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誰も見ることはない‥‥‥‥
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『 あと12度上方向です 』
「これぐらい?」
『 右、五センチずれてます。修正してください 』
「うぅ~。微妙過ぎて難しいよう。もう、適当じゃダメ?」
『 ここまで造っておいてですか?』
人の気配が全くない『深淵の森』の奥地でシロ君という観客に見守られながら、ここか?この辺か?と崖を見上げながら位置を確認する。
『 力入れちゃダメですよ 』
「解ってるよっ~てぃっ!」
─────投げるのは、一握り大の石。
力入っちゃうと‥‥‥‥山半壊しちゃうんで。ペぃっとお子ちゃまが投げる程度。
ドゴォっ─────ン!
なのに、岩肌にめり込んでしまいました‥‥‥‥。
「‥‥‥‥一体何が始まるんだ?」
やだ、シロ君。そんな呆れた半目で見ないでください。
いまに解るので、もう少しお待ちください‥‥‥‥。
『 ‥‥‥‥少し火力が足りないようですので、三十センチ幅で後二つ追加してください』
え‥‥‥‥ さっきの五センチの修正を迫られたのに。
とはいえ、『ナビ』ちゃんに文句も言えず、「ていっ!」「やぁっ!」と間抜けな掛け声をしながら、『ナビ』ちゃんご希望の場所に石をめり込ませた。
『 完了です 』
「ようしっ!」
『ナビ』ちゃんの了解がとれ、やっと一息入れることができた。
後ろを振り返ってみれば‥‥‥‥当初の予定より綺麗に整えられた河川敷。
石積みだけ見れば、日本のどこかにある様な景色だ。
お姫さんが見れば「これ○〇川じゃん!」と指摘されそうなクオリティになってしまった。
ゲームの様に、クリック一つで地形を整える事が、リアル片手で出来てしまう‥‥‥‥。そして身体にダメージはない。
建築ゲームに一時はまっていたリオに、この誘惑は逆らえなかった。
耐久性如何は分からないが、ここは人の住む集落があるわけでもないし、街道が通っているわけでもない。
深い森の中だから、予定通りいかなくても人様に迷惑かけることはないだろう。
ここは異世界‥‥‥‥。何も言うまい、それにここは『深淵の森』だ。
コレを不思議がる人間なんぞここまで入ってこれまいと、途中で割り切った。
そして今立っている場所は、自称『クレーター池』の側だ。
この崖の向こうは、未だに水が並々と沸き続ける『クレーター池』があるのだが、ここから見ると、全然そんな気配はない。
「『ナビ』ちゃん。本当にこの位置でいいの?」
『 問題ありません 』
「じゃあ行くか。─────『発破』!!」
埋め込まれた『石』に『爆』の文字が浮き出し、白く輝きだした。
ドオォォォォ─────ン
予定通りの場所が爆破され、岩場に穴が開いた‥‥‥‥が。
「─────あれ?来ない、しっ‥‥‥‥」
失敗した?と発言しようとした瞬間、爆破された場所から大量の水が吹き出してきた。
「ああ、来た来た。よしよし‥‥‥‥」
上出来上出来。と達成感をその場で味わいたかったが、想像以上に押し寄せる水量にシロ君と「ここはマズイ」と慌てて逃げ出した。
ゴウゴウと滝のように流れ落ちる水を、今や川岸となってしまった場所に避難しながらも、一抹の不安がよぎる。
「これ、下流で土石流とかにならない?」
『 一時、水量が増えて混乱するでしょうが‥‥‥‥問題ないです』
─────その一瞬の間は何? まあ『ナビ』ちゃんが問題ないって言うなら、ま、いいか。
砦に帰って、風呂だ風呂だ~
~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~
ひと手間の「エールボタン」ありがとうございます。
時間を割いてくださった事に感謝感激で、連続ローリングをかまします。
「これぐらい?」
『 右、五センチずれてます。修正してください 』
「うぅ~。微妙過ぎて難しいよう。もう、適当じゃダメ?」
『 ここまで造っておいてですか?』
人の気配が全くない『深淵の森』の奥地でシロ君という観客に見守られながら、ここか?この辺か?と崖を見上げながら位置を確認する。
『 力入れちゃダメですよ 』
「解ってるよっ~てぃっ!」
─────投げるのは、一握り大の石。
力入っちゃうと‥‥‥‥山半壊しちゃうんで。ペぃっとお子ちゃまが投げる程度。
ドゴォっ─────ン!
なのに、岩肌にめり込んでしまいました‥‥‥‥。
「‥‥‥‥一体何が始まるんだ?」
やだ、シロ君。そんな呆れた半目で見ないでください。
いまに解るので、もう少しお待ちください‥‥‥‥。
『 ‥‥‥‥少し火力が足りないようですので、三十センチ幅で後二つ追加してください』
え‥‥‥‥ さっきの五センチの修正を迫られたのに。
とはいえ、『ナビ』ちゃんに文句も言えず、「ていっ!」「やぁっ!」と間抜けな掛け声をしながら、『ナビ』ちゃんご希望の場所に石をめり込ませた。
『 完了です 』
「ようしっ!」
『ナビ』ちゃんの了解がとれ、やっと一息入れることができた。
後ろを振り返ってみれば‥‥‥‥当初の予定より綺麗に整えられた河川敷。
石積みだけ見れば、日本のどこかにある様な景色だ。
お姫さんが見れば「これ○〇川じゃん!」と指摘されそうなクオリティになってしまった。
ゲームの様に、クリック一つで地形を整える事が、リアル片手で出来てしまう‥‥‥‥。そして身体にダメージはない。
建築ゲームに一時はまっていたリオに、この誘惑は逆らえなかった。
耐久性如何は分からないが、ここは人の住む集落があるわけでもないし、街道が通っているわけでもない。
深い森の中だから、予定通りいかなくても人様に迷惑かけることはないだろう。
ここは異世界‥‥‥‥。何も言うまい、それにここは『深淵の森』だ。
コレを不思議がる人間なんぞここまで入ってこれまいと、途中で割り切った。
そして今立っている場所は、自称『クレーター池』の側だ。
この崖の向こうは、未だに水が並々と沸き続ける『クレーター池』があるのだが、ここから見ると、全然そんな気配はない。
「『ナビ』ちゃん。本当にこの位置でいいの?」
『 問題ありません 』
「じゃあ行くか。─────『発破』!!」
埋め込まれた『石』に『爆』の文字が浮き出し、白く輝きだした。
ドオォォォォ─────ン
予定通りの場所が爆破され、岩場に穴が開いた‥‥‥‥が。
「─────あれ?来ない、しっ‥‥‥‥」
失敗した?と発言しようとした瞬間、爆破された場所から大量の水が吹き出してきた。
「ああ、来た来た。よしよし‥‥‥‥」
上出来上出来。と達成感をその場で味わいたかったが、想像以上に押し寄せる水量にシロ君と「ここはマズイ」と慌てて逃げ出した。
ゴウゴウと滝のように流れ落ちる水を、今や川岸となってしまった場所に避難しながらも、一抹の不安がよぎる。
「これ、下流で土石流とかにならない?」
『 一時、水量が増えて混乱するでしょうが‥‥‥‥問題ないです』
─────その一瞬の間は何? まあ『ナビ』ちゃんが問題ないって言うなら、ま、いいか。
砦に帰って、風呂だ風呂だ~
~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~
ひと手間の「エールボタン」ありがとうございます。
時間を割いてくださった事に感謝感激で、連続ローリングをかまします。
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