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4章:これは、私の恋物語
お茶会 3話
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「ソニア、いくらフローレンス公爵令嬢が美しいからって、そんなに見ていたら睨んでいるようだぞ」
「睨んでいませんわ!」
かぁっ、と顔が赤くなっている、気がする。さらりと美しい人、なんて言われちゃったら、ビックリしちゃうわ!
「おいおい、ランドル。オレの婚約者を口説くなよ」
「一般的な意見だよ。それにしてもフィリベルト、本当に初恋の人を見つけたんだな!」
「まぁね」
どうやらランドルさまは、フィリベルトさまの恋のことを知っているらしい。
ウェットン伯爵家の方々は、レイフさまとランドルさまがアッシュブロンドに明るい茶色の瞳。オーガスタさまとソニアさまがピンクブラウンに紫色の瞳。
一瞬、フローラのことを思い出してしまったのは、内緒。
「立ち話もなんですから、こちらへどうぞ。男性陣はあちら、女性陣はこちらへ」
オーガスタさまが私たちを中庭まで案内してくれた。お茶会、と言っていたけれど、集まっている人たちはそんなに多くないみたい。
みんな、こちらに気づくと好奇心を隠さない瞳を向けてくる。
視線を浴びることは慣れているから、ただ黙ってカーテシーをした。
「全員揃いましたわね。それでは、お茶会を始めましょう!」
パンッと両手を顎の下で合わせるオーガスタさま。
「その前に、みなさんにご紹介したい方がいるの。少しお時間をいただいても構わないかしら?」
エステルさまが一歩前に出て、このお茶会に参加している人たちを見渡す。
「わたくしの息子、フィリベルトの婚約者のリディア・フローレンス公爵令嬢よ。この国にきたばかりだから、よろしくね」
私の肩に手を添えて、にっこり笑うエステルさま。
「ご紹介にあずかりました。リディア・フローレンスと申します。サクリアナ王国から留学しました。よろしくお願いいたします」
もう一度、カーテシーをするとパチパチ、と拍手の音が耳に届いた。
歓迎の拍手を受けて、ホッと胸を撫で下ろす。
「今日はリディアちゃんの自慢をたっくさんするわよ~!」
両手をぐっと握って意気込むエステルさまに、心がムズムズとする。でも、嫌ではなかった。自慢してくれるくらい、私のことを見てくださっているということだから。
「ソニア、リディアさまをお願いね」
「わかってるわ。フローレンス公爵令嬢、こちらへ。わたしの友人も招いていますので、紹介しますわ」
「あ、ありがとうございます」
ソニアさまのご友人、ということは、きっと学友よね。どんな人たちなのか、ドキドキとワクワクが交じり合って不思議な気分。
案内してくれた場所には空席が二席。私たちの分、だろう。
「睨んでいませんわ!」
かぁっ、と顔が赤くなっている、気がする。さらりと美しい人、なんて言われちゃったら、ビックリしちゃうわ!
「おいおい、ランドル。オレの婚約者を口説くなよ」
「一般的な意見だよ。それにしてもフィリベルト、本当に初恋の人を見つけたんだな!」
「まぁね」
どうやらランドルさまは、フィリベルトさまの恋のことを知っているらしい。
ウェットン伯爵家の方々は、レイフさまとランドルさまがアッシュブロンドに明るい茶色の瞳。オーガスタさまとソニアさまがピンクブラウンに紫色の瞳。
一瞬、フローラのことを思い出してしまったのは、内緒。
「立ち話もなんですから、こちらへどうぞ。男性陣はあちら、女性陣はこちらへ」
オーガスタさまが私たちを中庭まで案内してくれた。お茶会、と言っていたけれど、集まっている人たちはそんなに多くないみたい。
みんな、こちらに気づくと好奇心を隠さない瞳を向けてくる。
視線を浴びることは慣れているから、ただ黙ってカーテシーをした。
「全員揃いましたわね。それでは、お茶会を始めましょう!」
パンッと両手を顎の下で合わせるオーガスタさま。
「その前に、みなさんにご紹介したい方がいるの。少しお時間をいただいても構わないかしら?」
エステルさまが一歩前に出て、このお茶会に参加している人たちを見渡す。
「わたくしの息子、フィリベルトの婚約者のリディア・フローレンス公爵令嬢よ。この国にきたばかりだから、よろしくね」
私の肩に手を添えて、にっこり笑うエステルさま。
「ご紹介にあずかりました。リディア・フローレンスと申します。サクリアナ王国から留学しました。よろしくお願いいたします」
もう一度、カーテシーをするとパチパチ、と拍手の音が耳に届いた。
歓迎の拍手を受けて、ホッと胸を撫で下ろす。
「今日はリディアちゃんの自慢をたっくさんするわよ~!」
両手をぐっと握って意気込むエステルさまに、心がムズムズとする。でも、嫌ではなかった。自慢してくれるくらい、私のことを見てくださっているということだから。
「ソニア、リディアさまをお願いね」
「わかってるわ。フローレンス公爵令嬢、こちらへ。わたしの友人も招いていますので、紹介しますわ」
「あ、ありがとうございます」
ソニアさまのご友人、ということは、きっと学友よね。どんな人たちなのか、ドキドキとワクワクが交じり合って不思議な気分。
案内してくれた場所には空席が二席。私たちの分、だろう。
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