魔王から学ぶ魔王の倒し方

唯野bitter

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第百十七話  お前ごときがキムラホウリに勝てると思うな

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 戦いを終えたノエルがトテトテと走ってくる。


「いえーい!ノエル大勝利!」
「見てたぞ。完璧な勝利じゃったな」
「えへへ」


 走って来たノエルをフランが抱きしめる。
 ノエルが勝った事だし、こちらの勝ちはほぼ決まりだ。


「さて、次の対戦相手だが……フラン」
「ユミルじゃ」


 ユミル、ロワ程じゃないが凄腕の弓使いだ。主に矢の攻撃力を上げるスキルを使う、パワータイプだ。
 使う弓は短弓で、近~中距離を得意とする。ロワの得意な距離は中~遠距離だから間合いの管理が重要になって来る。


「じゃあ、僕の出番ですね」
「そうだな」
「相性が良いとは言え、油断するでないぞ?相手はノエルに負けて、絶対に油断せぬように作戦を立てておるからのう」
「大丈夫ですよ。仮に負けたとしても、勝ちは決まっているような物ですから安心ですし」


 ロワの表情が緩みに緩み切っている。最近まで強敵と戦ってきて、久しぶりに勝てそうな相手で油断してるんだろう。確かに、相性も良いし油断しても勝てる相手だ。負けたとしても問題は無いし気は楽だろう。
 だが、重要ではないとはいえ、少しは緊張感を持ってもらいたい。



「なあ、ロワ」
「なんですか?」
「もしかして負けても良いって思ってないか?」
「そんな事思って……」
「俺に嘘が通じると思うなよ?」
「……思ってます。けど今回はいいですよね?」
「はぁ……」


 ロワの答えに俺は溜息を吐く。この野郎、少し危機感を持たせないとダメだ。
 上機嫌で準備するロワに俺は笑顔で優しく話しかける。


「なあ、ロワ」
「なんですか?」
「今回の相手は楽勝なんだよな?」
「そうですね」
「だったら一つ賭けをしよう」
「賭けですか?」
「ああ、1分以内にロワが勝つかを賭けよう」
「別に良いですけど、何を賭けるんですか?」
「負けた方が相手になんでも命令できるって言うのはどうだ?」
「うーん、そうですね……」


 ロワは天を見上げて考え始める。俺からの提案だ。何か裏があるのではないかと思っているんだろう。
 ロワはしばらく考えた後、笑顔で頷いた。


「分かりました。賭けに乗りましょう」
「そう来なくっちゃな。時間はキルバスが試合開始の宣言をしてから決着の宣言をするまで。問題ないな?」
「分かりました」
「また下らぬ事をやっておるのう」
「でも、この賭けに勝てばホウリさんに勝った事にもなるんですよ?」
「わしも協力しよう。時間管理は私に任せておけ」


 フランがタイマーを取り出す。どれだけ俺に勝ちたいんだ。
 ロワが張り切って弓を構えて庭の中心へと向かう。そんなロワに俺はニヤリと笑って叫ぶ。


「ロワ!」
「なんですかー!」
「俺が勝った時の命令を先に言っておく!」


 俺は大きく息を吸い込んで叫ぶ。


「お前が負けたら特訓の量を倍にする!」
「絶対勝ちますからね!」


 ロワの目が真剣なものになる。


「あれ以上に特訓の量を増やされたら絶対に死にます!」
「大丈夫だ!死んだ方がマシだって思える目にあわせてやる!」
「何が何でも絶対勝ちますからね!」


 ロワの体から大量の殺気が漏れる。


「負けちゃダメだ負けちゃダメだ負けちゃダメだ負けちゃダメだ負けちゃダメだ負けちゃダメだ負けちゃダメだ……」
「お、おい……大丈夫か?」


 心配そうなユミルにロワが殺気を込めた視線を向ける。


「ひっ!」


 優しそうなロワが豹変したのを見て、ユミルが軽く悲鳴を上げる。
 ロワは虚ろな目でユミルを見つめる。


「……悪く思わないでください。あなたの命を貰い受けます」
「ちょっと待って、これって試合だよね?命を懸ける必要はないよね?」
「貴方に勝たないと、僕の命が……いえ、死ぬ以上に悲惨な目に合うんです。悪く思わないでくださいね」
「え?ちょっ?冗談だよね?」


 虚ろな目でロワが弓を構える。だが、ロワから出ている殺気は冗談ではない事を物語っている。
 ユミルは怯えながらも弓を構える。
 両者が構えたのを見て、キルバスが高らかに叫ぶ。


「第二回戦、開始!」
「もう終わらせますよ!」


 ロワはトリシューラの複製を取り出してMPを込める。
 それを見たユミルは顔を青くする。


「もしかして、本気!?」
「行きますよ!」


 ロワがMPを込めたトリシューラの複製をユミルに放つ。


「うおっ!」


 青い光となったトリシューラをユミルは横っ飛びで思いっきり回避する。
 あちらもこっちの情報を色々と知っているみたいだ。トリシューラの危険性は承知済みなんだろう。


「逃げないでくださいよ!」
「逃げないと死ぬだろ!?」
「そんな事ありませんよ!ちゃんと急所は外しますし傷は治します!だからお願いです、1分以内に勝たせてください!」
「やけに具体的なお願いだな!?」


 ロワの矢を避けながらユミルが叫ぶ。


「くそっ!負けてたまるか!」


 ユミルも負けじとロワに矢を放つ。
 だが、ロワに物理的な遠距離攻撃は効かない。矢がロワの目の前で重力に従って落ちる。


「やっぱりその能力は厄介だな!」


 悪態をつきながらユミルは空中を握る。すると、ユミルの手に光り輝く矢が表れた。


「MPで作成した矢か。あれならばロワにダメージが通るのう」
「それだけではロワに勝てないがな」


 あの矢はMPの消費が激しい。連発は出来ないだろう。
 ロワは回復手段も持っているし、まだ決定打にはならない。
 ロワもそれを分かっているのか、構わず矢を打ちまくる。


「お願いします!なんでもしますので負けてください!もう時間が無いんです!」
「それはお断り……だ!」


 ロワの矢を掻い潜るようにユミルがMPの矢を放つ。矢はロワの右肩に向かって迫る。
 ロワは避ける様子も見せずにそのまま矢を打ち続ける。


「貰った!」


 矢はそのままロワの肩に突き刺さ……らなかった。
 矢はロワの肩に命中すると突き刺さらず、地面に落ちた。その様子を見たユミルは驚愕で目を丸くする。


「なんで効かない!?」
「魔法防御を上げる矢を受けておきました!その矢は効きませんよ!」
「……くっ!」


 弓矢ではダメージを耐えられないと踏んだユミルは剣を手に取る。


「まだ終わってない!」
「いいえ終わりです!」


 ユミルがロワに近付いた瞬間、突然膝をついた。


「な……体が……」
「おなじみ、ヘビーウェイトです!あなたの体を重くしました!」


 ユミルは剣を杖代わりにして立ち上がろうとする。しかし、剣にヒビが入る程の重さを受けて立ち上がる事は出来ない。


「うぐぐぐ……」


 膝をつくユミルにロワはトリシューラの複製を向ける。


「これでトドメです!」


 トリシューラの複製はユミルの胸に命中し、ユミルはそのまま白目を向いた。


「フランさん!」


 ロワはユミルには目もくれず、フランの方へと振り向く。
 フランは手に持ったタイマーを見せながらニヤリと笑う。


「56秒じゃ。1分切ったぞ」
「やったああああああああああ!これで死ななくて済む!」


 庭の中を跳ねて喜ぶロワ。


「ひゃっほぉぉぉぉ!生きてるって素晴らしい!」
「む?」


 全力疾走しているロワを見ながらフランが首を傾げ、周りをしきりに見渡す。
 その様子を見ていたミエルが不思議そうにフランに話しかける。


「どうしたフラン?」
「ホウリの姿が見えぬと思ってのう?」
「賭けの間にいなくなる?……嫌な予感がするな?」


 そう言ってミエルも俺を探し始める。
 すると、ミエルは庭の端っこでキルバスとお茶を飲んでいる俺と目が合った。
 そう、俺は試合を見ながらキルバスと話をしていた。話の内容はなんてことない、俺が今まで戦った相手の話だ。少し気配を消して見つかりにくくしていたがな。
 ミエルに見つかった俺はキルバスに挨拶をする。


「すみません、もう試合終わってましたね」
「いや良いよ。中々面白い話だった。君の戦いもこの目で見てみたいものだ」
「機会があればぜひ」


 俺はキルバスに軽く会釈をしてキルバスに背を向ける。


「勝者、スターダスト!」


 キルバスの勝利宣言を背後に聞きながら皆の元へと戻る。
 すると、ミエルが警戒した様子で俺を見つめてくる。


「何を企んでいる?」
「さあな」


 俺が首をすくめると、ミエルの視線が更に鋭くなる。
 庭を駆け巡っていたロワは俺の姿を見つけると、得意気な様子で向かってきた。


「ふふーん、どうですか?1分以内に倒しましたよ?」
「ちゃんと相手の動きを読んで戦えていたな。偉いぞ」
「えへへ……」


 褒められて嬉しそうに頭を掻くロワ。俺はそんなロワにニヤリと笑う。



「……へ?」


 俺が何を言っているのか理解できないのか、ロワが目を丸くする。


「ロワ、勝利条件を覚えているか?」
「1分以内に勝つことですよね?」
「違う、キルバスが試合開始の宣言をしてから決着の宣言をするまでが1分以内が勝利条件だ」
「同じじゃないですか?」
「じゃあこう言い換えよう。ユミルを倒すまでの時間は?」
「確か56秒です」
「じゃあ、
「……あ」


 俺の言いたいことが分かったのか、ロワの顔が青ざめていく。
 そんなロワに俺はわざとらしい笑顔で話しかける。


「試合終了はキルバスの宣言まで。倒してから3分以上は経ってるな?」
「……卑怯では?」
「俺相手に勝ったと慢心したのが悪い。試合中は誰かに俺を見張らせておくべきだったな」


 そう言いながらロワと笑顔で肩を組む。笑顔の俺と絶望の表情のロワ。傍からみたらかなり奇妙な光景だろう。


「まあ、死ぬ程とまではいかないにせよ、特訓は少し厳しくするからな。覚悟しとけよ」
「はい……」


 賭けが無くても、ある程度は特訓を厳しくする気だったし丁度いいか。


「本当に、お主は卑怯じゃな」
「俺の動きを読み切れなかったロワが悪い」
「お主と知恵比べで勝てる訳なかろう」
「勝てないまでも、ある程度は食らいついて欲しいな」


 さて、ロワは勝った。これで、フランか俺が出なくても勝ちは決まりだな。


「フラン、次の相手は?」
「ムライじゃな」


 サムライのムライか。素早く距離を詰めて、強力な攻撃を叩き込む職業だ。
 ちなみに、俺の職業もサムライだったりする。戦い方は……サムライじゃなくてもいいじゃんって感じだが。


「ムライが相手ならミエルが適任だな」
「相性が良すぎますよね」
「いや!ムライなんかと相性は良くないからな!断じて!絶対に!」
「何をムキになっておるんじゃ」


 顔を真っ赤にして否定するミエルを不思議そうに見つめるロワ。
 

「イチャつくのはそこまでにしとけ」
「い……イチャついてなど……」
「次はミエルだぞ?さっさと準備していってこい」
「わ、わかった」


 強引に話を打ち切ってミエルに準備をさせる。
 これ以上こいつらのやり取りで相手を任せる訳にはいかない。続きは勝負が決まってからやってもらおう。


「そういえば、ムライさんってどんな方なんですか?」
「一言で言えば硬派なサムライだな。煩悩を無くし常に己を鍛えるような面白みがない奴だ」
「確かに隙あらば修行しているような変り者じゃが、面白みがないは言い過ぎじゃろ」
「戦い方も正統派なサムライだ。速さでかく乱して手数で攻める、ロワが戦うとしたら相当苦労するだろうな」
「ミエルが相手の時点で負けはないがのう」


 手数で攻めるという事は、1度の攻撃が軽いという事になる。ミエルのような防御お化けにはサムライは相性が悪い。
 しかし、早い相手にはミエルの大剣は当たらないのではないか、そう言う疑問を思い浮かべるだろう。もちろんその対策もしている。
 ミエルはいつもの盾と鎧ではなく、動きやすい服と弓という変わった格好をしている。


「ミエルさんが弓を持っているのを見るのは、やっぱり違和感がありますね」
「ロワが盾持っていたり、ホウリが真面目に戦ってるくらいには違和感があるのう」
「俺だって偶には真面目に戦う事もあるからな?」
「いつも真面目に戦え」


 真面目に戦って勝てるのならばそうしてる。勝てないならば真面目に戦わない。完璧な理論だ。
 俺達が談笑していると、庭の中心ではミエルとムライが睨みあっていた。一触即発という言葉が似合うほどの緊張感が漂っている。
 そんな2人の間にニコニコと笑顔のキルバスが立つ。実力が高い者の戦いだ。楽しみで仕方ないだろう。


「2人とも持てる力の限り戦うように」
「…………」
「…………」


 キルバスの言葉に2人は何も答えない。それどころか、どんどんと緊張感が高まっていく。
 そんな2人を見たキルバスは満足そうに頷き、2人から離れた位置に移動する。


「では、第3回戦始め!」


 開始の宣言と同時に両者が一斉に動く。
 ミエルが弓を放ち、ムライが高速で回避する。ミエルは全ての武器を平均以上で使う事が出来る。弓もかなり上手く使う事が出来る。何が言いたいかと言うと、ミエルは弓を使ってもかなり強いという事だ。
 そんなミエルだが、ムライには矢が全く当たらない。どれも回避されるか刀で弾かれている。


「はあ!」


 ムライはのミエルの隙をついて刀を振る。しかし、鎧が無いとはいえミエルの防御は(フランを除いて)世界一だ。サムライの攻撃じゃダメージは追わないだろう。
 ミエルの攻撃は当たらず、ムライの攻撃は通らない。これでは勝負がつかない。


「と、相手は思っているだろうな」


 確かに今のままだと勝負はつかないだろう。だが、ミエルはムライとは違い、攻撃を当てられれば勝てるという利点がある。
 どうやったら攻撃を当てられるか?その答えが弓だ。


「ふー……」


 ムライが精神を集中させて刀の切っ先をミエルに向ける。あの体制は突きの体制、全力の一撃をミエルに叩き込むつもりだろう。
 ムライが精神統一する様子をミエルは黙ってみる。そして、ムライは目を見開くとミエルに向かって駆け出した。


「覚悟!」


 全力のムライの刀がミエルの喉を捕らえた……かに思った瞬間、


「な!?」


 ムライが突然膝をついた。何が起こったか分からないムライはミエルへと視線を向ける。
 

「な、何が起こった?」
「ヘビーウェイト……ロワのエンチャントだ」


 ミエルの言葉を聞いて、ムライが目を丸くする。
 勘違いされがちだが、ロワのエンチャントはロワ以外も使うことが出来る。事前に用意しておけばロワのスキルの一端を使う事が出来る訳だ。
 ミエルは大剣を取り出して悔しそうにするムライへと向ける。


「トドメだ」


 ミエルは大剣を振り上げると、そのままムライへ目掛け振り下ろした。



☆   ☆   ☆   ☆



「これで契約は完了です。この家は今日からあなた達の物ですよ」
「ありがとうございます」


 契約書にサインして、家のカギを受け取る。俺たちの出番がなく3勝、あいつらも中々強くなったな。
 俺がサインした契約書を見ながらキルバスは嬉しそうに笑う。


「ほっほっほ、今日は良いものが見れましたな。欲を言えば、ホウリさんとフランさんの戦いも見たかったものですが……」
「うちのメンバーは優秀ですからね」
「ほっほっほ、そうですな。どうです?私が主催する闘技大会にスターダストの皆さんで出場しませんか?」
「それはいいですね。予定が合えばぜひお願いします」
「楽しみにしてますぞ」


 仮に出るとなっても、俺とフラン以外になると思うけどな。
 俺はキルバスとがっちりと握手する。


「それではまた」
「はい、お気をつけて」


 キルバスが負けた奴らを連れて家から出ていく。
 玄関までキルバスを見送ると、家の奥からフランがやって来た。


「終わったか?」
「ああ、これでこの家は俺たちの物だ」
「色々な所を転々しておったから、こうして一軒家に住むのは新鮮じゃな」
「だな」


 俺たちがリビングに戻ろうとすると、2階から大声が聞こえてきた。


「わーい!ここノエルの部屋!」
「あー!ズルい!そこの部屋僕も狙ってたのに!」


 ロワとのノエルの楽しそうな声が2階から聞こえてくる。


「あやつら、嬉しいのは分かるがもう少し静かにできんのか」
「だな、少し注意してくるか」


 言葉とは裏腹に嬉しそうな顔のフラン。きっと俺も同じ顔だったんだろう。
 俺たちは注意するために、2階へと続く階段を上がる。
 こうして、俺たちは家を手に入れたのだった。
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