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初夏編:まったりポントワーブ
【366話】花瓶
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愛しの我が家に帰ったアーサーとモニカは、荷物を床に置きソファに沈み込んだ。モニカは伸びをして兄の膝の上に倒れこむ。アーサーはモニカのふわふわの髪を指にくるくる巻き付けながら、ぼーっと天井を見上げた。
「やっぱりこのおうちが一番落ち着くねえ」
「うんっ。このおうちだいすき」
「僕もすきー」
「やっとゆっくりできるねー」
「そうだね。トロワには行かないと行けないけど…今週はおうちでゆっくり過ごしたいなぁ」
「わたしも!だってかれこれ3か月くらい外で生活してたんだもん。さすがにちょっと疲れちゃったわ」
「僕も…」
「久しぶりにお買い物にも行きたいなあ。えへへ。きっと新しい服やコスメが出てるわ」
「いいね!僕も行きたいな。下着もそろそろ買い替えたいし…。石鹸とか、練香油とか…」
「泡風呂液も!!」
「いいね!新しい香りの泡風呂液でお風呂入りたい!…あ、あと花瓶も買わなきゃね」
「花瓶?」
「ウスユキの枝とキヨハルさんの簪を飾る花瓶だよ」
「あーーー!!そうだった!!」
「もしかして忘れてたの?」
アーサーにジトっとした目で見られ、モニカは慌てて「そ、そんなわけないじゃない!」と言いながらアイテムボックスから枝と簪を取り出した。枝はもらったときと同じように小さなサクラの花を咲かせている。枯れていたらどうしようかと心配していたアーサーはホッと安堵のため息をついた。
「よかったぁ…。ちゃんとサクラが咲いたままだね」
「何度見ても綺麗だわ」
《おいモニカ!おまえ忘れてたよな?!なにが"何度見ても綺麗ダワ"だ!おまえこっちに帰ってから一回も見てねえじゃねえか!!薄雪の枝だぞコレ!!どんだけ稀少なモンだと思ってんだコラァ!!》
蓋が開いたアイテムボックスの奥底からアサギリの罵声が聞こえてきた。モニカはヒィィッと蓋を閉める。
「……」
「……」
「アサギリ、すごく怒ってるね」
「…うん」
「今すぐ花瓶買いに行こっか」
「…うん」
「あとシャナにも枝をプレゼントしに行かなきゃね。ユーリにも会いたいし」
「わ!ほんとうだシャナに枝プレゼントしなきゃ!」
「…もしかして忘れてた?」
「う、ううん!!すっごく覚えてた!!」
「へぇー」
アーサーはニヤニヤしてから立ち上がり、妹の手を引いて寝室へ上がった。二人はおでかけ用のこじゃれた服に着替え(モニカは化粧を直し)、アイテムボックスを腰に付けて家を出た。すれ違う人たちに挨拶をしながら雑貨屋へ向かう。
「あ、商人ギルドにも行かなきゃね」
「そうだった!今回は2か月留守にするって伝えてたから怒られないよね?」
「たぶん…」
「案外やることいっぱいねぇ」
そんなやりとりをしているうちに雑貨屋へ到着した。ドアを開けると、いつもの店員が明るい声で彼らを迎えてくれた。
「いらっしゃあい。アーサー、モニカ、久しぶりじゃない?」
「チュチュさん久しぶり!」
「最近見ないから心配してたのよ。元気そうでよかった」
「元気だよー!」
「ふふ。よかった。さて、小さなお得意さま。今日はなにをお探しで?」
「花瓶を探してるんだけど、いいのあるかな?」
「花瓶ね。挿すお花は決まってる?」
「決まってる!」
「なんのお花?」
「サクラ!」
「サクラ?なあにそれ」
初めて聞く花の名前にチュチュは首を傾げた。モニカは自慢げな顔をしてこう答える。
「ジッピンでしか咲かないお花!」
「ジッピン?どこかしら」
「あれ?ジッピン知らない?」
「ええ。どのあたりの町かしら?」
「町じゃないよ。ここと違う国の名前」
「あら。異国?」
「そうそう」
「異国…。ごめんなさいね。わたし地理には弱くて…。どのあたりの国なの?」
「えっとね、ずーっと遠いところ!」
「そうなのね。そんな異国でしか咲かないお花、よく手に入ったわねえ。何色のお花?」
「薄ピンクだよ」
「あら。とっても素敵じゃない。ってことは…うーん、透明の花瓶がいいかしら」
チュチュは双子を花瓶が並んでいる棚に案内した。種類は少なかったが、どれもお洒落なものばかりだった。アーサーとモニカは、チュチュの勧める花瓶をひとつひとつ吟味する。
「これはどう?まるくてかわいらしい花瓶でしょ?」
「わーかわいい!!模様もかわいいよ!ねえ、アーサーどうかなあ?」
「すっごくかわいい!でもちょっと小さいんじゃないかな?もう少し細長い花瓶のほうが良いような気がする」
「あ、そっかあ。そうだね。一本だけ挿したらちょっと寂しい感じになっちゃうかも」
「あら、一輪挿しなのね。だったら…これはどうかしら?」
チュチュが次にオススメしたのは、透明の細長い花瓶だった。角を落とした長方形型で、縁に細やかな模様が彫られている。これであれば枝を挿しても映えそうだ。特にアーサーの好みだったようで、目をキラキラさせながらモニカを見た。
「モニカ!これどうかな?!すっごくおしゃれ!」
「きゃー!!素敵!!でもちょっと背が高すぎるんじゃない?枝は頭が出るでしょうけど、簪が…」
「あ、そっか簪のことも考えないといけないんだった!チュチュさん、これに似た形で、もう少し背が低いのってあるかな?」
「ふむふむ。だったらこれはどうかしら?」
二人はあれもちがう、これもちがう、とじっくり悩んだ。一時間以上悩んだ末に、やっと枝と簪に合う花瓶を見つけた。ちょうど簪の飾りの部分の頭が出るくらいの高さで、透明の細長い花瓶。花瓶の下部には金色の曲線模様が描かれている。シンプルだがさりげなく高貴さのあるものだった。
アーサーもモニカもそれを大いに気に入り、代金の金貨5枚を支払いそそくさと家に帰った。チュチュは二人が店を出たあと、金貨5枚を眺めながらぼそりと呟いた。
「いいなあ。花瓶に金貨5枚ポーンと出せちゃうんだもん。わたしの1か月分のおこづかいよりも高いのに…」
◇◇◇
家に帰ったアーサーとモニカは、さっそく花瓶に少しだけ水を入れて枝と簪を挿した。水に触れた枝はふわっと花びらを散らせたが、不思議なことに枝についていたサクラは変わらずきれいに咲いたままだった。
「なんだったんだろう、いまの」
「きっと嬉しかったのよ。ね、ウスユキ」
モニカが枝を優しくつつきながら声をかけた。枝はなにも反応しなかったが、モニカには枝が喜んでいるように見えた。
そして枝に触れた簪は、ふわりと柔らかい風を吹かせサクラの花を揺らした。サラサラと花びらが揺れる音を聞き、アーサーは心地よさそうに目を瞑った。
《よかったな。薄雪、喜代春》
アイテムボックスの中でアサギリが誰にともなく呟いた。二度と会えないはずのあやかしたちの小さな欠片は、異国の小さな家の中で、これからは片時も離れることはない。
「やっぱりこのおうちが一番落ち着くねえ」
「うんっ。このおうちだいすき」
「僕もすきー」
「やっとゆっくりできるねー」
「そうだね。トロワには行かないと行けないけど…今週はおうちでゆっくり過ごしたいなぁ」
「わたしも!だってかれこれ3か月くらい外で生活してたんだもん。さすがにちょっと疲れちゃったわ」
「僕も…」
「久しぶりにお買い物にも行きたいなあ。えへへ。きっと新しい服やコスメが出てるわ」
「いいね!僕も行きたいな。下着もそろそろ買い替えたいし…。石鹸とか、練香油とか…」
「泡風呂液も!!」
「いいね!新しい香りの泡風呂液でお風呂入りたい!…あ、あと花瓶も買わなきゃね」
「花瓶?」
「ウスユキの枝とキヨハルさんの簪を飾る花瓶だよ」
「あーーー!!そうだった!!」
「もしかして忘れてたの?」
アーサーにジトっとした目で見られ、モニカは慌てて「そ、そんなわけないじゃない!」と言いながらアイテムボックスから枝と簪を取り出した。枝はもらったときと同じように小さなサクラの花を咲かせている。枯れていたらどうしようかと心配していたアーサーはホッと安堵のため息をついた。
「よかったぁ…。ちゃんとサクラが咲いたままだね」
「何度見ても綺麗だわ」
《おいモニカ!おまえ忘れてたよな?!なにが"何度見ても綺麗ダワ"だ!おまえこっちに帰ってから一回も見てねえじゃねえか!!薄雪の枝だぞコレ!!どんだけ稀少なモンだと思ってんだコラァ!!》
蓋が開いたアイテムボックスの奥底からアサギリの罵声が聞こえてきた。モニカはヒィィッと蓋を閉める。
「……」
「……」
「アサギリ、すごく怒ってるね」
「…うん」
「今すぐ花瓶買いに行こっか」
「…うん」
「あとシャナにも枝をプレゼントしに行かなきゃね。ユーリにも会いたいし」
「わ!ほんとうだシャナに枝プレゼントしなきゃ!」
「…もしかして忘れてた?」
「う、ううん!!すっごく覚えてた!!」
「へぇー」
アーサーはニヤニヤしてから立ち上がり、妹の手を引いて寝室へ上がった。二人はおでかけ用のこじゃれた服に着替え(モニカは化粧を直し)、アイテムボックスを腰に付けて家を出た。すれ違う人たちに挨拶をしながら雑貨屋へ向かう。
「あ、商人ギルドにも行かなきゃね」
「そうだった!今回は2か月留守にするって伝えてたから怒られないよね?」
「たぶん…」
「案外やることいっぱいねぇ」
そんなやりとりをしているうちに雑貨屋へ到着した。ドアを開けると、いつもの店員が明るい声で彼らを迎えてくれた。
「いらっしゃあい。アーサー、モニカ、久しぶりじゃない?」
「チュチュさん久しぶり!」
「最近見ないから心配してたのよ。元気そうでよかった」
「元気だよー!」
「ふふ。よかった。さて、小さなお得意さま。今日はなにをお探しで?」
「花瓶を探してるんだけど、いいのあるかな?」
「花瓶ね。挿すお花は決まってる?」
「決まってる!」
「なんのお花?」
「サクラ!」
「サクラ?なあにそれ」
初めて聞く花の名前にチュチュは首を傾げた。モニカは自慢げな顔をしてこう答える。
「ジッピンでしか咲かないお花!」
「ジッピン?どこかしら」
「あれ?ジッピン知らない?」
「ええ。どのあたりの町かしら?」
「町じゃないよ。ここと違う国の名前」
「あら。異国?」
「そうそう」
「異国…。ごめんなさいね。わたし地理には弱くて…。どのあたりの国なの?」
「えっとね、ずーっと遠いところ!」
「そうなのね。そんな異国でしか咲かないお花、よく手に入ったわねえ。何色のお花?」
「薄ピンクだよ」
「あら。とっても素敵じゃない。ってことは…うーん、透明の花瓶がいいかしら」
チュチュは双子を花瓶が並んでいる棚に案内した。種類は少なかったが、どれもお洒落なものばかりだった。アーサーとモニカは、チュチュの勧める花瓶をひとつひとつ吟味する。
「これはどう?まるくてかわいらしい花瓶でしょ?」
「わーかわいい!!模様もかわいいよ!ねえ、アーサーどうかなあ?」
「すっごくかわいい!でもちょっと小さいんじゃないかな?もう少し細長い花瓶のほうが良いような気がする」
「あ、そっかあ。そうだね。一本だけ挿したらちょっと寂しい感じになっちゃうかも」
「あら、一輪挿しなのね。だったら…これはどうかしら?」
チュチュが次にオススメしたのは、透明の細長い花瓶だった。角を落とした長方形型で、縁に細やかな模様が彫られている。これであれば枝を挿しても映えそうだ。特にアーサーの好みだったようで、目をキラキラさせながらモニカを見た。
「モニカ!これどうかな?!すっごくおしゃれ!」
「きゃー!!素敵!!でもちょっと背が高すぎるんじゃない?枝は頭が出るでしょうけど、簪が…」
「あ、そっか簪のことも考えないといけないんだった!チュチュさん、これに似た形で、もう少し背が低いのってあるかな?」
「ふむふむ。だったらこれはどうかしら?」
二人はあれもちがう、これもちがう、とじっくり悩んだ。一時間以上悩んだ末に、やっと枝と簪に合う花瓶を見つけた。ちょうど簪の飾りの部分の頭が出るくらいの高さで、透明の細長い花瓶。花瓶の下部には金色の曲線模様が描かれている。シンプルだがさりげなく高貴さのあるものだった。
アーサーもモニカもそれを大いに気に入り、代金の金貨5枚を支払いそそくさと家に帰った。チュチュは二人が店を出たあと、金貨5枚を眺めながらぼそりと呟いた。
「いいなあ。花瓶に金貨5枚ポーンと出せちゃうんだもん。わたしの1か月分のおこづかいよりも高いのに…」
◇◇◇
家に帰ったアーサーとモニカは、さっそく花瓶に少しだけ水を入れて枝と簪を挿した。水に触れた枝はふわっと花びらを散らせたが、不思議なことに枝についていたサクラは変わらずきれいに咲いたままだった。
「なんだったんだろう、いまの」
「きっと嬉しかったのよ。ね、ウスユキ」
モニカが枝を優しくつつきながら声をかけた。枝はなにも反応しなかったが、モニカには枝が喜んでいるように見えた。
そして枝に触れた簪は、ふわりと柔らかい風を吹かせサクラの花を揺らした。サラサラと花びらが揺れる音を聞き、アーサーは心地よさそうに目を瞑った。
《よかったな。薄雪、喜代春》
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