465 / 472
第三百九十八話 ノエルのパーフェクトまもの教室
しおりを挟む
「…………これはどういう事よ?」
「え?何が?」
教壇に立ったノエルをサルミちゃんがジト目で見てくる。
「なんでって、今の時間って自習でしょ?」
「そうね」
「だから、ノエルが先生役をしようかなって」
「そこが分からないのよ」
サルミちゃんが頬杖をついてため息を吐く。
「確かにナマク先生は4時間目は自習って言ったわ。特に課題も出ていないから自由にできる。けど、あなたが先生役をしようとする意味が分からないのよ」
サルミちゃんの言う通り、今は4時間目の自習の時間だ。自習の時間は課題が出されることもあるけど、今日は何も用意されていない。いつもなら一人ひとりが思い思いのことをやっている。けど、今日は一味違う。
「皆からノエルの授業を受けたいって言われたからさ。今日のノエルは先生だよ」
「その格好も先生の真似ってことかしら?」
「そうだよ」
ノエルはメガネを付けてナマク先生の真似をしている。手には銀色の伸び縮みする棒も持っている。
流石にスーツじゃなくて制服のままだけど、気分だけはナマク先生だ。
「というか、皆もノエルでいいの?」
「ノエルちゃんって頭いいしね」
「テストも満点だしね」
「俺はノエルってどんな授業するのかが気になる」
「えへへ……」
クラスの皆が口にする理由は色々だけど、ノエルの授業は肯定的っぽい。
「皆が良いなら私から言う事は無いわ」
「イエーイ!」
嬉しくなっていると、ふとフロランちゃんの席に視線を向けた。てっきりソッポを向いているのかなって思ってたけど、フロランちゃんもノエルの方を見ていた。
更に嬉しくなったノエルは張り切って用意してきた教材を取り出す。
「今日は魔学の復習をします!」
鞄から何枚かの写真を取り出して、マグネットを使って黒板に貼る。
そして、一番右に貼った写真に写っている緑色の魔物を棒で指す。
「魔物の特徴の復習だよ。まずは基本的な魔物のゴブリンから」
ノエルは教壇の下からサッカーボールくらいの大きさの物を取り出す。
「……何それ?」
「え?ゴブリンの被り物だけど?」
「それは分かるわよ。なんでゴブリンの被り物があるのか聞いているのよ」
「ノエルが被るためだけど?」
「なんで被るのかも聞いて良いかしら?」
「その方が楽しいじゃん」
「楽しいって……」
「楽しさは大事だよ?」
ノエルは被り物の耳をいじりながら答える。
「確かに写真だけ見せて授業すれば、楽だし、いっぱい授業できるよ?でもさ、楽しい授業の方が皆もいいでしょ?」
「はぁ、分かったわよ。好きにしなさい」
「やったー!」
ノエルは意気揚々とゴブリンの被り物を被る。ゴブリンの目の部分は網状になっているから意外にも視界は良好。ちょっとだけ息苦しいけど、戦うわけじゃないし問題無いと思う。
「ゴブリンは主に群れで過ごす魔物。武器は棍棒だよ」
教壇の下から棍棒の形をしたクッションを取り出して右手に持つ。
「この棍棒はゴブリンにとって大切なもので、寝るときも抱えたままなんだって」
ノエルは棍棒クッションを構えたまま前傾の姿勢になる。
「背はノエルくらい。攻撃は棍棒を振り回すだけで、あんまり頭は良くないんだって」
ノエルは右に左に棍棒を振り回してみる。
「敏捷性も低いから、万が一出会ったら逃げること。けど、大人数でいることが多いから逃げる方向には注意してね。戦えるなら、棍棒を振り切った時に攻撃したら倒しやすいよ」
「あのー」
ノエルが気分良く棍棒を振り回していると、クラスメイトのキューレちゃんが手を上げる。
「なあに?」
「教科書にはそんなに詳しいこと載ってなかったんだけど、どこで知ったの?」
「うーんとね、前に戦った時にホウリお兄ちゃんに教えて貰ったんだ」
「え?ノエルちゃんってゴブリンと戦ったことあるの?」
「うん」
王都に来る前に、レベル上げの為に何体かと戦ったっけ。初心者向けの魔物だって言われてるだけあって、あんまり強くなかった。
「ほんと!?他にどんな魔物と戦ったの!?」
「ブロンズウルフとかかな?オオカミさんみたいな感じだったけど、牙が鋭かったんだ。あの牙は木に穴が空くだろうね」
「マジかよ!すげー!」
教室の中が一気に色めき立つ。ちょっと照れくさいけど誇らしい。
「どんな感じで戦ったの!?」
「そうだねぇ。サルミちゃん、ちょっと手伝ってくれない?」
「何する気よ」
「ゴブリン役おねがい」
「はぁ。仕方ないわね」
サルミちゃんにゴブリンの被り物をかぶせて、棍棒型のクッションを持たせる。
「適当に振り回しておけばいいから」
「はいはい。好きにしなさい」
ゴブリンの顔のサルミちゃんが棍棒型のクッションを振り回す。
「ゴブリンは棍棒を振った。だけど、ノエルはその棍棒を躱す!」
「おお!」
棍棒を擦れ擦れで躱して、一気にサルミちゃんに接近する。
そして、定規をナイフに見立ててサルミちゃんに切り掛かる……振りをする。
「ぐわああああ」
定規を受けたサルミちゃんが棒読みで倒れる。
「イエエエイ!」
ノエルが定規を掲げて勝どきを上げる。
「「「わああああああ!」」」
ノエルの勝どきに合わせて皆が歓声を上げる。……あれ?今って何の時間なんだっけ。
「あ、そうだ。魔物の話だっけ。ゴブリンはそこまで特徴が無いからテストには出にくいかな。けど、武器が棍棒ってことと、集団で行動することが多いのはテストに出るかも」
「……私はいつまで寝ていればいいのかしら?」
「あ、ごめんごめん」
寝転がっているサルミちゃんを起こして被り物を取る。
「じゃあ、次はブロンズウルフの役をやって貰おうかな?」
「私に四つん這いになれと?」
「い、いやだなー。冗談だよ」
サルミちゃんがノエルを睨みつけながら自分の席に戻る。サルミちゃんから刺すような殺気を感じた。危ない危ない。
教壇の下からブロンズウルフの被り物を取り出して教壇の上に乗せる。そして、口の方を捲って鋭い牙を露出させる。
「ブロンズウルフの特徴は鋭い牙。これで敵を攻撃するんだ」
「それだけ?」
「ううん。最大の特徴はシルバーウルフとゴールドウルフだよ」
「別の魔物?」
「ふっふっふ、実は同じ魔物なんだよ」
「え?」
「そうなのか?」
ブロンズウルフの写真の上にシルバーウルフとゴールドウルフの写真も貼る。
「ブロンズウルフのレベルが上がるとシルバーウルフ、ゴールドウルフに進化するんだ。魔物の中には進化するのもいるんだけど、ブロンズウルフはその代表だね」
「進化するとどうなるの?」
「簡単に言えば強くなるよ」
『雑すぎるだろ、もっと細かく説明しろ』
「えーっとね。全体的にステータスが上がるんだけど、特に攻撃力と敏捷性が高くなるね」
「そうなんだ」
「あと、これが重要なんだけど、ゴールドウルフは雷装が出来るの。目にも止まらない速さで、A級の冒険者でも苦労するんだって」
「まさか、ノエルちゃんってゴールドウルフと戦ったことも?」
「流石にないね」
襲われたことはあるけど。
「重要なことは、レベルで進化すること、ゴールドウルフは雷装すること。ゴブリンみたいに集団で行動することは少ないね」
ノエルはブロンズウルフの被り物を教卓の下に戻す。さてと、ここからがメインイベントだ。
「皆、流石に被り物だけだと飽きてくるよね?」
「ん?何が言いたいのよ?」
「本物の魔物、見たくない?」
ノエルの言葉に教室の中が一気に騒めき出す。
「え?本物の魔物?」
「ここで見られるの?」
「どんな感じなんだろう?」
『どの魔物を見せる気だ?』
「今日持って来たのはね、エレメントスライムだよ」
「ああ。授業の時にナマク先生がテストに出やすいって言ってた魔物ね」
エレメントスライムはかなり沢山の特性を持っている。だから、テストに出やすい魔物として有名だ。
だからこそ、皆にエレメントスライムの実物を見せたかったんだよね。
「エレメントスライムなんてどこで手に入れたのよ」
「騎士団さんから借りたの。学校の授業で使うって言ったら貸してくれたんだ」
「早く!早く見せて!」
「まあまあ、慌てないで」
ノエルは勿体ぶりつつ、教壇の下に手を入れる。そして、エレメントスライムを入れていた水槽を教壇の上に出す。
「じゃーん!」
ノエルは水槽を両手で指し示す。……何も入っていない空の水槽を。
「え?何が?」
教壇に立ったノエルをサルミちゃんがジト目で見てくる。
「なんでって、今の時間って自習でしょ?」
「そうね」
「だから、ノエルが先生役をしようかなって」
「そこが分からないのよ」
サルミちゃんが頬杖をついてため息を吐く。
「確かにナマク先生は4時間目は自習って言ったわ。特に課題も出ていないから自由にできる。けど、あなたが先生役をしようとする意味が分からないのよ」
サルミちゃんの言う通り、今は4時間目の自習の時間だ。自習の時間は課題が出されることもあるけど、今日は何も用意されていない。いつもなら一人ひとりが思い思いのことをやっている。けど、今日は一味違う。
「皆からノエルの授業を受けたいって言われたからさ。今日のノエルは先生だよ」
「その格好も先生の真似ってことかしら?」
「そうだよ」
ノエルはメガネを付けてナマク先生の真似をしている。手には銀色の伸び縮みする棒も持っている。
流石にスーツじゃなくて制服のままだけど、気分だけはナマク先生だ。
「というか、皆もノエルでいいの?」
「ノエルちゃんって頭いいしね」
「テストも満点だしね」
「俺はノエルってどんな授業するのかが気になる」
「えへへ……」
クラスの皆が口にする理由は色々だけど、ノエルの授業は肯定的っぽい。
「皆が良いなら私から言う事は無いわ」
「イエーイ!」
嬉しくなっていると、ふとフロランちゃんの席に視線を向けた。てっきりソッポを向いているのかなって思ってたけど、フロランちゃんもノエルの方を見ていた。
更に嬉しくなったノエルは張り切って用意してきた教材を取り出す。
「今日は魔学の復習をします!」
鞄から何枚かの写真を取り出して、マグネットを使って黒板に貼る。
そして、一番右に貼った写真に写っている緑色の魔物を棒で指す。
「魔物の特徴の復習だよ。まずは基本的な魔物のゴブリンから」
ノエルは教壇の下からサッカーボールくらいの大きさの物を取り出す。
「……何それ?」
「え?ゴブリンの被り物だけど?」
「それは分かるわよ。なんでゴブリンの被り物があるのか聞いているのよ」
「ノエルが被るためだけど?」
「なんで被るのかも聞いて良いかしら?」
「その方が楽しいじゃん」
「楽しいって……」
「楽しさは大事だよ?」
ノエルは被り物の耳をいじりながら答える。
「確かに写真だけ見せて授業すれば、楽だし、いっぱい授業できるよ?でもさ、楽しい授業の方が皆もいいでしょ?」
「はぁ、分かったわよ。好きにしなさい」
「やったー!」
ノエルは意気揚々とゴブリンの被り物を被る。ゴブリンの目の部分は網状になっているから意外にも視界は良好。ちょっとだけ息苦しいけど、戦うわけじゃないし問題無いと思う。
「ゴブリンは主に群れで過ごす魔物。武器は棍棒だよ」
教壇の下から棍棒の形をしたクッションを取り出して右手に持つ。
「この棍棒はゴブリンにとって大切なもので、寝るときも抱えたままなんだって」
ノエルは棍棒クッションを構えたまま前傾の姿勢になる。
「背はノエルくらい。攻撃は棍棒を振り回すだけで、あんまり頭は良くないんだって」
ノエルは右に左に棍棒を振り回してみる。
「敏捷性も低いから、万が一出会ったら逃げること。けど、大人数でいることが多いから逃げる方向には注意してね。戦えるなら、棍棒を振り切った時に攻撃したら倒しやすいよ」
「あのー」
ノエルが気分良く棍棒を振り回していると、クラスメイトのキューレちゃんが手を上げる。
「なあに?」
「教科書にはそんなに詳しいこと載ってなかったんだけど、どこで知ったの?」
「うーんとね、前に戦った時にホウリお兄ちゃんに教えて貰ったんだ」
「え?ノエルちゃんってゴブリンと戦ったことあるの?」
「うん」
王都に来る前に、レベル上げの為に何体かと戦ったっけ。初心者向けの魔物だって言われてるだけあって、あんまり強くなかった。
「ほんと!?他にどんな魔物と戦ったの!?」
「ブロンズウルフとかかな?オオカミさんみたいな感じだったけど、牙が鋭かったんだ。あの牙は木に穴が空くだろうね」
「マジかよ!すげー!」
教室の中が一気に色めき立つ。ちょっと照れくさいけど誇らしい。
「どんな感じで戦ったの!?」
「そうだねぇ。サルミちゃん、ちょっと手伝ってくれない?」
「何する気よ」
「ゴブリン役おねがい」
「はぁ。仕方ないわね」
サルミちゃんにゴブリンの被り物をかぶせて、棍棒型のクッションを持たせる。
「適当に振り回しておけばいいから」
「はいはい。好きにしなさい」
ゴブリンの顔のサルミちゃんが棍棒型のクッションを振り回す。
「ゴブリンは棍棒を振った。だけど、ノエルはその棍棒を躱す!」
「おお!」
棍棒を擦れ擦れで躱して、一気にサルミちゃんに接近する。
そして、定規をナイフに見立ててサルミちゃんに切り掛かる……振りをする。
「ぐわああああ」
定規を受けたサルミちゃんが棒読みで倒れる。
「イエエエイ!」
ノエルが定規を掲げて勝どきを上げる。
「「「わああああああ!」」」
ノエルの勝どきに合わせて皆が歓声を上げる。……あれ?今って何の時間なんだっけ。
「あ、そうだ。魔物の話だっけ。ゴブリンはそこまで特徴が無いからテストには出にくいかな。けど、武器が棍棒ってことと、集団で行動することが多いのはテストに出るかも」
「……私はいつまで寝ていればいいのかしら?」
「あ、ごめんごめん」
寝転がっているサルミちゃんを起こして被り物を取る。
「じゃあ、次はブロンズウルフの役をやって貰おうかな?」
「私に四つん這いになれと?」
「い、いやだなー。冗談だよ」
サルミちゃんがノエルを睨みつけながら自分の席に戻る。サルミちゃんから刺すような殺気を感じた。危ない危ない。
教壇の下からブロンズウルフの被り物を取り出して教壇の上に乗せる。そして、口の方を捲って鋭い牙を露出させる。
「ブロンズウルフの特徴は鋭い牙。これで敵を攻撃するんだ」
「それだけ?」
「ううん。最大の特徴はシルバーウルフとゴールドウルフだよ」
「別の魔物?」
「ふっふっふ、実は同じ魔物なんだよ」
「え?」
「そうなのか?」
ブロンズウルフの写真の上にシルバーウルフとゴールドウルフの写真も貼る。
「ブロンズウルフのレベルが上がるとシルバーウルフ、ゴールドウルフに進化するんだ。魔物の中には進化するのもいるんだけど、ブロンズウルフはその代表だね」
「進化するとどうなるの?」
「簡単に言えば強くなるよ」
『雑すぎるだろ、もっと細かく説明しろ』
「えーっとね。全体的にステータスが上がるんだけど、特に攻撃力と敏捷性が高くなるね」
「そうなんだ」
「あと、これが重要なんだけど、ゴールドウルフは雷装が出来るの。目にも止まらない速さで、A級の冒険者でも苦労するんだって」
「まさか、ノエルちゃんってゴールドウルフと戦ったことも?」
「流石にないね」
襲われたことはあるけど。
「重要なことは、レベルで進化すること、ゴールドウルフは雷装すること。ゴブリンみたいに集団で行動することは少ないね」
ノエルはブロンズウルフの被り物を教卓の下に戻す。さてと、ここからがメインイベントだ。
「皆、流石に被り物だけだと飽きてくるよね?」
「ん?何が言いたいのよ?」
「本物の魔物、見たくない?」
ノエルの言葉に教室の中が一気に騒めき出す。
「え?本物の魔物?」
「ここで見られるの?」
「どんな感じなんだろう?」
『どの魔物を見せる気だ?』
「今日持って来たのはね、エレメントスライムだよ」
「ああ。授業の時にナマク先生がテストに出やすいって言ってた魔物ね」
エレメントスライムはかなり沢山の特性を持っている。だから、テストに出やすい魔物として有名だ。
だからこそ、皆にエレメントスライムの実物を見せたかったんだよね。
「エレメントスライムなんてどこで手に入れたのよ」
「騎士団さんから借りたの。学校の授業で使うって言ったら貸してくれたんだ」
「早く!早く見せて!」
「まあまあ、慌てないで」
ノエルは勿体ぶりつつ、教壇の下に手を入れる。そして、エレメントスライムを入れていた水槽を教壇の上に出す。
「じゃーん!」
ノエルは水槽を両手で指し示す。……何も入っていない空の水槽を。
0
あなたにおすすめの小説
~クラス召喚~ 経験豊富な俺は1人で歩みます
無味無臭
ファンタジー
久しぶりに異世界転生を体験した。だけど周りはビギナーばかり。これでは俺が巻き込まれて死んでしまう。自称プロフェッショナルな俺はそれがイヤで他の奴と離れて生活を送る事にした。天使には魔王を討伐しろ言われたけど、それは面倒なので止めておきます。私はゆっくりのんびり異世界生活を送りたいのです。たまには自分の好きな人生をお願いします。
僕だけ入れちゃうステータス欄 ~追放された凄腕バッファーは、たまたま出会った新人冒険者たちと真の最強パーティーを作り上げる~
めでめで汰
ファンタジー
バッファーの少年カイトのバフスキルは「ステータス欄の中に入って直接数字を動かす」というもの。
しかし、その能力を信じなかった仲間からカイトは追放され迷宮に置き去りにされる。
そこで出会ったLUK(幸運)値の高い少女ハルと共にカイトは無事迷宮から生還。
その後、カイトはハルの両親を探すため地下迷宮の奥へと挑むことを決意する。
(スライム、もふもふ出てきます。女の子に囲まれるけどメインヒロインは一人です。「ざまぁ」もしっかりあります)
不死身のボッカ
暁丸
ファンタジー
逓信(ていしん)ギルドに所属する甲殻人ボッカ。歩荷(ぼっか=運搬人)だからボッカと素性を隠す特急便の運搬人。
小柄な身体に見合わぬ怪力、疾風のスピードと疲れ知らずのスタミナで、野を越え山越え荷物を運ぶ。
逓信ギルドの運搬人になったのは、危険な迷宮には入りたく無いから。面倒と危険を避けてすんなり仕事を終わらせたいのに、時にギルド支部長に命じられ行きたくも無い魔獣狩りの運搬人として駆り出される。
割とチートな身体能力を持ちながら、戦闘能力はからっきしで過剰な期待はされたく無い。こんな殺伐とした異世界生活なんかとっとと終わらせて眠るように死にたいと願う、そんな<不死身の歩荷>のお話。
※種族名とか用語は前作と共通にしてますが、別の世界の物語です。世界観も若干違います。
※「歩荷」とは一般的にいう「ポーター」のことですが、長距離運送も兼任しています。
※作者が設定厨なので、時々本筋に関係ない解説回が入ります。
※第16回ファンタジー小説大賞にエントリーしてみました。
神樹の里で暮らす創造魔法使い ~幻獣たちとののんびりライフ~
あきさけ
ファンタジー
貧乏な田舎村を追い出された少年〝シント〟は森の中をあてどなくさまよい一本の新木を発見する。
それは本当に小さな新木だったがかすかな光を帯びた不思議な木。
彼が不思議そうに新木を見つめているとそこから『私に魔法をかけてほしい』という声が聞こえた。
シントが唯一使えたのは〝創造魔法〟といういままでまともに使えた試しのないもの。
それでも森の中でこのまま死ぬよりはまだいいだろうと考え魔法をかける。
すると新木は一気に生長し、天をつくほどの巨木にまで変化しそこから新木に宿っていたという聖霊まで姿を現した。
〝この地はあなたが創造した聖地。あなたがこの地を去らない限りこの地を必要とするもの以外は誰も踏み入れませんよ〟
そんな言葉から始まるシントののんびりとした生活。
同じように行き場を失った少女や幻獣や精霊、妖精たちなど様々な面々が集まり織りなすスローライフの幕開けです。
※この小説はカクヨム様でも連載しています。アルファポリス様とカクヨム様以外の場所では公開しておりません。
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
社畜のおじさん過労で死に、異世界でダンジョンマスターと なり自由に行動し、それを脅かす人間には容赦しません。
本条蒼依
ファンタジー
山本優(やまもとまさる)45歳はブラック企業に勤め、
残業、休日出勤は当たり前で、連続出勤30日目にして
遂に過労死をしてしまい、女神に異世界転移をはたす。
そして、あまりな強大な力を得て、貴族達にその身柄を
拘束させられ、地球のように束縛をされそうになり、
町から逃げ出すところから始まる。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる