魔王から学ぶ魔王の倒し方

唯野bitter

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第六十七話 何事も暴力で解決するのが一番だ

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──────ワープ──────
ワープとは自分がいる座標を別の座標へと移し替えるスキルである。一見便利なスキルに思えるが、正確な座標がないと実行できず、遠くになるほど消費するMPも多くなるため実用的なスキルではない。また、簡易的なワープの手段としてワープアロー等がある。──────────Maoupediaより抜粋


☆  ☆  ☆  ☆ 


 闘技大会まで残り1週間、特訓や情報収集を終えたわしらは早めに休んでいた。


「お姉ちゃんお休みー」
「お休みじゃ」


 いつも通りノエルと一緒にベッドに入る。夜の街は人通りも少なく耳鳴りがするほどの静けさじゃ。
 ベッドに入ってから数分後、寝付けないのかノエルがわしに話しかけてくる。


「ねぇ、フランお姉ちゃん」
「なんじゃ?」
「えへへ、何でもない」


 そう言うとノエルは再び目を閉じた。わしはノエルの頭を撫でながら考える。こうして見ると追手から追われている事を忘れてしまいそうじゃ。じゃが、ノエルも毎日楽しそうじゃし、なんだかんだホウリも頼りになる。何事もなく終わりそうじゃ。
 この時、わしは忘れていた。この平和が仮初である事を。


☆  ☆  ☆  ☆ 


「起きろ」
「……うん?」


 真夜中、ぐっすりと寝ていたわしらは、必死な形相のホウリに叩き起こされた。
 わしは目を擦りながらベッドから起き上がる。


「夜中に女子の部屋に来るとは、いやらしい奴じゃな」
「悪いが冗談に付き合っている暇はない。すぐにここから立ち去るから着替えて服とかの用意しておけ。準備が終わったらリビングで待機。俺はロワとミエルを起こしに行く。絶対に明かりは付けるな。以上」


 ホウリはそれだけ言うと足早に部屋から出ていった。
 いつもとは明らかに様子が違っていた。詳しくは分からんが緊急事態なのは分かった。ノエルを起こして支度をするとしよう。


「ノエル、起きよ」
「うーん?」


 ノエルが寝ぼけ眼でベッドから起き上がる。
 わしはノエルを着替えさせてタンスから洋服を準備して1階のリビングで待機する。無言で椅子に座っていると、ノエルが不安そうに袖を引っ張ってきた。


「ねーねー、何かあったの?」
「分からぬ。じゃがわしもホウリもおるし大丈夫じゃ」
「そう……だよね」


 不安な表情のままノエルはわしの袖から手を離す。正直なところ、わしも内心は不安でいっぱいじゃ。じゃが、わしが不安そうにしたらノエルがもっと不安になる。ここは無理にでも元気を出さぬとな。
 わしは不安な気持ちを紛らわせるためにキッチンでお茶を淹れる。そうじゃ、少し高めのクッキーもあったのう。あれも出すとしよう。
 お茶が入ったティーポットやクッキーをリビングに持っていきノエルの前に置く。


「これでも食べて皆を待とう」
「うん、ありがとうフランお姉ちゃん」

 
 クッキーを一口食べて笑顔を作るノエル。じゃが、その笑顔は無理をして作ってい事が分かる。賢いノエルの事じゃ、緊迫した状況である事は感じ取っておるのじゃろう。わしが無理をしている事にも気づかれたのかもしれぬのう。
 なさけない話じゃ。心配をかけまいとして逆に心配をかけるとはのう。
 

「お姉ちゃん?」
「…………」


 わしはノエルを強く抱きしめる。


「フランお姉ちゃん、苦しいよ……」
「ノエルは絶対わしが守る。約束じゃ」
「……うん、分かった」


 わしの言葉にノエルが抱きしめ返してくる。この子は命に代えても守る、わしはそう胸に誓った。


「お取込み中すまないが、緊急会議を始めていいか?」


 背後から声を掛けられたわしは咄嗟に構えをとって振り向く。すると、そこにはホウリとロワとミエルがおった。わしは胸を撫でおろす。
 

「なんじゃ、お主らか。てっきり敵かと思ったぞ」
「こんなところに敵なんている訳無いじゃないですか」
「いや、今からはそれぐらいの警戒心でいた方が丁度いい」
「どういう事だ?一体何があった?」
「今から説明する」


 ホウリは机の上に地図を広げる。広げられた地図は今までとは違い、蛍光色に発光していて暗くても見えやすい。


「まずは今の状況を説明する。俺達の存在がサンドにバレた」
「な!?」


 わしは思わず驚きを口にしてしまう。じゃが、驚いたのはわしだけでなかったらしく、全員が目を見開いてホウリを見ている。


「僕達捕まっちゃうんですか!?」
「バレたのは存在だけで正体はバレてない。だが、拠点がここらにある事も突き止められた」
「しかし、少なくとも一か月は大丈夫なのではないか?」


 ミエルに言葉にホウリは首を横に振る。


「あくまで捕まらないってだけだ。それ以外の手段は使ってくる可能性がある」
「それ以外の手段?」
「闇討ちとかじゃろ?」
「そうだ」


 わしの言葉にロワは顔を引きつらせる。


「まさかー、相手も命までは奪ってこないでしょう?」
「国家転覆を企んでる奴だぞ?命を奪うくらいはやってくるさ。現にさっき黒尽くめの奴らが隠れてここら一帯を監視していた。武器も持っていたし暗殺者で間違いないだろう」


 ホウリの言葉にロワが更に顔を引きつらせる。
 覚悟はしておったようじゃが本当に命の危機に晒されると怯む気持ちは分かるのう。
 ホウリもロワの気持ちが理解できたのか意地の悪い顔をする。


「怖いか?何ならロワだけでも逃がしてやろうか?」
「……いえ、皆さんを置いて僕だけ逃げる事は出来ません。僕も戦います」
「良い覚悟だ。話を進めるぞ」


 ホウリは地図に指を乗せるといくつかの地点を指さす。


「奴らは確認できただけでもここにいる。恐らくだがもっと隠れているだろう」
「つまり奴らに気付かれる前にこの家から離れるということか?」
「その通りだ」
「急に姿を消して大丈夫なんですか?」
「闘技大会に出る奴は1週間前からどこかに籠って特訓する奴も多いから、不自然じゃないだろう」
「じゃあ早く行きましょう!」


 焦って玄関に向かおうとするロワの腕をホウリが掴んで止める。


「落ち着け、監視されている中で飛び出すのは見つかりにいくようなものだ」
「じゃあどうしたら!」


 ホウリは家からずっと遠くの地区のとある建物を指さす。


「まずはフランのワープでここに行ってもらう」
「ここは?」
「知り合いの家だ。地下室があるからそこに匿ってもらう」
「だが、いきなり家から居なくなったら、それはそれで怪しまれないか?」
「それいついては考えがある」
「考え?」


 ホウリは皿の上のクッキーを何枚か口に入れるとわしに視線を向けてきた。


「ワープ後、俺とフランが戻ってきて暗殺者を全滅させる」
「へ?」
「かなり力技だが、全員ぶっ飛ばせば監視はいなくなる。そうすれば監視が居ない隙にいなくなったと見られて不自然さが減る」
「それはよいのう。ちまちましたことよりも力押しの方が得意じゃ」


 すべての暗殺者を見つけてぶっ飛ばす、分かり易くてよい。
 うきうきなわしを見たホウリは深いため息を吐く


「言っておくが騒ぎには出来ないから基本はステルスだぞ?派手な事は出来ないからな?」
「……分かっておるわい」
「あからさまにガッカリするな」
「別にガッカリはしておらぬ。憂さ晴らしにそいつらを八つ裂きにしたかっただけじゃ」
「なお悪い。一人も殺すなよ?」
「善処しよう」

 
 わしとホウリが話しているとミエルがチラチラと上を気にしているのに気が付く。


「どうしたんじゃミエル?」
「パパとママが心配でな。私たちがここを離れてしまっては危険ではないだろうか?」
「俺達が一緒にいたほうが危険だ。元は二人で暮らしているんだし心配はいらないだろう」


 ホウリは心配と言っておるが、ミエルの表情は優れない。両親の身が危ないともなれば無理もないか。


「あと1週間で状況を変えることが出来る。ミエルには辛いかもしれぬがここは耐えるんじゃ」
「分かっている。私達は私達の出来ることをするだけだ」


 ミエルは表情を引き締める。両親を放っておくのは辛い筈なのにそこまで覚悟を決められるとはな。やはりミエルは強いな
 一通りの説明を終えたホウリは地図を仕舞う。


「説明は以上だ。これから知り合いの家にワープするぞ。フラン、座標は覚えたな?」
「勿論じゃ、いつでもワープできる」
「了解。全員円状に手を繋いでくれ」


 言われた通り全員で手を繋いで輪っかをつくる。


「ではゆくぞ」


 全員が手をにっぎているのを確認したわしはワープを使う。瞬間、場所が一瞬にしてどこかの路地裏へと飛ばされた。わしの右手には地下へと続く先の見えぬ階段がある。
 ワープした直後、皆は何が起こったのか分からずに辺りを見渡す。


「うわぁ!本当にワープした!」
「当たり前じゃ、わしを誰だと思っておる」
「無駄話はそこまでだ。3人はここから地下室に行っておいてくれ。俺達は片付けてから行く」
「分かった」
「気を付けてくださいね」
「ホウリお兄ちゃん、フランお姉ちゃん、がんばってね」
「おう、行ってくる」
「すぐに片付けて早々に寝てやるわい」


 こうして、3人に見送られながらわしらは再びワープをした。


☆  ☆  ☆  ☆ 



 ワープで元の位置へ戻ったわしらは黒いローブで身を隠し街中を駆け回っていた。奴らにもわしらが怪しいと思ったのか、何人かが後をついてきておる。スキルで後方を確認する限り、敵は屋根をつたいながらわしらを追ってきておる。


『ホウリ、8時の方向に敵じゃ』
『了解』


 念話で敵の位置を伝えながらわしらは街中を駆け回る。わしにはよく分からぬが、敵が来る位置や行動によって詳しい位置を割り出すらしい。
 ちなみにホウリ曰く、敵は仲間がいるかを確認したいだろうから殺さず生け捕りを狙っているらしい。まあ、わしやホウリが簡単に捕まりはせんが。
 

『どうじゃ、敵の位置の目星はついたか?』
『この辺りを全て監視するにはある程度の人数と決まった位置取りが必要になる。となれば、場所はおのずと決まってくる。敵が来ている位置やタイミング等から考えると……1か所は時計台だ』


 この辺りには民家よりも高めな時計台がある。そこであればある程度の監視は可能じゃろう。わしは視界を時計台に飛ばして確認してみる。


『……ビンゴじゃ。作業着を着ているが双眼鏡を持ってコソコソ外を見ている連中を見つけた』
『今日は夜間の作業は無い筈だ。間違いなく監視役だな』
『では行ってくる』
『了解、俺はこいつらを引き付けておく』


 そう言うと、ホウリは立ち止まって暗殺者どもの方へ振り向く。
 暗殺者たちは立ち止まったホウリを捕えようと殺到する。それを見たホウリは慌てることなく手を挙げる。すると、地面から多数の鎖が出てきて暗殺者どもへ巻き付いていき次々と拘束していく。拘束系のスキルであるチェーンロックじゃ。
 言うまでもないがこのチェーンロックはわしが使用したものじゃ。これもホウリの作戦の一つで、ホウリが使えないスキルを使えるように見せることで少しでも身元を隠す効果がある。チェーンロックが使える奴を探してホウリには行き当らんからな。
 チェーンロックで拘束された暗殺者を薬や打撃等で一人ずつ意識を奪っていくホウリ。音もなく実行する姿を見てこいつの方が暗殺者に向いていると思ったが内緒にしておこう。
 移動しながらスキルでホウリを見るが特に問題は無いみたいじゃな。そう判断したわしは視界操作のスキルを消して姿を消すスキルに切り替え、時計台へと進む。
 わしとしてはワープでもいいのじゃが、長距離のワープを使えることを知られたら、正体がわしであるとバレる可能性があるらしい。そいうことがあるため少々面倒ではあるが、走って移動しておる。
 数分走ると、無事に時計台の足元へとたどり着いた。先ほど確認した奴らはこの上の展望台におる。じゃが、階段や外壁から昇ると時間がかかる。しかも姿は消せるが気配などは消せぬからバレる可能性もあるしのう。どうしたものか……。
 うんうんと唸っているとわしの頭の中に一つのひらめきが現れた。これならばバレずに素早く上へ行くことが出来る!
 見事なひらめきを実践するために、わしは時計台の外壁へと近付く。そして、膝を思いっきり曲げると……


「シュワッチ!」


 展望台に向かって思いっきりジャンプした。こうすれば、バレずに素早く展望台へと向かう事が出来る。わしって天才かもしれぬのう。
 思惑通りものすごいスピードで展望台へと向かっていく。こうして秘密裏に監視役を始末する、完璧じゃな。
 自分の考えの完璧さにうっとりとしながら、展望台まで残り数mになった瞬間、


「なんだ今の音────ぐはぁ!」


 突如、顔を出してきた監視役の男にわしの頭がクリーンヒットした。そういえば、ジャンプした時の音を忘れておった。
 壁の淵に捕まって展望台によじ登ってみると、歯が折れてろ目を剥いている男がおった。
 事故とはいえ、こやつには悪い事をしたのう。
 罪悪感を感じたわしはスキルで傷を治療する。すると、男は目を覚まして体を起こした。


「うーん?俺は?」
「気が付いたか?」
「……き、貴様は!」
「はぁ!」
「ごはぁ!」


 体を起こした男の腹を殴って再度気絶させる。ホウリには最低2日は再起不能にしてほしいと言われておったが、あのままではすぐに起き上がってしまうからな。じゃが、傷ついた奴を再度殴るのは気が引けるし、今取れる行動の中では最適解じゃな。
 わしが自分の行動に満足しておると、騒ぎに気が付いた監視役たちが集まってきた。監視役たちはわしの姿を見るなり怒声を浴びせてきた


「なんだ貴様は!」
「あれはこの方角の監視を任せていた奴?」
「おまえがやったのか!」
「おい、戦闘員呼んで来い!こいつを捕まえるぞ!」


 監視役の一人が呼んできたのか暗殺者も続々と集結する。


「言っておくが逃げられると思うなよ?」
「俺らに喧嘩売ったことを後悔させてやるぜ」


 じりじりとわしとの距離を詰めてくる暗殺者ども。流石にこんなに暴れたら監視が来過ぎてしまう。一旦、撤退した方が……。
 ここでわしの頭の中に先ほどのホウリの言葉が呼び起される。


『言っておくが騒ぎには出来ないから基本はステルスだぞ?派手な事は出来ないからな?』


 つまりはこういう事じゃな。



≪全員倒せば実質ステルス≫



☆  ☆  ☆  ☆ 



『ホウリ、時計台は済んだぞ』
『早かったな』
『当たり前じゃ。わしを誰だと思っておる?』
『はいはい、魔王様には頭が上がりませんよ。ちゃんと目立たずに出来たんだろうな?』
『勿論じゃ、立派にステルス出来たぞ』
『ならいいがな。次の監視役の場所が分かったから教えるぞ。場所は──────』


 こうしてわしらは一晩中、暗殺者どもを始末して回ったのじゃった。
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