12 / 56
12話
しおりを挟む
ミスリル。それは白銀色の鋼とも呼ばれるまことの銀。
銀が採取出来る鉱山の最奥でしか採取出来ない希少な鉱石。
定期メンテナンス明けはこのミスリルを求めて多くの者が採取ポイントの場所取りのために銀鉱山に向かって行く。
「個人で場所取りに行くヤツはほぼいない。ボクが競う相手はクランだ」
奥に行けば行くほど、採取出来る回数が増えるため、最奥にいるのはいつも大手のクラン。
ボクはノーデスの称号と生産マスターの称号を持っているから、最奥まで行って最高品質のミスリルを30個採取しようと思えば出来るかもしれない。
だがそこまで目立つ事をすれば、当然リスクもある。
ノーデスの称号や生産マスターの称号が知られてない今のボクなら先行者利益でお金を稼ぐ事は簡単に出来るから、リスクを背負う必要はない。
ひっそりと欲張らずに少しだけ採取して帰ればいいだけ。
未加工品で持てる上限の3個のミスリルを未加工品の状態で持ち帰る。
最奥まで急いで行って、見つかる前に3個ミスリルを採取して、帰還アイテムを使ってチカクの街に戻ってくる。
これがボクの考えたプランだ。
そのプランを成功させるために必要不可欠な物がある。
サーベルウルフの毛皮と銀を加工して、銀狼のマントを作る事。
銀狼のマントは隠遁の効果があるため、人や敵に気付かれにくくなる。
大手クランの採取チームの人は高品質の銀狼のマントを皆装備している。
ボクもこれを装備していれば、少なくとも変に思われる事はない。
銀狼のマントをこれから作っていれば、採取ポイントの下見に行く事は出来ないが、先頭集団に付いていけば採取ポイントには少なくとも入る事は出来るだろう。
「結局はまた鍛冶作業の開始だな」
さてと、作業開始だといきたいところだが、その前にやる事がある。
銀狼のマントを作る際の工程の確認だ。
サーベルウルフの毛皮を魔力水で洗う。
魔力水で洗う事によって、表面の余分な毛や内側の脂分がなくなる。
その状態にしたら、表面に銀を塗装する。
これで銀狼のマントの完成。
「よし、作業工程の確認はオッケーだ」
「一点集中スキル・オン」
「加工作業・開始」
鍛冶場にある魔力水が入っている器から桶に魔力水とサーベルウルフの毛皮をいれて、揉んでいく。
こうする事で皮を革に変えるなめしを出来るのだ。
「実際のなめし工程はもっと複雑で大変だし時間もかかる。ゲームではここまでは凝らなかったんだろうな」
しばらく揉んでいると、皮についていた毛や脂分もなくなり、よく見る革の状態になった。
「次はこの革に銀を塗装する。革の表面は銀面と言われているが、そこに銀を塗装するなんてシャレが効いてるね」
革を広げて、溶けた銀が固まらない内に塗って行く。
「そういえば、この作業は生産マスターの輝く点は見えないな。という事は品質アップは期待出来ないだろう」
「よし、完成だ」
「加工作業・終了」
「一点集中スキル・オフ」
フゥー、連続の作業はさすがに疲れたな。
「そして品質は・・・」
銀狼のマント、70%の高品質。
「まぁ、こんなもんだろ。って言っても高品質の銀狼のマントなんて、大手のクランくらいしか持っていない。高品質の銀狼のマントを作れたから、ミスリルの採取ポイント争いに参加してみようと思ったって言っておけば、トラブルにもなりにくいだろう」
寝て起きたら、定期メンテナンスも終わるだろう。
「今日はゆっくり休もう。明日も大変な1日になりそうだ」
ボクは現実世界に戻った。
銀が採取出来る鉱山の最奥でしか採取出来ない希少な鉱石。
定期メンテナンス明けはこのミスリルを求めて多くの者が採取ポイントの場所取りのために銀鉱山に向かって行く。
「個人で場所取りに行くヤツはほぼいない。ボクが競う相手はクランだ」
奥に行けば行くほど、採取出来る回数が増えるため、最奥にいるのはいつも大手のクラン。
ボクはノーデスの称号と生産マスターの称号を持っているから、最奥まで行って最高品質のミスリルを30個採取しようと思えば出来るかもしれない。
だがそこまで目立つ事をすれば、当然リスクもある。
ノーデスの称号や生産マスターの称号が知られてない今のボクなら先行者利益でお金を稼ぐ事は簡単に出来るから、リスクを背負う必要はない。
ひっそりと欲張らずに少しだけ採取して帰ればいいだけ。
未加工品で持てる上限の3個のミスリルを未加工品の状態で持ち帰る。
最奥まで急いで行って、見つかる前に3個ミスリルを採取して、帰還アイテムを使ってチカクの街に戻ってくる。
これがボクの考えたプランだ。
そのプランを成功させるために必要不可欠な物がある。
サーベルウルフの毛皮と銀を加工して、銀狼のマントを作る事。
銀狼のマントは隠遁の効果があるため、人や敵に気付かれにくくなる。
大手クランの採取チームの人は高品質の銀狼のマントを皆装備している。
ボクもこれを装備していれば、少なくとも変に思われる事はない。
銀狼のマントをこれから作っていれば、採取ポイントの下見に行く事は出来ないが、先頭集団に付いていけば採取ポイントには少なくとも入る事は出来るだろう。
「結局はまた鍛冶作業の開始だな」
さてと、作業開始だといきたいところだが、その前にやる事がある。
銀狼のマントを作る際の工程の確認だ。
サーベルウルフの毛皮を魔力水で洗う。
魔力水で洗う事によって、表面の余分な毛や内側の脂分がなくなる。
その状態にしたら、表面に銀を塗装する。
これで銀狼のマントの完成。
「よし、作業工程の確認はオッケーだ」
「一点集中スキル・オン」
「加工作業・開始」
鍛冶場にある魔力水が入っている器から桶に魔力水とサーベルウルフの毛皮をいれて、揉んでいく。
こうする事で皮を革に変えるなめしを出来るのだ。
「実際のなめし工程はもっと複雑で大変だし時間もかかる。ゲームではここまでは凝らなかったんだろうな」
しばらく揉んでいると、皮についていた毛や脂分もなくなり、よく見る革の状態になった。
「次はこの革に銀を塗装する。革の表面は銀面と言われているが、そこに銀を塗装するなんてシャレが効いてるね」
革を広げて、溶けた銀が固まらない内に塗って行く。
「そういえば、この作業は生産マスターの輝く点は見えないな。という事は品質アップは期待出来ないだろう」
「よし、完成だ」
「加工作業・終了」
「一点集中スキル・オフ」
フゥー、連続の作業はさすがに疲れたな。
「そして品質は・・・」
銀狼のマント、70%の高品質。
「まぁ、こんなもんだろ。って言っても高品質の銀狼のマントなんて、大手のクランくらいしか持っていない。高品質の銀狼のマントを作れたから、ミスリルの採取ポイント争いに参加してみようと思ったって言っておけば、トラブルにもなりにくいだろう」
寝て起きたら、定期メンテナンスも終わるだろう。
「今日はゆっくり休もう。明日も大変な1日になりそうだ」
ボクは現実世界に戻った。
31
あなたにおすすめの小説
もふもふと味わうVRグルメ冒険記 〜遅れて始めたけど、料理だけは最前線でした〜
きっこ
ファンタジー
五感完全再現のフルダイブVRMMO《リアルコード・アース》。
遅れてゲームを始めた童顔ちびっ子キャラの主人公・蓮は、戦うことより“料理”を選んだ。
作るたびに懐いてくるもふもふ、微笑むNPC、ほっこりする食卓――
今日も炊事場でクッキーを焼けば、なぜか神様にまで目をつけられて!?
ただ料理しているだけなのに、気づけば伝説級。
癒しと美味しさが詰まった、もふもふ×グルメなスローゲームライフ、ここに開幕!
出来損ないと虐げられた公爵令嬢、前世の記憶で古代魔法を再現し最強になる~私を捨てた国が助けを求めてきても、もう隣で守ってくれる人がいますので
夏見ナイ
ファンタジー
ヴァインベルク公爵家のエリアーナは、魔力ゼロの『出来損ない』として家族に虐げられる日々を送っていた。16歳の誕生日、兄に突き落とされた衝撃で、彼女は前世の記憶――物理学を学ぶ日本の女子大生だったことを思い出す。
「この世界の魔法は、物理法則で再現できる!」
前世の知識を武器に、虐げられた運命を覆すことを決意したエリアーナ。そんな彼女の類稀なる才能に唯一気づいたのは、『氷の悪魔』と畏れられる冷徹な辺境伯カイドだった。
彼に守られ、その頭脳で自身を蔑んだ者たちを見返していく痛快逆転ストーリー!
【完結】VRMMOでチュートリアルを2回やった生産職のボクは最強になりました
鳥山正人
ファンタジー
フルダイブ型VRMMOゲームの『スペードのクイーン』のオープンベータ版が終わり、正式リリースされる事になったので早速やってみたら、いきなりのサーバーダウン。
だけどボクだけ知らずにそのままチュートリアルをやっていた。
チュートリアルが終わってさぁ冒険の始まり。と思ったらもう一度チュートリアルから開始。
2度目のチュートリアルでも同じようにクリアしたら隠し要素を発見。
そこから怒涛の快進撃で最強になりました。
鍛冶、錬金で主人公がまったり最強になるお話です。
※この作品は「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過した【第1章完結】デスペナのないVRMMOで〜をブラッシュアップして、続きの物語を描いた作品です。
その事を理解していただきお読みいただければ幸いです。
───────
自筆です。
アルファポリス、第18回ファンタジー小説大賞、奨励賞受賞
水しか操れない無能と言われて虐げられてきた令嬢に転生していたようです。ところで皆さん。人体の殆どが水分から出来ているって知ってました?
ラララキヲ
ファンタジー
わたくしは出来損ない。
誰もが5属性の魔力を持って生まれてくるこの世界で、水の魔力だけしか持っていなかった欠陥品。
それでも、そんなわたくしでも侯爵家の血と伯爵家の血を引いている『血だけは価値のある女』。
水の魔力しかないわたくしは皆から無能と呼ばれた。平民さえもわたくしの事を馬鹿にする。
そんなわたくしでも期待されている事がある。
それは『子を生むこと』。
血は良いのだから次はまともな者が生まれてくるだろう、と期待されている。わたくしにはそれしか価値がないから……
政略結婚で決められた婚約者。
そんな婚約者と親しくする御令嬢。二人が愛し合っているのならわたくしはむしろ邪魔だと思い、わたくしは父に相談した。
婚約者の為にもわたくしが身を引くべきではないかと……
しかし……──
そんなわたくしはある日突然……本当に突然、前世の記憶を思い出した。
前世の記憶、前世の知識……
わたくしの頭は霧が晴れたかのように世界が突然広がった……
水魔法しか使えない出来損ない……
でも水は使える……
水……水分……液体…………
あら? なんだかなんでもできる気がするわ……?
そしてわたくしは、前世の雑な知識でわたくしを虐げた人たちに仕返しを始める……──
【※女性蔑視な発言が多々出てきますので嫌な方は注意して下さい】
【※知識の無い者がフワッとした知識で書いてますので『これは違う!』が許せない人は読まない方が良いです】
【※ファンタジーに現実を引き合いに出してあれこれ考えてしまう人にも合わないと思います】
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾もあるよ!
◇なろうにも上げてます。
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる
無一文で追放される悪女に転生したので特技を活かしてお金儲けを始めたら、聖女様と呼ばれるようになりました
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
スーパームーンの美しい夜。仕事帰り、トラックに撥ねらてしまった私。気づけば草の生えた地面の上に倒れていた。目の前に見える城に入れば、盛大なパーティーの真っ最中。目の前にある豪華な食事を口にしていると見知らぬ男性にいきなり名前を呼ばれて、次期王妃候補の資格を失ったことを聞かされた。理由も分からないまま、家に帰宅すると「お前のような恥さらしは今日限り、出ていけ」と追い出されてしまう。途方に暮れる私についてきてくれたのは、私の専属メイドと御者の青年。そこで私は2人を連れて新天地目指して旅立つことにした。無一文だけど大丈夫。私は前世の特技を活かしてお金を稼ぐことが出来るのだから――
※ 他サイトでも投稿中
婚約者を奪った妹と縁を切り、辺境領を継いだら勇者一行がついてきました
藤原遊
ファンタジー
婚約発表の場で、妹に婚約者を奪われた。
家族にも教会にも見放され、聖女である私・エリシアは “不要” と切り捨てられる。
その“褒賞”として押しつけられたのは――
魔物と瘴気に覆われた、滅びかけの辺境領だった。
けれど私は、絶望しなかった。
むしろ、生まれて初めて「自由」になれたのだ。
そして、予想外の出来事が起きる。
――かつて共に魔王を倒した“勇者一行”が、次々と押しかけてきた。
「君をひとりで行かせるわけがない」
そう言って微笑む勇者レオン。
村を守るため剣を抜く騎士。
魔導具を抱えて駆けつける天才魔法使い。
物陰から見守る斥候は、相変わらず不器用で優しい。
彼らと力を合わせ、私は土地を浄化し、村を癒し、辺境の地に息を吹き返す。
気づけば、魔物巣窟は制圧され、泉は澄み渡り、鉱山もダンジョンも豊かに開き――
いつの間にか領地は、“どの国よりも最強の地”になっていた。
もう、誰にも振り回されない。
ここが私の新しい居場所。
そして、隣には――かつての仲間たちがいる。
捨てられた聖女が、仲間と共に辺境を立て直す。
これは、そんな私の第二の人生の物語。
コストカットだ!と追放された王宮道化師は、無数のスキルで冒険者として成り上がる。
あけちともあき
ファンタジー
「宮廷道化師オーギュスト、お前はクビだ」
長い間、マールイ王国に仕え、平和を維持するために尽力してきた道化師オーギュスト。
だが、彼はその活躍を妬んだ大臣ガルフスの陰謀によって職を解かれ、追放されてしまう。
困ったオーギュストは、手っ取り早く金を手に入れて生活を安定させるべく、冒険者になろうとする。
長い道化師生活で身につけた、数々の技術系スキル、知識系スキル、そしてコネクション。
それはどんな難関も突破し、どんな謎も明らかにする。
その活躍は、まさに万能!
死神と呼ばれた凄腕の女戦士を相棒に、オーギュストはあっという間に、冒険者たちの中から頭角を現し、成り上がっていく。
一方、国の要であったオーギュストを失ったマールイ王国。
大臣一派は次々と問題を起こし、あるいは起こる事態に対応ができない。
その方法も、人脈も、全てオーギュストが担当していたのだ。
かくしてマールイ王国は傾き、転げ落ちていく。
目次
連載中 全21話
2021年2月17日 23:39 更新
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる