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第九章 頂上
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「なぁにやっとんじゃ!もっとじゃんじゃん持ってこんかーい!」
大声を上げるのは小柄だがガッシリとした体型の人族、蓄えた立派な髭がお腹を隠すほどあるドワーフだ。その中でも腕力だけなら一、二を争う戦士。白の騎士団の一翼を担う”嵐斧”のアウルヴァング。
「……手前ぇふざけんじゃねぇぞ!人の金だからって食い過ぎなんだよ!!」
すぐ隣でアウルヴァングの豪遊を咎めるのは最強のヒューマンの一人、白の騎士団”狂戦士”ガノン。その真横にガノンの連れアリーチェが我関せずの姿勢で持ってこられる食事に舌鼓を打つ。
この荒くれ達の雰囲気にそぐわない十代の線の細い男性、守護者の獅子谷 正孝は机に頬杖をついて呆れ顔を作る。
「流石に腹一杯だぜ。よく食うよなジジイはよ……」
「何言っとる!おぬしはもっと食わんか!強くなるのに必要なのは体づくりなのじゃぞ?!」
酒をたらふく飲んで酔いが回っているせいか、声量がいつもの倍だ。うるさい上に厄介ジジイとなったアウルヴァングに苦虫を噛み潰したような表情を見せる。
「そういうのパワハラて言うんだぜ?」
「?……よー分からんが、儂は間違っとらんぞ?儂を見ろ!この逞しい二の腕を!おぬしもこれくらい太らんと不健康に見えるぞ?」
ムキッと山のように盛り上がった筋肉を見せつける。重たい斧も難なく振り回す腕力は一朝一夕で付くことはない。長い年月鍛え上げ、それに見合った食事量で体を作るのだ。
それを体現した体を見せつけられれば否定など出来るはずもない。「けっ……言ってろ」と吐き捨てて視線を外した。
わいわいと騒がしい店内は天井が低く、テーブルも低い。座っている人物はほとんどがドワーフで、飲めや歌えやの宴状態。今日が特別というわけではない。仕事が終われば一日の疲れを癒やす目的で酒を飲む。半端なアルコールでは酔えないドワーフは飲みすぎる傾向にあり、すぐに宴会のような馬鹿騒ぎへと発展するのだ。
ここはドワーフの国「グレートロック」。鋼王が統治する鉱山。
四人はカサブリアでの戦いの後、アウルヴァングの帰郷に同伴した。ガノンは例の男の懸賞金について話し合う為に、アリーチェはガノンの付き添いで、正孝は同じ守護者の連中とウマが合わないという理由で、海越え山越え遥々入国していた。
「……着いた途端に飯、酒、つまみ、酒酒酒……手前ぇらドワーフにとっての史上の喜びが飲食にあることは重々承知だがよ……こちとら延々と徒歩でやってきたんだ。少しは寝転がるとかさせろよな……」
「はっはっ!それは無理ってもんじゃろ?この店ですら天井に頭が付きそうなおぬしに見合った寝床なんぞ無いわい!」
「おいおい、そんなん言ったら俺だって寝床ないじゃんかよ。もっと他の種族も誘致出来るような施設を作った方が良いんじゃないか?観光客を入れたら外から金を落としてくれる様になるぜ?」
その言葉に顎髭を撫でた。
「鉱山は遊び場ではないし、儂らは基本知らん奴を入れるのはお断りじゃからのぅ。まぁ寝床くらい儂にかかれば用意出来んことも無い!先ずは腹いっぱい飯食って、旨い酒飲んで、気持ち良くなることが何より重要よ!」
快活に笑いながら頑丈そうな樽コップでエールを煽る。脳天気な物言いに一同呆れ返る。この調子ではアウルヴァングには期待出来ない。
今日の寝床はどうするべきかと考え始めたその時、入り口がバンッと乱暴に開けられた。酒場の皆が入り口に目をやる。
そこに立っていたのはフルプレートの鎧を着込んだ兵士と思われる四人のドワーフと一人の偉丈夫。髭を綺麗に整えたキリッとした目で誰かを探している。その剣幕に圧されてドワーフたちは馬鹿騒ぎを止めて困惑の眼差しでひそひそと声を落とした。
「何じゃあやつか……おーい!ドゴール!こっちじゃこっちー!」
その顔に見覚えのあったアウルヴァングは大声で呼び寄せる。誰かを探しに来たであろうドゴールと呼ばれたドワーフも彼が目当てだったのか、迷わず客の間を縫ってやって来た。
「探したぞ貴様ら。まったく、到着したのなら真っ先に挨拶に来るのが礼儀ではないか。いつもの酒場だから良かったものの……」
ドゴールというこの男、よく見れば目鼻立ちのハッキリとした男前で、王族のような気品あふれる佇まいをしている。アウルヴァングにとっては旧知の仲なのかもしれないが、正孝には初めて会ったどこかの誰かさん。一体誰なのかと伺っているとガノンが口を開いた。
「……手前ぇも飲みに来たのか?」
「そうしたいのは山々だが貴様らに急用でな……すぐに鋼王に会ってもらいたいのだが……」
声を落としてそっと告げられた。
それを聞いてこの男が誰なのかは察しがついた。多分将軍レベルの上役か、ガノンたちと同じ白の騎士団で間違い無いだろう。正孝的には後者の方だと見てくれで決めつける。何と言うか強そうだ。
「あんたは何て言う二つ名を持っているんだ?」
「……ん?君は……ああ、カサブリアで活躍した子だったかな?報告を受けている。申し遅れた、我が名は”破壊槌”ドゴール。アウルヴァングと共に白の騎士団に所属する戦士だ。以後、よろしく」
ドワーフという種族は人見知りの多い種族で、初対面の人にこれだけ流暢に喋ることなどほとんどの場合出来ない。しかしこのドゴール、正孝を前にして平然とした態度で接してくる辺り、かなり会話慣れしている。アウルヴァングが自己中で横柄であるのに対して、周りを気遣って正孝にまで敬意を払うところからドゴールの方が心象は凄く良い。
「俺は正孝」
「マサタカだな。了解した」
「……自己紹介なんぞ後にしろ」
そんな二人の間にガノンが不機嫌そうに入ってきた。アリーチェに肘で小突かれるもガノンは顔色一つ変えずにドゴールを見据える。緩んだ顔を引き締めガノンを睨む様に見ると一つ頷いた。
「確かにその通りだ。今すぐに勘定を済ませて鋼王のところに……」
「ええ~!?まだ食い途中じゃぞ?」
「……おい、いい加減にしろよクソジジイ。さっきから手前ぇは食いすぎだって……」
そこで何かに気づいた様にハッとする。ガノンはドゴールを見ながら何か考え事をして、ズイッと身を乗り出した。
「……何の用事か分からねぇが、俺に頼むなら条件が二つある」
「何だ?もう交渉か?貴様にしてはせっかちなことだな。まぁ良い、聞くだけは聞こう」
「……まず第一に、現在ラルフって野郎が指名手配になっている。そいつを取り下げて欲しい」
アリーチェは耳を疑った。
「まだそんなこと言ってんの?もういいじゃん。記録ってのは破られる為にあるって言うでしょ?どんだけ懸賞金の額にこだわってんの?」
「……っるせぇ!俺には大事なことなんだよ!」
ドゴールは髭を撫でながら困った様な顔をする。
「鋼王に取り下げる様に交渉しよう。聞いた話だとそのラルフとかいう犯罪者に対し、懸賞金の額が大き過ぎるのではないかと感じていたところだ。それより大変なことが近づいているのだし……」
「大変なこと?」
「それは後ほど。二つ目は何だ?」
ガノンはテーブルをトントンっと指で叩いた。
「……ここの勘定を支払っといてくれ」
「うわっ!せっっっこ!それはせこいわガノン。お前プライド無いのかよ」
正孝は信じられないものを見る目でガノンを見る。
「……っるせぇ!ただでさえ食費が嵩むんだ!使えるもんは使うんだよ!」
開き直っている姿に呆れながらドゴールは店主を呼ぶ。静かになった店内に慌てた様子でパタパタと店主が現れた。
「お、お呼びですかい?」
「ここの勘定は幾らになる?……ああ、やっぱり良い」
店主が(ここで計算するのか……)という様な嫌な顔をしたので、面倒になったドゴールは懐から硬貨でパンパンになった財布を取り出し、テーブルに投げる様に置く。
「……釣りは結構。もし足らなかったら請求書を城に出せ。もちろんこの俺”ドゴール宛”でな」
「え!?……あ……は、はい」
一体幾ら入っているのか?この安酒場ではありえないほどの金額が入ってそうな財布に目を丸くする。
「……貴様ら行くぞ。ほら、もたもたするな」
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ムキッと山のように盛り上がった筋肉を見せつける。重たい斧も難なく振り回す腕力は一朝一夕で付くことはない。長い年月鍛え上げ、それに見合った食事量で体を作るのだ。
それを体現した体を見せつけられれば否定など出来るはずもない。「けっ……言ってろ」と吐き捨てて視線を外した。
わいわいと騒がしい店内は天井が低く、テーブルも低い。座っている人物はほとんどがドワーフで、飲めや歌えやの宴状態。今日が特別というわけではない。仕事が終われば一日の疲れを癒やす目的で酒を飲む。半端なアルコールでは酔えないドワーフは飲みすぎる傾向にあり、すぐに宴会のような馬鹿騒ぎへと発展するのだ。
ここはドワーフの国「グレートロック」。鋼王が統治する鉱山。
四人はカサブリアでの戦いの後、アウルヴァングの帰郷に同伴した。ガノンは例の男の懸賞金について話し合う為に、アリーチェはガノンの付き添いで、正孝は同じ守護者の連中とウマが合わないという理由で、海越え山越え遥々入国していた。
「……着いた途端に飯、酒、つまみ、酒酒酒……手前ぇらドワーフにとっての史上の喜びが飲食にあることは重々承知だがよ……こちとら延々と徒歩でやってきたんだ。少しは寝転がるとかさせろよな……」
「はっはっ!それは無理ってもんじゃろ?この店ですら天井に頭が付きそうなおぬしに見合った寝床なんぞ無いわい!」
「おいおい、そんなん言ったら俺だって寝床ないじゃんかよ。もっと他の種族も誘致出来るような施設を作った方が良いんじゃないか?観光客を入れたら外から金を落としてくれる様になるぜ?」
その言葉に顎髭を撫でた。
「鉱山は遊び場ではないし、儂らは基本知らん奴を入れるのはお断りじゃからのぅ。まぁ寝床くらい儂にかかれば用意出来んことも無い!先ずは腹いっぱい飯食って、旨い酒飲んで、気持ち良くなることが何より重要よ!」
快活に笑いながら頑丈そうな樽コップでエールを煽る。脳天気な物言いに一同呆れ返る。この調子ではアウルヴァングには期待出来ない。
今日の寝床はどうするべきかと考え始めたその時、入り口がバンッと乱暴に開けられた。酒場の皆が入り口に目をやる。
そこに立っていたのはフルプレートの鎧を着込んだ兵士と思われる四人のドワーフと一人の偉丈夫。髭を綺麗に整えたキリッとした目で誰かを探している。その剣幕に圧されてドワーフたちは馬鹿騒ぎを止めて困惑の眼差しでひそひそと声を落とした。
「何じゃあやつか……おーい!ドゴール!こっちじゃこっちー!」
その顔に見覚えのあったアウルヴァングは大声で呼び寄せる。誰かを探しに来たであろうドゴールと呼ばれたドワーフも彼が目当てだったのか、迷わず客の間を縫ってやって来た。
「探したぞ貴様ら。まったく、到着したのなら真っ先に挨拶に来るのが礼儀ではないか。いつもの酒場だから良かったものの……」
ドゴールというこの男、よく見れば目鼻立ちのハッキリとした男前で、王族のような気品あふれる佇まいをしている。アウルヴァングにとっては旧知の仲なのかもしれないが、正孝には初めて会ったどこかの誰かさん。一体誰なのかと伺っているとガノンが口を開いた。
「……手前ぇも飲みに来たのか?」
「そうしたいのは山々だが貴様らに急用でな……すぐに鋼王に会ってもらいたいのだが……」
声を落としてそっと告げられた。
それを聞いてこの男が誰なのかは察しがついた。多分将軍レベルの上役か、ガノンたちと同じ白の騎士団で間違い無いだろう。正孝的には後者の方だと見てくれで決めつける。何と言うか強そうだ。
「あんたは何て言う二つ名を持っているんだ?」
「……ん?君は……ああ、カサブリアで活躍した子だったかな?報告を受けている。申し遅れた、我が名は”破壊槌”ドゴール。アウルヴァングと共に白の騎士団に所属する戦士だ。以後、よろしく」
ドワーフという種族は人見知りの多い種族で、初対面の人にこれだけ流暢に喋ることなどほとんどの場合出来ない。しかしこのドゴール、正孝を前にして平然とした態度で接してくる辺り、かなり会話慣れしている。アウルヴァングが自己中で横柄であるのに対して、周りを気遣って正孝にまで敬意を払うところからドゴールの方が心象は凄く良い。
「俺は正孝」
「マサタカだな。了解した」
「……自己紹介なんぞ後にしろ」
そんな二人の間にガノンが不機嫌そうに入ってきた。アリーチェに肘で小突かれるもガノンは顔色一つ変えずにドゴールを見据える。緩んだ顔を引き締めガノンを睨む様に見ると一つ頷いた。
「確かにその通りだ。今すぐに勘定を済ませて鋼王のところに……」
「ええ~!?まだ食い途中じゃぞ?」
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そこで何かに気づいた様にハッとする。ガノンはドゴールを見ながら何か考え事をして、ズイッと身を乗り出した。
「……何の用事か分からねぇが、俺に頼むなら条件が二つある」
「何だ?もう交渉か?貴様にしてはせっかちなことだな。まぁ良い、聞くだけは聞こう」
「……まず第一に、現在ラルフって野郎が指名手配になっている。そいつを取り下げて欲しい」
アリーチェは耳を疑った。
「まだそんなこと言ってんの?もういいじゃん。記録ってのは破られる為にあるって言うでしょ?どんだけ懸賞金の額にこだわってんの?」
「……っるせぇ!俺には大事なことなんだよ!」
ドゴールは髭を撫でながら困った様な顔をする。
「鋼王に取り下げる様に交渉しよう。聞いた話だとそのラルフとかいう犯罪者に対し、懸賞金の額が大き過ぎるのではないかと感じていたところだ。それより大変なことが近づいているのだし……」
「大変なこと?」
「それは後ほど。二つ目は何だ?」
ガノンはテーブルをトントンっと指で叩いた。
「……ここの勘定を支払っといてくれ」
「うわっ!せっっっこ!それはせこいわガノン。お前プライド無いのかよ」
正孝は信じられないものを見る目でガノンを見る。
「……っるせぇ!ただでさえ食費が嵩むんだ!使えるもんは使うんだよ!」
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「お、お呼びですかい?」
「ここの勘定は幾らになる?……ああ、やっぱり良い」
店主が(ここで計算するのか……)という様な嫌な顔をしたので、面倒になったドゴールは懐から硬貨でパンパンになった財布を取り出し、テーブルに投げる様に置く。
「……釣りは結構。もし足らなかったら請求書を城に出せ。もちろんこの俺”ドゴール宛”でな」
「え!?……あ……は、はい」
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