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新しき世界の開拓を頼まれた
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ーー 夢枕に立つ女神
「貴方にお願いがあります。不毛の大地の向こう側の楽園に新たな国を幾つか作って欲しいのです。種族や規模は貴方にお任せします。」
という内容の夢を見た、いや女神の頼み事ですよね。
私はその意味を考えた、国を作るのはそこまで難しくはない。
しかし種族や規模という言葉が気になった。
そこで私は、ゼブラ帝国の更に奥の未開の大地に幾つかの城塞都市を作りながら、その住人を探す旅をすることにしました。
ゼブラ帝国皇帝に女神の頼を伝え私が幾つかの城塞都市を作り将来的にはこことの交易をお願いしていた。
皇帝も私が作る国であれば喜んで交易をしようと約束をしてくれて開発時の協力も約束してくれました。
飛行艇を使えば不毛の地を越えるのは容易い。それを止めているのはいくつかの理由があるのだがそれについては今話すことは止めておきましょう。
ー 女神が願う思い
女神はこの世界を創造する際に幾つかのルールを作った。
先ずは住みやすい土地、それを囲むように魔物がいる森。
更に生活圏を増やそうとすれば、不毛の地や凶悪な魔物がいる森がその行手を邪魔する。
これが女神の試練だ。
女神の試練を乗り越えたゼブラ帝国は、女神からすれば試練を乗り越えた可愛い子供である。
当然何か褒美を与えたい、そこで私を派遣したのだが女神の時間的感覚が150年を長いと思わないのがゼブラの民の苦しみでもあった。
そして種族の中には、なの種族の迫害を受けたり、居住地が厳しい環境のために絶滅の危機に陥っているものがいるようだ。
それらも全て可愛い我が子なのであるから、女神としては手を差し伸べたいが自分が作ったルールには逆らえないのだ。
そこで私の役目になるわけだ。
私は女神教の教会に足を運び
「女神様、私の行く道を示してください」
と願うと一羽の白き鳥が舞い降りてきた。
「お前が私を案内するということでいいのかな?」
と声をかけると大きく頷く白い鳥。
そこで名前をつけることにした
「貴方の名前は・・・白鳥だからスワンね」
と名前を付けて連れて帰った。
ーー 新たなる旅の準備
1年半ぶりに帰国した私が
「女神の頼みでまたたびに出ます。」
と国王に伝えると
「使徒様もお忙しいようですな」
と労いの言葉を受けた。
タロウ、クロ、それにスワンを加えた従魔たちを集めて
「また旅に出るからよろしくね、案内はスワンがしてくれるからそうだ今度は小型の飛行艇を使いましょう。」
と言いながら依頼されていた大型飛行線建造に加えて自分用の飛行艇を製作し始めた。
今まで何故飛行艇を作ったり使用しなかったかという疑問があると思う。
それは行き過ぎた文明は破滅を早めるからだと私は考えていたからだ。
今まで馬車か馬ぐらいしか歩くより早い移動手段がなかったのだ。
突然魔の森を越える道具があると言われてすぐに思いつくのは、戦争に使うことだろう。
よって航行経路や機体の数を制限するのは当然であり、それをすることが必要と思われる事態に遭遇するまでは、しないと決めていたが密かには製造していた。
今回ゼブラ帝国の成り立ちを知って、この世界の人達にも感心させられた。
そこで今回特別にゼブラとスーザンの間を航路として解禁したのだ。
まあ、あれ以上の航空機も開発中なのだがそれを使う機会がないことを祈ろう。
ーー 出発
出発直前、私は今回の友をするメンバーを確認していた。
私の従魔達、女神教のシスター、孤児院出身の冒険者パーティー、私の雇っているもの達、これで全てのはずが2人ほど多い?
「貴方達は・・・!ゼブラ帝国次期皇帝候補の第四皇女メリミヤスサーズ=ゼブラとそのお付きの侍女だではないですか?」
「はい、セシル様私は次期皇帝としての勉強のため、貴方の従者としてついていくことに決めました、よろしくお願いします。」
と言うのである。
「そのことは皇帝陛下や宰相殿は?」
「問題ありません、許可は取り付けております。」
もう何も言いませんよ、この世界の人間は冒険者だね。
新たな仲間を乗せた飛行船が飛び立った。
実は私この旅の前にクロにお願いして、スーザン王国にある世界とその周辺を飛んで確認してもらっていたのだ。
当然ある程度はクロ自体が知っていたが、女神はこの星に幾つかの人が住みやすい場所を作りそこに人を置いていた感があった。
例外もある一つは、ゼブラ帝国で他にもまだ人が住んでいない場所はあるようだ。
スーザン帝国のある大陸をAとするならば、西の魔物森を越えた先にあるゼブラ帝国の大陸をB、
東の海を越えた先にある大陸をC、北にある海を越えた先にある大陸をDとしよう。
Dは白銀の世界のようだ、当然人が住むには厳しい。
Cはそこそこ人がいて魔物の住む梅を越えられず別の大陸との交流はないようだ。
先ずは白銀の世界に向かう。
もしここに住むものがいればかなり厳しい世界つをしているだろうからだ。
当然のようにスワンも北を指示していた。
ーー 極寒の地の民
以前訪れた水の大地の民と交流し、情報を収集すると
「確かにこの先北の方に氷に閉ざされた海と陸地があります。しかし未だその民を見た記憶はございません。」
ということだったが、海が凍るような場所に流石の民も行かないからだろう。
西側に細いが北に続く陸地があるがそのほとんどは険しい山と氷の世界だ。
飛行船で陸沿いに北上する、険しい山々が消えなだらかな大陸棚が見えてきたが全て氷か雪に覆われている。
すると真っ白い白銀の世界に動くものがいくつか見える、極寒の地に生きる動物や魔物のようだ。
それらの動物の食料はといえば、数キロごとに雪が消え青々とした芝のような植物と低木が生い茂る林が見える。
ご都合主義の不思議空間だ、多分植物もすぐに生え揃うのだろう。
するとスワンが念話で
「ご主人様あそこに人がいます。」
と教えてくれた。
そこは小高い山の麓にある青々した林のすぐ脇だ、洞窟のようなものがありそこを太い木の柵で囲っているようだ。
その囲いの外側で1人の子供(?)が動物に襲われている。
タロウが飛行船から飛び降りて子供と動物の間に降り立つ。
タロウの一振りで襲っていた熊のような動物が倒され、子供がホッとしたのか気を失って倒れた。
私達は少し離れた雪原の上に飛行艇を下ろして少女を回収した。
怪我はしていたが魔法ですぐに回復させていた。
1時間ほどで目を覚ました少女は、
「ここは?天国ですか?」
と最初の言葉を発した
「ここは空を飛ぶ船の中よ。怪我はどうかしら治しておいたけどどこか痛む?」
と聞けば、慌てて怪我をした場所を確認する少女
「治っています。・・・ありがとうございます。私ティラと言います。」
と言いながら頭を下げた拍子に帽子のような防寒具が落ちた。
「あら貴方人族ではないようね。種族は何?」
と尋ねれば、慌てて帽子を被り直したが周囲の人があまり態度が変わらないことに安心したか、改めて
「はい、助けていただいて失礼しました。私は牙折れ族のティラ、牙折れ族とは力の無い獣人族のことです。獣人の国から追放されたどり着いた安住の地がこの氷の大地です。しかし我が種族もとしごとに数を減らし、残っているのは私を含め100人ほどです。」
と答えてくれた。
女神様の願いの一つはこの種族に違いないわね。
「他にこの地に人は居るの?」
と聞けば首を横に振り
「聞いたことも見たこともありません。」
「何故人が減っているか聞いてもいい」
「はいそれは食糧難と病気です。」
「それで提案だけど貴方達みんなで新しい土地で生活する気はある。」
と突然の私の質問に、考えていたティラは
「もしここより生活しやすい場所ならば是非にでも、しかし力の無い私たちに安住となる地が他にあると思えませんが。」
としっかり答えるティラ
「その点は大丈夫、女神の願いで貴方ちが安全に住む街はすでに作っている。私を信じてついてくるかどうかだけよ。その前に病人や飢えた子供達に食べ物を与えましょう。」
というと私達は、ティラ案内で集落に中に向かうことになった。
飛行船から出たティラはその大きさと素材に驚きながら
「これが空を飛ぶのですか?信じられません。」
と言いながら集落へと進んだ。
ー 牙折れ族
力の無い獣人族とは、猫系でも耳の小さな種族やウサギ系の種族に手足の短い犬系の種族など愛玩系の所属に近い。
ただ極悪な環境にも適応できるような強さは持っているようで、確認すると
・耐寒スキル
・耐飢餓スキル
・耐毒スキル
・気配察知スキル
・隠密スキル
等の身を守るスキルを全ての者が持っていた。
女神のせめてもの加護ね。
集落に入ると余所者の姿を見た村人が警戒を示しながら武器を手に対峙したが
「皆んな、こちらの方々は女神の使いの人たちです。私達を約束の地に連れて行ってくれるそうです。これでこの地獄から抜け出せます。」
というティラの言葉にホッとして腰砕けになる村人、本当に戦闘に向かない種族だね。
これは私自身が保護する必要があるのかもね。
病気の者を魔法で癒し、食料を配給しながらすぐに食べられる食事を村人に提供した。
「こんな美味しいご飯始めてー。」
子供らが大喜びで食べる、その姿を見ていた村長的立場の犬系の獣人が
「本当にありがとうございます。女神様から約束の地への案内人を向かわせると聞いてから早40年、もう忘れ去られたと覚悟しておりました。」
女神の時間的感覚どうしようも無いわね。
私が生まれる前からの約束じゃない。
流石に私の飛行艇では一度に運ぶことはできないので2度に分けて運ぶことにした。
日程としては片道わずか4日で往復で10日あれば十分、そこで残る者に20日分の食料を与えて若い者を中心とした第一陣をスーザン王国の私の領地に一時的に運び、第二陣が揃ったところで月一のゼブラ帝国との交易船でゼブラ帝国領に、その後私所有の大型船で新しく作っておいた城塞都市の規模の小さな方に百人を連れて行った。
ー 約束の地は天国ですか?
雲よりも高く音もなく飛ぶ大型飛行線に乗りたどり着いた村(?)は、城塞都市だった。
「貴方達は百人足らずですが、ここで過ごすうちに人は増えるので問題ないでしょう。私の部下が貴方達に生活の仕方や農作物の作り方や鍛冶谷大工仕事などを教えますので覚えてくださいね。食料はしばらく私が与えますが、自給できるようになったら自分たちで交易をしながら必要なものを購入してくださいね。それと貴方達を守る兵士と役所の人間を置きますので、わからないことがあったら聞いてきださいね。」
と説明して好きな家を選ぶように言いつけて私はまた旅に出た。
残された牙折れ族達は、
「ここは天国か」
などと言いながら暖かい気候とフカフカのお布団にたっぷりお風呂を楽しみながら新しい生活に慣れていった。
「貴方にお願いがあります。不毛の大地の向こう側の楽園に新たな国を幾つか作って欲しいのです。種族や規模は貴方にお任せします。」
という内容の夢を見た、いや女神の頼み事ですよね。
私はその意味を考えた、国を作るのはそこまで難しくはない。
しかし種族や規模という言葉が気になった。
そこで私は、ゼブラ帝国の更に奥の未開の大地に幾つかの城塞都市を作りながら、その住人を探す旅をすることにしました。
ゼブラ帝国皇帝に女神の頼を伝え私が幾つかの城塞都市を作り将来的にはこことの交易をお願いしていた。
皇帝も私が作る国であれば喜んで交易をしようと約束をしてくれて開発時の協力も約束してくれました。
飛行艇を使えば不毛の地を越えるのは容易い。それを止めているのはいくつかの理由があるのだがそれについては今話すことは止めておきましょう。
ー 女神が願う思い
女神はこの世界を創造する際に幾つかのルールを作った。
先ずは住みやすい土地、それを囲むように魔物がいる森。
更に生活圏を増やそうとすれば、不毛の地や凶悪な魔物がいる森がその行手を邪魔する。
これが女神の試練だ。
女神の試練を乗り越えたゼブラ帝国は、女神からすれば試練を乗り越えた可愛い子供である。
当然何か褒美を与えたい、そこで私を派遣したのだが女神の時間的感覚が150年を長いと思わないのがゼブラの民の苦しみでもあった。
そして種族の中には、なの種族の迫害を受けたり、居住地が厳しい環境のために絶滅の危機に陥っているものがいるようだ。
それらも全て可愛い我が子なのであるから、女神としては手を差し伸べたいが自分が作ったルールには逆らえないのだ。
そこで私の役目になるわけだ。
私は女神教の教会に足を運び
「女神様、私の行く道を示してください」
と願うと一羽の白き鳥が舞い降りてきた。
「お前が私を案内するということでいいのかな?」
と声をかけると大きく頷く白い鳥。
そこで名前をつけることにした
「貴方の名前は・・・白鳥だからスワンね」
と名前を付けて連れて帰った。
ーー 新たなる旅の準備
1年半ぶりに帰国した私が
「女神の頼みでまたたびに出ます。」
と国王に伝えると
「使徒様もお忙しいようですな」
と労いの言葉を受けた。
タロウ、クロ、それにスワンを加えた従魔たちを集めて
「また旅に出るからよろしくね、案内はスワンがしてくれるからそうだ今度は小型の飛行艇を使いましょう。」
と言いながら依頼されていた大型飛行線建造に加えて自分用の飛行艇を製作し始めた。
今まで何故飛行艇を作ったり使用しなかったかという疑問があると思う。
それは行き過ぎた文明は破滅を早めるからだと私は考えていたからだ。
今まで馬車か馬ぐらいしか歩くより早い移動手段がなかったのだ。
突然魔の森を越える道具があると言われてすぐに思いつくのは、戦争に使うことだろう。
よって航行経路や機体の数を制限するのは当然であり、それをすることが必要と思われる事態に遭遇するまでは、しないと決めていたが密かには製造していた。
今回ゼブラ帝国の成り立ちを知って、この世界の人達にも感心させられた。
そこで今回特別にゼブラとスーザンの間を航路として解禁したのだ。
まあ、あれ以上の航空機も開発中なのだがそれを使う機会がないことを祈ろう。
ーー 出発
出発直前、私は今回の友をするメンバーを確認していた。
私の従魔達、女神教のシスター、孤児院出身の冒険者パーティー、私の雇っているもの達、これで全てのはずが2人ほど多い?
「貴方達は・・・!ゼブラ帝国次期皇帝候補の第四皇女メリミヤスサーズ=ゼブラとそのお付きの侍女だではないですか?」
「はい、セシル様私は次期皇帝としての勉強のため、貴方の従者としてついていくことに決めました、よろしくお願いします。」
と言うのである。
「そのことは皇帝陛下や宰相殿は?」
「問題ありません、許可は取り付けております。」
もう何も言いませんよ、この世界の人間は冒険者だね。
新たな仲間を乗せた飛行船が飛び立った。
実は私この旅の前にクロにお願いして、スーザン王国にある世界とその周辺を飛んで確認してもらっていたのだ。
当然ある程度はクロ自体が知っていたが、女神はこの星に幾つかの人が住みやすい場所を作りそこに人を置いていた感があった。
例外もある一つは、ゼブラ帝国で他にもまだ人が住んでいない場所はあるようだ。
スーザン帝国のある大陸をAとするならば、西の魔物森を越えた先にあるゼブラ帝国の大陸をB、
東の海を越えた先にある大陸をC、北にある海を越えた先にある大陸をDとしよう。
Dは白銀の世界のようだ、当然人が住むには厳しい。
Cはそこそこ人がいて魔物の住む梅を越えられず別の大陸との交流はないようだ。
先ずは白銀の世界に向かう。
もしここに住むものがいればかなり厳しい世界つをしているだろうからだ。
当然のようにスワンも北を指示していた。
ーー 極寒の地の民
以前訪れた水の大地の民と交流し、情報を収集すると
「確かにこの先北の方に氷に閉ざされた海と陸地があります。しかし未だその民を見た記憶はございません。」
ということだったが、海が凍るような場所に流石の民も行かないからだろう。
西側に細いが北に続く陸地があるがそのほとんどは険しい山と氷の世界だ。
飛行船で陸沿いに北上する、険しい山々が消えなだらかな大陸棚が見えてきたが全て氷か雪に覆われている。
すると真っ白い白銀の世界に動くものがいくつか見える、極寒の地に生きる動物や魔物のようだ。
それらの動物の食料はといえば、数キロごとに雪が消え青々とした芝のような植物と低木が生い茂る林が見える。
ご都合主義の不思議空間だ、多分植物もすぐに生え揃うのだろう。
するとスワンが念話で
「ご主人様あそこに人がいます。」
と教えてくれた。
そこは小高い山の麓にある青々した林のすぐ脇だ、洞窟のようなものがありそこを太い木の柵で囲っているようだ。
その囲いの外側で1人の子供(?)が動物に襲われている。
タロウが飛行船から飛び降りて子供と動物の間に降り立つ。
タロウの一振りで襲っていた熊のような動物が倒され、子供がホッとしたのか気を失って倒れた。
私達は少し離れた雪原の上に飛行艇を下ろして少女を回収した。
怪我はしていたが魔法ですぐに回復させていた。
1時間ほどで目を覚ました少女は、
「ここは?天国ですか?」
と最初の言葉を発した
「ここは空を飛ぶ船の中よ。怪我はどうかしら治しておいたけどどこか痛む?」
と聞けば、慌てて怪我をした場所を確認する少女
「治っています。・・・ありがとうございます。私ティラと言います。」
と言いながら頭を下げた拍子に帽子のような防寒具が落ちた。
「あら貴方人族ではないようね。種族は何?」
と尋ねれば、慌てて帽子を被り直したが周囲の人があまり態度が変わらないことに安心したか、改めて
「はい、助けていただいて失礼しました。私は牙折れ族のティラ、牙折れ族とは力の無い獣人族のことです。獣人の国から追放されたどり着いた安住の地がこの氷の大地です。しかし我が種族もとしごとに数を減らし、残っているのは私を含め100人ほどです。」
と答えてくれた。
女神様の願いの一つはこの種族に違いないわね。
「他にこの地に人は居るの?」
と聞けば首を横に振り
「聞いたことも見たこともありません。」
「何故人が減っているか聞いてもいい」
「はいそれは食糧難と病気です。」
「それで提案だけど貴方達みんなで新しい土地で生活する気はある。」
と突然の私の質問に、考えていたティラは
「もしここより生活しやすい場所ならば是非にでも、しかし力の無い私たちに安住となる地が他にあると思えませんが。」
としっかり答えるティラ
「その点は大丈夫、女神の願いで貴方ちが安全に住む街はすでに作っている。私を信じてついてくるかどうかだけよ。その前に病人や飢えた子供達に食べ物を与えましょう。」
というと私達は、ティラ案内で集落に中に向かうことになった。
飛行船から出たティラはその大きさと素材に驚きながら
「これが空を飛ぶのですか?信じられません。」
と言いながら集落へと進んだ。
ー 牙折れ族
力の無い獣人族とは、猫系でも耳の小さな種族やウサギ系の種族に手足の短い犬系の種族など愛玩系の所属に近い。
ただ極悪な環境にも適応できるような強さは持っているようで、確認すると
・耐寒スキル
・耐飢餓スキル
・耐毒スキル
・気配察知スキル
・隠密スキル
等の身を守るスキルを全ての者が持っていた。
女神のせめてもの加護ね。
集落に入ると余所者の姿を見た村人が警戒を示しながら武器を手に対峙したが
「皆んな、こちらの方々は女神の使いの人たちです。私達を約束の地に連れて行ってくれるそうです。これでこの地獄から抜け出せます。」
というティラの言葉にホッとして腰砕けになる村人、本当に戦闘に向かない種族だね。
これは私自身が保護する必要があるのかもね。
病気の者を魔法で癒し、食料を配給しながらすぐに食べられる食事を村人に提供した。
「こんな美味しいご飯始めてー。」
子供らが大喜びで食べる、その姿を見ていた村長的立場の犬系の獣人が
「本当にありがとうございます。女神様から約束の地への案内人を向かわせると聞いてから早40年、もう忘れ去られたと覚悟しておりました。」
女神の時間的感覚どうしようも無いわね。
私が生まれる前からの約束じゃない。
流石に私の飛行艇では一度に運ぶことはできないので2度に分けて運ぶことにした。
日程としては片道わずか4日で往復で10日あれば十分、そこで残る者に20日分の食料を与えて若い者を中心とした第一陣をスーザン王国の私の領地に一時的に運び、第二陣が揃ったところで月一のゼブラ帝国との交易船でゼブラ帝国領に、その後私所有の大型船で新しく作っておいた城塞都市の規模の小さな方に百人を連れて行った。
ー 約束の地は天国ですか?
雲よりも高く音もなく飛ぶ大型飛行線に乗りたどり着いた村(?)は、城塞都市だった。
「貴方達は百人足らずですが、ここで過ごすうちに人は増えるので問題ないでしょう。私の部下が貴方達に生活の仕方や農作物の作り方や鍛冶谷大工仕事などを教えますので覚えてくださいね。食料はしばらく私が与えますが、自給できるようになったら自分たちで交易をしながら必要なものを購入してくださいね。それと貴方達を守る兵士と役所の人間を置きますので、わからないことがあったら聞いてきださいね。」
と説明して好きな家を選ぶように言いつけて私はまた旅に出た。
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