66 / 74
第39話 平和の代償
しおりを挟む
クルーガーの「解放軍」が瓦解してから、一月が過ぎた。
旧サイム準男爵領、現ステップド領北部に新設された開拓村では、ぎこちない空気が支配していた。ステップド家から派遣された古参の従士、バルドが、元サイム領の農民たちを前に、声を張り上げている。
「いいか、お前たち。この『正条植え』用の木枠を使えば、苗を等間隔に、かつ真っ直ぐ植えることができる。風通しが良くなり、日当たりも均一になる。結果、収穫は増える。エルキュール様の知恵だ」
バルドが、実演して見せた木枠を、農民たちは遠巻きに、疑いの眼差しで見つめていた。彼らの顔には、長年の圧政で刻まれた諦めと、新たな支配者への不信がこびりついている。
「……どうせ、収穫が増えたところで、また重い税を取り立てるんだろう」
誰かが、吐き捨てるように言った。その言葉に、他の農民たちも無言でうなずく。彼らにとって、領主とは奪う者であり、与える者ではなかった。バルドの額に、青筋が浮かぶ。
「貴様ら、エルキュール様のご厚意を無にする気か! 我が領では、この農法で皆の暮らしが豊かになったのだぞ!」
「あんたらの領地の話だろう。俺たちは、あんたらに故郷の主を殺されたんだ。素直に従えると思うな」
一触即発の空気が流れる。武力で制圧した土地に、真の融和が訪れるのは容易ではない。これが、勝利がもたらした最初の「平穏の代償」だった。
その日の午後、エルキュールは仮設の執務室で、新たな問題に頭を悩ませていた。彼の前には、二人の男が頭を垂れている。一人は、古くからのステップド領民。もう一人は、元サイム領民だ。
事の発端は、些細なことだった。ステップド領民が飼っていた鶏が、元サイム領民の畑に入り込み、作物の芽を突いた。それに腹を立てた元サイム領民が、鶏を捕まえて絞めようとしたところを、持ち主が見つけ、殴り合いの喧嘩になったのだ。
双方の言い分は、真っ向から対立していた。
「あいつが、俺の大事な財産である鶏を殺そうとしたんだ!」
「こいつの鶏が、俺の畑を荒らしたのが悪い!」
同席した父ガイウスや、他の従士たちは、当然エルキュールが自領の民の肩を持つものと思っていた。しかし、エルキュールは静かに双方の話を聞き終えると、一冊の真新しい帳面を開いた。それは、彼がここ数週間で作り上げた、ごく簡単な領内法規の草案だった。
「法規の第七条。『家畜の管理は、所有者の責任において徹底すべし。他者の土地へ侵入させ、損害を与えた場合、所有者はその損害を賠償する義務を負う』。よって、鶏が畑を荒らしたことについては、所有者である君に非がある」
エルキュールは、まずステップド領の民を指さした。男は、不満げに顔を歪める。
「だが」とエルキュールは続けた。「第十二条。『他者の所有物を、許可なく破損、あるいは殺傷せし者は、窃盗あるいは器物損壊とみなし、罰する』。。君が鶏を殺そうとしたことも、また罪だ。畑の損害は、鶏の所有者が弁償する。しかし、君もまた、他人の財産を奪おうとした罰として、銀貨一枚の罰金を領主に納めること」
その裁定は、あまりにも公平で、合理的だった。身内を贔屓せず、ただ「法」にのみ基づいて判断を下す。元サイム領民の男は、驚きに目を見開いた。周囲で見ていた他の元サイム領民たちの間にも、静かな動揺が広がる。この若き支配者は、これまでの誰とも違う。その事実が、冷たい鉄のように、彼らの心に突き刺さった。
夜、エルキュールは自室ではなく、水車の動力を引き込んだ大きな作業小屋にいた。彼の傍らには、数人の職人と、物珍しそうに見つめる姉のマリンの姿がある。
「エル、本当にこんな木くずが、あの高価な紙になるの?」
「正確には、木くずと、使い古したボロ布だよ、姉さん。理論上は、可能なはずなんだ」
エルキュールの挑戦は、紙の量産化だった。領地が拡大し、複雑化する行政を管理するには、記録媒体が不可欠だ。しかし、高価な羊皮紙では、いずれ限界が来る。
水車の力で巨大な石臼が回り、水に漬けた木材のチップとボロ布を、どろどろの粥状になるまで砕いていく。それを漉き、圧力をかけて水分を抜き、乾燥させる。文字にすれば簡単だが、実際にやってみると失敗の連続だった。最初の紙は、分厚いだけで、すぐに破れてしまう。次の紙は、表面が毛羽立って、インクが滲んでしまった。
「……難しいな。アルカリ性の灰汁の濃度か? それとも、圧搾の時間が足りないのか……」
エルキュールが腕を組み、思案に暮れる。その顔は、貴族の息子ではなく、未知の難問に挑む研究者のそれだった。何度も失敗を繰り返し、夜が更け始めた頃。ついに、一枚の、不格好ながらも、滑らかで、薄い「紙」が完成した。
エルキュールは、その一枚を、ランプの光にかざして見つめた。それは、ただの紙ではない。法を記し、知識を伝え、文化を育む、新たなる時代の礎だった。彼の領地で生まれた、静かだが、確かな産声だった。
そんな穏やかな進歩の空気を引き裂くように、一人の伝令が、息を切らして作業小屋に駆け込んできた。その肩には、宗主である伯爵家の紋章が刺繍された鞄が揺れている。
「申し上げます! エルキュール様! 伯爵様からの特使が、ただ今、領都の門に到着いたしました!」
作業小屋の空気が、一瞬で凍り付く。エルキュールは、完成したばかりの紙をそっと置くと、静かに立ち上がった。
招かれざる客の到来。それは、彼が勝ち取った平穏の代償を、否応なく突きつけるものだった。
旧サイム準男爵領、現ステップド領北部に新設された開拓村では、ぎこちない空気が支配していた。ステップド家から派遣された古参の従士、バルドが、元サイム領の農民たちを前に、声を張り上げている。
「いいか、お前たち。この『正条植え』用の木枠を使えば、苗を等間隔に、かつ真っ直ぐ植えることができる。風通しが良くなり、日当たりも均一になる。結果、収穫は増える。エルキュール様の知恵だ」
バルドが、実演して見せた木枠を、農民たちは遠巻きに、疑いの眼差しで見つめていた。彼らの顔には、長年の圧政で刻まれた諦めと、新たな支配者への不信がこびりついている。
「……どうせ、収穫が増えたところで、また重い税を取り立てるんだろう」
誰かが、吐き捨てるように言った。その言葉に、他の農民たちも無言でうなずく。彼らにとって、領主とは奪う者であり、与える者ではなかった。バルドの額に、青筋が浮かぶ。
「貴様ら、エルキュール様のご厚意を無にする気か! 我が領では、この農法で皆の暮らしが豊かになったのだぞ!」
「あんたらの領地の話だろう。俺たちは、あんたらに故郷の主を殺されたんだ。素直に従えると思うな」
一触即発の空気が流れる。武力で制圧した土地に、真の融和が訪れるのは容易ではない。これが、勝利がもたらした最初の「平穏の代償」だった。
その日の午後、エルキュールは仮設の執務室で、新たな問題に頭を悩ませていた。彼の前には、二人の男が頭を垂れている。一人は、古くからのステップド領民。もう一人は、元サイム領民だ。
事の発端は、些細なことだった。ステップド領民が飼っていた鶏が、元サイム領民の畑に入り込み、作物の芽を突いた。それに腹を立てた元サイム領民が、鶏を捕まえて絞めようとしたところを、持ち主が見つけ、殴り合いの喧嘩になったのだ。
双方の言い分は、真っ向から対立していた。
「あいつが、俺の大事な財産である鶏を殺そうとしたんだ!」
「こいつの鶏が、俺の畑を荒らしたのが悪い!」
同席した父ガイウスや、他の従士たちは、当然エルキュールが自領の民の肩を持つものと思っていた。しかし、エルキュールは静かに双方の話を聞き終えると、一冊の真新しい帳面を開いた。それは、彼がここ数週間で作り上げた、ごく簡単な領内法規の草案だった。
「法規の第七条。『家畜の管理は、所有者の責任において徹底すべし。他者の土地へ侵入させ、損害を与えた場合、所有者はその損害を賠償する義務を負う』。よって、鶏が畑を荒らしたことについては、所有者である君に非がある」
エルキュールは、まずステップド領の民を指さした。男は、不満げに顔を歪める。
「だが」とエルキュールは続けた。「第十二条。『他者の所有物を、許可なく破損、あるいは殺傷せし者は、窃盗あるいは器物損壊とみなし、罰する』。。君が鶏を殺そうとしたことも、また罪だ。畑の損害は、鶏の所有者が弁償する。しかし、君もまた、他人の財産を奪おうとした罰として、銀貨一枚の罰金を領主に納めること」
その裁定は、あまりにも公平で、合理的だった。身内を贔屓せず、ただ「法」にのみ基づいて判断を下す。元サイム領民の男は、驚きに目を見開いた。周囲で見ていた他の元サイム領民たちの間にも、静かな動揺が広がる。この若き支配者は、これまでの誰とも違う。その事実が、冷たい鉄のように、彼らの心に突き刺さった。
夜、エルキュールは自室ではなく、水車の動力を引き込んだ大きな作業小屋にいた。彼の傍らには、数人の職人と、物珍しそうに見つめる姉のマリンの姿がある。
「エル、本当にこんな木くずが、あの高価な紙になるの?」
「正確には、木くずと、使い古したボロ布だよ、姉さん。理論上は、可能なはずなんだ」
エルキュールの挑戦は、紙の量産化だった。領地が拡大し、複雑化する行政を管理するには、記録媒体が不可欠だ。しかし、高価な羊皮紙では、いずれ限界が来る。
水車の力で巨大な石臼が回り、水に漬けた木材のチップとボロ布を、どろどろの粥状になるまで砕いていく。それを漉き、圧力をかけて水分を抜き、乾燥させる。文字にすれば簡単だが、実際にやってみると失敗の連続だった。最初の紙は、分厚いだけで、すぐに破れてしまう。次の紙は、表面が毛羽立って、インクが滲んでしまった。
「……難しいな。アルカリ性の灰汁の濃度か? それとも、圧搾の時間が足りないのか……」
エルキュールが腕を組み、思案に暮れる。その顔は、貴族の息子ではなく、未知の難問に挑む研究者のそれだった。何度も失敗を繰り返し、夜が更け始めた頃。ついに、一枚の、不格好ながらも、滑らかで、薄い「紙」が完成した。
エルキュールは、その一枚を、ランプの光にかざして見つめた。それは、ただの紙ではない。法を記し、知識を伝え、文化を育む、新たなる時代の礎だった。彼の領地で生まれた、静かだが、確かな産声だった。
そんな穏やかな進歩の空気を引き裂くように、一人の伝令が、息を切らして作業小屋に駆け込んできた。その肩には、宗主である伯爵家の紋章が刺繍された鞄が揺れている。
「申し上げます! エルキュール様! 伯爵様からの特使が、ただ今、領都の門に到着いたしました!」
作業小屋の空気が、一瞬で凍り付く。エルキュールは、完成したばかりの紙をそっと置くと、静かに立ち上がった。
招かれざる客の到来。それは、彼が勝ち取った平穏の代償を、否応なく突きつけるものだった。
353
あなたにおすすめの小説
異世界転生したおっさんが普通に生きる
カジキカジキ
ファンタジー
第18回 ファンタジー小説大賞 読者投票93位
応援頂きありがとうございました!
異世界転生したおっさんが唯一のチートだけで生き抜く世界
主人公のゴウは異世界転生した元冒険者
引退して狩をして過ごしていたが、ある日、ギルドで雇った子どもに出会い思い出す。
知識チートで町の食と環境を改善します!! ユルくのんびり過ごしたいのに、何故にこんなに忙しい!?
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
本の知識で、らくらく異世界生活? 〜チート過ぎて、逆にヤバい……けど、とっても役に立つ!〜
あーもんど
ファンタジー
異世界でも、本を読みたい!
ミレイのそんな願いにより、生まれた“あらゆる文書を閲覧出来るタブレット”
ミレイとしては、『小説や漫画が読めればいい』くらいの感覚だったが、思ったよりチートみたいで?
異世界で知り合った仲間達の窮地を救うキッカケになったり、敵の情報が筒抜けになったりと大変優秀。
チートすぎるがゆえの弊害も多少あるものの、それを鑑みても一家に一台はほしい性能だ。
「────さてと、今日は何を読もうかな」
これはマイペースな主人公ミレイが、タブレット片手に異世界の暮らしを謳歌するお話。
◆小説家になろう様でも、公開中◆
◆恋愛要素は、ありません◆
転生貴族のスローライフ
マツユキ
ファンタジー
現代の日本で、病気により若くして死んでしまった主人公。気づいたら異世界で貴族の三男として転生していた
しかし、生まれた家は力主義を掲げる辺境伯家。自分の力を上手く使えない主人公は、追放されてしまう事に。しかも、追放先は誰も足を踏み入れようとはしない場所だった
これは、転生者である主人公が最凶の地で、国よりも最強の街を起こす物語である
*基本は1日空けて更新したいと思っています。連日更新をする場合もありますので、よろしくお願いします
異世界転生した俺は、産まれながらに最強だった。
桜花龍炎舞
ファンタジー
主人公ミツルはある日、不慮の事故にあい死んでしまった。
だが目がさめると見知らぬ美形の男と見知らぬ美女が目の前にいて、ミツル自身の身体も見知らぬ美形の子供に変わっていた。
そして更に、恐らく転生したであろうこの場所は剣や魔法が行き交うゲームの世界とも思える異世界だったのである。
異世界転生 × 最強 × ギャグ × 仲間。
チートすぎる俺が、神様より自由に世界をぶっ壊す!?
“真面目な展開ゼロ”の爽快異世界バカ旅、始動!
猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る
マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・
何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。
異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。
ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。
断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。
勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。
ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。
勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。
プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。
しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。
それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。
そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。
これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。
人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜
奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。
パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。
健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる