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第1章・異世界転移と異世界転生
仮面の下の素顔②
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「わかった。では、まず正式な謝罪をしよう。いや、自己紹介からかな。私の名前は、ユリアナ・オルブリヒト。オルブリヒト王国の、第一王女だ。君を騙した王子は、ジュニアスという第一王子で、彼は私の腹違いの兄にあたる。まずは、君を騙して亡き者にしようとした、愚兄の無礼を詫びよう。本当に申し訳なかった」
ユリアナ王女はそう言うと、私に向かって頭を下げた。
私は驚くばかりで、何も言えないまま彼女を見つめた。
「あと、そちらにいる男性は、私の伯父で、私の母の兄にあたる。名前は、アルバトス・フェルトン。私は母が亡くなった後、彼に育てられたんだ。今も、オルブリヒトの王宮ではなく、伯父と共に暮らしている。王宮での生活は、どうも窮屈でね。それから……」
ユリアナ王女は、仮面に手をかけた。それに倣うかのように、彼女の伯父であるアルバトスさんも、そっと仮面に手をかける。
「確かに、こんな仮面をつけていたら、怪しいよね。すまなかった」
「え?」
ユリアナ王女も、アルバトスさんも、顔全体を覆っていた仮面を取り除く。
仮面の下の、ユリアナ王女の褐色の肌と、アルバトスさんの白い肌には、青紫色の痣が浮かんでいた。
驚きのあまり、息を呑んだ私に、二人は苦笑する。
「驚かせてすまない。あまり見目の良いものではないので、外出する時には隠しているんだ。二ヶ月ほど前に、世話になっている村が、高レベルの魔物に襲われてしまってね。その時に、強い呪いがかけられた毒をくらってしまったんだ」
ユリアナ王女もアルバトスさんも、とても整った綺麗な顔立ちをしていた。
ユリアナ王女の瞳の色は、予想通り金色で、彼女はおそらく十代後半から二十代前半の若い女性だ。
伯父であるアルバトスさんの瞳の色は明るい緑色で、年はまだ四十代だろう。
そんな二人の綺麗な顔に、醜い青紫色の呪いの痣。
彼らは……特に女性であるユリアナ王女は、この痣を見られたくなかったのではないだろうか。
そう思った瞬間、私は二人に思い切り頭を下げていた。
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさいっ!」
「え? どうして君が謝るんだい? 君は何も悪くないんだよ?」
頭を何度も下げて謝る私に、二人は驚いているようだった。
頭を上げて二人の様子を見てみると、二人とも困ったような表情をして私を見ていた。
確かに、私は悪くないのかもしれない。
痣の事にしたって、私は知らなかった事だし、二人だってそんなに気にしていないのかもしれない。
でも、本当は気にしているけれど、私を気遣ってくれているのかもしれないと思うと、私は謝り続けずにはいられなかった。
多分、半ば呆れながら、
「君は優しい人だな」
と、ユリアナ王女が言った。
「ここに来る前――私たちは、我が国が召喚した、若く美しい聖女殿に会ってきたんだ。若く美しい聖女殿は、仮面を取った私たちの顔を見るなり、悲鳴を上げたよ。それから、自分にその汚らしい痣がうつったらどうする気だとわめきたて、愚兄の腕の中に隠れておしまいになったよ。この体にかけられた呪い、聖女殿なら治せるかと思っていたんだけどね、それ以前の問題だった」
ユリアナ王女はそう続け、疲れたように笑った。
ユリアナ王女はそう言うと、私に向かって頭を下げた。
私は驚くばかりで、何も言えないまま彼女を見つめた。
「あと、そちらにいる男性は、私の伯父で、私の母の兄にあたる。名前は、アルバトス・フェルトン。私は母が亡くなった後、彼に育てられたんだ。今も、オルブリヒトの王宮ではなく、伯父と共に暮らしている。王宮での生活は、どうも窮屈でね。それから……」
ユリアナ王女は、仮面に手をかけた。それに倣うかのように、彼女の伯父であるアルバトスさんも、そっと仮面に手をかける。
「確かに、こんな仮面をつけていたら、怪しいよね。すまなかった」
「え?」
ユリアナ王女も、アルバトスさんも、顔全体を覆っていた仮面を取り除く。
仮面の下の、ユリアナ王女の褐色の肌と、アルバトスさんの白い肌には、青紫色の痣が浮かんでいた。
驚きのあまり、息を呑んだ私に、二人は苦笑する。
「驚かせてすまない。あまり見目の良いものではないので、外出する時には隠しているんだ。二ヶ月ほど前に、世話になっている村が、高レベルの魔物に襲われてしまってね。その時に、強い呪いがかけられた毒をくらってしまったんだ」
ユリアナ王女もアルバトスさんも、とても整った綺麗な顔立ちをしていた。
ユリアナ王女の瞳の色は、予想通り金色で、彼女はおそらく十代後半から二十代前半の若い女性だ。
伯父であるアルバトスさんの瞳の色は明るい緑色で、年はまだ四十代だろう。
そんな二人の綺麗な顔に、醜い青紫色の呪いの痣。
彼らは……特に女性であるユリアナ王女は、この痣を見られたくなかったのではないだろうか。
そう思った瞬間、私は二人に思い切り頭を下げていた。
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさいっ!」
「え? どうして君が謝るんだい? 君は何も悪くないんだよ?」
頭を何度も下げて謝る私に、二人は驚いているようだった。
頭を上げて二人の様子を見てみると、二人とも困ったような表情をして私を見ていた。
確かに、私は悪くないのかもしれない。
痣の事にしたって、私は知らなかった事だし、二人だってそんなに気にしていないのかもしれない。
でも、本当は気にしているけれど、私を気遣ってくれているのかもしれないと思うと、私は謝り続けずにはいられなかった。
多分、半ば呆れながら、
「君は優しい人だな」
と、ユリアナ王女が言った。
「ここに来る前――私たちは、我が国が召喚した、若く美しい聖女殿に会ってきたんだ。若く美しい聖女殿は、仮面を取った私たちの顔を見るなり、悲鳴を上げたよ。それから、自分にその汚らしい痣がうつったらどうする気だとわめきたて、愚兄の腕の中に隠れておしまいになったよ。この体にかけられた呪い、聖女殿なら治せるかと思っていたんだけどね、それ以前の問題だった」
ユリアナ王女はそう続け、疲れたように笑った。
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