異世界に転生!? だけどお気楽に暮らします。

辰巳 蓮

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  デニスさんの剣

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 ところで、「朝日屋」の1日ですが
毎朝6時頃から両親は宿泊者用の朝食を作り始めます。

少しして、エバンス兄ちゃんとニーナお姉ちゃんが起きて食堂の掃除を始めます。
6時40分ごろ僕も起こされてみんなで朝食を食べます。

7時頃になりますと朝早い冒険者が朝食を食べにきます。
だいたい、8時から9時までがピークです。

僕とエバンス兄ちゃんは、皿洗いの手伝いです。
ちなみに食器は木製です。
ニーナお姉ちゃんは配膳の手伝いです。

7時から10時までが朝食の時間で、
昼食が11時半から午後2時くらいまでです。
泊りのお客さんは朝夕の食事だけで、お昼はありません。

午前中に近所の農家さんが朝とれた野菜を行商に来ます。
午後になると隣町のトリニスタンから鮮魚の行商が来る。
およそ7時間かけて馬車で来るのだが、この街にも支店があるので、そこで一泊して帰る。
行商便は2便あり、入れ替わりで毎日来てくれてる。

僕はと言えば、お手伝いをしてない時間に裏庭でこっそり水魔法の練習をしている。
如雨露を持って行ってそこに水を作っているので傍から見れば花壇に水をやってるにしか見えない。
なんか植物の成長が速いと言うより大きいのは気になるけど。
それと、母は野菜を箱ごと運ぶときに身体強化を使っていたので毎日見ることが出来た。



夕食は午後5時から基本10時まで。
基本というのは夜には居酒屋のようになることが多く
ずっと飲んでいるお客さんもいるからです。
そんな時は遅くなることもしばしばあるようです。


大体、夜8時頃になると、父と母は、明日の仕込みをしています。
朝食に煮込み料理が多いのは、港街のトリニスタンからこの街までの馬車移動が
7時間くらいかかるので、業者が来るのが午後だからです。
なので自然と焼魚は夕食や、酒のつまみに出されることが多くなるのです。

煮込み料理は夜に仕込んでおけば、一晩で味が染みて美味しくなり、
朝に温めて味の仕上げすれば良いだけなので楽なのと
宿泊客の人数で仕込む量も分かるので、無駄が出にくいからだと母さんが言ってました。

僕はまだ3歳なので基本お手伝いをしろとは言われない。
でもニーナお姉ちゃんがうるさいので、皿洗いなどを手伝うようにしている。

厨房の奥で洗い物をしながら食堂の様子をうかがっていると
様々な話が聞こえてくる。


アーマードボアが冒険者ギルドに持ち込まれたことで
地元の冒険者に調査依頼が出されたこと。

それくらい大変な魔物だったのだ。

アーマードボアは生まれて半年くらいで100Kgになりその大きさでCランク
300Kg未満でBランク
300Kg以上でAランクとなる。

毛が硬く剣が通りにくいらしい。
特に身体強化を使って突進してくるのは同じAランクのオーガでも吹っ飛ばすらしい。
今回討伐したのは340kgで被害も無くよく倒したとゆう噂だ。


デニスさんは20歳で、隣街のカラハンクルのCランク冒険者だ。
これは本人からも聞いていた。
この街へはパーティでの商隊の護衛で来ている。
リーダーはBランクだが、他のメンバーはCランクとのことだ。
商隊にも護衛はいるが、地元の冒険者も雇っているらしい。
カラハンクルからこの街リーストンを経由して港街のトリニスタンまでの往復の護衛ということだ。
年に4回以上はこの護衛依頼でリーストンに来るみたいだ。

だから顔見知りなんだね。


僕は空いてる時間が多いので、午後にはお昼寝とあの本の読書もした。

本に書かれていて思い出したが
1日が1時間半ほど長いと言われたが、1時間で3分45秒長いだけなので、
全然気にならなかった。

鑑定魔法の続きも読んでみた。

自分のマナを使って相手のマナから情報を得るのは
光魔法の癒しや治療回復や浄化に近いが、
光魔法は一方通行での作用が大きく
マナから情報を得るのは
無属性魔法の気配察知に近い。

だが光と無属性魔法の両方を取得しても鑑定魔法が得られるわけではないので
特殊魔法であり、賢者には必須の魔法である。と書いてあった。

でも別に賢者とか勇者とか目指してないんだけどね。


あと気になるのはスキルだね。
デニスさんは剣術スキルがあると言っていた。
スキルってどんなのがあるんだろうって調べたら
めちゃくちゃ一杯あった。
目利きは以前聞いたけど
面白いものは、麵打ちのスキルもあった。
好みの麺が打てるらしい。

天気予報のスキルもあった。
確率は100%じゃなく、
60~90%程度で
あくまで予報だからと書いてあった。

他には
体術
馬術
絵描き
楽器演奏
魚釣り
鍛冶
ヒヨコ雄雌判定
キノコ採集
ネコに好かれる
絶対音感
暗算
造園
ポーション作成
農作物栽培
土留め石積
建築構造
等々
とにかく色々なスキルがあった。
どれも5年以上の修行期間が必要ではあるのだが
先天的な資質が関係するスキルもあり
これがあると頭抜けたスキルになるようだ。



と色々読んで勉強している間に数日経っていた。




デニスさんたちは出発してから
無事一週間後、宿に帰ってきた。

「デニスさんいらっしゃい」
「ただいま、またお世話になるよ」

「ねえちょっと、いつの間にこの子と仲良くなったの?」
そう言うとデニスさんのパーティーメンバーの女性が僕の前でしゃがみ込み
「ナッキーちゃんだっけ?私はティナよ。よろしくね」

「ティナさんいらっしゃい」
ティナさんは頭をワシャワシャと撫でて戻っていった。

この世界の人はみんな顔がちっちゃくて目がパッチリしている。
ティナさんは赤毛の女性だ。

「ねえデニスさん、明日一緒に鍛冶屋さんに一緒に行ってもいい?」

「いいけど、フレディ明日鍛冶屋にこの子連れてっていいかい」
「俺も行きたい」
エバンス兄ちゃんも名乗りをあげた。

「じゃあ、悪いけど二人を頼むよデニス」

「え、何?じゃ私も行く!みんなはどうする?」
ティナさんも行く気満々だ。
デニスさんのパーティは全員で5名だが
他の3人は「いかなーい」
とのことだった。



翌日の朝、朝食後玄関前に集合した僕たちは鍛冶屋さんに向かって出発した。

「ねえ、デニスさんたちのパーティー名ってなんて言うの?」
「私たちのパーティーは 蒼き旅団 よ」
代わりにティナさんが答えた。

「誰がリーダーなの?」

「リーダーはルークよ。あの一番大きい男よ」
「大盾持ってる人だね」

「そうよ、で私とデニスが剣ね。もう一人のスラっとしたエリスお姉さんが弓で
 杖持った四角い顔のランドルお兄さんが魔法師よ」

「こう見えてティナは強いんだぜ」
「え、そうなんですか?」
エバンス兄ちゃんが食いついてきた。

「ティナは身体強化が使えるんだ。だからパワーもスピードもある」

ティナさんがドヤ顔をしている。

「だから、ナッキーちゃんくらい片手で持てるのよ」
と僕を片手で持ち上げて見せた。

「うわっ!やめてぇ!」
僕が叫ぶとティナさんは大喜びで笑い出した。

「よし、高い高い!それっ!」

そして何を思ったか僕を上に放り投げた。

下では両手を広げて僕をキャッチする体制をとっていた。

僕は身をよじって膝をかかえた状態で落下した。
手を伸ばしてキャッチされる瞬間、僕は両手の間に足を伸ばしてキックした。
丸まってる状態をキャッチしようとした瞬間に足が伸びてきたのだ。
ドロップキックが見事顔面に炸裂した。

「ブベ!」
ティナさんは変な声を出した。

その次の瞬間デニスさんが僕を空中でキャッチした。

たぶん、放り上げた瞬間に動いたのだろう。

「ティナ、お前調子に乗りすぎだぞ」
デニスさんは注意してくれた。

慌てたエバンス兄ちゃんが
「ナッキー!いくらビックリしたからってキックしちゃだめだろ
 ちゃんとごめんなさいをするんだ」
と僕をたしなめた。

「ティナさんごめんなさい」
僕は素直にあやまった。

するとデニスさんが
「ナッキーごめんな。悪いのはティナだからな
 ほら、ティナも謝りな」

「ごめーん、ナッキーちゃん。まさか反撃されるとは思わなくって」

「僕こそごめんね。顔痛くない?」
「身体強化使ってるから大丈夫だよ」

そう言ったティナさんの鼻は真っ赤だった。

「でも、ナッキーちゃんは運動神経が良いわね」
「そうだな、山猫みたいに空中で体を変えてたからな」
「ビックリして、咄嗟だったから・・・」

なんて話をしていたら鍛冶屋さんに着いた。




「こんにちわ、ドミニクさん」

エバンス兄ちゃんが声をかけると、
「よう!坊主たち、よく来たな」

「こんにちわ、デニスです」
「おお、出来とるぞ。・・・・これじゃな」
デニスさんに剣を差し出した。

デニスさんはそれを受け取るとゆっくり剣を鞘から抜いた。

刃文が小さな渦を巻いて並んでピカピカに光っている。

剣に詳しく無くってもこれは素晴らしいと判る。
日本刀の刃文のそれに近い。

「キレイ!」
最初に声を出したのはティナさんだった。

「本当にこれ、金貨3枚でいいのですか?」
「ミスリルの代金とわしの手間賃でそんなもんじゃ」

「この刃文あんまり見たことないですけどきれいですね。特別な技巧なんですか?」
「わしの生まれた村でだけ伝わっとるやり方じゃからな」


デニスさんから金貨3枚を受け取ると
ドミニクさんは褒められたことの照れ隠しなのか、注意するようにこう言った。

「それとな、この魔石にも魔力を入れてやれ。すっからかんだった」
「え、ただの飾りじゃないんですか?」

「お前さん魔法は使わんのか?」
「ええ、魔法は使えないんです」

「じゃ、気が付かんな。そうじゃな、身体強化を使える人にでも魔力を入れてもらえ。
 そしたら、剣も軽く感じるし、刃こぼれもしにくくなる。
 風魔法の魔力なら剣が速く振れるし、剣の先に風の刃ができる。
 火魔法の魔力なら火や熱に強くなるから火の魔物も切れる。
 水魔法の魔力なら水を纏って切れ味が長く続く。
 これは、そうゆう剣なんじゃ。」

「待ってください。でも俺は魔法を使えないんですよ。」
「魔法を使えんでも、誰でもマナを持っておる。
 現に明かりの魔石は使っておるだろう。同じことじゃ。
 身体強化が一番扱い易い。誰かに魔力を入れてもらえ」

やり取りを大人しく見ていたティナさんが割り込んだ。
「はいはーい!あたしに貸して!」
「あ、ああ、悪いな」

ティナさんが横から剣を受け取ると
剣の柄頭の魔石に魔力を送る。
水晶のようだった魔石が段々と青味を帯びていく。

「すっごい、持ってかれるわ」


「はい」
ティナさんがデニスさんに剣を渡した。

「半分も入ってないけど、試すには十分でしょ」

「おい、試すなら外でやれ」
「分かりました。色々ありがとうございました」




デニスさんは表に出て改めて剣を鞘から出す。

剣は特に変わった様子はない。

「ちょっと、何やってんの。イメージするのよ」

「いや、やってるんだが・・・・」
「仕方ないわね。」
ティナさんがデニスさんの肩に手を置き身体強化をかける。

剣がキラキラ光りだす。
「うわっ!こうなるのか」

「今の剣の状態を覚えておくのよ」

そう言ってティナさんは手を外した。

剣はまだ光っている。

「この感じだな」

デニスさんは1回素振りをすると剣を鞘に納めた。

新たに剣を抜いて中断で構えると
「ふん!」
と気合を入れると今度はちゃんと剣は光出した。

それを見たデニスさんはニヤリと笑い、急にブンブン、ブンブンと素振りを始めだした。

僕たちはしばらくそれを見ていたが、デニスさんの熱気とは別に飽きてしまった。

「エバンス兄ちゃん、帰ろう」
「そうね。付き合ってられないから、帰りましょう。おいデニス先帰るぞ!」
ティナさんが代わりに声をかけてくれた。

「え、あ、悪い悪い俺も帰るから」
デニスさんの額には汗が滲んでいる。


「悪い悪い、剣が軽く感じてな、つい夢中になって素振りをしちゃったよ」

歩きながらデニスさんは何か考えているようです。

「ティナ、ルークの大盾にこの魔石みたいなの付けたらどうなんだろう?」

「難しいんじゃない。大盾は重さで受け流すって言ってたから
 軽く感じると使いにくいでしょうね。
 ルーク自身も身体強化を使うから要らないでしょ」

「そうなのか。あんまり使ってないから魔力量が少ないのかと思った」

「彼は効率よく使ってるからね。魔力量も多いわよ。
 うちのパーティで盾師が魔力不足で動けなくなったらお終いだからね
 デニスはこれを機に魔法の事勉強すればいいわ」

「わかったよ」
デニスさんは肩をすぼめた。

僕はちょっと質問してみた。
「ねえねえ、デニスさんの剣に魔法を入れるのは誰になるの?」
「あたしは嫌だわ」
「何でだよ」
デニスさんが聞いてくる。

「だってごっそり魔力持ってかれるんだもん。たぶん次の日にも影響が出るわよ」
「じゃ、ルークにお願いするよ」
「ルークだって嫌がるわよ。この量じゃ」

「俺が何嫌がるって?」

表通りから大柄な男が現れた。噂のルークだ。

「朝日屋を出たらお前らの声が聞こえてな」

僕とエバンス兄ちゃんはデニスさんたちとそこで別れて朝日屋に帰ることにした。




午後5時頃になると食堂の隅の1卓にデニスさんたちのパーティ「蒼の旅団」と
地元の冒険者で、ここの食堂の常連でもある、アレックスさんが何やら打ち合わせをしていた。
議題は先日のアーマードボアのことらしい。

数年ぶりの珍しい事なので、冒険者ギルドの依頼で
カラハンクルからリーストンまでの街道とその周辺調査を往復してきたアレックスさんが
情報交換に来たとのことだ。
「だから、ギルドじゃあれを縄張り争いに負けたはぐれ個体ってことになったって話だ」
「群れの移動じゃなくってよかったよ」
「森の方はどうだった?」
「どこをどう移動して来たか分かるくらいに草木は倒され野草とかも食い散らかされていた。
 あの森の奥の方はフォレストウルフの縄張りがあるんだが
 そっちの方から来ていたからウルフの縄張りに迷い込んで、追い詰められて
 逃げてきたんじゃないかと俺は思う」

なんだかんだでみんな酒が進んできている。

こうしてうちは毎晩居酒屋みたいになってしまうんだな。


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