断罪なんて嘘でしょ!?

あい

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主人公ちゃんの誕生日

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 昨日の出来事から一夜明け、今日は主人公ちゃんの誕生日だ。朝教室につき挨拶をする。皆挨拶を普通に返してくれるようになり、ルンルンで着席しようとしたところ海里に手を引かれ図書室に連れてこられた。

「ちょっと海里!足の長さが違うんだから、手を引いて歩くならもう少しゆっくり歩いてよね!」

と文句をぶつけると、

「あっ。ごめん。ちょっと余裕なくて。どうしたらいいかわからなくって・・・。」

「ということで、主人公ちゃんに誕生日の事を切り出せないし、良い方法も思いつかなかったから私に頼ってきたということですね?」

「まぁ、簡単に言うとそうなるね。で、どうしたらいいと思う?」

「はぁー。何故今日焦って言うの。前もって相談してくれたら盛大にできたかもしれないのに。取り合えず、お昼か放課後にでも呼びだして、プレゼントを渡せば良いと思うよ?」

「それも考えたんだけど、それだと好きだと思われるかもしれないじゃないか。」

「え?いやいや。ここまでしてて、まだ自分の気持ちに気づかないの?」

 あの海里が家族や友達でもない女の子にここまでするのだ。もう、気持ちは明らかだと思っていたのだが、まだ本人は気付いていないようだ。そしてあろうことかプレゼントを渡す場に私も同席してほしいと言い出すのだ。え?ひくわー。それはないわー。とドン引きしたのだが、海里は本気で悩んでいるらしく、このままではプレゼントを渡さないということも考えられるだろう。私のプレゼント選びをした労力も報われない。仕方がないので、私が一肌脱ぐことにした。放課後は私と隼人は生徒会の仕事があるため、昼食時に決行することにした。

 まずは、私が主人公ちゃんにお昼を1人で食べるのであれば、委員長、副委員長を押し付けてしまう形になったので海里と主人公ちゃんにお礼をしたいので、個室で食べようと誘った。最初は遠慮していたのだが、どうしてもお願いと私の粘り勝ちで受けてもらうことができた。少々強引だったが、いたしかたない。次に4人で食事をとる。主人公ちゃんの食事代は私が払おうと思っていたのだが、私もそうだが主人公ちゃんもお弁当を持ってきてしまっていたため、デザートを頼むことにした。支払いはさらっと隼人がしてくれた。流石できる男である。そして、不自然にならないように私と隼人は生徒会の仕事に呼ばれたということで立ち去る事にする。その際、主人公ちゃんが今日誕生日だって聞いてこの前キーホルダーを買ったんだけど、よかったらもらって。と言い手渡す。海里も私にならい渡す。私のミッションはここで終了なため、隼人を連れて退席する。その際見た海里の顔は嬉しくて顔がほころびそうになっているのを我慢しようと必死で、顔が歪んでいた。イケメンが台無しになってますよー。主人公ちゃんは満面の笑みで微笑ましかった。
 後は若い2人に任せてと思い隼人と2人で退室する。
 隼人には、自分だけ知らなくてプレゼントを渡せなかったと拗ねていたが、デザート奢ってあげてたじゃんと言うと、それでは金額が・・・。というので、私のプレゼントはデザートより安い事を伝えると引き下がった。ついでに私までご馳走様でしたと伝えると満足気だったので良かった。そういえば、私達は持ち運ぶのが面倒で、食堂フリーパスを使用していなかったのだが、主人公ちゃんも副委員長のため持っていることに気づいてしまった。しかし、お金を払ってくれたのは隼人だしいらないことは言わないでおこう。
 教室に戻っていると、隼人に生徒会室はそっちじゃないぞ。本当に方向音痴だな。と呆れた口調で言われたが、まさかと思うけど気付いていないのだろうか・・・?昨日も思ったのだが男の子ってこんなに鈍感なのだろうか?いや。お兄様ならそんな事はないな!と思い直す。

「鈍感!」

と言い、隼人の手を握り教室に戻る。隼人は納得いっていないようだったが、大人しくついてきた。生徒会の仕事は?と何度も聞いてくるので、放課後だけでよくなったらしいよ。と伝えた。

その後、海里と主人公ちゃんは楽し気に話しながら教室に戻ってきた。私は海里に感謝こそされ、恨まれて断罪される事はなくなったのではないかと思う。いい方向に進んでいるなと思い私も笑顔になってしまう。隣の隼人だけはのんきにスマホで本を読んでおり、何もわかっていないようである。

その後、家に帰ってから結局海里の悩みはわからなかったが、午後からは悩んでいる様子もなく解決したようだ。一体何に悩んでいたのだろうかと電話がきたため、寝ようとベッドに入っていた私は、起こされていらっとしてしまい、

「鈍感!」

と言い電話を切り、電源も落としたのであった。
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