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第百五十八話 ねんがんのアイスソードをてにいれたぞ
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とある日の昼、俺は珍しくミエルと共に街中を歩いていた。
「……なぜ貴様と二人っきりで出かけないといけないのだ」
「俺がいた方が話が早いだろ?というか、これだけ一緒のパーティーにいるのに、まだ俺の事が嫌いなのか?」
「初めに私を騙しているからな。貴様の印象は底辺からのスタートだ」
「少しくらいは上がってないか?」
「発芽したばかりの豆の芽くらいには上がっている」
「半年たって、豆の成長に負けているのか」
ノエルの裁判とか王都のテロの情報収集とか、色々と尽力したんだがな。
というか、家の爆破とか料理による毒とか、迷惑の大きさはミエルの方が上じゃないか?釈然としない気持ちを抱えながらも目的地に到着する。
そこは一時的に避難していた、モヨウのBAR(予定地)だった。
「ここに来るのも久しぶりだな」
「3か月ぶりか?」
「思ったよりも経ってないな?」
闘技大会に裁判に王都襲撃、これらが3か月に詰まっている訳だ。濃すぎて1年は経っている気分だ。
「さっさと行くぞ」
「分かっている」
階段を進み薄汚れた扉を開ける。前に見たまま、店の中は荒れ放題になっていた。
ソファーには穴が空いているし、カウンターは薄汚れている。床には埃が積もっているし、BARの準備は進んでいないみたいだな。
「イトウ、いるかー」
俺が叫ぶと奥の扉が開いてイトウがやって来た。
イトウは目に隈を作っていて、どこか疲れているみたいだ。
「あら、ホウリちゃん……。今日はどうしたの?」
「ミエル用の盾を作って貰おうと思うが、大丈夫か?」
「あたしなら大丈夫よ」
「ふらつきながら言っても説得力が無いんだよ」
モヨウに肩を貸して、ソファーに寝かせる。
「何があった?」
「最近、武具の依頼が多くてね。朝から晩まで働きっぱなしよ」
「それは店の様子を見ていても分かる」
ミエルがタオルを濡らしてモヨウの額に乗せる。
「このままだと話が出来ないな」
「俺が元気が付く物を作って来る。ミエルはモヨウを見ておいてくれ」
「分かった」
「モヨウ、厨房借りるぞ」
「……良いわよ」
満身創痍なモヨウをミエルに任せて、俺は厨房に向かったのだった。
☆ ☆ ☆ ☆
「出来たぞー」
作った料理をお盆に乗せて持っていく。
「調子はどうだ?」
「……ちょっと楽になったわ」
「飯は食えるか?」
「食べられるわ」
カウンターにお盆を置く。
「特性の甘酸っぱドリンクとパンのおかゆだ」
パンのおかゆはパンをミルクでふやかした料理だ。甘めに作ってあるから、エネルギー効率も良い。
ドリンクは複数の果物を使っているから、栄養もあるし酸味もあるから元気も出やすい。今のモヨウにはピッタリのメニューだ。
モヨウはフラフラと席に着くとジュースを一口飲む。
「美味しいわ」
「そうか。おかゆも食べてくれ」
スプーンでおかゆを食べ始めるモヨウ。半分程食べ終わると、モヨウはフーッと息を吐いた。
「少し元気が出て来たわ」
「なんでそんなに疲れているんだ?今までそんなに仕事した事なんてないだろ?」
「ちょっと散財が多くなっちゃって。稼ごうと頑張ったらこうなっちゃってね」
「無理しすぎだ」
疲れは溜まっているみたいだが、なんとか大丈夫みたいだな。
「じゃ、要件を話していいか?」
「そうね。聞かせて貰おうかしら」
「ミエル」
ミエルはいつも使っていた盾を取り出す。それは、機械蜘蛛に切断された盾だった。
「これは良い盾ね。でも、切断されているわね?」
「とある敵と戦った時に切られてな。これより防御力が高い盾を作って欲しい。金ならいい値を出す」
「そうね……」
モヨウが盾を手に取って観察する。
「この盾もかなり品質が良いわよ?これよりも防御力を上げるとなると、時間も素材も必要になるし」
「材料は何がいる?」
「オリハルコンはいるわ。あと、スーパープラチナが必要ね」
スーパープラチナとは、この世界にしかない金属だ。オリハルコンと共に武具にすることで硬度が格段に上がる。
「だけど、スーパープラチナは普通に流通していないの」
「ホウリなら何とか出来るのではないか?」
2人が俺を期待した目で見てくる。
「期待している所悪いが、俺にもすぐに調達する方法は無い」
「そうか。役立たずだな」
「流れるように罵倒してくるな?」
それほどにスーパープラチナは希少な物だ。すぐに調達は難しい。
「しかし、少しも調達できないものなのか?」
「普段なら高値で市場に出回っているんだが、今は全く出回っていない」
「なぜだ?」
「スーパープラチナが掘れる鉱山に問題が発生してな」
「問題?」
スーパープラチナが掘れる鉱山は魔国のキューリ地方にある。1年前にその鉱山に巨大なゴーレムが複数体現れた。
ゴーレムは魔法を吸収してしまうため、物理攻撃でしかダメージを与えらえない。しかし、ゴーレムの体は硬く、並みの攻撃ではダメージを与えることは出来ない。
「確かに厄介だ。しかし、複数体いても数で押せばなんとかなるだろう?」
「そうもいかない理由がある」
ゴーレムが現れたのは坑道内。狭い通路では数で押すことは出来ない。しかも、強力な攻撃では余波で坑道が崩れてしまう危険がある。
「ただ強ければいい訳じゃないから、魔国も手を焼いている訳だ」
「確かにそれは厄介だ。モヨウ、スーパープラチナを使わない方法はあるか?」
「残念ながら無いわね。この盾自体にスーパープラチナが微量に含まれているから、スーパープラチナはを使わないと超える事は出来ないわ」
「分かった。スーパープラチナは何とか調達しよう。ホウリが」
「俺かよ」
とはいえ、俺が行かないと早期解決は難しそうだ。
「キューリに行くしかないか」
「王都で指示を出すだけではダメなのか?」
「王都だけだと正確な情報が得られない。やっぱり、実際に行かないとな」
「いつ出発するんだ?」
「早めに解決したいから、すぐにでも出発する」
「そうか、頑張るんだぞ」
「何言ってんだ。ミエルの盾なんだからミエルも来るんだぞ?」
「へ?」
「完全に予想外みたいな顔してるんじゃねえよ」
なんで完全に人任せにしようとしてんだ。
「いや、私は騎士団の仕事があるし……」
「そのくらいは俺が何とかする。迅速な解決の為に、防御が高くて攻撃力が高い奴が多く欲しい」
「……私の盾だからな。涙を飲んで同行しよう」
「そんなに俺と旅するのが嫌か?」
「半分冗談だ」
「半分は本気なんだな」
ミエルは同行するとして、他のメンバーはどうするべきか。ロワは火力が出しにくいし、ノエルは力の調整がまだ甘い。となると……。
「スターダスト以外から同行してもらうか」
「スターダストから?ゴーレムに太刀打ちできる程に強い奴に心当たりがあるのか?」
「ああ、頼めば付いてきてくれると思うぜ?」
「誰だ?」
「会ってからのお楽しみだ」
「あたしも行って良いから?」
おかゆを平らげたモヨウが聞いてくる。
「モヨウは戦えるのか?」
「あら?あたしはA級冒険者よ?知らなかった?」
「そうなのか?」
驚いたように丸い目で見てくるミエルに俺は頷く。
「前にここに来た時に、モヨウの武勇伝を聞いただろ?」
「本当だとは思っていなかったのだ」
「全部本当だ」
「ねえホウリちゃん。あたしも連れてってよ。役に立つわよ?」
「俺としてはありがたいが、なんでついてくるんだ?」
「そりゃ、鍛冶屋の間で伝説とされているスーパープラチナの行動を生で見たいからよ」
「スーパープラチナってそんなに凄いのか?」
「扱いも難しいが、流通量が少ないからな。鍛冶屋は絶対にお目にかかりたい一品みたいだぜ」
モヨウがいれば何とかなりそうだな。こちらとしては願ったり叶ったりだ。
「今は疲れてるだろうから、出発は明日にする。その間にオリハルコンの調達をしておく」
「お願いするわね」
「ミエルは騎士団に話を通しておいてくれ。5日前後あれば帰ってこれる筈だ」
「分かった」
こうして、俺達は再び魔国に向かう事になったのだった。
「……なぜ貴様と二人っきりで出かけないといけないのだ」
「俺がいた方が話が早いだろ?というか、これだけ一緒のパーティーにいるのに、まだ俺の事が嫌いなのか?」
「初めに私を騙しているからな。貴様の印象は底辺からのスタートだ」
「少しくらいは上がってないか?」
「発芽したばかりの豆の芽くらいには上がっている」
「半年たって、豆の成長に負けているのか」
ノエルの裁判とか王都のテロの情報収集とか、色々と尽力したんだがな。
というか、家の爆破とか料理による毒とか、迷惑の大きさはミエルの方が上じゃないか?釈然としない気持ちを抱えながらも目的地に到着する。
そこは一時的に避難していた、モヨウのBAR(予定地)だった。
「ここに来るのも久しぶりだな」
「3か月ぶりか?」
「思ったよりも経ってないな?」
闘技大会に裁判に王都襲撃、これらが3か月に詰まっている訳だ。濃すぎて1年は経っている気分だ。
「さっさと行くぞ」
「分かっている」
階段を進み薄汚れた扉を開ける。前に見たまま、店の中は荒れ放題になっていた。
ソファーには穴が空いているし、カウンターは薄汚れている。床には埃が積もっているし、BARの準備は進んでいないみたいだな。
「イトウ、いるかー」
俺が叫ぶと奥の扉が開いてイトウがやって来た。
イトウは目に隈を作っていて、どこか疲れているみたいだ。
「あら、ホウリちゃん……。今日はどうしたの?」
「ミエル用の盾を作って貰おうと思うが、大丈夫か?」
「あたしなら大丈夫よ」
「ふらつきながら言っても説得力が無いんだよ」
モヨウに肩を貸して、ソファーに寝かせる。
「何があった?」
「最近、武具の依頼が多くてね。朝から晩まで働きっぱなしよ」
「それは店の様子を見ていても分かる」
ミエルがタオルを濡らしてモヨウの額に乗せる。
「このままだと話が出来ないな」
「俺が元気が付く物を作って来る。ミエルはモヨウを見ておいてくれ」
「分かった」
「モヨウ、厨房借りるぞ」
「……良いわよ」
満身創痍なモヨウをミエルに任せて、俺は厨房に向かったのだった。
☆ ☆ ☆ ☆
「出来たぞー」
作った料理をお盆に乗せて持っていく。
「調子はどうだ?」
「……ちょっと楽になったわ」
「飯は食えるか?」
「食べられるわ」
カウンターにお盆を置く。
「特性の甘酸っぱドリンクとパンのおかゆだ」
パンのおかゆはパンをミルクでふやかした料理だ。甘めに作ってあるから、エネルギー効率も良い。
ドリンクは複数の果物を使っているから、栄養もあるし酸味もあるから元気も出やすい。今のモヨウにはピッタリのメニューだ。
モヨウはフラフラと席に着くとジュースを一口飲む。
「美味しいわ」
「そうか。おかゆも食べてくれ」
スプーンでおかゆを食べ始めるモヨウ。半分程食べ終わると、モヨウはフーッと息を吐いた。
「少し元気が出て来たわ」
「なんでそんなに疲れているんだ?今までそんなに仕事した事なんてないだろ?」
「ちょっと散財が多くなっちゃって。稼ごうと頑張ったらこうなっちゃってね」
「無理しすぎだ」
疲れは溜まっているみたいだが、なんとか大丈夫みたいだな。
「じゃ、要件を話していいか?」
「そうね。聞かせて貰おうかしら」
「ミエル」
ミエルはいつも使っていた盾を取り出す。それは、機械蜘蛛に切断された盾だった。
「これは良い盾ね。でも、切断されているわね?」
「とある敵と戦った時に切られてな。これより防御力が高い盾を作って欲しい。金ならいい値を出す」
「そうね……」
モヨウが盾を手に取って観察する。
「この盾もかなり品質が良いわよ?これよりも防御力を上げるとなると、時間も素材も必要になるし」
「材料は何がいる?」
「オリハルコンはいるわ。あと、スーパープラチナが必要ね」
スーパープラチナとは、この世界にしかない金属だ。オリハルコンと共に武具にすることで硬度が格段に上がる。
「だけど、スーパープラチナは普通に流通していないの」
「ホウリなら何とか出来るのではないか?」
2人が俺を期待した目で見てくる。
「期待している所悪いが、俺にもすぐに調達する方法は無い」
「そうか。役立たずだな」
「流れるように罵倒してくるな?」
それほどにスーパープラチナは希少な物だ。すぐに調達は難しい。
「しかし、少しも調達できないものなのか?」
「普段なら高値で市場に出回っているんだが、今は全く出回っていない」
「なぜだ?」
「スーパープラチナが掘れる鉱山に問題が発生してな」
「問題?」
スーパープラチナが掘れる鉱山は魔国のキューリ地方にある。1年前にその鉱山に巨大なゴーレムが複数体現れた。
ゴーレムは魔法を吸収してしまうため、物理攻撃でしかダメージを与えらえない。しかし、ゴーレムの体は硬く、並みの攻撃ではダメージを与えることは出来ない。
「確かに厄介だ。しかし、複数体いても数で押せばなんとかなるだろう?」
「そうもいかない理由がある」
ゴーレムが現れたのは坑道内。狭い通路では数で押すことは出来ない。しかも、強力な攻撃では余波で坑道が崩れてしまう危険がある。
「ただ強ければいい訳じゃないから、魔国も手を焼いている訳だ」
「確かにそれは厄介だ。モヨウ、スーパープラチナを使わない方法はあるか?」
「残念ながら無いわね。この盾自体にスーパープラチナが微量に含まれているから、スーパープラチナはを使わないと超える事は出来ないわ」
「分かった。スーパープラチナは何とか調達しよう。ホウリが」
「俺かよ」
とはいえ、俺が行かないと早期解決は難しそうだ。
「キューリに行くしかないか」
「王都で指示を出すだけではダメなのか?」
「王都だけだと正確な情報が得られない。やっぱり、実際に行かないとな」
「いつ出発するんだ?」
「早めに解決したいから、すぐにでも出発する」
「そうか、頑張るんだぞ」
「何言ってんだ。ミエルの盾なんだからミエルも来るんだぞ?」
「へ?」
「完全に予想外みたいな顔してるんじゃねえよ」
なんで完全に人任せにしようとしてんだ。
「いや、私は騎士団の仕事があるし……」
「そのくらいは俺が何とかする。迅速な解決の為に、防御が高くて攻撃力が高い奴が多く欲しい」
「……私の盾だからな。涙を飲んで同行しよう」
「そんなに俺と旅するのが嫌か?」
「半分冗談だ」
「半分は本気なんだな」
ミエルは同行するとして、他のメンバーはどうするべきか。ロワは火力が出しにくいし、ノエルは力の調整がまだ甘い。となると……。
「スターダスト以外から同行してもらうか」
「スターダストから?ゴーレムに太刀打ちできる程に強い奴に心当たりがあるのか?」
「ああ、頼めば付いてきてくれると思うぜ?」
「誰だ?」
「会ってからのお楽しみだ」
「あたしも行って良いから?」
おかゆを平らげたモヨウが聞いてくる。
「モヨウは戦えるのか?」
「あら?あたしはA級冒険者よ?知らなかった?」
「そうなのか?」
驚いたように丸い目で見てくるミエルに俺は頷く。
「前にここに来た時に、モヨウの武勇伝を聞いただろ?」
「本当だとは思っていなかったのだ」
「全部本当だ」
「ねえホウリちゃん。あたしも連れてってよ。役に立つわよ?」
「俺としてはありがたいが、なんでついてくるんだ?」
「そりゃ、鍛冶屋の間で伝説とされているスーパープラチナの行動を生で見たいからよ」
「スーパープラチナってそんなに凄いのか?」
「扱いも難しいが、流通量が少ないからな。鍛冶屋は絶対にお目にかかりたい一品みたいだぜ」
モヨウがいれば何とかなりそうだな。こちらとしては願ったり叶ったりだ。
「今は疲れてるだろうから、出発は明日にする。その間にオリハルコンの調達をしておく」
「お願いするわね」
「ミエルは騎士団に話を通しておいてくれ。5日前後あれば帰ってこれる筈だ」
「分かった」
こうして、俺達は再び魔国に向かう事になったのだった。
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