魔王から学ぶ魔王の倒し方

唯野bitter

文字の大きさ
102 / 472

第八十二話 異議あり!

しおりを挟む
───泣いたドラゴン───
泣いたドラゴンとは、子供向けの絵本である。その昔、幸せを運ぶドラゴンと人々は一緒に暮らしていたが、ドラゴンの仲間がピンチになったためドラゴンは自分の国へと帰った。長い長い旅を終えて仲間の元へと帰ったドラゴンは皆でピンチを脱し、人々の元へと帰っていった。再び長い長い旅を終えて人々の元へと帰ったドラゴンが見たのは一日中争っている人の姿だった。ドラゴンが人々の元を離れて幸せがなくなったことにより、人々の心は荒れ果てて他人を信じる心を失ったのだ。疑心暗鬼になった人々から襲われたドラゴンは同じく襲われた心優しい少年と出会う。ドラゴンは少年と一緒に再び人々へと幸せを運んでいく、というのがあらすじである。終盤に人々が優しさを思い出した時のナレーションである「その日、人類は思い出した……」は知らない人がいない程の名シーンである。────Maoupediaより抜粋



☆   ☆   ☆   ☆



「うー、緊張するー」


 裁判当日、控室で私はお腹が痛くなっていた。前の日までは大丈夫って思っていたけど、いざ直前になるともの凄いプレッシャーが襲い掛かってきた。胃の中の物とか心臓とか口から出そう。


「はあはあ、ここから逃げ出したい……」
「緊張してるのか?」
「は、はい。初めての法廷がこんな大きな案件なので、胃が溶解しそうです」
「無理もないな。これでも飲むか?」


 ホウリさんが錠剤が入った瓶を差し出してくる。


「これは?」
「胃薬だ。本当にきついなら飲んでおけ」
「ありがとうございます。いただきます」


 胃薬を数粒だけ取り出して水で飲み下す。すると、薬の効果が効いてきたのか胃の様子が落ち着いてくる。


「落ち着いたか?」
「なんとか落ち着きました」
「俺が作成したからな。よく効くだろ?」
「ホウリさんってなんでも出来ますね。逆に何が出来ないんですか?」
「スキルとかステータスに依存しない事であれば全部出来る」
「無茶苦茶すぎる……」


 検察でもないのに検察側として裁判するし、薬も作るし、闘技大会で優勝するし、なんなんだろうこの人。


「じゃあ、最後の打ち合わせと行くか。これは摘まんでいいからな」


 ホウリさんはそう言うとアイテムボックスから、ケーキやどら焼き、ゴマ団子と言ったバラエティに富んだスイーツをテーブルに広げる。この状況でこの量のスイーツを食べられるのはホウリさん以外にいないと思う。
 この数日でホウリさんが極度の甘党だという事が分かった。気が付いたら甘いものを食べている印象がある。まさか、法廷でも食べるとは思ってなかったけど。
 半分呆れ、半分関心しながら、ホウリさんの対面の席に座る。


「今日は冒頭陳述だ。検察が相手の罪を陳列して、弁護側が弁護する。そして、サンドの領主であるローブオの口頭尋問を行う。尋問は俺がやるからラビは検察側から見ておいてくれ。必要な資料に関してはラビに出して貰うから、準備はしておいてくれ」
「分かりました」


 見ているだけなら何とかなりそう。多分、ホウリさんの事から裁判も上手いんだろうし学べることは何でも学ぼう。


「…………という感じだ。分かったか?」
「分かりました。必ず勝ちましょう!」
「上等。じゃあ、行くぞ」
「はい!」


 ホウリさんは食べ終わった後のゴミを片付けネクタイを直す。私も釣られて身なりに妙な所がないか確認する。うん、大丈夫だ。持ってきた資料を抱えて廊下へと出る。
 再び湧き上がってくる緊張を胸に法廷へと続く廊下を歩く。すると、被告であるローブオがメガネを掛けた弁護士を連れて向こうから歩いてきた。
 弁護士は私たちを見つけるとメガネをクイッと上げる。


「おやあ?これはこれは、ホウリ君ではないかね」
「よう、パンケ。お前が相手か」
「ふふん、お前が相手ならば楽勝だな。お前はお守りでも頑張っているんだな」
「お守りですって!?」


 私がパンケに掴みかかろうとした瞬間、ホウリさんに制止される。不満に思った私がホウリさんの表情を見るとさっきと同じような笑顔を浮かべていた。だが、私には分かる。ホウリさんの目だけは狩りをする肉食獣のように鋭い。きっと、ここで揉めても良い事はない事を理解してるんだろう。確実に裁判で勝つ、そういう覚悟を感じられる。
 ホウリさんを見た私は言いたいことを喉の奥に押し込んで平常心を保つ。
 それに気が付いていないパンケは馬鹿にした笑顔で話し続ける。


「ま、百戦連勝の俺様にどれだけ善戦できるか、楽しみにしておくぜ」
「そうか。頑張れよ」


 ホウリさんの態度が気に入らなかったのか、パンケが苛立ったように舌打ちをする。


「なんだ?俺様なんか眼中にないってか?」
「勘違いするなよ?俺はお前が眼中にない訳じゃない」


 そう言うとホウリさんはローブオとパンケを指さす。


「お前ら2人とも眼中にない」
「なんだと……!」


 顔を真っ赤にしながらホウリさんに掴みかからんとするパンケ。だが、すぐ我に返ると襟元を正して不敵に笑う。


「大口を叩けるのも今日までだ。覚悟しろよ?」
「はいはい、分かってますよ」


 ホウリさんはそう言うと法廷へと歩いていく。私もホウリさんの後をついて法廷へと続く廊下を進む。


「よく我慢したな」
「はい、あそこで言い返してもしょうがないですからね」
「それでいい。ムカついたんだったら法廷で返してやれ」
「はい!」


 しばらく歩いていると、今まで見たこと無いような大きな扉にたどり着く。扉には冠を付けた大きな不死鳥が彫られている。見たまま裁判所への扉だ。


「いくぞ」
「はい」


 扉がギギギと音を立てながら開く。100人は入れるほど広い傍聴席、検事席と弁護席、裁判長が座る裁判長席、証言者が立つ証言台、ここが夢に見た裁判所。
 私が感慨に浸っていると、ホウリさんはさっさと検事席で資料を広げていた。私も慌てて検事席へと向かい、資料を置く。
 しばらくすると、ローブオとパンケが弁護席へと付き、こちらを睨んできた。
 傍聴席の人達も続々と入ってきて裁判所内が人で埋め尽くされていく。


「……あれ?入ってくる人たち見た事ある人ばっかりですけど?」
「そりゃそうだ。国の今後を左右するかもしれない裁判だ。貴族とか権力者が見に来るに決まってるだろ」
「……何それ聞いてない」
「言ってないからな」


 ああもう!せっかく収まってた緊張が再発した!


「落ち着くのよ。こういう時は人という字を書いて……」
「やめてー!食べないでー!」
「飲み込み辛くなるからやめてくれません?」
「その日、人類は思い出した……」
「どこのドラゴンですか」


 人を食べてしまうと誤解されたドラゴンの絵本『泣いたドラゴン』。終盤、人々がドラゴンの優しさを思い出したシーンは今でも泣いてしまう。


「って、こんなコントしている場合じゃないですよ!」
「準備は終わってるぜ?何かすることあったか?」
「私はパンケさんが何者か聞いてません。教えてください」
「クズ野郎だ」
「辛辣!?」
「これ以上の説明はあいつのクズエピソードを説明するだけだがいいか?」


 私が頷き、ホウリさんがため息を吐いて説明を始める。


「パンケは自称・凄腕弁護士だ。ポリシーは『勝つためなら手段は選ばない』だ」
「具体的に何をするんですか?」
「裁判長の買収とか、証拠の捏造とか」
「聞かなきゃよかったです」


 裁判長の買収って判決を自由に出来るって事だよね?そんなの反則じゃん。


「どんだけクズなんですか」
「まあ、裁判長の買収って言っても人質とったり弱み握ったりと色々だけどな」
「ほんっっっとにクズ野郎ですね!」
「ちなみに今日の裁判長は借金持ちで、娘を溺愛してて、部下と不倫してたりする」
「不正の為にいるような人ですね!?」


 ホウリさんが言っていることが事実であれば、ほぼ確実に私たちに勝ち目はない。ホウリさんは茶化しているけれど、これは良くない状況なんじゃないだろうか。
 パンケの方へ視線を向けると、こちらを嫌な視線で見つめていた。


「確実に何かやったみたいですね」
「みたいだな」


 ホウリさんは気にしない様子で腕を組んでいる。さっきの言葉が本当だったら勝負にならない筈だけどこの落ち着きよう。何かあるに違いない。
 そうこうしているうちに、裁判長席の近くにある扉が開く。
 パンケも口角を上げたまま裁判長が入ってくるのを眺める。だが、裁判長が入ってきた瞬間、パンケの顔がそのまま凍り付いた。
 扉からは木槌を持ち、裁判長の服を着た国王が入ってきた。部屋の中の偉い人たちも騒めき始める。唯一落ち着いているのは、ホウリさんくらいだ。
 騒めきの中で国王は席に着くと、木槌を叩いて低くよく通る声で話し始める。


「静粛に。これより、ローブオ・サンドの国家転覆に関する裁判を始める。検察側はローブオ・サンドに対する容疑を述べよ」
「その前に一つよろしいでしょうか」


 恐る恐る手を上げるパンケに国王の鋭い視線が飛ぶ。自分に向けられていないと分かっていても緊張してしまうほどに鋭い。


「手短に言いなさい」
「ははははい。国王様がその……おいでになるとは思ってなかったので、なぜかと思いまして……」
「本来の裁判長は不正が発覚したため懲戒処分にした。また、国家の今後を左右する収容な裁判である事も鑑みて私が裁判長をする。異論はあるか?」
「いいいいえ!滅相もございません!」


 小さく縮こまっているパンケをしり目にホウリさんに小声で話しかける。


「もしかして、ホウリさんが告発したんですか?」
「さあな。俺が知ってるのは昨日金を受け取ってるの見られた裁判長がいるって事だけだ」
「確実にホウリさんのせいですよね?」


 この人って表情が変わらないから冗談か本気か分かりづらいのよね。
 裁判長は部屋が静かになったことを確認すると再び話し始める。


「改めて、検察側は今回の被告であるローブオ・サンドへの容疑を述べよ」
「分かりました」


 ホウリさんが容疑が書かれた紙を取り出して読み上げる。


「検察側はローブオ・サンド被告に国家転覆の容疑があると訴えます。領主という地位にありながら、国家を転覆させ乗っ取りを企てるのは反逆という他ありません。検察側は極刑を求めます」


 国王は軽く頷くと弁護側へと視線を向ける。


「次に、弁護側の反論を述べよ」


 裁判長言われると、パンケは曲がっていた背筋を伸ばすとさっきの怯えが嘘のようにはっきりとした口調で話し始める。


「弁護側は検察側の言い分の一部に事実があると考えていますが、国家転覆といった罪はないと主張します。検察の言い分は言いがかり以外の何物でもありません」


 弁護側の反論を聞いた国王は軽く頷くと、木槌を打ち鳴らす。


「両者の言い分は揃ったところで審議に移行する。最初の議題はサンドの街の税の徴収について。ローブオ・サンドは証言台に移動せよ」


 国王に言われるがままローブオが証言台に立つ。


「本番だ。準備はいいな?」
「はい、大丈夫です」


 私の答えにホウリさんは満足そうに笑って、ローブオに向き直る。


「検察側、準備完了しています」
「弁護側、元より」
「では、始めるがよい」


 国王の言葉にホウリさんが弁護席を飛び出してローブオと距離を詰めた。
 面を食らっているローブオを前にホウリさんが容疑を述べていく。


「私は国家転覆に必要なものはお金だと思っています。武力で攻めるにも政治的に攻めるにもお金は必要ですからね。そこで、今回はサンドの街が王都へ税金の過少申告を行っていた容疑についてお尋ねします」
「あ、ああ……」


 立て板に水の如くまくしたてるホウリさんにローブオはタジタジと言った様子だ。


「どうやら、ここ2年での税金を半分ほど低く申告していたようですね」
「それは……」


 困ったローブオがパンケの方を見るとパンケが首をゆっくりと縦に振る。


「……事実だ」
「では、過少申告した分は何に使ったんですか?」
「それは分かりません」
「ほう?領主が税金の行方を把握していないと?」
「異議あり!」


 ホウリさんの追及にパンケが椅子から立ち上がって異議を飛ばす。


「税金を過少申告は秘書がやったことであり、領主も税金の流れを把握しきれなかったという事実があります。この事は秘書本人も認めています」
「であれば、検察側はその秘書を証人として召喚を要求します」
「認めます。弁護側は秘書を証人として召喚するように」
「分かりました」


 となると、その証人の尋問までこの容疑については今は追及できないわね。パンケもこれで終わったと思ったのか、再び椅子に座る。
 しかし、ホウリさんは席に戻らずローブオの隣から離れない。


「検察側はまだ何かあるのですか?」
「あります」


 ホウリさんの言葉にパンケが目を見開く。ホウリさんはニヤリと笑うと尋問を続ける。


「検察側で調査したところ、ここ2年の間でサンドの農業に大きな変化があります。存じてますか?」
「いえ、細かいことは知りませんでした」
「知らない?そんな筈はないですね。なぜなら、農業の変更にはあなたの許可が必須だったからです。その証拠として今と2年前のサンドの地図を提出します」


 ホウリさんの言葉を聞いた私は資料の中からサンドの地図を取り出して提出する。
 裁判長は地図を受け取って頷きながら見比べる。


「多くの農業地が別の作物に変化していますね」
「その通りです。そして重要なのは上質な砂糖を作っていた畑が主食である小麦に置き換わっているという事です!」
「見た限りだと、砂糖畑以外も置き換わって……」
「あれだけ上質な砂糖が取れる畑を丸々変える!これは並々ならぬ事情がある筈です!」
「いや、だから……」
「あの有名なケーキショップであるディフェンドも使っている砂糖を作らなくなった!そんな大罪をなぜ犯してしまったのか!」
「あ、うん。なぜかね」


 国王がホウリさんの熱量に圧されて言葉に詰まってしまう。心なしか、今までで一番力が入っている気がする。
 国王の言葉にホウリさんは裁判所の外に響くほどの大声で叫ぶ。


「それは!早急に金を工面する必要があったからです!」
「ほう?」


 国王が興味深そうに顎鬚を撫でる。いけると確信したホウリさんはそのまま畳みかける。


「麦は主食であるため需要も多く、他の領地でも比較的高値で売れます。しかし、砂糖は育てるのが非常に難しい割に高値で売れず量も取れない。つまり、早急に金が必要になったとしか考えられない!違いますか?」
「異議あり!それは個人でやった事であり領主は関係ない筈です!」
「異議を却下する。見たところ、麦畑に変わった畑の面積は7割を超えている。これだけの面積の作物を変える場合は領主に申告する必要がある筈だ。知らぬはずがなかろう」
「か、仮に知っていたとしても、利益を追求するのは間違っていない筈です!ローブオ被告は利益追求のために麦畑にしたのです!」
「だとしても可笑しいんだよ」


 欲しかった言葉が引き出せたのが嬉しいのか、ホウリさんが笑顔になる。対照的にパンケの表情はどんどん青ざめていく。


「少し知識がある奴なら分かるが、こんなに作物を密集させるとすぐに土の栄養が無くなっちまうんだよ。スキルとかでどうにかするにも規模が大きすぎるし、来年には畑で何も取れなくなってしまう。つまり、この方法は超短期に金稼ぐにはいいが、長い目で見るとマイナスが大きすぎるんだよ」
「だ、だから何だ!」
「被告は長期的にマイナスになる農法を許可した。つまり、納められる税金が欲しかったわけだ。違いますか?」
「そ、それは……」


 目を泳がせながらパンケの方へと視線を向けるローブオ。しかし、ホウリさんが視線を遮るようにローブオの左へと移動してにっこりと笑う。


「自分の言葉で答えてください。申請を受けて麦畑になったんですから、当然どのくらいの税金が納められるかも想定してますよね?把握している金額の桁が変わるくらいの脱税が行われていて気が付かったというのは無理があるんじゃないですか?」
「あ、ううう……」
「どうなんですか?」


 ホウリさんの追及に顔から血の気が引いていくローブオ。
 この後もホウリさんの追及が続き、ローブオとパンケの血の気がみるみると引いていって、その日の裁判は終わった。
 あたりまえだけど、後日行われた秘書の証人喚問もホウリさんの追及は容赦がなかった。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

~クラス召喚~ 経験豊富な俺は1人で歩みます

無味無臭
ファンタジー
久しぶりに異世界転生を体験した。だけど周りはビギナーばかり。これでは俺が巻き込まれて死んでしまう。自称プロフェッショナルな俺はそれがイヤで他の奴と離れて生活を送る事にした。天使には魔王を討伐しろ言われたけど、それは面倒なので止めておきます。私はゆっくりのんびり異世界生活を送りたいのです。たまには自分の好きな人生をお願いします。

家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~

北条新九郎
ファンタジー
 三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。  父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。  ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。  彼の職業は………………ただの門番である。  そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。  お気に入り・感想、宜しくお願いします。

 社畜のおじさん過労で死に、異世界でダンジョンマスターと なり自由に行動し、それを脅かす人間には容赦しません。

本条蒼依
ファンタジー
 山本優(やまもとまさる)45歳はブラック企業に勤め、 残業、休日出勤は当たり前で、連続出勤30日目にして 遂に過労死をしてしまい、女神に異世界転移をはたす。  そして、あまりな強大な力を得て、貴族達にその身柄を 拘束させられ、地球のように束縛をされそうになり、 町から逃げ出すところから始まる。

僕だけ入れちゃうステータス欄 ~追放された凄腕バッファーは、たまたま出会った新人冒険者たちと真の最強パーティーを作り上げる~

めでめで汰
ファンタジー
バッファーの少年カイトのバフスキルは「ステータス欄の中に入って直接数字を動かす」というもの。 しかし、その能力を信じなかった仲間からカイトは追放され迷宮に置き去りにされる。 そこで出会ったLUK(幸運)値の高い少女ハルと共にカイトは無事迷宮から生還。 その後、カイトはハルの両親を探すため地下迷宮の奥へと挑むことを決意する。 (スライム、もふもふ出てきます。女の子に囲まれるけどメインヒロインは一人です。「ざまぁ」もしっかりあります)

神樹の里で暮らす創造魔法使い ~幻獣たちとののんびりライフ~

あきさけ
ファンタジー
貧乏な田舎村を追い出された少年〝シント〟は森の中をあてどなくさまよい一本の新木を発見する。 それは本当に小さな新木だったがかすかな光を帯びた不思議な木。 彼が不思議そうに新木を見つめているとそこから『私に魔法をかけてほしい』という声が聞こえた。 シントが唯一使えたのは〝創造魔法〟といういままでまともに使えた試しのないもの。 それでも森の中でこのまま死ぬよりはまだいいだろうと考え魔法をかける。 すると新木は一気に生長し、天をつくほどの巨木にまで変化しそこから新木に宿っていたという聖霊まで姿を現した。 〝この地はあなたが創造した聖地。あなたがこの地を去らない限りこの地を必要とするもの以外は誰も踏み入れませんよ〟 そんな言葉から始まるシントののんびりとした生活。 同じように行き場を失った少女や幻獣や精霊、妖精たちなど様々な面々が集まり織りなすスローライフの幕開けです。 ※この小説はカクヨム様でも連載しています。アルファポリス様とカクヨム様以外の場所では公開しておりません。

ユーヤのお気楽異世界転移

暇野無学
ファンタジー
 死因は神様の当て逃げです!  地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

不死身のボッカ

暁丸
ファンタジー
逓信(ていしん)ギルドに所属する甲殻人ボッカ。歩荷(ぼっか=運搬人)だからボッカと素性を隠す特急便の運搬人。 小柄な身体に見合わぬ怪力、疾風のスピードと疲れ知らずのスタミナで、野を越え山越え荷物を運ぶ。 逓信ギルドの運搬人になったのは、危険な迷宮には入りたく無いから。面倒と危険を避けてすんなり仕事を終わらせたいのに、時にギルド支部長に命じられ行きたくも無い魔獣狩りの運搬人として駆り出される。 割とチートな身体能力を持ちながら、戦闘能力はからっきしで過剰な期待はされたく無い。こんな殺伐とした異世界生活なんかとっとと終わらせて眠るように死にたいと願う、そんな<不死身の歩荷>のお話。 ※種族名とか用語は前作と共通にしてますが、別の世界の物語です。世界観も若干違います。 ※「歩荷」とは一般的にいう「ポーター」のことですが、長距離運送も兼任しています。 ※作者が設定厨なので、時々本筋に関係ない解説回が入ります。 ※第16回ファンタジー小説大賞にエントリーしてみました。

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

処理中です...