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「これくらいのことで失神するなんて、ずいぶん繊細な方だったんですね。」
人をバラバラにしたとは思えない平然とした態度のポーテとは裏腹に、宰相次男は呆然としながらラランの名を呟き続け、副理事長は叫びながら元ラランだった物体をかき集めようとしていた。
そんな中、いち早く我にかえった騎士団長三男は剣を抜きポーテに斬りかかって扇でいなされ、殴られて壁に激突して動かなくなり、詠唱を始めた魔術師団団長三男にポーテがちらりと視線だけを向ければ、喉を掻きむしりながら床に倒れた。
そんな状況にもかかわらず、何故か観客たちは誰一人として声を発しなければ音も立てない。
ご婦人方は叫ばないよう口を押さえ真っ青な顔色をし、ガタガタと震えて倒れそうな身体をパートナーに支えられ、そのパートナーもやはり真っ青な顔色でガタガタと震えている。
魔術で防音を施している訳ではない。観客たちは自分に注目されることだけを恐れ必死に耐えていたのだった。
「他も貰っていいですよね?」
ポーテの言う『他』が何を指すか伝わった国王が青ざめながら頷くと、ポーテとロングたち──ラランだった物も含め、一瞬で消え失せた。
人をバラバラにしたとは思えない平然とした態度のポーテとは裏腹に、宰相次男は呆然としながらラランの名を呟き続け、副理事長は叫びながら元ラランだった物体をかき集めようとしていた。
そんな中、いち早く我にかえった騎士団長三男は剣を抜きポーテに斬りかかって扇でいなされ、殴られて壁に激突して動かなくなり、詠唱を始めた魔術師団団長三男にポーテがちらりと視線だけを向ければ、喉を掻きむしりながら床に倒れた。
そんな状況にもかかわらず、何故か観客たちは誰一人として声を発しなければ音も立てない。
ご婦人方は叫ばないよう口を押さえ真っ青な顔色をし、ガタガタと震えて倒れそうな身体をパートナーに支えられ、そのパートナーもやはり真っ青な顔色でガタガタと震えている。
魔術で防音を施している訳ではない。観客たちは自分に注目されることだけを恐れ必死に耐えていたのだった。
「他も貰っていいですよね?」
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