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お呼びだし
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ルンルン気分で砦に帰ろうとしたら、シロ君から待ったがかかった。
「母上が呼んでる」
─────おう、マジですか。
忘れてた───?訳ないじゃないっすか~、ちゃんと覚えてるよ~。
おっさん達のことでしょ~。忘れてませんて。ただもっと、時間がかかってしまえばいいかな~なんて思ってませんて。─────それにしても
「シロ君、離れててもそういう事解るんだ」
「あんまり使わないけどな。能力値の差もあるが、同族同士は大抵できるぞ」
テレパシーみたいなもんかな。できるけどあんまり利用しないって感じなのね。
人間同士なら、ばんばん使いそうだけど。やっぱり種族の違いって奴かな。
「お呼び出しか‥‥‥‥」
気が進まないとはいえ、ママの呼び出しには答えなければならない。
イマイチ気が乗らないとはいえ、行かない選択肢はないので、重い腰を上げた時、遠くからアノ音が響いているのに気づいた。
少し遅れて、森中の鳥たちがギャアギャアと騒ぎながら、上空へ飛び出していく。
前回は聞こえなかったが、地上でパニック状態の足音も聞こえてくる。
異変を感じ、シロ君は腰を据えてお耳をピクピクさせた後、ヒコーキ待機。
「お、来るねぇ~。久しぶりかな」
言いながらも不測の事態が起きるかもしれないので、取りあえず崖の側からは遠ざかる。
騒ぎ出す周りとは正反対に、謎の冷静さを発揮する元日本人。
とはいえ一応、右、左、上空と確認した後、シロ君にならって腰据え待機。
─────ドンっ!ゴゴゴォォォォ─────‥‥‥‥
一瞬の強い揺れの後、残りの揺れを無言で過ごしたあと日本人の習性が顔を出す。
「前よりちょと大きかったな。 四‥‥いや三かな?」
『 只今地震がありました。 「クレーター池」周辺の震度は三。震源地は「半壊山」周辺 マグニチュードは5.3 この地震による津波の心配はありません 』
「よし、正解。当たった」
テレビの地震速報風に『ナビ』ちゃんが答えてくれたのに満足して、周りの安全確認を行う。
なんせ目の前には作ったばかりの河川敷。自然現象とはいえ、出来上がった次の瞬間、崩壊しました~なんて事になったら悲しくてしょうがない。
ということで見える範囲で確認してみるが、とくに崩れたりひび割れてたりする所は見当たらなかった。
なんちゃって建築も結構いけるんだ、と安堵したところで、そういえばと思い出す。
「ここからなら、あの山見えるよな‥‥‥‥」
震源地近くの『半壊山』─────。うん、私が命名したわけではないからな。
視線の先には、元『ピンク山』現『半壊山』。
今やもう、あの不愉快なピンク色はしていない、が‥‥‥‥。
「‥‥‥‥ナニあれ?」
遠くに見える『半壊山』は今やもうピンクの雪は降ってないらしいが、反対に何かキラキラしたものが上空へ上っていく。
もっとよく確認しようとしたが、それはすぐに消えてしまった。
‥‥‥‥─────。──────────‥‥‥─────。
それとともに、何か聞こえるような‥‥‥‥気のせいか。
「この距離で聞こえるわけないしね」
一人納得して、いまだ警戒ヒコーキ耳のシロ君と共に、その場を後にした。
~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~
ひと手間の「エールボタン」ありがとうございます。
時間を割いてくださった事に感謝感激で、連続前転ローリングをかまします。
「母上が呼んでる」
─────おう、マジですか。
忘れてた───?訳ないじゃないっすか~、ちゃんと覚えてるよ~。
おっさん達のことでしょ~。忘れてませんて。ただもっと、時間がかかってしまえばいいかな~なんて思ってませんて。─────それにしても
「シロ君、離れててもそういう事解るんだ」
「あんまり使わないけどな。能力値の差もあるが、同族同士は大抵できるぞ」
テレパシーみたいなもんかな。できるけどあんまり利用しないって感じなのね。
人間同士なら、ばんばん使いそうだけど。やっぱり種族の違いって奴かな。
「お呼び出しか‥‥‥‥」
気が進まないとはいえ、ママの呼び出しには答えなければならない。
イマイチ気が乗らないとはいえ、行かない選択肢はないので、重い腰を上げた時、遠くからアノ音が響いているのに気づいた。
少し遅れて、森中の鳥たちがギャアギャアと騒ぎながら、上空へ飛び出していく。
前回は聞こえなかったが、地上でパニック状態の足音も聞こえてくる。
異変を感じ、シロ君は腰を据えてお耳をピクピクさせた後、ヒコーキ待機。
「お、来るねぇ~。久しぶりかな」
言いながらも不測の事態が起きるかもしれないので、取りあえず崖の側からは遠ざかる。
騒ぎ出す周りとは正反対に、謎の冷静さを発揮する元日本人。
とはいえ一応、右、左、上空と確認した後、シロ君にならって腰据え待機。
─────ドンっ!ゴゴゴォォォォ─────‥‥‥‥
一瞬の強い揺れの後、残りの揺れを無言で過ごしたあと日本人の習性が顔を出す。
「前よりちょと大きかったな。 四‥‥いや三かな?」
『 只今地震がありました。 「クレーター池」周辺の震度は三。震源地は「半壊山」周辺 マグニチュードは5.3 この地震による津波の心配はありません 』
「よし、正解。当たった」
テレビの地震速報風に『ナビ』ちゃんが答えてくれたのに満足して、周りの安全確認を行う。
なんせ目の前には作ったばかりの河川敷。自然現象とはいえ、出来上がった次の瞬間、崩壊しました~なんて事になったら悲しくてしょうがない。
ということで見える範囲で確認してみるが、とくに崩れたりひび割れてたりする所は見当たらなかった。
なんちゃって建築も結構いけるんだ、と安堵したところで、そういえばと思い出す。
「ここからなら、あの山見えるよな‥‥‥‥」
震源地近くの『半壊山』─────。うん、私が命名したわけではないからな。
視線の先には、元『ピンク山』現『半壊山』。
今やもう、あの不愉快なピンク色はしていない、が‥‥‥‥。
「‥‥‥‥ナニあれ?」
遠くに見える『半壊山』は今やもうピンクの雪は降ってないらしいが、反対に何かキラキラしたものが上空へ上っていく。
もっとよく確認しようとしたが、それはすぐに消えてしまった。
‥‥‥‥─────。──────────‥‥‥─────。
それとともに、何か聞こえるような‥‥‥‥気のせいか。
「この距離で聞こえるわけないしね」
一人納得して、いまだ警戒ヒコーキ耳のシロ君と共に、その場を後にした。
~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~
ひと手間の「エールボタン」ありがとうございます。
時間を割いてくださった事に感謝感激で、連続前転ローリングをかまします。
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