異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める

自ら

文字の大きさ
28 / 50

第二十八話 星の神殿の終焉と、新たな光

しおりを挟む
星の神殿に満ちる、ステラの覚醒した星の光。
それは、神の降臨術式を取り込み異形の姿と化した使徒の闇の魔力を、容赦なく押し返していた。
ステラは、光り輝く巫女の姿で、健一に最後の望みを託した。
「お兄さん!今よ!私の光が、彼の闇を封じている!早く!」
ステラの声は、強く、そして清らかだった。
「ああ!任せろ、ステラ!」
健一は、無双剣 虚無を構え、使徒へと肉薄した。
使徒は、ステラの光によって動きを封じられ、激しく苦悶していた。
「ぐ、ぐぅぅぅっ!この光は、まさか、古代の星の巫女の力……!この程度の辺境の地で、なぜこんな力が……!」
使徒は、その異形の顔を歪ませ、闇の波動を放って抵抗しようとするが、ステラの光の結界によって、その力は弱められてしまう。
健一は、この一瞬のチャンスを逃さなかった。
無双剣 虚無に、自身の無限の魔力と、新たに習得したスキルを集中させる。
スキル 神性防御無効化 スキル 虚空属性最大解放 スキル 星の巫女の加護。
ステラの光の力が、健一の身体を包み込み、彼の剣の威力を極限まで高めていく。
「これで終わりだ、使徒め!お前たちの邪悪な企みは、この世界には不要だ!」
健一は、無双剣 虚無を、使徒の身体の核へと突き立てた。
ズガァァァン!!
健一の剣が、使徒の闇の防御を、まるで紙切れのように貫き、その核を破壊する。
虚空属性の魔力が、使徒の身体に侵入し、内部からその存在を崩壊させた。
「ば、馬鹿な……神の、神の御業を邪魔するなど……!私、私は、真の神の器に……!」
使徒は、断末魔の叫びを上げ、その異形の身体から、禍々しい闇の魔力が噴き出す。
しかし、その闇の魔力は、ステラの清らかな星の光によって瞬時に浄化されていった。
使徒は、光の粒子となって完全に消滅し、彼が手にしていた「真の神の降臨術式」が記された巻物も、同時に燃え尽きた。
【ユニークスキル『神の器破壊』を習得しました!】 【称号『星を救いし者』を獲得しました!】 【全ステータスが、大幅に上昇しました!】
健一の頭の中で、勝利を告げる新たなスキルの習得と、称号の獲得が鳴り響く。
辺境の小さな村を舞台にした、神託の民との戦いは、これで完全に終結した。
神の器が消滅し、星の神殿を覆っていた闇の魔力は、完全に消え去った。
ステラは、光り輝く巫女の姿から、元の銀髪の少女の姿へと戻り、健一の胸に倒れ込んだ。
彼女は、力を使い果たし、疲労困憊の状態だった。
「お兄さん……ありがとう……村が、遺跡が、守られたわ……」
ステラは、そう告げると、健一の温かい胸の中で、意識を失った。
「ステラ!よく頑張ったな」
健一は、ステラの身体を優しく抱きしめ、彼女の頭を撫でた。
フィーナ、ルナ、セレナ、アリア、リルム、セレスも、健一の元へと駆け寄る。
「健一様、ご無事で何よりです!そして、ステラ王女も……よくやりました!」
セレスが、安堵の表情を浮かべた。
彼女は、王都のリリア王女と同じく、ステラの勇敢さに感銘を受けていた。
「これで、この辺境の神託の民の残党は、完全に一掃されたわね。
真の降臨術式も燃え尽きた。
しばらくは、この大陸の危機は回避されたはずよ」
アリアが、状況を分析した。
「ああ。
しかし、彼らが持っていた降臨術式の巻物は、この遺跡の石碑から写し取られたものだ。
神託の民の真の指導者が、まだ潜んでいる可能性がある」
健一は、神託の民の真の黒幕が、まだこの世界にいることを確信していた。
健一たちは、ステラを連れてルミナ村へと戻った。
宿屋の女将、ユリアは、娘の無事と、村の平和が守られたことに、心から感謝した。
ステラは、健一の【精神汚染解除】と【星の巫女の癒し】スキルによる魔力治療と、女将の献身的な看護によって、急速に回復した。
回復したステラは、健一の傍を離れようとしなかった。
彼女は、健一の強さと優しさに触れ、彼に深い愛情と信頼を抱いていた。
ある日の午後。
健一が宿屋の縁側で休んでいると、ステラが、お茶を持って健一の隣に座った。
「お兄さん……あのね。
わたくし、決めたの」
ステラは、真剣な表情で健一を見つめた。
「どうした、ステラ?」
「わたくし、お兄さんの旅に、ついて行きたい」
ステラの言葉に、健一は驚きの表情を浮かべた。
「君は、この村の『星の巫女』だろう?この村を守る使命があるんじゃないのか?」
「はい。
わたくし、この村を守る使命は、これからも持ち続けます。
でも、わたくしの力は、この村の結界を守るだけじゃない。
あの使徒が言っていたように、神託の民が狙っている『星の力』は、もっと大きな力なの。
だから、わたくし、お兄さんと一緒に、神託の民の真の指導者を探し出し、この世界の平和を守りたい」
ステラの瞳には、以前の病弱な面影はなく、強い決意と、健一への揺るぎない愛情が宿っていた。
彼女は、健一に救われたことで、自分自身の存在意義と、使命を見つけ出していたのだ。
「それに……わたくし、お兄さんの傍にいたい。
お兄さんといると、心が温かくなるの。
わたくし、お兄さんの奥さんたちみたいに、お兄さんの役に立ちたい」
ステラは、顔を赤らめながら、健一にそう告げた。
健一は、ステラの純粋で強い想いに心を打たれた。
彼は、ステラを拒否することはできなかった。
彼女の持つ「星の力」は、今後の戦いにおいて、大きな力となるはずだ。
そして何より、健一は、ステラの優しさと、彼女が健一のハーレムに加わる運命を感じていた。
「わかった、ステラ。
俺たちの旅に、一緒に行こう。
君の力と、君の優しさは、きっとこの世界の平和を守る力になる」
健一は、ステラの手を優しく握りしめた。
「ありがとう……お兄さん!」
ステラは、健一の言葉に歓喜の表情を浮かべ、健一の腕に抱きついた。
宿屋の窓から、フィーナ、ルナ、セレナ、アリア、リルム、セレスが、その光景を微笑ましく見つめていた。
健一のハーレムに、また一人、新たな仲間が加わった瞬間だった。
翌朝。
健一と無双の老兵団、そして新たに加わった星の巫女の末裔、ステラを迎え、ルミナ村を後にした。
ステラは、村の守り人である母、ユリアに、必ずこの世界に平和をもたらすと誓い、健一と共に、新たな旅へと踏み出した。
彼らの次の目的地は、神託の民の真の指導者、そして、その背後にいる黒幕の影を追って、大陸の中心地へと向かうことだった。
辺境の小さな村で得た新たな力と仲間と共に、健一たちの物語は、さらなる高みへと昇っていくのだった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!

マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。 今後ともよろしくお願いいたします! トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕! タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。 男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】 そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】 アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です! コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】 マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。 見てください。

むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム

ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。 けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。 学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!? 大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。 真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。

異世界帰還者の気苦労無双録~チートスキルまで手に入れたのに幼馴染のお世話でダンジョン攻略が捗らない~

虎柄トラ
ファンタジー
 下校帰りに不慮の事故に遭い命を落とした桜川凪は、女神から開口一番に異世界転生しないかと勧誘を受ける。  意味が分からず凪が聞き返すと、女神は涙ながらに異世界の現状について語り出す。  女神が管理する世界ではいま魔族と人類とで戦争をしているが、このままだと人類が負けて世界は滅亡してしまう。  敗色濃厚なその理由は、魔族側には魔王がいるのに対して、人類側には勇者がいないからだという。  剣と魔法が存在するファンタジー世界は大好物だが、そんな物騒な世界で勇者になんてなりたくない凪は断るが、女神は聞き入れようとしない。  一歩も引かない女神に対して凪は、「魔王を倒せたら、俺を元の身体で元いた世界に帰還転生させろ」と交換条件を提示する。  快諾した女神と契約を交わし転生した凪は、見事に魔王を打ち倒して元の世界に帰還するが――。

第2の人生は、『男』が希少種の世界で

赤金武蔵
ファンタジー
 日本の高校生、久我一颯(くがいぶき)は、気が付くと見知らぬ土地で、女山賊たちから貞操を奪われる危機に直面していた。  あと一歩で襲われかけた、その時。白銀の鎧を纏った女騎士・ミューレンに救われる。  ミューレンの話から、この世界は地球ではなく、別の世界だということを知る。  しかも──『男』という存在が、超希少な世界だった。

【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜

KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。 ~あらすじ~ 世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。 そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。 しかし、その恩恵は平等ではなかった。 富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。 そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。 彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。 あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。 妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。 希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。 英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。 これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。 彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。 テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。 SF味が増してくるのは結構先の予定です。 スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。 良かったら読んでください!

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

MP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
コミカライズ企画進行中です!! 2巻2月中旬出棺です!! 【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&2刊決定!】 皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、コミカライズ決定いたしました!現在企画進行中!!そしてオリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました! 本当に、本当にありがとうございます! 皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。 市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です! 【作品紹介】 欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。 だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。 彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。 【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc. その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。 欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。 気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる! 【書誌情報】 タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』 著者: よっしぃ イラスト: 市丸きすけ 先生 出版社: アルファポリス ご購入はこちらから: Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/ 楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/ 【作者より、感謝を込めて】 この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。 そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。 本当に、ありがとうございます。 【これまでの主な実績】 アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得 小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得 アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞 第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過 復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞 ファミ通文庫大賞 一次選考通過

現代錬金術のすゝめ 〜ソロキャンプに行ったら賢者の石を拾った〜

涼月 風
ファンタジー
御門賢一郎は過去にトラウマを抱える高校一年生。 ゴールデンウィークにソロキャンプに行き、そこで綺麗な石を拾った。 しかし、その直後雷に打たれて意識を失う。 奇跡的に助かった彼は以前の彼とは違っていた。 そんな彼が成長する為に異世界に行ったり又、現代で錬金術をしながら生活する物語。

処理中です...