542 / 718
第十三章 再生
第四十六話 勅命
しおりを挟む
『む?アルテミスの気配が消えたか?……ふんっ!奴め、とことん間抜けよな』
アトムは鎧の巨神を動かし、三体の召喚獣と互角に戦いながらアルテミスを罵る。まるで自分は負けたこともない面構えだが、ラルフたちに突っかかる度に負けていることは棚に上げている。
アルテミスが間抜けだとする観点はここに集まる神々全員の意見である。エレクトラも例に漏れずアルテミスの敗北にそこまで驚きはなかった。しかしながら、身代わりとは言え創造した肉体を滅ぼされたとあってはいただけない。神に反旗を翻したのだ。その罪は重い。
『ソフィー』
エレクトラは未だに決着のつかないソフィーを呼んだ。
バギンッ
ソフィーとエレノアの打撃が噛み合い、反発しあって双方吹き飛ぶ。態勢を立て直して着地すると、地面に抉ったような跡を付けながらブレーキを掛けた。ピタッと立ち止まり、構えを解かぬままにエレクトラに声を掛ける。
「……お呼びでございますか?」
『そいつはもう良い。あの魔族を殺すのよ』
ミーシャを指差す。ソフィーはチラッと一瞬ミーシャを見てすぐに視線を戻す。最も殺したい相手はこの女だが、神の勅命を聞かないわけにはいかない。心の中では即座に自分の目的を捨て、ミーシャに狙いを定める。だがエレノアがこのまま自分を見逃すはずはないだろう。必ず立ち塞がる。それを掻い潜る方法を模索し始めたその時、エレノアは戦闘態勢を解いた。
「……何のつもりでしょうか?」
「ミーシャとやり合うんでしょぉ?良いよぉ、勝てるもんなら行ってみなよ。邪魔はしないからさ」
エレノアは肩を竦めてソフィーに道を譲る。訝しみながらもエレクトラのためにとすぐに動き出す。
「ああ、待って待ってぇ。槍を持っていかないとダメよぉ?」
その言葉に促されるまま、ソフィーは突き刺さった槍を握って引き抜く。多少地面の抵抗があったが、引き抜くだけに集中出来たならやはり造作もなく抜けた。
「……鏖に死んで欲しいということでしょうか?」
エレノアは人差し指を口元に持っていき、静かにするようにとジェスチャーをして見せた。
「彼女ね、その二つ名が嫌いなのぉ。呼ぶならミーシャか別の可愛らしいニックネームを付けてあげてぇ?」
「何の心配ですか……てっきり私に殺して欲しいのかと思ってしまいました」
「その度胸は買ってあげるぅ。あ、良いこと思いついちゃった。もしミーシャを倒せたら私の命をあげるぅ」
「は?」
突然の申し入れに驚愕から間抜けな声が出た。ソフィーは頭を振って表情を引き締める。
「……もし倒せなければ?私は何かしなければならないんでしょうか?」
「何もしなくて良いよぉ?見返りなんて求めてないしぃ……そうねぇ、負けた事実だけを持って帰りなさい。上には上がいると認識するのは間違いじゃないのよぉ」
「強者は傲慢な者しかいませんね。自分に自信があるのは結構ですが、図に乗るのも大概にしなければ足元を掬われますよ?」
上には上がいる。そんなことは小さな頃から理解していた。
ソフィーは魔法は使えたが、肉体能力は無いに等しかった。魔道具とエレクトラの力で身体能力を強化される前は惨めだったと振り返る。エレノアのように生まれた時から強者を約束された魔族などとは比べるべくも無い。
ドンッ
地面にヒビを作り、ソフィーは瞬時にその場を去る。エレノアはそれを目で追いながら呟いた。
「……鏡でも見てたのかなぁ?」
エレノアに「足元を掬われる」と言い放ったが、それはソフィー自身にも言えることだった。相手の戦力を読み間違えればどうなるか、それは痛みでしか分からない。
槍を構えて、光の如き神速でミーシャとの距離を一瞬で縮めるソフィー。簡単な攻撃だ。間合いに入った途端に槍を突く。どれほど頑強でも、この速度から放たれる突きは、生き物では防ぐことは出来ない。
ガシッ
しかし槍で脇腹を突く直前にミーシャに握り止められる。急停止を食らったソフィーは前方に体がブレたが、ミーシャは全く変化なし。相変わらずケロっとした顔で立っている。
「あっぶな!……何こいつ?誰だっけ?」
まさか攻撃を回避されるなど露ほども思っていない。ソフィーが槍を引くと、それに合わせてミーシャも手を離す。ソフィーはそこまで急に手離されると思っていなかったので、若干ふらついたが、すぐさま戦闘態勢に移行している。
「辞めろソフィー……この女には勝てない」
ゼアルは意気消沈といった風で、肩を落として敵対意識が薄れている。先のアルテミスの頭爆散が頭から離れない。
「そんな風に諦めていては勝てる者も勝て無いでしょうに……神の御名において”魔王ミーシャ”、あなたを葬り去りましょう」
これでもかと宗教を宣伝するソフィー。
「ああ、私に果たし合いを挑みたいのか?……受けて立とう」
ミーシャはザッと一歩踏み出し、全身力んで魔力の奔流を見せびらかす。強者とは、傲慢で隙だらけな者だとソフィーは知っている。ミーシャだって例に漏れず傲慢で隙だらけだ。そう、隙が隙にならないだけだ。つまり勝率は皆無。
二人の睨み合いで先に動いたのはソフィーでもミーシャでもなく、ゼアルだった。実はソフィーの加勢に勝ち目を見出していたゼアルはアルテミスを目の前で亡くしたショックで意気消沈を演じていた。まんまと騙してこの機を狙ったが、ミーシャには通用しない。
ゴッ
傷をつける、つけない以前に、当たらなければ意味がない。振り下ろそうとした剣より先に拳が飛んできたのだから。これにはソフィーもがっくりと肩を落とす。ゼアルが水平に飛んで失神しているから。
「おいおい。騎士の団長を務めるゼアルが一対一の決闘を邪魔するなんて世も末だな……」
ラルフには分かっていた。こんなことを言いながらもゼアルにはそれしかなかった。ここでミーシャの全てを打ち砕く拳。
それを見て尚、ソフィーはミーシャを攻撃する。神の勅命は彼女の中で何ものにも変え難い。
だが攻撃がミーシャに当たることはなかった。ソフィーの自慢の槍の攻撃は全て読まれ、ミーシャは反撃する。
メギュッ
槍の柄が半分に折れ、さらに魔道具と化した義手をも破壊した。
「ぐっ……!!」
それでも態勢を立て直そうと努力するソフィーを見てラルフは思ったことを口にする。
「わぁ……しつこいなぁ……」
アトムは鎧の巨神を動かし、三体の召喚獣と互角に戦いながらアルテミスを罵る。まるで自分は負けたこともない面構えだが、ラルフたちに突っかかる度に負けていることは棚に上げている。
アルテミスが間抜けだとする観点はここに集まる神々全員の意見である。エレクトラも例に漏れずアルテミスの敗北にそこまで驚きはなかった。しかしながら、身代わりとは言え創造した肉体を滅ぼされたとあってはいただけない。神に反旗を翻したのだ。その罪は重い。
『ソフィー』
エレクトラは未だに決着のつかないソフィーを呼んだ。
バギンッ
ソフィーとエレノアの打撃が噛み合い、反発しあって双方吹き飛ぶ。態勢を立て直して着地すると、地面に抉ったような跡を付けながらブレーキを掛けた。ピタッと立ち止まり、構えを解かぬままにエレクトラに声を掛ける。
「……お呼びでございますか?」
『そいつはもう良い。あの魔族を殺すのよ』
ミーシャを指差す。ソフィーはチラッと一瞬ミーシャを見てすぐに視線を戻す。最も殺したい相手はこの女だが、神の勅命を聞かないわけにはいかない。心の中では即座に自分の目的を捨て、ミーシャに狙いを定める。だがエレノアがこのまま自分を見逃すはずはないだろう。必ず立ち塞がる。それを掻い潜る方法を模索し始めたその時、エレノアは戦闘態勢を解いた。
「……何のつもりでしょうか?」
「ミーシャとやり合うんでしょぉ?良いよぉ、勝てるもんなら行ってみなよ。邪魔はしないからさ」
エレノアは肩を竦めてソフィーに道を譲る。訝しみながらもエレクトラのためにとすぐに動き出す。
「ああ、待って待ってぇ。槍を持っていかないとダメよぉ?」
その言葉に促されるまま、ソフィーは突き刺さった槍を握って引き抜く。多少地面の抵抗があったが、引き抜くだけに集中出来たならやはり造作もなく抜けた。
「……鏖に死んで欲しいということでしょうか?」
エレノアは人差し指を口元に持っていき、静かにするようにとジェスチャーをして見せた。
「彼女ね、その二つ名が嫌いなのぉ。呼ぶならミーシャか別の可愛らしいニックネームを付けてあげてぇ?」
「何の心配ですか……てっきり私に殺して欲しいのかと思ってしまいました」
「その度胸は買ってあげるぅ。あ、良いこと思いついちゃった。もしミーシャを倒せたら私の命をあげるぅ」
「は?」
突然の申し入れに驚愕から間抜けな声が出た。ソフィーは頭を振って表情を引き締める。
「……もし倒せなければ?私は何かしなければならないんでしょうか?」
「何もしなくて良いよぉ?見返りなんて求めてないしぃ……そうねぇ、負けた事実だけを持って帰りなさい。上には上がいると認識するのは間違いじゃないのよぉ」
「強者は傲慢な者しかいませんね。自分に自信があるのは結構ですが、図に乗るのも大概にしなければ足元を掬われますよ?」
上には上がいる。そんなことは小さな頃から理解していた。
ソフィーは魔法は使えたが、肉体能力は無いに等しかった。魔道具とエレクトラの力で身体能力を強化される前は惨めだったと振り返る。エレノアのように生まれた時から強者を約束された魔族などとは比べるべくも無い。
ドンッ
地面にヒビを作り、ソフィーは瞬時にその場を去る。エレノアはそれを目で追いながら呟いた。
「……鏡でも見てたのかなぁ?」
エレノアに「足元を掬われる」と言い放ったが、それはソフィー自身にも言えることだった。相手の戦力を読み間違えればどうなるか、それは痛みでしか分からない。
槍を構えて、光の如き神速でミーシャとの距離を一瞬で縮めるソフィー。簡単な攻撃だ。間合いに入った途端に槍を突く。どれほど頑強でも、この速度から放たれる突きは、生き物では防ぐことは出来ない。
ガシッ
しかし槍で脇腹を突く直前にミーシャに握り止められる。急停止を食らったソフィーは前方に体がブレたが、ミーシャは全く変化なし。相変わらずケロっとした顔で立っている。
「あっぶな!……何こいつ?誰だっけ?」
まさか攻撃を回避されるなど露ほども思っていない。ソフィーが槍を引くと、それに合わせてミーシャも手を離す。ソフィーはそこまで急に手離されると思っていなかったので、若干ふらついたが、すぐさま戦闘態勢に移行している。
「辞めろソフィー……この女には勝てない」
ゼアルは意気消沈といった風で、肩を落として敵対意識が薄れている。先のアルテミスの頭爆散が頭から離れない。
「そんな風に諦めていては勝てる者も勝て無いでしょうに……神の御名において”魔王ミーシャ”、あなたを葬り去りましょう」
これでもかと宗教を宣伝するソフィー。
「ああ、私に果たし合いを挑みたいのか?……受けて立とう」
ミーシャはザッと一歩踏み出し、全身力んで魔力の奔流を見せびらかす。強者とは、傲慢で隙だらけな者だとソフィーは知っている。ミーシャだって例に漏れず傲慢で隙だらけだ。そう、隙が隙にならないだけだ。つまり勝率は皆無。
二人の睨み合いで先に動いたのはソフィーでもミーシャでもなく、ゼアルだった。実はソフィーの加勢に勝ち目を見出していたゼアルはアルテミスを目の前で亡くしたショックで意気消沈を演じていた。まんまと騙してこの機を狙ったが、ミーシャには通用しない。
ゴッ
傷をつける、つけない以前に、当たらなければ意味がない。振り下ろそうとした剣より先に拳が飛んできたのだから。これにはソフィーもがっくりと肩を落とす。ゼアルが水平に飛んで失神しているから。
「おいおい。騎士の団長を務めるゼアルが一対一の決闘を邪魔するなんて世も末だな……」
ラルフには分かっていた。こんなことを言いながらもゼアルにはそれしかなかった。ここでミーシャの全てを打ち砕く拳。
それを見て尚、ソフィーはミーシャを攻撃する。神の勅命は彼女の中で何ものにも変え難い。
だが攻撃がミーシャに当たることはなかった。ソフィーの自慢の槍の攻撃は全て読まれ、ミーシャは反撃する。
メギュッ
槍の柄が半分に折れ、さらに魔道具と化した義手をも破壊した。
「ぐっ……!!」
それでも態勢を立て直そうと努力するソフィーを見てラルフは思ったことを口にする。
「わぁ……しつこいなぁ……」
0
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ザコ魔法使いの僕がダンジョンで1人ぼっち!魔獣に襲われても石化した僕は無敵状態!経験値が溜まり続けて気づいた時には最強魔導士に!?
さかいおさむ
ファンタジー
戦士は【スキル】と呼ばれる能力を持っている。
僕はスキルレベル1のザコ魔法使いだ。
そんな僕がある日、ダンジョン攻略に向かう戦士団に入ることに……
パーティに置いていかれ僕は1人ダンジョンに取り残される。
全身ケガだらけでもう助からないだろう……
諦めたその時、手に入れた宝を装備すると無敵の石化状態に!?
頑張って攻撃してくる魔獣には申し訳ないがダメージは皆無。経験値だけが溜まっていく。
気づけば全魔法がレベル100!?
そろそろ反撃開始してもいいですか?
内気な最強魔法使いの僕が美女たちと冒険しながら人助け!
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
スキル【収納】が実は無限チートだった件 ~追放されたけど、俺だけのダンジョンで伝説のアイテムを作りまくります~
みぃた
ファンタジー
地味なスキル**【収納】**しか持たないと馬鹿にされ、勇者パーティーを追放された主人公。しかし、その【収納】スキルは、ただのアイテム保管庫ではなかった!
無限にアイテムを保管できるだけでなく、内部の時間操作、さらには指定した素材から自動でアイテムを生成する機能まで備わった、規格外の無限チートスキルだったのだ。
追放された主人公は、このチートスキルを駆使し、収納空間の中に自分だけの理想のダンジョンを創造。そこで伝説級のアイテムを量産し、いずれ世界を驚かせる存在となる。そして、かつて自分を蔑み、追放した者たちへの爽快なざまぁが始まる。
レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)
荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」
俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」
ハーデス 「では……」
俺 「だが断る!」
ハーデス 「むっ、今何と?」
俺 「断ると言ったんだ」
ハーデス 「なぜだ?」
俺 「……俺のレベルだ」
ハーデス 「……は?」
俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」
ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」
俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」
ハーデス 「……正気……なのか?」
俺 「もちろん」
異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。
たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる