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画廊編:半年後
郵便屋さん
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どんよりとした雲が空を覆い、枯れ葉が冷たい風に乗って旅をする。赤い屋根の小さな家の窓辺に落ちたそれは、どこからかやってきた季節外れの春風に包まれ青葉となった。窓の向こう側では、異国の花を咲かせた小枝と簪が穏やかな時を過ごしている。そしてその家の主たちもまた、久しぶりに訪れた自由を気ままに楽しんでいた。
合宿から5カ月が経ち、ポントワーブにひんやりとした風が流れはじめたある日。アーサーとモニカはいつものように朝日が昇ってもベッドの中で寝息を立てていた。玄関のベルが鳴っても目を覚まさない彼らの耳に、郵便屋さんの大声が聞こえてくる。
「こんにちはー!!アーサーさんとモニカさんのご自宅ですかー?!おーい!!」
「ふぁっ…?」
「なにぃ…?」
「アーサーさーーん!モニカさーーーん!…あれぇ、留守なのかな…」
「…?」
アーサーはブランケットを肩にかけながらベッドから出て窓を覗いた。郵便屋さんと思われる男の人と、馬車に乗せられたたくさんの木箱が目に入る。
「なんだろう、あれ…」
2階の窓にアーサーの姿を見つけ、郵便屋さんは大きく手を振りまた大声を出した。
「アーサーさーーーん!モニカさーーーん!!…って!いるじゃないですかー!!おーい!!降りて来てくださーい!!ジッピンからのお届け物です!!」
「「ジッピン?!」」
ジッピンと聞き双子はバタバタと階段を降りた。玄関のドアを開けると、郵便屋さんは安堵の表情を浮かべてサインを求める。
「あー、よかった。不在だったらまたこの荷物を持って帰らなきゃいけないところでしたよ。さ、ここにサインを」
「はい!」
「どうも!ではまたー」
「はーい!ありがとうー!」
郵便屋さんが届けた荷物は大きな木箱10箱だった。中を開けるとウキヨエや簪やおもちゃ、キモノなどがびっしり敷き詰められていた。双子は大喜びで木箱を家の中へ運び、ひっくり返してジッピンの文化品に埋もれた。
「わーー!!ジッピンのにおいがするー!!」
「やっと届いたわね!!わたしたちの画廊で売る商品たちが!!」
双子はこの日を待ちに待っていた。約1か月前、カユボティから「画廊が完成した。近々ジッピンから商品が届くからよろしく」という旨の伝書インコを受け取っていたのだ。届いた商品の中から双子が気に入ったものを選び、それを画廊へ並べる。選ばれなかった商品はカユボティが異国へ流すそうだ。
ちなみに今日届いた商品の代金はルアンの商人ギルドへ預ける必要がある。商品は仕入れ値の10倍を目安に金額設定をするとカユボティが言っていた。売り上げの4割は双子の収入となり、もし商品が売れ残った場合はカユボティが原価で買い取ってくれるという、双子にとってはノーリスクの楽しいお仕事だ。
木箱の中にはウキヨエ500枚、簪50本、ジッピン雑貨が約200個、キモノ10着が入っていた。アーサーとモニカは早速気に入った商品を半日かけてピックアップしていく。長い時間よく似たものばかりとにらめっこしていたので、最後の方はどれが良くてどれがだめなのか分からなくなってきた。それでもなんとか選り抜き、最終的にウキヨエ100枚、簪30本、おもちゃ100個、キモノを5着にまで絞り込んだ。
「終わったー!!」
「んあぁー!疲れたよぉぉっ」
一仕事終えたモニカはぐったりして兄の膝を枕にして寝転がった。アーサーは「おつかれさまあ」と労わりながらモニカの頭を撫でる。さすがのアーサーも疲れたのか目頭を指で押さえて吐息を漏らした。
「これをルアンに持って行かないといけないなあ。郵便屋さんに預けてもいいけど…」
「え!いやぁ!ちゃんと自分たちで持って行きたい!」
「良かった!僕も持って行きたかったんだー」
「じゃあ持って行きましょ!商品が揃ったら画廊をあけられるのよね?えへへ、ちょっとの間だけでいいから売り子したいなあ」
「したいしたい!バンスティンの人たちがジッピンのものを見てどんな反応するのかなーとか気になる!せっかくなら1か月くらいは売り子したいなあ」
「ねー!あー、そんなこと考えたら今すぐ行きたくなってきちゃった!」
「僕も!でもルアンに長居するなら、しなきゃいけないこと済ませてからいかないとね」
「じゃあ今から早速用事を済ませちゃいましょ!」
モニカはバッと起き上がり、ソファにかけていたコートを羽織った。アーサーは急いで2階に置いていたアイテムボックスを取りに行く。中をちらっと確認してから腰に巻いて階段を駆け下りる。モニカが用意してくれていたコートを羽織り、家を出た。
「うぅっ。寒いね」
「帽子もいるかも…」
「とりあえず家に入ろう」
思っていたより外は風が強かった。アーサーとモニカは一旦家に戻り、ふわふわの帽子をかぶり、中がもこもこした靴に履き替えて外へ出た。さきほどよりは寒さが防げるが、やはり寒いので二人はぴったりくっついて歩いた。
それから双子はルアンへ行く前にするべき用事を済ませた。まず真っ先に向かったのはユーリの薬屋だ。その日はお手伝いをせずにささっとエリクサーを卸してユーリと別れた。次に商人ギルドを訪れ同じくエリクサーを卸す。ここ数か月は久しぶりにエリクサーを作る時間がたっぷりあったので、毎月安定した数量を卸していた。潤沢な在庫を定期的に供給してもらえて商人ギルドマスターもご機嫌だった。加えて双子監修のポーション(トロワの子どもたちが作ったもの)も手に入るのでとても嬉しそうだ。なんでもポーションは激安(小銀貨12枚)で品質もそんなに悪くないので、貧乏冒険者に大人気だそうだ。
「ん~!!久しぶりにお金がホクホクで安心するよ~」
「ここ最近ずっとカツカツだったもんねー。これで少しはトロワの施設を増やせるかなあ」
「うんうん。美術館あたりにお店建てたいね」
薬屋と商人ギルドにエリクサーを卸し終えた双子はニコニコしながら夜道を歩いた。約半年間頑張ってきた甲斐があり、双子の所持金は白金貨8,086枚と大銀貨48枚にまで増えていた(ポーション事件でカミーユからもらった白金貨200枚は別でとってある)。エリクサー作りを頑張っていたのもあるが、E級冒険者になり依頼報酬がグンと上がったおかげもあった。今では冒険者職だけでも裕福に暮らしていけるくらいの収入を得ている。少し前まではキャネモに支払う税金でさえ苦しかったが、今はトロワに施設をいくつか建てられるくらい貯蓄ができて双子もホッとしていた。
最低一カ月はルアンに滞在しようという話になっていたので、ポントワーブに思い残すことがないように、双子はカフェとレストランをはしごしておいしいものをたくさん食べた。実は昨日もカフェに行っていたので、カフェのお兄さんに「そんなに俺の作る料理が好きなのか?ん?」とからかわれた。
「好きーーーー!!」
「お兄さんの作るフレンチトーストが世界でいちばんすき!!」
「ったくかわいいやつらだなあ。またいつでも来いよ。次来たときは特別にサービスしてやるから」
「ほんと?!」
「たのしみーー!!」
レストランの店主も、双子が入店してきたのを見て「おお大食いの常連さんがきた」と喜んでくれた。双子の食いっぷりはポントワーブでは有名で、町民からはこっそり「無限食いのアーサーとモニカ」と呼ばれている(そのことは双子は知らない)。二人が席に座ると、注文もしていないのに店主や常連客からのサービスでテーブルいっぱいの料理が運ばれる。
「わー!またこんなにたくさん!」
「まだメニューすら見てないのにっ!」
「大人たちからのサービスだよ!たんと食べな!」
「わー!ありがとうー!!」
思う存分料理を吸い込んだ双子がフォークとナイフを置いた頃、空の皿が天井に届きそうなほど積み上がり、二人のおなかがぽっこりと膨らんでいた。自腹で頼んだ分の代金を支払い、至福の表情を浮かべながら家に帰った。
アーサーとモニカがポントワーブで暮らし始めて6年目となった。二人は町の人気者で、大人からも子どもからも慕われている。良い人たちばかりで居心地がいいこの町は、双子にとっての本当の"ふるさと"だ。
合宿から5カ月が経ち、ポントワーブにひんやりとした風が流れはじめたある日。アーサーとモニカはいつものように朝日が昇ってもベッドの中で寝息を立てていた。玄関のベルが鳴っても目を覚まさない彼らの耳に、郵便屋さんの大声が聞こえてくる。
「こんにちはー!!アーサーさんとモニカさんのご自宅ですかー?!おーい!!」
「ふぁっ…?」
「なにぃ…?」
「アーサーさーーん!モニカさーーーん!…あれぇ、留守なのかな…」
「…?」
アーサーはブランケットを肩にかけながらベッドから出て窓を覗いた。郵便屋さんと思われる男の人と、馬車に乗せられたたくさんの木箱が目に入る。
「なんだろう、あれ…」
2階の窓にアーサーの姿を見つけ、郵便屋さんは大きく手を振りまた大声を出した。
「アーサーさーーーん!モニカさーーーん!!…って!いるじゃないですかー!!おーい!!降りて来てくださーい!!ジッピンからのお届け物です!!」
「「ジッピン?!」」
ジッピンと聞き双子はバタバタと階段を降りた。玄関のドアを開けると、郵便屋さんは安堵の表情を浮かべてサインを求める。
「あー、よかった。不在だったらまたこの荷物を持って帰らなきゃいけないところでしたよ。さ、ここにサインを」
「はい!」
「どうも!ではまたー」
「はーい!ありがとうー!」
郵便屋さんが届けた荷物は大きな木箱10箱だった。中を開けるとウキヨエや簪やおもちゃ、キモノなどがびっしり敷き詰められていた。双子は大喜びで木箱を家の中へ運び、ひっくり返してジッピンの文化品に埋もれた。
「わーー!!ジッピンのにおいがするー!!」
「やっと届いたわね!!わたしたちの画廊で売る商品たちが!!」
双子はこの日を待ちに待っていた。約1か月前、カユボティから「画廊が完成した。近々ジッピンから商品が届くからよろしく」という旨の伝書インコを受け取っていたのだ。届いた商品の中から双子が気に入ったものを選び、それを画廊へ並べる。選ばれなかった商品はカユボティが異国へ流すそうだ。
ちなみに今日届いた商品の代金はルアンの商人ギルドへ預ける必要がある。商品は仕入れ値の10倍を目安に金額設定をするとカユボティが言っていた。売り上げの4割は双子の収入となり、もし商品が売れ残った場合はカユボティが原価で買い取ってくれるという、双子にとってはノーリスクの楽しいお仕事だ。
木箱の中にはウキヨエ500枚、簪50本、ジッピン雑貨が約200個、キモノ10着が入っていた。アーサーとモニカは早速気に入った商品を半日かけてピックアップしていく。長い時間よく似たものばかりとにらめっこしていたので、最後の方はどれが良くてどれがだめなのか分からなくなってきた。それでもなんとか選り抜き、最終的にウキヨエ100枚、簪30本、おもちゃ100個、キモノを5着にまで絞り込んだ。
「終わったー!!」
「んあぁー!疲れたよぉぉっ」
一仕事終えたモニカはぐったりして兄の膝を枕にして寝転がった。アーサーは「おつかれさまあ」と労わりながらモニカの頭を撫でる。さすがのアーサーも疲れたのか目頭を指で押さえて吐息を漏らした。
「これをルアンに持って行かないといけないなあ。郵便屋さんに預けてもいいけど…」
「え!いやぁ!ちゃんと自分たちで持って行きたい!」
「良かった!僕も持って行きたかったんだー」
「じゃあ持って行きましょ!商品が揃ったら画廊をあけられるのよね?えへへ、ちょっとの間だけでいいから売り子したいなあ」
「したいしたい!バンスティンの人たちがジッピンのものを見てどんな反応するのかなーとか気になる!せっかくなら1か月くらいは売り子したいなあ」
「ねー!あー、そんなこと考えたら今すぐ行きたくなってきちゃった!」
「僕も!でもルアンに長居するなら、しなきゃいけないこと済ませてからいかないとね」
「じゃあ今から早速用事を済ませちゃいましょ!」
モニカはバッと起き上がり、ソファにかけていたコートを羽織った。アーサーは急いで2階に置いていたアイテムボックスを取りに行く。中をちらっと確認してから腰に巻いて階段を駆け下りる。モニカが用意してくれていたコートを羽織り、家を出た。
「うぅっ。寒いね」
「帽子もいるかも…」
「とりあえず家に入ろう」
思っていたより外は風が強かった。アーサーとモニカは一旦家に戻り、ふわふわの帽子をかぶり、中がもこもこした靴に履き替えて外へ出た。さきほどよりは寒さが防げるが、やはり寒いので二人はぴったりくっついて歩いた。
それから双子はルアンへ行く前にするべき用事を済ませた。まず真っ先に向かったのはユーリの薬屋だ。その日はお手伝いをせずにささっとエリクサーを卸してユーリと別れた。次に商人ギルドを訪れ同じくエリクサーを卸す。ここ数か月は久しぶりにエリクサーを作る時間がたっぷりあったので、毎月安定した数量を卸していた。潤沢な在庫を定期的に供給してもらえて商人ギルドマスターもご機嫌だった。加えて双子監修のポーション(トロワの子どもたちが作ったもの)も手に入るのでとても嬉しそうだ。なんでもポーションは激安(小銀貨12枚)で品質もそんなに悪くないので、貧乏冒険者に大人気だそうだ。
「ん~!!久しぶりにお金がホクホクで安心するよ~」
「ここ最近ずっとカツカツだったもんねー。これで少しはトロワの施設を増やせるかなあ」
「うんうん。美術館あたりにお店建てたいね」
薬屋と商人ギルドにエリクサーを卸し終えた双子はニコニコしながら夜道を歩いた。約半年間頑張ってきた甲斐があり、双子の所持金は白金貨8,086枚と大銀貨48枚にまで増えていた(ポーション事件でカミーユからもらった白金貨200枚は別でとってある)。エリクサー作りを頑張っていたのもあるが、E級冒険者になり依頼報酬がグンと上がったおかげもあった。今では冒険者職だけでも裕福に暮らしていけるくらいの収入を得ている。少し前まではキャネモに支払う税金でさえ苦しかったが、今はトロワに施設をいくつか建てられるくらい貯蓄ができて双子もホッとしていた。
最低一カ月はルアンに滞在しようという話になっていたので、ポントワーブに思い残すことがないように、双子はカフェとレストランをはしごしておいしいものをたくさん食べた。実は昨日もカフェに行っていたので、カフェのお兄さんに「そんなに俺の作る料理が好きなのか?ん?」とからかわれた。
「好きーーーー!!」
「お兄さんの作るフレンチトーストが世界でいちばんすき!!」
「ったくかわいいやつらだなあ。またいつでも来いよ。次来たときは特別にサービスしてやるから」
「ほんと?!」
「たのしみーー!!」
レストランの店主も、双子が入店してきたのを見て「おお大食いの常連さんがきた」と喜んでくれた。双子の食いっぷりはポントワーブでは有名で、町民からはこっそり「無限食いのアーサーとモニカ」と呼ばれている(そのことは双子は知らない)。二人が席に座ると、注文もしていないのに店主や常連客からのサービスでテーブルいっぱいの料理が運ばれる。
「わー!またこんなにたくさん!」
「まだメニューすら見てないのにっ!」
「大人たちからのサービスだよ!たんと食べな!」
「わー!ありがとうー!!」
思う存分料理を吸い込んだ双子がフォークとナイフを置いた頃、空の皿が天井に届きそうなほど積み上がり、二人のおなかがぽっこりと膨らんでいた。自腹で頼んだ分の代金を支払い、至福の表情を浮かべながら家に帰った。
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