです。
悩みといえば、胸を、どのくらいボリューミーにするか、というところで。
せっかくだから、ボンンキュッボンにしましょうか?
でも、元が鳥ガラだからバランスが悪いかなぁ?
ダンスしたら、ズレちゃうかもしれないし。悩みどころですぅぅ。
「クロウ、大丈夫か? 何着も仕立てをしなければならないようだが、ちゃんと寝ているか?」
執務机で、書類仕事をしている陛下に聞かれ。ぼくは、手を止めることなく答えた。
ちなみに、護衛の方は、廊下で警護していて。室内には、ふたりきりです。照れ照れ。
「はい。昔は、寝食忘れて、仕立てをしたりしたこともありましたが。今は、ちゃんとご飯を食べて、寝て、仕立てしてって、しています。ぼくにとって仕立ては、息を吸うより簡単なことなので。心配には及びません」
「…本当なら、エスコートする我が、ドレスを贈ったり、宝石を贈ったりするものなのだが。おまえが素敵な衣装を作ってしまうから、我の出番がなく寂しいな?」
世の殿方は、婚約者を、晴れの席で飾り立てたい、という想いがあるみたいです。
この頃は、お相手に、ドレスと宝石を贈るというのが、義務みたいになっている風潮もあるのですけどね。
できる範囲で良いとは思うのですよ? こういうことは気持ちなので。
でも、ドレス職人だったぼくとしては、ドレスが売れるのは嬉しいことなので。その風潮に反対はできませぬ。
「でしたら、黒水晶のブローチを贈っていただけませんか? ねだるような形になって、申し訳ありませんが。ハルルンは、その闇のブローチを身につけることで、闇落ちするという設定なのです」
「…ハルルンは、よくわからぬが。おまえたちの企みに一役買えるのなら、嬉しいよ。では、その『闇のブローチ』とやらを、我の婚約者殿にプレゼントしようか」
そうして、ぼくは当日の小道具をゲットした。よしよし。
「クロウ、珍しくふたりきりだから、少し、大事な話をしても良いか? 手は止めなくてもいい」
そう言って、陛下は、ぼくが座るカウチの横に腰かけた。
そうだ。ぼくも、大事な話がある。
でも、まずは。陛下のお話を聞こう。
手は止めなくていいと言われたけれど。ぼくは縫物を置いて、陛下に目を合わせた。
「イアン様、なにかありましたか?」
「いや。なにも。順調に、結婚式を迎えられそうで、我も、ひと安心しているところだ。ただ…この頃よく耳にすることがあって。そのことを、クロウに聞いておきたいと思うのだ」
そこで、陛下はひとつ息を吸い。ぼくをしっかりみつめて、口を開く。
「学園で、我は、己の魔法を制御できないかと、いろいろ試したが。それは叶わなかった。我の炎の鎮火は、今しばらく、バジリスク公爵家の血脈に頼るしかない。クロウが王妃となり、我のそばにいてくれれば、その問題はクリアできる。ま、歴代の王家がしてきた、今までどおりということだな?」
そうですね。まぁ、バミネに監禁されていた事実があるので、陛下は不安でしょうが。それは、ぼくがともにいれば解決できることだ。
もう二度と、陛下を、あのような目にあわせたりいたしません。
そんな気持ちを込めて、ぼくは陛下に告げた。
「陛下が、炎の魔法に振り回されることのないよう。ぼくが、いつもそばにおります。陛下がぼくをおそばに置いてくださる、それはぼくにとって、誉れであり、幸せでもあるのです」
「しかし、クロウ。おまえは、大魔法使いなのだ。もしかしたら、カザレニア国、いや、この世界で、今までにない、強力な魔法使いかもしれない。王都全域に放送を流せるということは、王都全域に魔力を行き渡らせられる、膨大な魔力の持ち主だということ。そのおまえを、我の魔法のせいで、王宮に囲ってしまうことになる。それに対して、制する声があるのだ」
「…ダメって、ことですか?」
反対意見があるのかなと思って、悲しげに見やると。
陛下は、苦笑する。
「駄目、じゃない。というか。もったいない、かな? 魔法の研究や、潤沢な魔力、豊富な魔法のレパートリーなどを、有効活用したい、そんな感じだ。それは、クロウの頭脳も同じくだ。歴史に造詣が深く、教師にも一目置かれているだろう? その、優秀な人材を、王家がひとり占めする気か? というところか」
「ぼくは、ただの仕立て屋です。でも、なにか、お手伝いできることなら、致します。陛下との結婚を、そ、その人たちに、許してもらうには。どうしたらいいのですか?」
陛下と、結婚したい。
陛下のおそばにいたいのです、という目でみつめると。
ぼくのことを、陛下はきつく抱き締めてくれた。その力強さに、ホッとしてしまう。
「クロウは、もうただの仕立て屋ではない。我の伴侶で、これから王妃になって、国の中枢で働く頭脳にもなる、素敵な仕立て屋だ」
そう言って、陛下は、ぼくのちょんちょこりんを避けて、額に小さくキスしてくれた。
あ、ちょんちょこりん、つけたままだった。恥ずかしい。
でも、そんなおマヌケな、仕立て屋のぼくを肯定してくれる陛下が、好きです。
この頃は、公爵子息という面が大きくて。
公爵子息は、チクチクしなくていいとか。
あれやっちゃダメ、これは誰かに任せなさい、服はここで買えばいい、と。いろいろ言われていて。
アイデンティティー崩壊寸前でしたが。
ぼくは基本、チクチクしたい人なのです。
それがなくなったら。空っぽになっちゃうような気がするのです。
だから、チクチクを許してくれる陛下を、ぼくは大尊敬するのです。
お心が広くて、大好きっ。
「クロウが、したいと思うことを、すればいいと思う。ただ、我の結婚よりも、クロウが他にしたいことがあるのなら。事前に相談しておきたいと、思っただけなのだ。大魔法使いとして、世間の役に立ちたいとか。歴史を極めるために、学園に残って研究したいとか。…城下でお店を出したい、とか」
「…陛下」
陛下は、ぼくの夢を覚えてくださっていた。
孤島で、城下町を散策中、ぼくの夢を語った。
城下町で、ドレス職人としてお店を出すのが夢なのです、と。
でもそれは。陛下と結婚する前のお話。
「確かに、ぼくは城下町にお店を出すことを、ずっと夢に見てきました。でも、仕立ては、どこでもできます。ぼくの今の夢は、陛下と添い遂げること。どうか、ぼくの新しい夢を、陛下が叶えてくださいませんか?」
「…いいのか?」
ちょっと自信なさそうに聞いてくる、陛下。
なぜですか? ぼくはずっと、陛下のおそばにいたいと願っているのに?
「陛下を…イアン様を、愛しているのです。ぼくを離さない。どこへもやらないと、言ってください。陛下のおそばにいられるよう、陛下の望むことは、なんでもやります。ぼくは、たまに…ちょっとだけ…縫物をできれば、満足できますから。どうか、イアン様のおそばで、こき使ってくださいませ」
ぼくの言葉に、ふふ、と笑い。では、さっそく、こき使ってやると言って。
陛下は、甘い、甘い、チュウをしたのだった。
「クロウを離さない。どこへもやらない。我の…我だけの…愛しい死神よ。我と結婚してくれ」
「何度でも。結婚いたしますと、返事をします。イアン様、愛しています。どうか、死がふたりを分かつまで、貴方のおそばにいさせてくださいませ」
そうして、陛下と。絆を深く結ぶようなキスをした。
ぼくは、モブで、しがないただの仕立て屋だ。
大魔法使いとして、世の中に君臨することも。歴史の大家として、名を残すことも。全然興味がないし、ピンともこない。
実は、王妃になることも、ね。
でも。陛下のおそばにずっといる、ということだけは。なにがなんでも叶えたい夢、なのだ。
陛下のかたわらに置いてもらい、そこで、たまに、チクチク出来たら。それが最高の未来のビジョン。
ぼくも、陛下の望みを、出来うる限り叶えます。
だから。ぼくのささやかな夢を叶えてくださいませ。イアン様。
あ。結婚はするのですが。その前に。
もうひとつ、大事なお話がありました。お聞きしても良いですか?
ぼくは、陛下が休憩室に借りている、小教室の一角で、チクチクしています。
闇落ちハルルンコス黒ドレスバージョンを制作中だ。
チクチクしているから、前髪はちょんちょこりんにしていますけど、なにか?
もう。夜会では、陛下とおそろいの礼装を作ろうと思っていたのにぃ。
でも、ぼくの分は、これから着手するつもりだったし。
今回の陛下の衣装は、黒で作っていたので。お衣装に差し色の赤を入れれば『お揃』にはできそうなので、いいのだけど。
ほらぁ、ぼくは黒しか似合わないモブ顔でしょう?
だから。今回は、恐れ多いことながら、陛下に合わせていただこうと思って、黒で作っていたんだよね。
それは、作り直しなしで、ラッキーだった。
あと、パターンが、すでに三着作っているものと同じだから、ぼく的には、全然、苦ではないというか?
ま、頭を使うことなく、ただチクチクしていればいい感じです。
悩みといえば、胸を、どのくらいボリューミーにするか、というところで。
せっかくだから、ボンンキュッボンにしましょうか?
でも、元が鳥ガラだからバランスが悪いかなぁ?
ダンスしたら、ズレちゃうかもしれないし。悩みどころですぅぅ。
「クロウ、大丈夫か? 何着も仕立てをしなければならないようだが、ちゃんと寝ているか?」
執務机で、書類仕事をしている陛下に聞かれ。ぼくは、手を止めることなく答えた。
ちなみに、護衛の方は、廊下で警護していて。室内には、ふたりきりです。照れ照れ。
「はい。昔は、寝食忘れて、仕立てをしたりしたこともありましたが。今は、ちゃんとご飯を食べて、寝て、仕立てしてって、しています。ぼくにとって仕立ては、息を吸うより簡単なことなので。心配には及びません」
「…本当なら、エスコートする我が、ドレスを贈ったり、宝石を贈ったりするものなのだが。おまえが素敵な衣装を作ってしまうから、我の出番がなく寂しいな?」
世の殿方は、婚約者を、晴れの席で飾り立てたい、という想いがあるみたいです。
この頃は、お相手に、ドレスと宝石を贈るというのが、義務みたいになっている風潮もあるのですけどね。
できる範囲で良いとは思うのですよ? こういうことは気持ちなので。
でも、ドレス職人だったぼくとしては、ドレスが売れるのは嬉しいことなので。その風潮に反対はできませぬ。
「でしたら、黒水晶のブローチを贈っていただけませんか? ねだるような形になって、申し訳ありませんが。ハルルンは、その闇のブローチを身につけることで、闇落ちするという設定なのです」
「…ハルルンは、よくわからぬが。おまえたちの企みに一役買えるのなら、嬉しいよ。では、その『闇のブローチ』とやらを、我の婚約者殿にプレゼントしようか」
そうして、ぼくは当日の小道具をゲットした。よしよし。
「クロウ、珍しくふたりきりだから、少し、大事な話をしても良いか? 手は止めなくてもいい」
そう言って、陛下は、ぼくが座るカウチの横に腰かけた。
そうだ。ぼくも、大事な話がある。
でも、まずは。陛下のお話を聞こう。
手は止めなくていいと言われたけれど。ぼくは縫物を置いて、陛下に目を合わせた。
「イアン様、なにかありましたか?」
「いや。なにも。順調に、結婚式を迎えられそうで、我も、ひと安心しているところだ。ただ…この頃よく耳にすることがあって。そのことを、クロウに聞いておきたいと思うのだ」
そこで、陛下はひとつ息を吸い。ぼくをしっかりみつめて、口を開く。
「学園で、我は、己の魔法を制御できないかと、いろいろ試したが。それは叶わなかった。我の炎の鎮火は、今しばらく、バジリスク公爵家の血脈に頼るしかない。クロウが王妃となり、我のそばにいてくれれば、その問題はクリアできる。ま、歴代の王家がしてきた、今までどおりということだな?」
そうですね。まぁ、バミネに監禁されていた事実があるので、陛下は不安でしょうが。それは、ぼくがともにいれば解決できることだ。
もう二度と、陛下を、あのような目にあわせたりいたしません。
そんな気持ちを込めて、ぼくは陛下に告げた。
「陛下が、炎の魔法に振り回されることのないよう。ぼくが、いつもそばにおります。陛下がぼくをおそばに置いてくださる、それはぼくにとって、誉れであり、幸せでもあるのです」
「しかし、クロウ。おまえは、大魔法使いなのだ。もしかしたら、カザレニア国、いや、この世界で、今までにない、強力な魔法使いかもしれない。王都全域に放送を流せるということは、王都全域に魔力を行き渡らせられる、膨大な魔力の持ち主だということ。そのおまえを、我の魔法のせいで、王宮に囲ってしまうことになる。それに対して、制する声があるのだ」
「…ダメって、ことですか?」
反対意見があるのかなと思って、悲しげに見やると。
陛下は、苦笑する。
「駄目、じゃない。というか。もったいない、かな? 魔法の研究や、潤沢な魔力、豊富な魔法のレパートリーなどを、有効活用したい、そんな感じだ。それは、クロウの頭脳も同じくだ。歴史に造詣が深く、教師にも一目置かれているだろう? その、優秀な人材を、王家がひとり占めする気か? というところか」
「ぼくは、ただの仕立て屋です。でも、なにか、お手伝いできることなら、致します。陛下との結婚を、そ、その人たちに、許してもらうには。どうしたらいいのですか?」
陛下と、結婚したい。
陛下のおそばにいたいのです、という目でみつめると。
ぼくのことを、陛下はきつく抱き締めてくれた。その力強さに、ホッとしてしまう。
「クロウは、もうただの仕立て屋ではない。我の伴侶で、これから王妃になって、国の中枢で働く頭脳にもなる、素敵な仕立て屋だ」
そう言って、陛下は、ぼくのちょんちょこりんを避けて、額に小さくキスしてくれた。
あ、ちょんちょこりん、つけたままだった。恥ずかしい。
でも、そんなおマヌケな、仕立て屋のぼくを肯定してくれる陛下が、好きです。
この頃は、公爵子息という面が大きくて。
公爵子息は、チクチクしなくていいとか。
あれやっちゃダメ、これは誰かに任せなさい、服はここで買えばいい、と。いろいろ言われていて。
アイデンティティー崩壊寸前でしたが。
ぼくは基本、チクチクしたい人なのです。
それがなくなったら。空っぽになっちゃうような気がするのです。
だから、チクチクを許してくれる陛下を、ぼくは大尊敬するのです。
お心が広くて、大好きっ。
「クロウが、したいと思うことを、すればいいと思う。ただ、我の結婚よりも、クロウが他にしたいことがあるのなら。事前に相談しておきたいと、思っただけなのだ。大魔法使いとして、世間の役に立ちたいとか。歴史を極めるために、学園に残って研究したいとか。…城下でお店を出したい、とか」
「…陛下」
陛下は、ぼくの夢を覚えてくださっていた。
孤島で、城下町を散策中、ぼくの夢を語った。
城下町で、ドレス職人としてお店を出すのが夢なのです、と。
でもそれは。陛下と結婚する前のお話。
「確かに、ぼくは城下町にお店を出すことを、ずっと夢に見てきました。でも、仕立ては、どこでもできます。ぼくの今の夢は、陛下と添い遂げること。どうか、ぼくの新しい夢を、陛下が叶えてくださいませんか?」
「…いいのか?」
ちょっと自信なさそうに聞いてくる、陛下。
なぜですか? ぼくはずっと、陛下のおそばにいたいと願っているのに?
「陛下を…イアン様を、愛しているのです。ぼくを離さない。どこへもやらないと、言ってください。陛下のおそばにいられるよう、陛下の望むことは、なんでもやります。ぼくは、たまに…ちょっとだけ…縫物をできれば、満足できますから。どうか、イアン様のおそばで、こき使ってくださいませ」
ぼくの言葉に、ふふ、と笑い。では、さっそく、こき使ってやると言って。
陛下は、甘い、甘い、チュウをしたのだった。
「クロウを離さない。どこへもやらない。我の…我だけの…愛しい死神よ。我と結婚してくれ」
「何度でも。結婚いたしますと、返事をします。イアン様、愛しています。どうか、死がふたりを分かつまで、貴方のおそばにいさせてくださいませ」
そうして、陛下と。絆を深く結ぶようなキスをした。
ぼくは、モブで、しがないただの仕立て屋だ。
大魔法使いとして、世の中に君臨することも。歴史の大家として、名を残すことも。全然興味がないし、ピンともこない。
実は、王妃になることも、ね。
でも。陛下のおそばにずっといる、ということだけは。なにがなんでも叶えたい夢、なのだ。
陛下のかたわらに置いてもらい、そこで、たまに、チクチク出来たら。それが最高の未来のビジョン。
ぼくも、陛下の望みを、出来うる限り叶えます。
だから。ぼくのささやかな夢を叶えてくださいませ。イアン様。
あ。結婚はするのですが。その前に。
もうひとつ、大事なお話がありました。お聞きしても良いですか?
135
あなたにおすすめの小説
悪役側のモブになっても推しを拝みたい。【完結】
瑳来
BL
大学生でホストでオタクの如月杏樹はホストの仕事をした帰り道、自分のお客に刺されてしまう。
そして、気がついたら自分の夢中になっていたBLゲームのモブキャラになっていた!
……ま、推しを拝めるからいっか! てな感じで、ほのぼのと生きていこうと心に決めたのであった。
ウィル様のおまけにて完結致しました。
長い間お付き合い頂きありがとうございました!
俺、転生したら社畜メンタルのまま超絶イケメンになってた件~転生したのに、恋愛難易度はなぜかハードモード
中岡 始
BL
ブラック企業の激務で過労死した40歳の社畜・藤堂悠真。
目を覚ますと、高校2年生の自分に転生していた。
しかも、鏡に映ったのは芸能人レベルの超絶イケメン。
転入初日から女子たちに囲まれ、学園中の話題の的に。
だが、社畜思考が抜けず**「これはマーケティング施策か?」**と疑うばかり。
そして、モテすぎて業務過多状態に陥る。
弁当争奪戦、放課後のデート攻勢…悠真の平穏は完全に崩壊。
そんな中、唯一冷静な男・藤崎颯斗の存在に救われる。
颯斗はやたらと落ち着いていて、悠真をさりげなくフォローする。
「お前といると、楽だ」
次第に悠真の中で、彼の存在が大きくなっていき――。
「お前、俺から逃げるな」
颯斗の言葉に、悠真の心は大きく揺れ動く。
転生×学園ラブコメ×じわじわ迫る恋。
これは、悠真が「本当に選ぶべきもの」を見つける物語。
続編『元社畜の俺、大学生になってまたモテすぎてるけど、今度は恋人がいるので無理です』
かつてブラック企業で心を擦り減らし、過労死した元社畜の男・藤堂悠真は、
転生した高校時代を経て、無事に大学生になった――
恋人である藤崎颯斗と共に。
だが、大学という“自由すぎる”世界は、ふたりの関係を少しずつ揺らがせていく。
「付き合ってるけど、誰にも言っていない」
その選択が、予想以上のすれ違いを生んでいった。
モテ地獄の再来、空気を読み続ける日々、
そして自分で自分を苦しめていた“頑張る癖”。
甘えたくても甘えられない――
そんな悠真の隣で、颯斗はずっと静かに手を差し伸べ続ける。
過去に縛られていた悠真が、未来を見つめ直すまでの
じれ甘・再構築・すれ違いと回復のキャンパス・ラブストーリー。
今度こそ、言葉にする。
「好きだよ」って、ちゃんと。
BLゲームの世界でモブになったが、主人公とキャラのイベントがおきないバグに見舞われている
青緑三月
BL
主人公は、BLが好きな腐男子
ただ自分は、関わらずに見ているのが好きなだけ
そんな主人公が、BLゲームの世界で
モブになり主人公とキャラのイベントが起こるのを
楽しみにしていた。
だが攻略キャラはいるのに、かんじんの主人公があらわれない……
そんな中、主人公があらわれるのを、まちながら日々を送っているはなし
BL要素は、軽めです。
裏乙女ゲー?モブですよね? いいえ主人公です。
みーやん
BL
何日の時をこのソファーと過ごしただろう。
愛してやまない我が妹に頼まれた乙女ゲーの攻略は終わりを迎えようとしていた。
「私の青春学園生活⭐︎星蒼山学園」というこのタイトルの通り、女の子の主人公が学園生活を送りながら攻略対象に擦り寄り青春という名の恋愛を繰り広げるゲームだ。ちなみに女子生徒は全校生徒約900人のうち主人公1人というハーレム設定である。
あと1ヶ月後に30歳の誕生日を迎える俺には厳しすぎるゲームではあるが可愛い妹の為、精神と睡眠を削りながらやっとの思いで最後の攻略対象を攻略し見事クリアした。
最後のエンドロールまで見た後に
「裏乙女ゲームを開始しますか?」
という文字が出てきたと思ったら目の視界がだんだんと狭まってくる感覚に襲われた。
あ。俺3日寝てなかったんだ…
そんなことにふと気がついた時には視界は完全に奪われていた。
次に目が覚めると目の前には見覚えのあるゲームならではのウィンドウ。
「星蒼山学園へようこそ!攻略対象を攻略し青春を掴み取ろう!」
何度見たかわからないほど見たこの文字。そして気づく現実味のある体感。そこは3日徹夜してクリアしたゲームの世界でした。
え?意味わかんないけどとりあえず俺はもちろんモブだよね?
これはモブだと勘違いしている男が実は主人公だと気付かないまま学園生活を送る話です。
転生令息は冒険者を目指す!?
葛城 惶
BL
ある時、日本に大規模災害が発生した。
救助活動中に取り残された少女を助けた自衛官、天海隆司は直後に土砂の崩落に巻き込まれ、意識を失う。
再び目を開けた時、彼は全く知らない世界に転生していた。
異世界で美貌の貴族令息に転生した脳筋の元自衛官は憧れの冒険者になれるのか?!
とってもお馬鹿なコメディです(;^_^A
BL世界に転生したけど主人公の弟で悪役だったのでほっといてください
わさび
BL
前世、妹から聞いていたBL世界に転生してしまった主人公。
まだ転生したのはいいとして、何故よりにもよって悪役である弟に転生してしまったのか…!?
悪役の弟が抱えていたであろう嫉妬に抗いつつ転生生活を過ごす物語。
【完結】薄幸文官志望は嘘をつく
七咲陸
BL
サシャ=ジルヴァールは伯爵家の長男として産まれるが、紫の瞳のせいで両親に疎まれ、弟からも蔑まれる日々を送っていた。
忌々しい紫眼と言う両親に幼い頃からサシャに魔道具の眼鏡を強要する。認識阻害がかかったメガネをかけている間は、サシャの顔や瞳、髪色までまるで別人だった。
学園に入学しても、サシャはあらぬ噂をされてどこにも居場所がない毎日。そんな中でもサシャのことを好きだと言ってくれたクラークと言う茶色の瞳を持つ騎士学生に惹かれ、お付き合いをする事に。
しかし、クラークにキスをせがまれ恥ずかしくて逃げ出したサシャは、アーヴィン=イブリックという翠眼を持つ騎士学生にぶつかってしまい、メガネが外れてしまったーーー…
認識阻害魔道具メガネのせいで2人の騎士の間で別人を演じることになった文官学生の恋の話。
全17話
2/28 番外編を更新しました
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる