異世界に召喚されたけど、聖女じゃないから用はない? それじゃあ、好き勝手させてもらいます!

明衣令央

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第1章・異世界転移と異世界転生

結界説明会①

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 アルバトスさんは、モネちゃんのお父さんが経営する、ハロン商店の隣にある食堂に居た。

「アルバトス先生ー、オリエちゃんたちを連れてきたよー」

「はい、サーチートくん、ありがとうございます。オリエさん、ユリウス、こちらへ」

 サーチートはアルバトスさんの元に駆けていくと、当然のようにアルバトスさんの腕に収まった。
 あの子、アルバトスさんに迷惑をかけていないかな?
 お調子者だから、ちょっと心配になってしまう。
 心配そうにサーチートを見ていたのに気が付いたのだろう、アルバトスさんは優しく笑い、言った。

「大丈夫ですよ、オリエさん。サーチートくんは、とてもたくさんお手伝いをしてくれる、私の自慢の生徒ですよ」

「そ、それならいいんですけど……」

「はい、大丈夫ですよ」

 どうして私が考えている事がわかったのだろう。
 やっぱりアルバトスさんって、すごい人だなぁ。

「オリエちゃん、こっちこっち!」

 アルバトスさんに抱っこされながらサーチートが手招きするので、私とユリウスはアルバトスさんとサーチートのそばへと向かった。
 この食堂は時々集会所のように使われているらしく、テーブルが中央に集められて、テーブルの上には大きな地図が広げられていた。
 ここに集まっている人たちは、ジャンくんやモネちゃん、そして二人のお父さんの他、それぞれの家の大黒柱的な人たちだ。

「みなさん、今日は集まっていただき、ありがとうございます。これから、今後の事についての説明と、相談をしたいと思います。まずは、ご存じの方もおられるとは思いますが、自己紹介から。私はアルバトス・フェルトン、その銀髪の彼が、元ユリアナ・オブルリヒトのユリウス・フェルトン、こちらの可愛いハリネズミくんが、サーチートくん、そしてこの黒髪の女性が、この世界に召喚された、聖女であるオリエさんです。この村の結界は、オリエさんの魔力によって張られました」

 集まった人たちが、おお、と声を上げ、多くの視線が私に集まった。
 ユリウスの事で頭がいっぱいになっていたけど、そう言えば、私の事を知っている人って、少ないのだった。
 知っているとしても、以前の太っていた私の姿だろう。

「オリエさんが張った結界は、結界外からの攻撃を防ぐ事ができます。そのため、この村に攻めてこようとしていたオブルリヒト兵を、退ける事ができました。だけど……私たちがこの結界の外に出る事も、できなくなってしまいました。村のみなさんを守るためとはいえこんな状況下になった事を、まずはお詫びします。申し訳ありませんでした」

 アルバトスさんはテーブルの上にサーチートを降ろすと、ここに集まった村の人たちに頭を下げた。
 それに倣い、ユリウスもサーチートも頭を下げ、私も彼らに続く。
 この村がこんな状況下に陥ったのは、私が原因だ。
 申し訳ないという想いが、胸に広がった。
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