4 / 9
第一章
−2人きりの時間−
しおりを挟む
ある程度屋敷の案内を済ませると、ソレイユ様はルナ様と話があると言い自室へ向かっていった。
シエル様と2人きりになったため、とりあえずシエル様に部屋への移動をおすすめする。
「俺の部屋か?」
「そうですよ。お食事の時間までシエル様のお部屋で待機です。」
「ふーん、そう。」
歯切れの悪い返事に文句あるのかと言いたくなったが、さすがにやめた。
「では行きましょう。」
シエル様の少し後ろを歩く。
まだシエル様の年齢は知らないが、身長は俺より低く態度はでかい。
こういう身の程をわかっていない子供は正直めんどくさい。
そんなことを思っていると、あっという間に部屋に着いた。
「お入りください。」
扉に手をかけ、入るように促す。
すると素直に入るもんだから少し驚いた。
歯切れの悪さから部屋に入るのが嫌なのだと思ったが、そうではなさそうだ。
シエル様が入ったのを確認すると俺も入る。
「え、お前も入るのか!?」
「当たり前でございます。従者たるもの基本的にはお側におりますよ。」
何が意外だったのか、俺が部屋に入ることに対して相当驚いていた。
従者と言ってるのに入らない方がおかしくないか?
「椅子にお座りください。私は扉付近に立っておりますのでご自由にお過ごしください。」
「お前はずっとそこにいるのか?そばにいると言ってたじゃないか、そばに来いよ。」
何を言ってるんだこの子供は。そばにいるっていっても限度があるだろ。
さすがにずっと後ろにいることは気が引けるので、丁重にお断りする。
「お言葉ですが、さすがにすぐ近くにいることは、シエル様自身のプライバシーにも関わる問題ですのでお断りいたします。」
「いや、俺がいいって言ってんだよ。だから来いよ。」
なぜそこまでして近くに来てほしいのかよくわからないが、さすがにここまで言われて断るのは良くない気がする。
「…わかりました。後ろに立っておりますので、遠くに行ってほしい時はいつでも言ってくださいね。」
「ああ、わかった。」
そんな会話をして座るシエル様の後ろに立つ。
静かな沈黙が数分続いたあと、シエル様が口を開いた。
シエル様と2人きりになったため、とりあえずシエル様に部屋への移動をおすすめする。
「俺の部屋か?」
「そうですよ。お食事の時間までシエル様のお部屋で待機です。」
「ふーん、そう。」
歯切れの悪い返事に文句あるのかと言いたくなったが、さすがにやめた。
「では行きましょう。」
シエル様の少し後ろを歩く。
まだシエル様の年齢は知らないが、身長は俺より低く態度はでかい。
こういう身の程をわかっていない子供は正直めんどくさい。
そんなことを思っていると、あっという間に部屋に着いた。
「お入りください。」
扉に手をかけ、入るように促す。
すると素直に入るもんだから少し驚いた。
歯切れの悪さから部屋に入るのが嫌なのだと思ったが、そうではなさそうだ。
シエル様が入ったのを確認すると俺も入る。
「え、お前も入るのか!?」
「当たり前でございます。従者たるもの基本的にはお側におりますよ。」
何が意外だったのか、俺が部屋に入ることに対して相当驚いていた。
従者と言ってるのに入らない方がおかしくないか?
「椅子にお座りください。私は扉付近に立っておりますのでご自由にお過ごしください。」
「お前はずっとそこにいるのか?そばにいると言ってたじゃないか、そばに来いよ。」
何を言ってるんだこの子供は。そばにいるっていっても限度があるだろ。
さすがにずっと後ろにいることは気が引けるので、丁重にお断りする。
「お言葉ですが、さすがにすぐ近くにいることは、シエル様自身のプライバシーにも関わる問題ですのでお断りいたします。」
「いや、俺がいいって言ってんだよ。だから来いよ。」
なぜそこまでして近くに来てほしいのかよくわからないが、さすがにここまで言われて断るのは良くない気がする。
「…わかりました。後ろに立っておりますので、遠くに行ってほしい時はいつでも言ってくださいね。」
「ああ、わかった。」
そんな会話をして座るシエル様の後ろに立つ。
静かな沈黙が数分続いたあと、シエル様が口を開いた。
15
あなたにおすすめの小説
黒獅子の愛でる花
なこ
BL
レノアール伯爵家次男のサフィアは、伯爵家の中でもとりわけ浮いた存在だ。
中性的で神秘的なその美しさには、誰しもが息を呑んだ。
深い碧眼はどこか憂いを帯びており、見る者を惑わすと言う。
サフィアは密かに、幼馴染の侯爵家三男リヒトと将来を誓い合っていた。
しかし、その誓いを信じて疑うこともなかったサフィアとは裏腹に、リヒトは公爵家へ婿入りしてしまう。
毎日のように愛を囁き続けてきたリヒトの裏切り行為に、サフィアは困惑する。
そんなある日、複雑な想いを抱えて過ごすサフィアの元に、幼い王太子の世話係を打診する知らせが届く。
王太子は、黒獅子と呼ばれ、前国王を王座から引きずり降ろした現王と、その幼馴染である王妃との一人息子だ。
王妃は現在、病で療養中だという。
幼い王太子と、黒獅子の王、王妃の住まう王城で、サフィアはこれまで知ることのなかった様々な感情と直面する。
サフィアと黒獅子の王ライは、二人を取り巻く愛憎の渦に巻き込まれながらも、密かにゆっくりと心を通わせていくが…
隠された令息は、護衛騎士と息をする。
木漏れ日の庭
BL
公爵家に生まれながらも、妾の子として蔑まれ、固有魔法すら使えない令息のユリシス。彼は足が悪く、うまく歩くことが難しい。そんな彼の元に、護衛騎士としてキースという美しい男が訪れる。始めはなんの関わりも持たない二人だが、ユリシスの静かな優しさが、キースの心を溶かしてゆく。
君は神様。
志子
BL
全5~6話を予定。
異世界転生した俺、ことマルク・フランソンはフランソン男爵の三男として平々凡々として生きていた。そんなある日のこと。母さんが一人の子どもを家に連れてきた。名前はエルトリオン。彼はまるで体温を持った美しい人形のようだった。喋ることもなく、自分で進んで動くこともない。原因は母さんの父親だった。
美形×平凡のBL異世界
大嫌いなこの世界で
十時(如月皐)
BL
嫌いなもの。豪華な調度品、山のような美食、惜しげなく晒される媚態……そして、縋り甘えるしかできない弱さ。
豊かな国、ディーディアの王宮で働く凪は笑顔を見せることのない冷たい男だと言われていた。
昔は豊かな暮らしをしていて、傅かれる立場から傅く立場になったのが不満なのだろう、とか、
母親が王の寵妃となり、生まれた娘は王女として暮らしているのに、自分は使用人であるのが我慢ならないのだろうと人々は噂する。
そんな中、凪はひとつの事件に巻き込まれて……。
神様は身バレに気づかない!
みわ
BL
異世界ファンタジーBL
「神様、身バレしてますよ?」
――暇を持て余した神様、現在お忍び異世界生活中。
貴族の令息として“普通”に暮らしているつもりのようですが、
その振る舞い、力、言動、すべてが神様クオリティ。
……気づかれていないと思っているのは、本人だけ。
けれど誰も問いただせません。
もし“正体がバレた”と気づかれたら――
神様は天へ帰ってしまうかもしれないから。
だから今日も皆、知らないふりを続けます。
そんな神様に、突然舞い込む婚約話。
お相手は、聡明で誠実……なのにシオンにだけは甘すぎる第一王子!?
「溺愛王子×お忍び(になってない)神様」
正体バレバレの異世界転生コメディ、ここに開幕!
神の寵愛を受ける僕に勝てるとでも?
雨霧れいん
BL
生まれるのがもっともっと今より昔なら、”信仰”することが”異端”でない時代なら世界ならよかったと、ずっと思って生きていた。あの日までは
溺愛神様×王様系聖職者
【 登場人物 】
ファノーネ・ジヴェア →キラを溺愛し続ける最高神
キラ・マリアドール(水無瀬キラ)→転生してから寵愛を自覚した自分の道を行く王様系聖職者
僕、天使に転生したようです!
神代天音
BL
トラックに轢かれそうだった猫……ではなく鳥を助けたら、転生をしていたアンジュ。新しい家族は最低で、世話は最低限。そんなある日、自分が売られることを知って……。
天使のような羽を持って生まれてしまったアンジュが、周りのみんなに愛されるお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる