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3章
27、未熟者
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ヴォーツマス墳墓を目指すレッドは、遠くに深い霧が見えることに気付いた。
「ここからでも見える濃霧の先に墳墓があるんだ。みんなダンジョンに降りてるだろうから正面から行ってもバレないだろうけど、このまま側面に出るように進もうと思ってる」
『賛成です。ペナルティっていうのが何なのか知らないですけど、レッドの旅の妨げになるのだけは何としても避けたいですから』
「物分りが良くて助かるよ」
『生きるも死ぬも一緒ですから』
レッドは一瞬「夫婦かな?」と考えたが、冷静に「利害の一致」だと思考のノイズを取り払う。
ミルレースは欠片を揃え、復活することを目指しているのだ。そんな彼女の言葉に茶々を入れられるはずもない。
レッドが言葉を選んでいる内に会話が途切れ、静まり返ってしまった。切り立った峠を超えてようやく余裕が出てきたというのに寂しい移動となるのは不本意だ。
会話の糸口を探しながら黙々と進んでいると、目指している濃霧からボフッと何かが飛び出した。勢いを増してレッドの元に飛んでくる。レッドは剣を引き抜き臨戦態勢に入った。
「……何だ?」
飛んできたのは2つ。デーモンのシルエットと空飛ぶ人型。予め測ったかのようにレッドの正面10m程先へ着地した。
最早着弾と呼べる勢いでの着地に地面が割れ、グラグラと大地を揺らしている。
凄まじい衝撃と勢いで立ち昇った土煙から、ズンズンと姿を現す屈強な男。その半歩後ろに付き従うデーモン。その立ち居振る舞いとデーモンの態度を鑑みるに只者ではない。
「おおっ!その面!バトラーの視界映像で見たまんまだぜ!!お前がレッド=カーマインか?」
「……ああ、そうだ。お前は魔族だな?デーモンを部下に持ち、俺を知ってるということは、多分ダンベルクと関係があるんだろ?」
「おうっ!大有りよ!あいつは俺らの仲間だぜ」
「仲間……そうか。つまり復讐が目的か?」
「違う違う。俺はダンベルクなんざどうでも良くてよ。お前個人に興味があるんだ!俺と戦えレッド!!俺と死闘を繰り広げよう!!」
自分に酔った発言に内心困惑する。魔族や魔獣はその強さ故の傲慢から、なりふり構わず勝負を仕掛けてくるのは然程珍しいことじゃない。だがこれほど楽しそうに殺し合いを迫ってくる敵に出合ったことがない。
狂人の戯言にも取れる発言には、流石のレッドも乗るに乗れない。せめて復讐とかの方が分かりやすいのだが。
「え、えっと……と、取り敢えず、な、名前。ゴホン……名前を聞こうか」
「ふっ……そうか、騎士道精神って奴か?俺の名はブラッド=伯爵=ハウザーだ。どうとでも好きなように呼んで構わんぞ?」
その名を聞いたミルレースは目を見開いた。
『レッド!相手は皇魔貴族の1人です!油断せずに戦ってください!!』
「何?ということはダンベルクと肩を並べるほどの敵か」
「はっはぁっ!馬鹿め!それ以上だ!そこに浮いてるお前がミルレースか?初めましてだな!俺は新参者だからよく知らんが、面倒臭ぇ手合いだったって聞いてんぞ?なぁ売女」
ミルレースの表情が険しくなる。彼女の感情の高ぶりにハウザーは気を良くした。
「本当ならお前とも戦ってみたいところだが、それはまだ叶いそうにねぇ。もうちっと地位って奴が必要なんでな。ま、この世界の終わりまでには戦ってやるよ!今はこいつで我慢しといてやるぜ!」
ギラッと鋭く光った目がレッドを射抜く。しかしレッドは相変わらず戦いに乗り気ではない。
「ふぅ……分かったハウザー、ミルレースの代わりに俺が戦ってやる。……と言いたいところだが今本当に忙しいんだ。すまないが今日は遠慮してもらえないだろうか?明日は絶対、必ず相手するから……」
「はぁ?逃さねぇよ馬鹿が!!お前にはここで死んでもらう!!」
言うが早いかハウザーは一気にレッドに詰め寄る。心臓を体内に入れたハウザーの動きは人類最高峰たるビフレスト他冒険者たちを軽く凌駕し、比肩し得る魔族をも翻弄する。レッドもこの動きには驚きを禁じ得ない。
レッドの驚愕をその目で見たハウザーは喜び勇んで廻し蹴りを放った。首を一撃で蹴り千切るのを幻視しながら。
──ドシュッ
「!?」
辺り一面に突風が吹き荒れる。ハウザーはレッドに蹴りを放った体勢で止まっている。そしてレッドの首はまだレッドの体に無傷のまま残っていた。
「……なにっ……!?」
「……死ぬわけには行かない。俺には見なければならない戦いがあるんだ」
レッドの剣はハウザーの足に刺さり、凶悪無比な蹴りをその刀身一つで止めていた。背筋に悪寒が走ったハウザーはサッとレッドから距離を開ける。不死者となり、老化や老衰、果ては欠損すら怖くなくなったハウザーの心臓が恐怖で高鳴る。
「お、俺の足を……斬りやがった!?」
速度、威力共に最高レベルのハウザーの蹴りを何でもないかのようにザクリと。
「危ないところだった。当たっていたら確実に首が折れていたな……」
レッドは剣を大事そうに撫でる。そこで初めてハウザーはレッドの持つ剣に注視した。
「お、おま……お前それ……それ魔剣ですらないじゃねぇか?!!」
「ん?……ああ、確かにそうだな。これはロングソードだ」
「はあぁぁあっ!!?この俺の足をそんなもんで斬ったってのか?!あり得ない!!最悪だ!!何たる屈辱!!」
「?……何を言っているんだ?そんなもんって……こいつは俺と苦楽を共にしてきた相棒だ。そんな言い方、傷付くじゃないか」
レッドはスッと剣を正眼に構える。
「っざけんじゃねぇぞコラァ!!」
ボッ
それは神域に達した求道者の、重ねた年月と経験、積み上げた功夫、そして育て上げた肉体。その全てを掛け合わせて放たれる究極の連撃。
その拳が、その脚が、その肉体が……。
「オオオオォォォォオオッ!!!!」
全て空を切る。
(……何故だ!?何故当たらねぇ!!?)
その理由は分かっている。レッドに全て見切られているからだ。
だが信じたくない。自分の培ってきた全てより、目の前に立つ何者でも無さそうな人間の方が上だなんて。バトラーの放った刺客”シャドーガロン”より遥か格上のハウザーも子供扱い。悪夢である。
「この攻撃……お前格闘士か?昔の仲間に格闘士が居たから動きで何となく分かる」
「俺をその辺の雑魚と一緒にするんじゃねぇ!!俺は世界最強の求道者だ!!拳と向き合ってきた年数が桁違いなんだよ!!」
──ザンッ
右腕を伸ばし切った瞬間を狙われて二の腕から先を切り落とされた。
「お……俺の……腕……」
今日この時まで対処されたことがない本気の連撃。最強だという自負を何でもなく叩き斬られたハウザーだったが、ここからまだ反撃に出る。
切られた腕をそのままに半回転して右足でレッドの眼と鼻の先に踏み込む。広く大きな広背筋をフルに活かした背中での体当たり。あまりに攻撃が当たらないハウザーは点での攻撃を諦め、面での攻撃を仕掛けたのだ。
八極拳と呼ばれる武術の技、その名を鉄山靠。
ブンッ
しかし読まれていた。右足の踏み込みは許されたが、その後の背中での体当たりを放つ直前にレッドは脇からすり抜け、技を放った無防備な体勢のハウザーの正面に立った。
ドッ
「うっ!!」
剣が突き立てられる。射抜いたのはハウザーの心臓。取り外しが可能で、これさえ守れれば不死身なのだが、離脱が遅れたハウザーの心臓は呆気なくレッドの剣の錆となった。
「ぐあぁぁっ!!何だこれは!?ふざけるな!!この俺を安物の剣で刺しやがってぇっ!!」
体がボロボロと崩れる。悔しさからかあり得ないほど眉が釣り上がり、目は三角で、口の端はあり得ないほど下に下がっている。
急所を破壊されたハウザーに生き残る術はない。後は朽ちて行くだけだ。「チクショー!!」と泣いているかのような雄叫びを上げながら消滅していく。
レッドは灰となってそこに盛られたハウザーの残骸を見ながらポツリと呟いた。
「……市販だからな」
ハウザーの安物発言に対して特に否定することはなかったが、レッド自身はこのロングソードを安いとは思っていない。値段は店売り装備の中では中堅どころ。安過ぎず高過ぎず、それなりに丈夫な丁度良い剣だと信じて疑わない。
とはいえ、魔剣は破格の値段を要求される超々高級武器。持っているのはダンジョンで運良く手に入れた奴か、財力をフルに使用して無理やり購入した金持ちの道楽かのどちらかだ。
斬られて死ぬのなら出来れば高額なものを選びたいのは、人間も魔族も大して変わらないらしい。
「あれがダンベルクと同じくらい強いだって?うーん……強かったんだろうけど、いまいちって印象が拭えないな……格闘センスもそこそこだし。ワンならあの程度、軽くあしらうだろうな」
『えぇ……?正直私には何をやっているのか良く見えなかったので何とも言えませんが……レッドが言うならきっとワンさんの方が凄いのでしょうね』
「うん、絶対そうだよ。なんたってビフレストの1人だからな。ワンなら最初の蹴りで俺を仕留めてる。優しい奴だからそんなことするわけないけど」
レッドは勝手に納得しながらミルレースに微笑みかける。
いつの間にか居なくなっていたデーモンの存在を無視し、そのままヴォーツマス墳墓に向けて歩き出した。
「ここからでも見える濃霧の先に墳墓があるんだ。みんなダンジョンに降りてるだろうから正面から行ってもバレないだろうけど、このまま側面に出るように進もうと思ってる」
『賛成です。ペナルティっていうのが何なのか知らないですけど、レッドの旅の妨げになるのだけは何としても避けたいですから』
「物分りが良くて助かるよ」
『生きるも死ぬも一緒ですから』
レッドは一瞬「夫婦かな?」と考えたが、冷静に「利害の一致」だと思考のノイズを取り払う。
ミルレースは欠片を揃え、復活することを目指しているのだ。そんな彼女の言葉に茶々を入れられるはずもない。
レッドが言葉を選んでいる内に会話が途切れ、静まり返ってしまった。切り立った峠を超えてようやく余裕が出てきたというのに寂しい移動となるのは不本意だ。
会話の糸口を探しながら黙々と進んでいると、目指している濃霧からボフッと何かが飛び出した。勢いを増してレッドの元に飛んでくる。レッドは剣を引き抜き臨戦態勢に入った。
「……何だ?」
飛んできたのは2つ。デーモンのシルエットと空飛ぶ人型。予め測ったかのようにレッドの正面10m程先へ着地した。
最早着弾と呼べる勢いでの着地に地面が割れ、グラグラと大地を揺らしている。
凄まじい衝撃と勢いで立ち昇った土煙から、ズンズンと姿を現す屈強な男。その半歩後ろに付き従うデーモン。その立ち居振る舞いとデーモンの態度を鑑みるに只者ではない。
「おおっ!その面!バトラーの視界映像で見たまんまだぜ!!お前がレッド=カーマインか?」
「……ああ、そうだ。お前は魔族だな?デーモンを部下に持ち、俺を知ってるということは、多分ダンベルクと関係があるんだろ?」
「おうっ!大有りよ!あいつは俺らの仲間だぜ」
「仲間……そうか。つまり復讐が目的か?」
「違う違う。俺はダンベルクなんざどうでも良くてよ。お前個人に興味があるんだ!俺と戦えレッド!!俺と死闘を繰り広げよう!!」
自分に酔った発言に内心困惑する。魔族や魔獣はその強さ故の傲慢から、なりふり構わず勝負を仕掛けてくるのは然程珍しいことじゃない。だがこれほど楽しそうに殺し合いを迫ってくる敵に出合ったことがない。
狂人の戯言にも取れる発言には、流石のレッドも乗るに乗れない。せめて復讐とかの方が分かりやすいのだが。
「え、えっと……と、取り敢えず、な、名前。ゴホン……名前を聞こうか」
「ふっ……そうか、騎士道精神って奴か?俺の名はブラッド=伯爵=ハウザーだ。どうとでも好きなように呼んで構わんぞ?」
その名を聞いたミルレースは目を見開いた。
『レッド!相手は皇魔貴族の1人です!油断せずに戦ってください!!』
「何?ということはダンベルクと肩を並べるほどの敵か」
「はっはぁっ!馬鹿め!それ以上だ!そこに浮いてるお前がミルレースか?初めましてだな!俺は新参者だからよく知らんが、面倒臭ぇ手合いだったって聞いてんぞ?なぁ売女」
ミルレースの表情が険しくなる。彼女の感情の高ぶりにハウザーは気を良くした。
「本当ならお前とも戦ってみたいところだが、それはまだ叶いそうにねぇ。もうちっと地位って奴が必要なんでな。ま、この世界の終わりまでには戦ってやるよ!今はこいつで我慢しといてやるぜ!」
ギラッと鋭く光った目がレッドを射抜く。しかしレッドは相変わらず戦いに乗り気ではない。
「ふぅ……分かったハウザー、ミルレースの代わりに俺が戦ってやる。……と言いたいところだが今本当に忙しいんだ。すまないが今日は遠慮してもらえないだろうか?明日は絶対、必ず相手するから……」
「はぁ?逃さねぇよ馬鹿が!!お前にはここで死んでもらう!!」
言うが早いかハウザーは一気にレッドに詰め寄る。心臓を体内に入れたハウザーの動きは人類最高峰たるビフレスト他冒険者たちを軽く凌駕し、比肩し得る魔族をも翻弄する。レッドもこの動きには驚きを禁じ得ない。
レッドの驚愕をその目で見たハウザーは喜び勇んで廻し蹴りを放った。首を一撃で蹴り千切るのを幻視しながら。
──ドシュッ
「!?」
辺り一面に突風が吹き荒れる。ハウザーはレッドに蹴りを放った体勢で止まっている。そしてレッドの首はまだレッドの体に無傷のまま残っていた。
「……なにっ……!?」
「……死ぬわけには行かない。俺には見なければならない戦いがあるんだ」
レッドの剣はハウザーの足に刺さり、凶悪無比な蹴りをその刀身一つで止めていた。背筋に悪寒が走ったハウザーはサッとレッドから距離を開ける。不死者となり、老化や老衰、果ては欠損すら怖くなくなったハウザーの心臓が恐怖で高鳴る。
「お、俺の足を……斬りやがった!?」
速度、威力共に最高レベルのハウザーの蹴りを何でもないかのようにザクリと。
「危ないところだった。当たっていたら確実に首が折れていたな……」
レッドは剣を大事そうに撫でる。そこで初めてハウザーはレッドの持つ剣に注視した。
「お、おま……お前それ……それ魔剣ですらないじゃねぇか?!!」
「ん?……ああ、確かにそうだな。これはロングソードだ」
「はあぁぁあっ!!?この俺の足をそんなもんで斬ったってのか?!あり得ない!!最悪だ!!何たる屈辱!!」
「?……何を言っているんだ?そんなもんって……こいつは俺と苦楽を共にしてきた相棒だ。そんな言い方、傷付くじゃないか」
レッドはスッと剣を正眼に構える。
「っざけんじゃねぇぞコラァ!!」
ボッ
それは神域に達した求道者の、重ねた年月と経験、積み上げた功夫、そして育て上げた肉体。その全てを掛け合わせて放たれる究極の連撃。
その拳が、その脚が、その肉体が……。
「オオオオォォォォオオッ!!!!」
全て空を切る。
(……何故だ!?何故当たらねぇ!!?)
その理由は分かっている。レッドに全て見切られているからだ。
だが信じたくない。自分の培ってきた全てより、目の前に立つ何者でも無さそうな人間の方が上だなんて。バトラーの放った刺客”シャドーガロン”より遥か格上のハウザーも子供扱い。悪夢である。
「この攻撃……お前格闘士か?昔の仲間に格闘士が居たから動きで何となく分かる」
「俺をその辺の雑魚と一緒にするんじゃねぇ!!俺は世界最強の求道者だ!!拳と向き合ってきた年数が桁違いなんだよ!!」
──ザンッ
右腕を伸ばし切った瞬間を狙われて二の腕から先を切り落とされた。
「お……俺の……腕……」
今日この時まで対処されたことがない本気の連撃。最強だという自負を何でもなく叩き斬られたハウザーだったが、ここからまだ反撃に出る。
切られた腕をそのままに半回転して右足でレッドの眼と鼻の先に踏み込む。広く大きな広背筋をフルに活かした背中での体当たり。あまりに攻撃が当たらないハウザーは点での攻撃を諦め、面での攻撃を仕掛けたのだ。
八極拳と呼ばれる武術の技、その名を鉄山靠。
ブンッ
しかし読まれていた。右足の踏み込みは許されたが、その後の背中での体当たりを放つ直前にレッドは脇からすり抜け、技を放った無防備な体勢のハウザーの正面に立った。
ドッ
「うっ!!」
剣が突き立てられる。射抜いたのはハウザーの心臓。取り外しが可能で、これさえ守れれば不死身なのだが、離脱が遅れたハウザーの心臓は呆気なくレッドの剣の錆となった。
「ぐあぁぁっ!!何だこれは!?ふざけるな!!この俺を安物の剣で刺しやがってぇっ!!」
体がボロボロと崩れる。悔しさからかあり得ないほど眉が釣り上がり、目は三角で、口の端はあり得ないほど下に下がっている。
急所を破壊されたハウザーに生き残る術はない。後は朽ちて行くだけだ。「チクショー!!」と泣いているかのような雄叫びを上げながら消滅していく。
レッドは灰となってそこに盛られたハウザーの残骸を見ながらポツリと呟いた。
「……市販だからな」
ハウザーの安物発言に対して特に否定することはなかったが、レッド自身はこのロングソードを安いとは思っていない。値段は店売り装備の中では中堅どころ。安過ぎず高過ぎず、それなりに丈夫な丁度良い剣だと信じて疑わない。
とはいえ、魔剣は破格の値段を要求される超々高級武器。持っているのはダンジョンで運良く手に入れた奴か、財力をフルに使用して無理やり購入した金持ちの道楽かのどちらかだ。
斬られて死ぬのなら出来れば高額なものを選びたいのは、人間も魔族も大して変わらないらしい。
「あれがダンベルクと同じくらい強いだって?うーん……強かったんだろうけど、いまいちって印象が拭えないな……格闘センスもそこそこだし。ワンならあの程度、軽くあしらうだろうな」
『えぇ……?正直私には何をやっているのか良く見えなかったので何とも言えませんが……レッドが言うならきっとワンさんの方が凄いのでしょうね』
「うん、絶対そうだよ。なんたってビフレストの1人だからな。ワンなら最初の蹴りで俺を仕留めてる。優しい奴だからそんなことするわけないけど」
レッドは勝手に納得しながらミルレースに微笑みかける。
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