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第1章・異世界転移と異世界転生
浮かれるオリエとやきもちユリウス②
しおりを挟む「あのね、そりゃぁ確かに私は年上ではあったけどね、そんなに大人な人間じゃないんだよ?」
「え?」
私と言う人間は、オタク趣味なせいもあり、年をとっていても、精神的には幼い、子供みたいなところがある人間だったと思う。
それを伝えると(まぁ、オタク趣味のくだりは省いたけれど)、ユリウスは一瞬信じられないって表情をしたけれど、その安心したように笑った。
「だから、ユリウスの方が、私よりも大人だと思うよ」
「そうかな」
「そうだよ。あとね、アルバトスさんから……」
「え?」
「私、アルバトスさんから、ユリウスのそばに居てあげてって言われたんだけど……」
「う、うん……」
ユリウスは真剣な表情で、私の顔を見つめていた。
私も彼を見つめ返し、言葉を続ける。
「私、アルバトスさんに言われたからじゃなくて、ユリウスのそばに居たいって思ってるからっ」
「え?」
私がそう言うと、ユリウスは驚いたのか、固まってしまった。
なんだこの反応は……私、伝え方間違っちゃったのか?
あ、ヤバい、確かに間違っちゃったかもしれない。
こんな遠回しの伝え方、ツンデレ系のアニメキャラクターみたいじゃないか!
どうしてわかりやすく、「私もあなたが好きだから」とか言わなかったのか!
私の人生、恋愛とはご縁がなかったから、告白の仕方がよくわからん!
「あのね、ユリウス、私っ……」
とりあえず、告白をやり直そう――そう思ったけれど、先程よりも赤い顔をしたユリウスは、首を横に振った。
「いや、いい、わかったから」
「わかった? 本当に?」
本当にあの遠回しな言い方で、私の気持ちはユリウスに伝わったのか?
不安に思いながら彼の顔を見つめると、大丈夫だと言わんばかりに、ユリウスは頷いた。
「うん、わかった。つまりオリエも、俺の事が好きって事だよね?」
「そ、そうだよ」
良かった……なんとか通じていたらしい。
うんうん、と何度も頷くと、ユリウスは本当に嬉しそうに笑い、私の耳元で、愛してる、と囁いてくれた。
私はまた何度もうんうんと頷いて、きっと真っ赤な顔で、必死に私もだと伝える。
「オリエって、不思議だね。年上だと思ってたけど、君が言う通り、確かに幼くも感じるよ」
「そうだよ。私って、そんなに大人じゃないんだよ。そういえばさ、年の話をした事なかったけど、ユリウスって、何歳なの?」
「俺は、二十二歳だよ」
「そう、なんだ」
「うん、どうかした?」
そうかぁ、ユリウスは二十二歳なのか。
私はステータスに二十歳って書いてあったから、今の私よりも年上なんだね。
「オリエは今、何歳なんだろう?」
「私は、ステータスには、二十歳って書いてあったよ」
「ステータス……」
「うん」
何やらユリウスは考え込んだ。どうしたのかな?
「二十歳だと、今の君は俺よりも少し年下だけど、似たような年齢って事だね」
「そう、だね」
ユリウスは嬉しそうに笑う。
でも、さっき一瞬考え込んでいたのは、一体なんだったんだろう?
ステータスの事を考えていたのかな?
ステータスと言えば、私のステータスには、かなり大雑把に、真聖女だとか魔力∞とか書かれてるんだけど、他の人のはどうなっているんだろう?
もっと詳しく書いてあるのかな?
ちょっと気になったので、ユリウスに聞こうとしたんだけど、
「オリエちゃーん、ユリウスくーん、アルバトス先生が鍵の説明をするって言ってるから、こっち来てー」
とサーチートが私たちを呼びに来て、私はユリウスにステータスの事を聞きそびれてしまった。
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