貴様とは婚約破棄だ!え、出来ない?(仮)

胸の轟

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「ぎゃああああ!」

叫びながらロングは飛び起きた。

「・・・ぁ?」

(な、んでベッドに…?)

自分は確かパーティーに出席してたはず。そして・・・


「ララン!ララン!」

パニックに陥り部屋から飛び出そうとしてハッとなる。

(あ?ここは・・・俺の部屋じゃないか)

よく見ると自分は寝間着だった。


(ああ・・・夢か・・・)

悪夢に取り乱した自分が滑稽で笑える。


(そりゃそうだろ。突然ラランがあんなことになる訳ないのにバカか俺は)


「腹へったな。」

ロングがベルを鳴らし暫く待つが誰も来ない。

イライラしながらベルを鳴らしまくるが結局誰も現れず、我慢の限界を越えたロングが部屋から出ると、とてつもなく良い匂いが鼻腔と腹を刺激し、誘われるように目的地に向かうロングは気付きもしない。

今まで過ごした本物の我が家王城なら、料理の匂いなど部屋がある場所まで漂ってなどこないことに。


ここはシャドウライン公爵家。ロングの寝ていた部屋は本物のロング部屋だが、扉の外は空間を歪めてシャドウライン家に繋げてあるのだった。




(おかしい)

一向に目的地につかない状況、見慣れぬ通路。さすがのロングも気付く。ここは王城ではない、と。


(ええい!どこだろうと構わん!)


ロングの空腹は限界だった。

王子である自分を出迎えもせず、主人も使用人も不敬極まりない奴らは、空腹を満たしたら生まれてきたことを後悔させてやる。

思考が物騒になってきた頃、やっと食堂らしき場所へ出ると、テーブルには既に数種類のサラダに二種類のシチュー。焼き方の異なる熱々ステーキにハンバーグ。香辛料たっぷりの肉料理に、ワインなどで柔らかく煮込んだ肉。数種類ある山盛りのパンにパテなどが並んでロングを迎えた。


 



「ふぅ、食った食った。」

美食三昧だったロングの舌を満足させるほど、どの料理も最高の味だった。

「満足していただけましたか?」

「うわぁあ!」

気配などなかったのに、いつの間にか近くにポーテが立っていたことにロングは心臓が止まりそうなほど驚いた。


「何故貴様がここに居る!?」

ロングに答えることなくポーテが話し始めた。

「本日の食材はこちらです。」


ポーテが外した布の下には・・・


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