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第四十八話 三沢君いたんだ?
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────電気銃────
電気銃とは魔道具の一種である。銃の先端からコード付きの針が飛び出し、対象に命中すると電気を流し動きを止めることが出来る。威力はレベル1の雷魔法程なので魔法防御が高いと効果が低い。日本でほぼ同じものが売っている。──────Maoupediaより抜粋
☆ ☆ ☆ ☆
「それで、コインはどこにあるの?」
「順番に説明する。まず、最初の違和感はミルだ」
「ミルが?」
「ああ、ホウリとミルが始まった瞬間、急に襲い掛かってきただろ?まるで打合せしていたかのように」
「確かに変ね」
茶菓子の包みを剥ぎながらシースが首を傾げる。
「そこで私はミルはホウリの協力者ではないかと思った」
「でもホウリ君とミルは話してなかったわよ?いつ協力者になったの?」
「ホウリはスリの技術にも長けている。逆に気付かれないようにポケットに紙を入れる事も可能だろう」
「ミルが気が付かなかったら?」
「ホウリなら何とかして気付かせるだろう」
それでも気が付かなかくてもホウリなら何とかする筈だ。
「それで?それがどうしたの?」
「海鮮丼だ」
「海鮮丼?……なるほど、クジね」
「その通り」
海鮮丼を配ったミルがホウリの協力者である以上、クジを操作するのは簡単だろう。
シース自身は頭が切れないと言っていたが、そこに気が付くとは流石A級パーティーといったところか。
「クジを操作したとして、その組み合わせには何かの意図がある」
「意図って?」
「おそらく、ホウリはある能力を見てペアを分けている筈だ。1つ目は言うまでもなく速さだろう」
「ハンターから逃げるに重要ね」
ここまでなら普通だ。だが、ホウリの性格の悪さからそれだけの筈がない。
「2つ目は知能。この勝負の真のルールを理解できるかに必要なものだ」
「真のルール?」
「ああ、この勝負は宝探しじゃない」
私の言葉に湯呑を持ったシースの動きが止まる。
「……いやいや、ホウリ君が箱の中にコインがあるって言ってたでしょ?それじゃ、ホウリ君が嘘を吐いた事になるわよ?」
「思い出してみてくれ、ホウリはコインが箱の中に入っているとは一言も言っていない」
私の言葉にシースが腕を組んで天井を見上げる。
「うーん、言ってたのはロワ君だったかしら?ホウリ君は肯定も否定もしていなかったような?」
「ホウリの事だ、わざと肯定も否定もしなかったのだろう。ホウリが肯定していない以上、箱の中にコインが入っていない可能性が高い」
「箱の中にないんだったらどこにあるの?」
「そこで2つ目の違和感、勝負の名前が重要になってくる」
すでに砂時計の砂は落ち切っている。だが、この話は他のペアに聞かれる訳にはいかない。この部屋で話を続けよう。
「名前?確か『ハンティング』よね?」
「宝探しなら『トレージャーハント』とかだろう?なぜ、追われながらコインを探す勝負を『ハンティング』と名付けた?」
「確かに変ね?」
「そして3つ目の違和感」
小さな違和感だったがホウリに疑いが芽生えた以上は無視できない違和感だ。
「ホウリは終了する条件として時間切れとコインの発見を挙げていた」
「別に変わった条件じゃないわよ?」
「問題は条件を満たしたら『即』終了と言っていた事だ」
始めは聞き流していたが『即』を付けた意味が分からない。
「言葉の綾じゃない?」
「ホウリは後に文句を言われるルールは作らない。『即』を付けたら後から『初めに手に入れたのはこちら。そいつらは終わった後に奪った』という言い分が出てくる可能性がある」
ホウリは嘘が分かるから判定は正しく出来る筈だ。だが、そういう言い分が出てくると雰囲気が悪くなる。最悪、両パーティーの雰囲気が悪くなる可能性もある。ホウリはそこも考慮してルールを作っている筈だ。
「そういう事が起こらないためにホウリはコインの在りを常に把握している筈だ」
「……まさか」
シースが顔を引きつらせているシースに私は頷く。
「探すべきコインはホウリが最初に見せたコインだ」
☆ ☆ ☆ ☆
「────というのが私の推理だ」
ホテルの廊下でハンターであるホウリを前に推理を話す。私の横ではシースがホウリにネットランチャーを構えている。
黙って聞いていたホウリだったがおもむろに口を開く。
「根拠はそれだけか?」
「もう一つある。というか、お前が始めに言っていただろう。『これと同じものをホテルの中から探してもらう』って」
コインと同じものはコイン自身だ。『ホウリを探してコインを奪い取れ』がこの勝負の本来のルールなんだろう。
「この勝負の名前が宝探しではなく狩りなのはそういう意味だ」
「おみごと。ミエルの言う通りこいつを俺から奪うのが本来のルールだ」
ホウリがコインをポケットから取り出す。良かった、ここまでドヤ顔で推理しておいてハズレだったら恥ずかしくて海に返っている所だった。
ホウリはコインをポケットに仕舞って踵を返す。
「それじゃ、今から俺は追いかける側から逃げる側に変わるから。頑張って捕まえてくれ」
「逃がすと思うのか?」
私たちは徐々に後ろを向いたホウリとの距離を詰める。この距離ならネットランチャーを避けることは難しいだろう。だが、ホウリは余裕の表情を崩さずに振り向く。
「なんでネットランチャーを使わないか当ててやろうか?」
「…………」
「ネットランチャーを使うと網が邪魔でコインが取れず、俺が網から抜けた瞬間に捕まるからだろ?」
ホウリの言葉でシースがネットランチャーを下す。ホウリは微笑みながら顔を戻し、私たちに背を向ける。その隙に私は────
「そして、油断した隙に隠してある電気銃で撃つだろ?」
そういうと、ホウリ後ろを向いたまま横に転がる。ホウリが居たところに私が放った電気銃の針が通過する。
ホウリはゆっくり振り向くと勝ち誇ったように笑う。
「甘い甘い、その程度の小細工が俺に通用するわけないだろ」
「……なんで後ろを向いていてかわせるのよ」
「ミエルとは結構旅しているからな。考えていることは大体予測できる」
まだ一か月経ってないだろうが。
「初めに勝負のルールを把握できた事に免じて見逃してやるよ。もっと作戦練ってこい」
そう言うと、ホウリは廊下の奥へと走り去っていった。
私は手にした電気銃を眺める。
「……ホウリの言う通りだ。特殊なスキルもないホウリには不意打ちすれば勝てると思った私が甘かった」
相手がホウリである事を分かってなかった。これは完全に私のミスだ。
落ち込んでいる私の肩をシースが叩く。
「私もその作戦でいこうって言ったんだから一人で落ち込まないで」
「……そうだな。今は何とかしてホウリを無力化する方法を考えないと」
だがどうする?生半可な策は返り討ちにされるだけだし、アイテムも使えそうな物はない。時間も30分程しかない。
「考えているだけだったら時間がもったいないし、アイテムから探さない?」
「それもそうだな。適当な部屋を探索しつつ考えを────ん?」
部屋を物色しようとしたら、遠くに人影が見えた。あれは……ロワ?
ロワもこちらに気が付いたのか大声を上げて手を振る。
「おーい、ミエルさーん!無事ですかー!」
「勿論……だ?」
あれ?さっき同じ光景をみた気がする?よく見てみると手錠の先も廊下の角に伸びている。
私が固まっていると、シースが耳元で囁いてきた。
「ミエルちゃん」
「ああ、またホウリの変装かもしれない。注意しよう」
近付いてこない私たちを不審に思ったのかロワが更に叫ぶ。
「ミエルさーん、どうしたんですか!」
「……ナップはどうした!」
「ホウリさんから必死に逃げたので息を整えてます!」
「ミエル!あいつ結構早かったぞ!どうなってんだ!」
「あいつは速度特化だ!嘗めてると捕まるぞ!」
「先に言え!」
「ロワに聞け!」
本物のような気がするが確信が持てない。どうしたものか……。
「ミエルちゃん、ここは私に任せて」
「シース?」
シースが私の一歩前に踏み出してロワたちに向かって叫ぶ。
「ナップ!」
「なんだ!」
「あんたが大切にしていた洋服、間違って破いちゃった!」
「なんだとゴルァ!」
角からナップが鬼のような形相で現れた。良かった、ホウリの変装じゃないみたいだ。
私たちは安心して二人の元へと歩き出す。
「冗談よ、じょ・う・だ・ん」
「驚かせるんじゃねぇよ……」
「ごめんごめん、はいお水」
「ありがとう」
シースに渡された水を一気に飲むナップ。
「あら?ロワ君は息が切れていないのね?」
「ホウリさんに鍛えられてますから」
乾いた笑顔で答えるロワ。あいつのトレーニングは騎士団の数倍は厳しいからな。この程度で音を上げることは無いだろう。
「ミエルさんたちはどうしたんですか?落ち込んでいたみたいですが」
「……ホウリに少しな」
「ホウリさんに捕まったんですか?」
「まあ、そんなところだ」
本来のルールは私達だけが知ってる有利な状態だ。心苦しいがロワに詳細を話すことは止めておこう。
「そういえばミエルさんたちは箱の中のアイテムは手に入れました?」
「ネットランチャーを1つ。そっちはどうだ?」
「僕らもネットランチャーを1つ見つけました」
ロワたちも1つだけか。アイテムはそう多くはないのか?
私が考え込んでいると、遠くから更に声が聞こえた。
「おーい!シース!ナップ!」
「あれは……ボローネとフランちゃんね。あら、パンクとノエルちゃんも一緒みたいね」
シースの言う通り、ボローネとフラン、パンクとノエルのペアもこちらに走ってきた。
結構な距離を走ってきたにも関わらず、ボローネは息も切らせずに話す。
「これで全員集合といったところか」
「……ああ、それはいいんだが」
「どうした?」
「それはこっちが聞きたいわよ。あんたたち何してんのよ……」
「肩車だ」
「それが何か?」
確かにパンクはノエルを肩車している。おそらくは、ノエルがわがままを言ったんだろう。さっきの走りを見る限りでは速度に支障はないし逃げることも出来るだろう。問題は────
「なんでフランがボローネを肩車しているんだ?」
「……こちらを見るでない」
小柄なフランの肩に大柄なボローネが乗っているのは異様な光景にしか見えない。
「ノエルは分かる、わがままを言ってパンクに乗せてもらったんだろう。フランはどうしてそうなった?」
フランはボローネを肩車しながら言いにくそうに答える。
「いやなぁ、こいつに力自慢をされてな。言い合いをしている内にヒートアップしていって、気が付いたらこんなことに」
「答えになっていないぞ」
恥ずかしそうなフランの上で、ボローネが豪快に笑う。
「はっはっは、フランは思った以上に力持ちだな」
「えーい!さっさと降りんか!」
「ぐはっ!」
フランが上体を思いっきり後ろに倒してボローネを床に叩きつける。
頭から叩きつけられたな、これはさすがにこれは気絶して────
「はっはっは、痛いじゃないかフラン」
「なんでノーダメージなんですか!?」
ロワの叫びに私は完全に同意する。気絶どころかダメージを負った様子もないのはおかしいだろう。
「筋肉があれば!」
「問題ない!」
「筋肉問題じゃないだろ!あと、2人でポーズをとるな!」
この8人が集まると一気にうるさくなったな。話をするのも一苦労だ。
「それで、皆はコイン見つけたのか?」
「まだだ」
「まだじゃな」
「まだだ」
「ホウリさんなら誰かが見つけた途端にアナウンスしそうですけどね」
雑談しながらもこの状況からどうやって抜け出すかを考える。アイテムもないし時間もない。早くこの場から離れ……いや待てよ?今すぐにアイテム探しをしても見つかるか分からないし、運よく見つかったとしてもホウリをさがしてコインを奪う時間はおそらく無い。となればいっその事……。
私はシースの方をチラリと見る。するとシースもこちらを見て小さくうなずいた。考えていることは同じのようだ。
私は一つ咳をして全員に向かって話す。
「皆、一つ頼み事がある」
「なんじゃ?」
「私たちに協力してほしい」
「急にどうした?」
「実はこの勝負は────」
☆☆☆☆3分後☆☆☆☆
「なるほど、最終的にホウリさんからコインを奪わないといけない訳ですね」
「本当にそうなのか?」
「ホウリ本人に聞いたから間違いない」
「そして、私たちはホウリ君からコインを奪おうとして失敗したの」
「ケッ、んなの追いかけて捕まえれば一発だろうが」
「ホウリに捕まったら10分間拘束されるのは変わらないからそれは無理だ。やるとしてもアイテムが必要になるが……」
「足りていないということか」
皆の理解が早くて助かる。だが、ここからが本題だ。
「それで協力というのは?」
「全ペアのアイテムを使ってホウリを捕まえたい」
「断る」
私の提案をナップが即切り捨てる。
「……理由を聞いてもいいか?」
「俺の目的はホウリをぎゃふんと言わせたいだけだ。お前らとつるむつもりはない」
ナップが一番非協力的かと思ったがやっぱりか。
「そこをなんとか」
「断る」
やっぱり無理か。人数が多ければ成功確率があがるんだが……。
あきらめかけていたその時、シースがおもむろに口を開いた。
「あら、残念ね。ホウリ君に一泡吹かせられるチャンスなのに」
「なに?」
ナップが興味を示した?さすがパーティーメンバー扱い方はお手のものだな。
ナップが食いついたのを見たシースはすかさず攻め立てる。
「考えてみなさいよ、このままだと誰もホウリ君を捕まえられないまま時間切れよ?つまり、またホウリ君が勝っちゃうのよ」
「…………」
「ホウリ君が勝ったらすごく勝ち誇ってくるわよね。特にナップには」
「………………」
「全員で負かしたらホウリ君すごく悔しがるでしょうね」
「……分かった、協力してやろうじゃないか」
一番頑固だと思っていたナップが協力してくれた。これはシースのファインプレーだ。
「ほかのみんなは良いのか?」
「僕はいいですよ」
「わしらも問題ない」
「ノエルもいいよー」
「皆、ありがとう」
こうして一致団結した私たちはホウリに勝つために動きだした。
☆ ☆ ☆ ☆
「んで、協力したお前らに俺は追い詰められてる訳だ」
私たちのペアとフランのペアで丁字路の廊下で挟みうちにあっていながらも余裕そうなホウリ。まあ、来た道には誰もいないから逃げようと思えば逃げられると思っているんだろう。
「残り時間は5分、俺はそれまで逃げ切ればいい。俺の方が有利だ」
「やってみないと分からないだろ?」
私の言葉にホウリはニヤリと笑う。
「じゃあやってみろよ」
そう言うと、ホウリは踵を返してきた道を突っ走る。
「追うぞ!」
「分かってるわ!」
「うむ!」
「おう!」
駆けだしたホウリを全員で追いかける。ここで重要なのはホウリを捕まえることではなく誘導すること。それを悟られないようにしないと。
全員でホウリを追いかけていると、別の丁字路に差し掛かる。ホウリは右に曲がろうとする。だが、
「ここは通さないよ!」
「うおっ!」
ノエルのペアが右の通路で仁王立ちしているのが見え、慌てて走る通路を変えるホウリ。
これを何度か繰り返すうちにホウリはとある部屋に追い込まれる。卓球台にビリヤード台にダーツ板、そう遊技場だ。
「……なるほど、まんまと追い込まれた訳か」
「ホウリ、この遊技場が貴様の墓場じゃ!」
「殺すな」
冷静に突っ込むながらも遊技場の端に追い詰められるホウリ。そんなホウリにシースとボローネが電気銃を向ける。
「チェックメイトだ。あきらめてコインを渡してもらおうか」
「悪の組織にも同じ状況で同じことを言われたな」
すごく気になる話だが、今は時間がない。急いでホウリを無力化しないと。
私はホウリに見えないように指を3本立ててカウントダウンを始める。
(3……2……1)
カウントダウンが終わり、シースとボローネが電気銃を発射……せずにシースがネットランチャーを発射する。
「うおっ!」
ホウリは予想外だったのか思わず卓球台の方へと逃げる。
「いまだ!」
私の合図でシースとボローネが電気銃を発射する。このままだと電気銃に当たるが前後左右に退路は無い。唯一退路が残されているとしたら卓球台の上だが、台の絵に乗った瞬間はどうしても動きが制限される。そこを隠し持っていた電気銃で狙い撃ちにすしてやる。勝った!
そう思った瞬間、ホウリが嫌な笑みを浮かべる。
「お前、今勝ったと思っただろ?」
ホウリはそう言うと卓球台の下に潜り込んだ。確かに電気銃も回避できて、追い打ちも避けられる。私たちが覗き込んだタイミングで逆に私たちを捕まえられたらゲームセットだ。確実に今打てる最前手だろう。だからこそ、
「その行動も読めている!」
「なにぃ!」
私は卓球台の下に張り付けておいた閃光手りゅう弾のピンを抜く。瞬間、卓球台の下から強烈な光があふれだす。私達は卓球台の陰にいるお蔭で問題ないが、この光の強さだと目をつぶっても視界が制限される筈だ。
私は間髪入れず卓球台の下を覗き込み、電気銃を構える。ホウリが目を抑えながら悶えている姿が見えた。最後のチャンスだと思った私は電気銃をホウリに向けて放つ。電気銃の針はホウリの胸に命中し電流が流れる。
「グアッ!」
うめき声を聞いた私は動かなくなったホウリのポケットに手を伸ばす。だが、私はホウリの胸に黄色い布が見え、一瞬動きを止めてしまう。あれは……まさかマジックシーツ!電気を無効化している!
状況を理解した私はすぐにその場から飛びのく。すると、見えていないはずのホウリの目がしっかりと私の方へと向き、逆に私に手を伸ばしてきた。間一髪でホウリの手から逃れた私はそのままホウリと距離を取る。
「あーあ、バレちまったか」
ホウリはゆっくりと卓球台の下から出ると、私達のゆっくりと見据える。
「随分頑張ったじゃないか。まさかここまで追い詰められるとはな」
「それで、これで終わりか?」
「……ああ、終わりだ」
私の言葉を聞いたホウリは勝ち誇ったように笑みを浮かべる。だが、
「私たちの勝ちでね」
「……へ?」
間抜けな声を出したホウリが後ろを振り向くと金色のコインを握っているシースが立っていた。
「……なるほど、気配を消すスキルはデバフ系だったな」
「そういう事。みんなが気を引いてくれたおかげで楽にゲット出来たわ」
「何か問題はあるか?」
私の言葉にホウリは両腕を上げて答える。
「いいや、文句なしだ。第四回戦、勝者『ミエル、シースペア』!」
勝利判定を聞いた私たちは思わずハイタッチをする。
「「イエーイ!」」
「俺がいる意味ねぇじゃねえか!」
電気銃とは魔道具の一種である。銃の先端からコード付きの針が飛び出し、対象に命中すると電気を流し動きを止めることが出来る。威力はレベル1の雷魔法程なので魔法防御が高いと効果が低い。日本でほぼ同じものが売っている。──────Maoupediaより抜粋
☆ ☆ ☆ ☆
「それで、コインはどこにあるの?」
「順番に説明する。まず、最初の違和感はミルだ」
「ミルが?」
「ああ、ホウリとミルが始まった瞬間、急に襲い掛かってきただろ?まるで打合せしていたかのように」
「確かに変ね」
茶菓子の包みを剥ぎながらシースが首を傾げる。
「そこで私はミルはホウリの協力者ではないかと思った」
「でもホウリ君とミルは話してなかったわよ?いつ協力者になったの?」
「ホウリはスリの技術にも長けている。逆に気付かれないようにポケットに紙を入れる事も可能だろう」
「ミルが気が付かなかったら?」
「ホウリなら何とかして気付かせるだろう」
それでも気が付かなかくてもホウリなら何とかする筈だ。
「それで?それがどうしたの?」
「海鮮丼だ」
「海鮮丼?……なるほど、クジね」
「その通り」
海鮮丼を配ったミルがホウリの協力者である以上、クジを操作するのは簡単だろう。
シース自身は頭が切れないと言っていたが、そこに気が付くとは流石A級パーティーといったところか。
「クジを操作したとして、その組み合わせには何かの意図がある」
「意図って?」
「おそらく、ホウリはある能力を見てペアを分けている筈だ。1つ目は言うまでもなく速さだろう」
「ハンターから逃げるに重要ね」
ここまでなら普通だ。だが、ホウリの性格の悪さからそれだけの筈がない。
「2つ目は知能。この勝負の真のルールを理解できるかに必要なものだ」
「真のルール?」
「ああ、この勝負は宝探しじゃない」
私の言葉に湯呑を持ったシースの動きが止まる。
「……いやいや、ホウリ君が箱の中にコインがあるって言ってたでしょ?それじゃ、ホウリ君が嘘を吐いた事になるわよ?」
「思い出してみてくれ、ホウリはコインが箱の中に入っているとは一言も言っていない」
私の言葉にシースが腕を組んで天井を見上げる。
「うーん、言ってたのはロワ君だったかしら?ホウリ君は肯定も否定もしていなかったような?」
「ホウリの事だ、わざと肯定も否定もしなかったのだろう。ホウリが肯定していない以上、箱の中にコインが入っていない可能性が高い」
「箱の中にないんだったらどこにあるの?」
「そこで2つ目の違和感、勝負の名前が重要になってくる」
すでに砂時計の砂は落ち切っている。だが、この話は他のペアに聞かれる訳にはいかない。この部屋で話を続けよう。
「名前?確か『ハンティング』よね?」
「宝探しなら『トレージャーハント』とかだろう?なぜ、追われながらコインを探す勝負を『ハンティング』と名付けた?」
「確かに変ね?」
「そして3つ目の違和感」
小さな違和感だったがホウリに疑いが芽生えた以上は無視できない違和感だ。
「ホウリは終了する条件として時間切れとコインの発見を挙げていた」
「別に変わった条件じゃないわよ?」
「問題は条件を満たしたら『即』終了と言っていた事だ」
始めは聞き流していたが『即』を付けた意味が分からない。
「言葉の綾じゃない?」
「ホウリは後に文句を言われるルールは作らない。『即』を付けたら後から『初めに手に入れたのはこちら。そいつらは終わった後に奪った』という言い分が出てくる可能性がある」
ホウリは嘘が分かるから判定は正しく出来る筈だ。だが、そういう言い分が出てくると雰囲気が悪くなる。最悪、両パーティーの雰囲気が悪くなる可能性もある。ホウリはそこも考慮してルールを作っている筈だ。
「そういう事が起こらないためにホウリはコインの在りを常に把握している筈だ」
「……まさか」
シースが顔を引きつらせているシースに私は頷く。
「探すべきコインはホウリが最初に見せたコインだ」
☆ ☆ ☆ ☆
「────というのが私の推理だ」
ホテルの廊下でハンターであるホウリを前に推理を話す。私の横ではシースがホウリにネットランチャーを構えている。
黙って聞いていたホウリだったがおもむろに口を開く。
「根拠はそれだけか?」
「もう一つある。というか、お前が始めに言っていただろう。『これと同じものをホテルの中から探してもらう』って」
コインと同じものはコイン自身だ。『ホウリを探してコインを奪い取れ』がこの勝負の本来のルールなんだろう。
「この勝負の名前が宝探しではなく狩りなのはそういう意味だ」
「おみごと。ミエルの言う通りこいつを俺から奪うのが本来のルールだ」
ホウリがコインをポケットから取り出す。良かった、ここまでドヤ顔で推理しておいてハズレだったら恥ずかしくて海に返っている所だった。
ホウリはコインをポケットに仕舞って踵を返す。
「それじゃ、今から俺は追いかける側から逃げる側に変わるから。頑張って捕まえてくれ」
「逃がすと思うのか?」
私たちは徐々に後ろを向いたホウリとの距離を詰める。この距離ならネットランチャーを避けることは難しいだろう。だが、ホウリは余裕の表情を崩さずに振り向く。
「なんでネットランチャーを使わないか当ててやろうか?」
「…………」
「ネットランチャーを使うと網が邪魔でコインが取れず、俺が網から抜けた瞬間に捕まるからだろ?」
ホウリの言葉でシースがネットランチャーを下す。ホウリは微笑みながら顔を戻し、私たちに背を向ける。その隙に私は────
「そして、油断した隙に隠してある電気銃で撃つだろ?」
そういうと、ホウリ後ろを向いたまま横に転がる。ホウリが居たところに私が放った電気銃の針が通過する。
ホウリはゆっくり振り向くと勝ち誇ったように笑う。
「甘い甘い、その程度の小細工が俺に通用するわけないだろ」
「……なんで後ろを向いていてかわせるのよ」
「ミエルとは結構旅しているからな。考えていることは大体予測できる」
まだ一か月経ってないだろうが。
「初めに勝負のルールを把握できた事に免じて見逃してやるよ。もっと作戦練ってこい」
そう言うと、ホウリは廊下の奥へと走り去っていった。
私は手にした電気銃を眺める。
「……ホウリの言う通りだ。特殊なスキルもないホウリには不意打ちすれば勝てると思った私が甘かった」
相手がホウリである事を分かってなかった。これは完全に私のミスだ。
落ち込んでいる私の肩をシースが叩く。
「私もその作戦でいこうって言ったんだから一人で落ち込まないで」
「……そうだな。今は何とかしてホウリを無力化する方法を考えないと」
だがどうする?生半可な策は返り討ちにされるだけだし、アイテムも使えそうな物はない。時間も30分程しかない。
「考えているだけだったら時間がもったいないし、アイテムから探さない?」
「それもそうだな。適当な部屋を探索しつつ考えを────ん?」
部屋を物色しようとしたら、遠くに人影が見えた。あれは……ロワ?
ロワもこちらに気が付いたのか大声を上げて手を振る。
「おーい、ミエルさーん!無事ですかー!」
「勿論……だ?」
あれ?さっき同じ光景をみた気がする?よく見てみると手錠の先も廊下の角に伸びている。
私が固まっていると、シースが耳元で囁いてきた。
「ミエルちゃん」
「ああ、またホウリの変装かもしれない。注意しよう」
近付いてこない私たちを不審に思ったのかロワが更に叫ぶ。
「ミエルさーん、どうしたんですか!」
「……ナップはどうした!」
「ホウリさんから必死に逃げたので息を整えてます!」
「ミエル!あいつ結構早かったぞ!どうなってんだ!」
「あいつは速度特化だ!嘗めてると捕まるぞ!」
「先に言え!」
「ロワに聞け!」
本物のような気がするが確信が持てない。どうしたものか……。
「ミエルちゃん、ここは私に任せて」
「シース?」
シースが私の一歩前に踏み出してロワたちに向かって叫ぶ。
「ナップ!」
「なんだ!」
「あんたが大切にしていた洋服、間違って破いちゃった!」
「なんだとゴルァ!」
角からナップが鬼のような形相で現れた。良かった、ホウリの変装じゃないみたいだ。
私たちは安心して二人の元へと歩き出す。
「冗談よ、じょ・う・だ・ん」
「驚かせるんじゃねぇよ……」
「ごめんごめん、はいお水」
「ありがとう」
シースに渡された水を一気に飲むナップ。
「あら?ロワ君は息が切れていないのね?」
「ホウリさんに鍛えられてますから」
乾いた笑顔で答えるロワ。あいつのトレーニングは騎士団の数倍は厳しいからな。この程度で音を上げることは無いだろう。
「ミエルさんたちはどうしたんですか?落ち込んでいたみたいですが」
「……ホウリに少しな」
「ホウリさんに捕まったんですか?」
「まあ、そんなところだ」
本来のルールは私達だけが知ってる有利な状態だ。心苦しいがロワに詳細を話すことは止めておこう。
「そういえばミエルさんたちは箱の中のアイテムは手に入れました?」
「ネットランチャーを1つ。そっちはどうだ?」
「僕らもネットランチャーを1つ見つけました」
ロワたちも1つだけか。アイテムはそう多くはないのか?
私が考え込んでいると、遠くから更に声が聞こえた。
「おーい!シース!ナップ!」
「あれは……ボローネとフランちゃんね。あら、パンクとノエルちゃんも一緒みたいね」
シースの言う通り、ボローネとフラン、パンクとノエルのペアもこちらに走ってきた。
結構な距離を走ってきたにも関わらず、ボローネは息も切らせずに話す。
「これで全員集合といったところか」
「……ああ、それはいいんだが」
「どうした?」
「それはこっちが聞きたいわよ。あんたたち何してんのよ……」
「肩車だ」
「それが何か?」
確かにパンクはノエルを肩車している。おそらくは、ノエルがわがままを言ったんだろう。さっきの走りを見る限りでは速度に支障はないし逃げることも出来るだろう。問題は────
「なんでフランがボローネを肩車しているんだ?」
「……こちらを見るでない」
小柄なフランの肩に大柄なボローネが乗っているのは異様な光景にしか見えない。
「ノエルは分かる、わがままを言ってパンクに乗せてもらったんだろう。フランはどうしてそうなった?」
フランはボローネを肩車しながら言いにくそうに答える。
「いやなぁ、こいつに力自慢をされてな。言い合いをしている内にヒートアップしていって、気が付いたらこんなことに」
「答えになっていないぞ」
恥ずかしそうなフランの上で、ボローネが豪快に笑う。
「はっはっは、フランは思った以上に力持ちだな」
「えーい!さっさと降りんか!」
「ぐはっ!」
フランが上体を思いっきり後ろに倒してボローネを床に叩きつける。
頭から叩きつけられたな、これはさすがにこれは気絶して────
「はっはっは、痛いじゃないかフラン」
「なんでノーダメージなんですか!?」
ロワの叫びに私は完全に同意する。気絶どころかダメージを負った様子もないのはおかしいだろう。
「筋肉があれば!」
「問題ない!」
「筋肉問題じゃないだろ!あと、2人でポーズをとるな!」
この8人が集まると一気にうるさくなったな。話をするのも一苦労だ。
「それで、皆はコイン見つけたのか?」
「まだだ」
「まだじゃな」
「まだだ」
「ホウリさんなら誰かが見つけた途端にアナウンスしそうですけどね」
雑談しながらもこの状況からどうやって抜け出すかを考える。アイテムもないし時間もない。早くこの場から離れ……いや待てよ?今すぐにアイテム探しをしても見つかるか分からないし、運よく見つかったとしてもホウリをさがしてコインを奪う時間はおそらく無い。となればいっその事……。
私はシースの方をチラリと見る。するとシースもこちらを見て小さくうなずいた。考えていることは同じのようだ。
私は一つ咳をして全員に向かって話す。
「皆、一つ頼み事がある」
「なんじゃ?」
「私たちに協力してほしい」
「急にどうした?」
「実はこの勝負は────」
☆☆☆☆3分後☆☆☆☆
「なるほど、最終的にホウリさんからコインを奪わないといけない訳ですね」
「本当にそうなのか?」
「ホウリ本人に聞いたから間違いない」
「そして、私たちはホウリ君からコインを奪おうとして失敗したの」
「ケッ、んなの追いかけて捕まえれば一発だろうが」
「ホウリに捕まったら10分間拘束されるのは変わらないからそれは無理だ。やるとしてもアイテムが必要になるが……」
「足りていないということか」
皆の理解が早くて助かる。だが、ここからが本題だ。
「それで協力というのは?」
「全ペアのアイテムを使ってホウリを捕まえたい」
「断る」
私の提案をナップが即切り捨てる。
「……理由を聞いてもいいか?」
「俺の目的はホウリをぎゃふんと言わせたいだけだ。お前らとつるむつもりはない」
ナップが一番非協力的かと思ったがやっぱりか。
「そこをなんとか」
「断る」
やっぱり無理か。人数が多ければ成功確率があがるんだが……。
あきらめかけていたその時、シースがおもむろに口を開いた。
「あら、残念ね。ホウリ君に一泡吹かせられるチャンスなのに」
「なに?」
ナップが興味を示した?さすがパーティーメンバー扱い方はお手のものだな。
ナップが食いついたのを見たシースはすかさず攻め立てる。
「考えてみなさいよ、このままだと誰もホウリ君を捕まえられないまま時間切れよ?つまり、またホウリ君が勝っちゃうのよ」
「…………」
「ホウリ君が勝ったらすごく勝ち誇ってくるわよね。特にナップには」
「………………」
「全員で負かしたらホウリ君すごく悔しがるでしょうね」
「……分かった、協力してやろうじゃないか」
一番頑固だと思っていたナップが協力してくれた。これはシースのファインプレーだ。
「ほかのみんなは良いのか?」
「僕はいいですよ」
「わしらも問題ない」
「ノエルもいいよー」
「皆、ありがとう」
こうして一致団結した私たちはホウリに勝つために動きだした。
☆ ☆ ☆ ☆
「んで、協力したお前らに俺は追い詰められてる訳だ」
私たちのペアとフランのペアで丁字路の廊下で挟みうちにあっていながらも余裕そうなホウリ。まあ、来た道には誰もいないから逃げようと思えば逃げられると思っているんだろう。
「残り時間は5分、俺はそれまで逃げ切ればいい。俺の方が有利だ」
「やってみないと分からないだろ?」
私の言葉にホウリはニヤリと笑う。
「じゃあやってみろよ」
そう言うと、ホウリは踵を返してきた道を突っ走る。
「追うぞ!」
「分かってるわ!」
「うむ!」
「おう!」
駆けだしたホウリを全員で追いかける。ここで重要なのはホウリを捕まえることではなく誘導すること。それを悟られないようにしないと。
全員でホウリを追いかけていると、別の丁字路に差し掛かる。ホウリは右に曲がろうとする。だが、
「ここは通さないよ!」
「うおっ!」
ノエルのペアが右の通路で仁王立ちしているのが見え、慌てて走る通路を変えるホウリ。
これを何度か繰り返すうちにホウリはとある部屋に追い込まれる。卓球台にビリヤード台にダーツ板、そう遊技場だ。
「……なるほど、まんまと追い込まれた訳か」
「ホウリ、この遊技場が貴様の墓場じゃ!」
「殺すな」
冷静に突っ込むながらも遊技場の端に追い詰められるホウリ。そんなホウリにシースとボローネが電気銃を向ける。
「チェックメイトだ。あきらめてコインを渡してもらおうか」
「悪の組織にも同じ状況で同じことを言われたな」
すごく気になる話だが、今は時間がない。急いでホウリを無力化しないと。
私はホウリに見えないように指を3本立ててカウントダウンを始める。
(3……2……1)
カウントダウンが終わり、シースとボローネが電気銃を発射……せずにシースがネットランチャーを発射する。
「うおっ!」
ホウリは予想外だったのか思わず卓球台の方へと逃げる。
「いまだ!」
私の合図でシースとボローネが電気銃を発射する。このままだと電気銃に当たるが前後左右に退路は無い。唯一退路が残されているとしたら卓球台の上だが、台の絵に乗った瞬間はどうしても動きが制限される。そこを隠し持っていた電気銃で狙い撃ちにすしてやる。勝った!
そう思った瞬間、ホウリが嫌な笑みを浮かべる。
「お前、今勝ったと思っただろ?」
ホウリはそう言うと卓球台の下に潜り込んだ。確かに電気銃も回避できて、追い打ちも避けられる。私たちが覗き込んだタイミングで逆に私たちを捕まえられたらゲームセットだ。確実に今打てる最前手だろう。だからこそ、
「その行動も読めている!」
「なにぃ!」
私は卓球台の下に張り付けておいた閃光手りゅう弾のピンを抜く。瞬間、卓球台の下から強烈な光があふれだす。私達は卓球台の陰にいるお蔭で問題ないが、この光の強さだと目をつぶっても視界が制限される筈だ。
私は間髪入れず卓球台の下を覗き込み、電気銃を構える。ホウリが目を抑えながら悶えている姿が見えた。最後のチャンスだと思った私は電気銃をホウリに向けて放つ。電気銃の針はホウリの胸に命中し電流が流れる。
「グアッ!」
うめき声を聞いた私は動かなくなったホウリのポケットに手を伸ばす。だが、私はホウリの胸に黄色い布が見え、一瞬動きを止めてしまう。あれは……まさかマジックシーツ!電気を無効化している!
状況を理解した私はすぐにその場から飛びのく。すると、見えていないはずのホウリの目がしっかりと私の方へと向き、逆に私に手を伸ばしてきた。間一髪でホウリの手から逃れた私はそのままホウリと距離を取る。
「あーあ、バレちまったか」
ホウリはゆっくりと卓球台の下から出ると、私達のゆっくりと見据える。
「随分頑張ったじゃないか。まさかここまで追い詰められるとはな」
「それで、これで終わりか?」
「……ああ、終わりだ」
私の言葉を聞いたホウリは勝ち誇ったように笑みを浮かべる。だが、
「私たちの勝ちでね」
「……へ?」
間抜けな声を出したホウリが後ろを振り向くと金色のコインを握っているシースが立っていた。
「……なるほど、気配を消すスキルはデバフ系だったな」
「そういう事。みんなが気を引いてくれたおかげで楽にゲット出来たわ」
「何か問題はあるか?」
私の言葉にホウリは両腕を上げて答える。
「いいや、文句なしだ。第四回戦、勝者『ミエル、シースペア』!」
勝利判定を聞いた私たちは思わずハイタッチをする。
「「イエーイ!」」
「俺がいる意味ねぇじゃねえか!」
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