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体育大会(5)
しおりを挟む騎馬戦は時間の都合等で勝ち抜き戦でなく、クラスの代表の鉢巻が取られるまで行う大将生き残り式である。
そして、1年1組の大将は隼人である。海里は違う騎馬でサポートをするようだ。そして、強敵となるであると思われるのが、スポーツ推薦組である。
大将はどの人かわかりやすいように、甲冑風の服を着ている。
いよいよ始まった。人が入り混じっておりとても見にくい。
普段常にトップに君臨している隼人を堂々と倒せるチャンスがきたせいか、隼人の騎馬に徐々に人が集まってきている。その間に空いた大将騎を海里が倒していっている。
しかし3クラスの鉢巻を取った所で他のクラスに気づかれてしまい、海里の騎馬も狙われているようだ。そして海里に注目がいっている間に8組の大将であった圭一の鉢巻を隼人が奪い取り決着がついた。
隼人、海里の活躍のおかげで初めて1組は20点を手に入れることができた。第2試合はすぐに鉢巻を取られてしまい、9位と言う結果だった。生徒会で知り合った凛先輩は粘っていたものの、圧倒的高さのある騎馬に鉢巻を奪われてしまっていた。第3試合の3年生。お兄様の登場だったのだが、開始早々にスポーツ推薦組の騎馬に囲まれてしまい7位と言う結果に終わってしまった。
作戦とはいえ、取り囲むとは・・・。
お兄様がスポーツ推薦組からも一目置かれているのを嬉しく思う反面、やはり悔しいです。
そして3年生の王者はスポーツ推薦チームの三つ巴の結果9組が勝ち取った。その三つ巴戦の結果、スポーツ組は仲違いをしているようで、最終戦では手を組むことはなさそうである。
最後の試合、3年生が大将となることが多い。私達の組もそうで、お兄様が大将である。
最後の戦いでみんな力が入っているようでかすり傷程度のようだが怪我人が出ている。不安に思い見ていたが、1組は細かく作戦を練っていた成果なのかまだほとんどの騎馬がおり、着実に大将の鉢巻を奪っているようであった。
ふと目線を動かした際、ちょうど圭一と3年生の騎馬が戦っているのが目に入った。やはり3年生は体格が良い。苦戦をしいられているようであった。そして、取られると思った瞬間圭一は体を捻り避けたものの、下の騎馬をしていた人も疲れが出たのか騎馬が崩れてしまった。上にいた圭一はバランスを取れず、そのまま地面に投げ出されてしまった。
すぐに外に避難され様子を見ているが一向に目を覚ます様子はないようで、保健室に運ばれていった。騎馬戦も少し休止したのち、再開された。
お兄様や連夜様、隼人、海里がまだ頑張って戦っている最中であったものの、意識のない圭一のことが心配で不安で仕方なくなり、保健室へ駆けつけた。
私が駆けつけた時には養護教諭の先生だけで、先生は病院の手配をしているようだった。
圭一の顔を覗いてみる。顔色は悪くなさそうである。呼吸の乱れなども見られないし、嘔吐もしていないようである。
手を握って圭一に声をかけ続ける。
と、まぶたが動いた。そして、
「天使?」
と言う言葉をし、圭一は目を覚ました。
もう、何を言っているのか。こっちはどれだけ心配したと思っているのか。
私は圭一が目を覚ました事に安心してしまい、圭一に抱きつき号泣した。
養護教諭の先生に体調などを聞かれていたが、大丈夫そうである。本人はもう元気だし体育大会に戻ると言い出したのだが、打ったのが頭だったため、私と養護教諭の先生2人がかりで説得し病院に行くことになった。
遠くの方で歓声が上がっているのが聞こえる。どうやら騎馬戦の決着がついたようだ。
圭一が病院へ行くのを見送り、私は運動場に戻った。
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