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番を持ってるΩです
お疲れさまのご褒美は
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結局、引きずり込まれる様に家の車に押し込まれた叶斗を見送りながら、甘い空気を醸し出す新に苦笑した。
「新、叶斗がひとつ貸しって言ってただろ?それって結局俺も巻き込まれてるよね。」
そう口を尖らせると、俺の腰に手を巻き付けた新がゆっくり歩き出した。高校の正門に丁度到着したタクシーに当然の様に乗り込んで、引っ張り込んだ俺の顔を見つめた新が嬉し気に言った。
「朝から我慢して良い子にしてただろ?結構忍耐力あったと思うんだけど。」
俺と違ってガタイの良い新が、こんな甘い表情で俺に甘えてくると大型犬を手懐けた様な気分になる。俺は新の肩に頭を乗せて呟いた。
「…そうだな。良い子で頑張った。叶斗も家庭教師と実家で勉強する事にしたのは新に気を使ったんだろう?何か俺の番になったせいで、皆が気を使い合うの申し訳ない気がしてきた…。でも俺には気を遣ってないよね?」
耳元でクスクス笑う機嫌の良い新は、俺の髪に口付けると少し眠そうな声で囁いた。
『着くまで眠らせて。充電して岳を喜ばせたいから…。』
思わずタクシーの運転手に聞かれたかとギョッとしたけれど、新は気持ち良さ気に寝息を立てて眠ってしまった。新の少し甘い柑橘系の匂いに包まれて、俺はまだ夕方なのにすっかり暗くなった車窓からの景色を眺めた。
毎年雪が降るか降らないか話題になるこの地域は温暖だけど、それでも冬は冬だ。厚みのあるコートから少し出た指先を新の節張った指先に絡ませると、何だかそこから暖かさが発生するみたいだった。
「ふぁあ、マジでぐっすり眠ってたぜ、俺。やっぱり朝早いと慣れるまでキツイな。」
マンションのエレベーターを待ちながら、俺を後ろから抱え込む新は俺を支えにしてるんだろうか。俺は開いたエレベーターに乗り込みながら、新の顔を見上げて言った。
「家着いたらもう一回寝る?」
すると目を見開いた新が、俺をじっと見つめて口元を緩ませた。
「まさか!そんな勿体無いことしないぜ?せっかく叶斗が気を遣ってくれたんだからな。4時間は二人だけだろう?たっぷり岳に可愛がってもらうさ。」
俺は甘えてくる新が少し珍しくてクスッと笑うと、肩に手を回して少し冷たい耳を指先でゆっくりなぞって、唇にそっと触れるキスをして言った。
「ふふ。…良いよ。我慢のできる良い子にはご褒美をあげたいからね?」
本気になる一歩手前のキスを交わしながら、エレベーターの軽い到着音で顔を引き剥がした俺たちは、一緒に開く扉を待ちきれない思いで見つめた。俺たちの甘い時間の始まりだ。
「新、叶斗がひとつ貸しって言ってただろ?それって結局俺も巻き込まれてるよね。」
そう口を尖らせると、俺の腰に手を巻き付けた新がゆっくり歩き出した。高校の正門に丁度到着したタクシーに当然の様に乗り込んで、引っ張り込んだ俺の顔を見つめた新が嬉し気に言った。
「朝から我慢して良い子にしてただろ?結構忍耐力あったと思うんだけど。」
俺と違ってガタイの良い新が、こんな甘い表情で俺に甘えてくると大型犬を手懐けた様な気分になる。俺は新の肩に頭を乗せて呟いた。
「…そうだな。良い子で頑張った。叶斗も家庭教師と実家で勉強する事にしたのは新に気を使ったんだろう?何か俺の番になったせいで、皆が気を使い合うの申し訳ない気がしてきた…。でも俺には気を遣ってないよね?」
耳元でクスクス笑う機嫌の良い新は、俺の髪に口付けると少し眠そうな声で囁いた。
『着くまで眠らせて。充電して岳を喜ばせたいから…。』
思わずタクシーの運転手に聞かれたかとギョッとしたけれど、新は気持ち良さ気に寝息を立てて眠ってしまった。新の少し甘い柑橘系の匂いに包まれて、俺はまだ夕方なのにすっかり暗くなった車窓からの景色を眺めた。
毎年雪が降るか降らないか話題になるこの地域は温暖だけど、それでも冬は冬だ。厚みのあるコートから少し出た指先を新の節張った指先に絡ませると、何だかそこから暖かさが発生するみたいだった。
「ふぁあ、マジでぐっすり眠ってたぜ、俺。やっぱり朝早いと慣れるまでキツイな。」
マンションのエレベーターを待ちながら、俺を後ろから抱え込む新は俺を支えにしてるんだろうか。俺は開いたエレベーターに乗り込みながら、新の顔を見上げて言った。
「家着いたらもう一回寝る?」
すると目を見開いた新が、俺をじっと見つめて口元を緩ませた。
「まさか!そんな勿体無いことしないぜ?せっかく叶斗が気を遣ってくれたんだからな。4時間は二人だけだろう?たっぷり岳に可愛がってもらうさ。」
俺は甘えてくる新が少し珍しくてクスッと笑うと、肩に手を回して少し冷たい耳を指先でゆっくりなぞって、唇にそっと触れるキスをして言った。
「ふふ。…良いよ。我慢のできる良い子にはご褒美をあげたいからね?」
本気になる一歩手前のキスを交わしながら、エレベーターの軽い到着音で顔を引き剥がした俺たちは、一緒に開く扉を待ちきれない思いで見つめた。俺たちの甘い時間の始まりだ。
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