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第1章・異世界転移と異世界転生
これからの生活②
しおりを挟む「あと、食事の事なんだけど、貯蔵庫に食料は置いてあるから、好きなように作って食べてほしい。私と伯父は、この体になってから、あんまり食欲がないんだ。だから、君の好きなようにしてくれていいから」
貯蔵庫と台所に案内され、私は頷いた。
貯蔵庫のスペースは大きく三つに分かれていて、常温スペースとひんやりしたスペース、そして氷のように冷たいスペースになっていた。
どんな仕組みになっているのかはわからないけれど、冷蔵庫みたいだ。
あと、ユリアナ王女は一通り屋敷の説明をしてくれて、着替えに使ってと、何枚か服を渡してくれた。
渡された服は、多分ユリアナ王女のものなのだろうけど、かなり大きなチュニックだった。
おかげでぽっちゃりタイプの私でも楽々と着られるんだけど、このサイズはユリアナ王女にも大きいんじゃないかな?
「さて、これでここでの生活の事は、一通り説明したと思うんだけど、何か説明はあるかな?」
ユリアナ王女の問いに、私は首を横に振った。
わからない事があれば、その都度また聞きたいと言うと、ユリアナ王女もアルバトスさんも、わかったと頷いてくれた。
「でも、聞きたい事があるんです」
「ん? 何、かな?」
こてん、と首を傾げるユリアナ王女は、とても可愛らしかった。
家に戻ってきたからなのだろう、ユリアナ王女もアルバトスさんも、顔を覆っていた仮面を外している。
二人の顔にある呪いの毒の痣は、顔の半分超えていた。
二人とも綺麗な顔立ちをしているのに、とても残念だ。
「あの、その呪いの毒の痣の事を、教えてくれませんか?」
私がそう尋ねると、ユリアナ王女はまた首を傾げた。
どうして? と、聞かれる。
「それは、お二人がこの世界での私の恩人だからです。だから、もしも私に何かできることがあったらって思って……」
ユリアナ王女とアルバトスさんは、互いに顔を見合わせて考え込んでいたようだったが、やがて頷いた。
「最初に言っておくけど、あんまり楽しい話じゃないよ。それでもいい?」
「はい」
「わかった。では、続けよう。ここに来るまでに、小さな村があっただろう? シルヴィーク村というのだけれど、あの村の者に、このフェルトン家は昔から世話になっていてね、この呪いの毒の痣はあの村が魔物に襲われた時に守ろうとして、受けてしまったんだ。多分、この痣が体全部に行き渡ると、私と伯父上は死んでしまうのだろうね」
何でもない事のように、ユリアナ王女は言った。私は、やはり二人の体の状態は、切羽詰まっていたのだと確信した。
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