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あ!アレは何だ!?
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─────なんて事がありまして。
自分の出番が終わったのをいい事に、周りで忙しそうにしている人達を横目に、シロ君とお茶してます。
何でも王都への報告の為に、おっさんの鳥型従魔を派遣するらしいです。
へ~従魔はそんな事も出来るんだ。
ちなみに送り先は姫さんのパパ宛らしい。それって王様だよな?
でもピーちゃんは、王様に会った事ないでしょ?会った事もない相手に、お届け物をする事ってできるのかね?
『 相手の魔力を記憶させる事で可能です 』
へ~相手の魔力を教えるって事か。さすが魔法と剣の世界だわ、知らない事がいっぱいだわ。
『 主と従魔。お互いの能力が高くなければ遂行できません 』
ほぉ~。という事はおっさんとピーちゃんは能力が高い同士なんだ。
「君は賢いんだねぇ~」「ピ」
「王都にある城って結構遠いんでしょ?大丈夫~?」「ピゥ!」
周りがバタバタしている中、暇な私とシロ君。そして待機中のピーちゃんは、仲良く『桃ちゃん』を分け合って食べながら会話をしていた。
─────言葉?わかんないよ。
しかしピーちゃんは、こちらの言っている事が分かるらしく様子で、「ピ、ピ」と相槌を打ってくる。
ピーちゃんは、テーブルの上で嘴と片足を使いながら、もっもっと上手についばんでいた。 シロ君はヒョイパクしておりますが。
暇を持て余した私が「桃ちゃんでも食べるか」とサクサク『桃ちゃん』を一口サイズにカットしていると、いつの間にか目の前のテーブルの上で、頭を低くし翼を半開きにしながらユラユラ揺れながら、ピーちゃんが「じょ~じょ~」と鳴いていた。
─────自分コレ知ってるよ。ひな鳥が「お腹すいた~ごはんちょ~だ~い」と催促している動作だよね。ていうか、あんなキラキラお目目で催促されたら、そりゃあげちゃいますわ。
自分の従魔がいつの間にか『桃ちゃん』を食べている事に気付いたおっさんから、声に出ない悲鳴が飛んだが、無問題、無問題。
ちょっと元気になるだけだって説明したじゃんよ~。
─────進化?そんな簡単にレベルアップしないって。ちょっとピーちゃんの体がキラキラしてる?
フェンリル母さんは、こんなもんじゃなかったよ。気のせい気のせい─────たぶん?
その後『桃ちゃん』を堪能したピーちゃんは、背中にミニサイズの可愛いランドセルのような鞄を背負って、元気に空へ飛び出していった。
二周ほど上空でゆっくり旋回した後、フッと消えた。─────あれ?と思ったが、後から遅れて飛行音のような音が聞こえてきた。
「速いねピーちゃん。エンジン付きみたい」
「リオさん、この世界に飛行機並みの速さで飛行する物は存在しないんですよ」
「‥‥‥‥さようか‥‥‥‥でもあの子はおっさんのだから、私は関係ないかな‥‥‥‥」
二人のコソコソ会話は、唖然として見守っていた人達の耳には届かなかった。
なんとなく『桃ちゃん』のせいかなと思うが、─────いやいや、ピーちゃんの実力でしょう!という事で私は露天風呂でゆっくりしますかな。
その日、東の空から光輝く飛行物体が飛んでいく姿は、多くの人々に目撃されたのだった。
自分の出番が終わったのをいい事に、周りで忙しそうにしている人達を横目に、シロ君とお茶してます。
何でも王都への報告の為に、おっさんの鳥型従魔を派遣するらしいです。
へ~従魔はそんな事も出来るんだ。
ちなみに送り先は姫さんのパパ宛らしい。それって王様だよな?
でもピーちゃんは、王様に会った事ないでしょ?会った事もない相手に、お届け物をする事ってできるのかね?
『 相手の魔力を記憶させる事で可能です 』
へ~相手の魔力を教えるって事か。さすが魔法と剣の世界だわ、知らない事がいっぱいだわ。
『 主と従魔。お互いの能力が高くなければ遂行できません 』
ほぉ~。という事はおっさんとピーちゃんは能力が高い同士なんだ。
「君は賢いんだねぇ~」「ピ」
「王都にある城って結構遠いんでしょ?大丈夫~?」「ピゥ!」
周りがバタバタしている中、暇な私とシロ君。そして待機中のピーちゃんは、仲良く『桃ちゃん』を分け合って食べながら会話をしていた。
─────言葉?わかんないよ。
しかしピーちゃんは、こちらの言っている事が分かるらしく様子で、「ピ、ピ」と相槌を打ってくる。
ピーちゃんは、テーブルの上で嘴と片足を使いながら、もっもっと上手についばんでいた。 シロ君はヒョイパクしておりますが。
暇を持て余した私が「桃ちゃんでも食べるか」とサクサク『桃ちゃん』を一口サイズにカットしていると、いつの間にか目の前のテーブルの上で、頭を低くし翼を半開きにしながらユラユラ揺れながら、ピーちゃんが「じょ~じょ~」と鳴いていた。
─────自分コレ知ってるよ。ひな鳥が「お腹すいた~ごはんちょ~だ~い」と催促している動作だよね。ていうか、あんなキラキラお目目で催促されたら、そりゃあげちゃいますわ。
自分の従魔がいつの間にか『桃ちゃん』を食べている事に気付いたおっさんから、声に出ない悲鳴が飛んだが、無問題、無問題。
ちょっと元気になるだけだって説明したじゃんよ~。
─────進化?そんな簡単にレベルアップしないって。ちょっとピーちゃんの体がキラキラしてる?
フェンリル母さんは、こんなもんじゃなかったよ。気のせい気のせい─────たぶん?
その後『桃ちゃん』を堪能したピーちゃんは、背中にミニサイズの可愛いランドセルのような鞄を背負って、元気に空へ飛び出していった。
二周ほど上空でゆっくり旋回した後、フッと消えた。─────あれ?と思ったが、後から遅れて飛行音のような音が聞こえてきた。
「速いねピーちゃん。エンジン付きみたい」
「リオさん、この世界に飛行機並みの速さで飛行する物は存在しないんですよ」
「‥‥‥‥さようか‥‥‥‥でもあの子はおっさんのだから、私は関係ないかな‥‥‥‥」
二人のコソコソ会話は、唖然として見守っていた人達の耳には届かなかった。
なんとなく『桃ちゃん』のせいかなと思うが、─────いやいや、ピーちゃんの実力でしょう!という事で私は露天風呂でゆっくりしますかな。
その日、東の空から光輝く飛行物体が飛んでいく姿は、多くの人々に目撃されたのだった。
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