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隼人の誕生日(3)
しおりを挟む主催者家族から重大発表があったため、パーティーが開始した途端色々な人に囲まれてしまい隼人達家族の姿はあっという間に見えなくなってしまった。今年は空くことはなさそうなので、自分達の挨拶が終わり次第順番待ちをすることにした。
両親の仕事関係での挨拶が多いが、何故かお兄様も大分年上の人達に挨拶をしていた。学校の知り合いではなさそうだし、お兄様に聞くも「秘密。また機会があったら言うね。」とかわされてしまった。お兄様にかぎって悪い人達と繋がるということはないと思うのだけれども・・・。悪役令嬢の兄だ。悪役令嬢こと私が何もしないので、お兄様が何かするようにされているのではないかと思ってしまう。挨拶している人が気分を害さないように、こっそりとガン見してみるも、悪そうな人達ではなさそうだ。
だが、よくテレビで目にするのは、あの人が犯罪を犯すなんて信じられない。と知人が証言している場面を見たりするため油断は出来ない。そのため、挨拶の時はお兄様の隣をしっかりとキープし観察をしていたのだが、観察した分には問題なさそうであった。こうなればお兄様を信じるしかない。
お兄様の隣をキープして挨拶をしていたのだが、見目麗しいお兄様。同世代の女性に囲まれてしまった。私は敵と判断されたのか、押し出されてしまった。まぁ、この令嬢達はお兄様目当てであるのが一目瞭然だし、いつものことなので心配いらないだろう。えっ。あの挨拶していた男の人達もお兄様目当て?と少し不安になったため、お兄様の安全を守らねばと、固く決意したのであった。
挨拶に回っている間にアナウンスがあり、ステージ付近に机と椅子を準備したのでそこで待っていてくれれば主催者側が順に回って挨拶をしていくというものであった。待っている人の中には高齢者の方や身体が不自由な人、子供もいたため、それを配慮してのことだろう。私達家族もそのアナウンスに従い、1つのテーブルにつく。テーブルには軽食やドリンクも運んでくれ、快適に過ごせた。私達の番が回ってきたようで挨拶をする。お祝いや事務的なことを話す。いつもなら少し雑談する時間もあるのだが、今年はそれも難しそうであったため、軽くで済ませた。天音家族はすぐに次の机に向かっており大変そうであった。私達は挨拶も済んだ為席を立ち、後から来たであろう知り合い達に挨拶をしていったのであった。
思ったよりも早く挨拶が終わった為会場を好きに移動しても良いと両親から許可が出た為、私は例年通り飲食スペースに向かった。今年はファンクラブの人達が挨拶をしてくれるようになった為到着するまでに時間はかかったものの、無事にたどり着いた。飲食スペースには相変わらずのお馴染みメンバー、圭一と海里がいた為そこにお邪魔させてもらった。3人で絵里ちゃんの妊娠には驚いたという話をし、ゆっくりと過ごした。ふと、自分の手元に袋がぶら下がっているのを思い出した。隼人にプレゼントを渡すのを忘れていることに気づく。普段通りであれば、挨拶をする際天音家族の横に大きな箱があり、受付で渡さなかった人達はその際渡すのであるが、今年は天音家族が動き回る形であった為箱がなく忘れてしまっていた。私は2人にその事を伝えプレゼントを受付に渡してくることにし、1人席を外した。
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