公爵令嬢の辿る道

ヤマナ

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5度目の世界で

サリー・キリエル

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日々多忙なエイリーン学園生徒会は、この日もその役員達が忙しなく働いていた。
副会長であるエリーナも例に漏れず、普段の業務よりも処理する書類の多さに目を回しそうになりながらも事務机の上に積まれた書類の山を着実に処理していく。
その書類の中には、会長であるジークが処理すべき物も含まれているのだが、今日に限ってはジークの会長としての権限が一部、エリーナに委任されており、急ぎの物に関してのみ合否を判断して代理でサインをしていく。
というのも、この日の生徒会はジークがいないからだ。
ジークは王族であり、それも王太子であるのだから公務の方が忙しく、どうしても生徒会に出られない時というのはあるため代理を立てる事はしばしばある。
それが、以前までならジークの側近であるライアスの仕事となるはずであったが今回は副会長であるエリーナが代理となっている。
立場としては何も間違っていないのだが、以前までのエリーナはお世辞にも真面目とは言えず、むしろ生徒会の中でジークに付きまとうだけのお飾り副会長であった。
しかし最近のエリーナは以前に比べて真面目であり、また事務能力も高く、そして人当たりが多少は良くなり、親切であるため生徒会における他の役員からの評判は悪くはない。 ジークとしても、今のエリーナならば自らの代理を任せられると判断したからこそだろう。
そしてエリーナも、ジークからの期待に応えようという気概は無いが任された仕事は確実に完遂しようとして一時の休みさえもとらないまま作業を進めていた。
書類の確認、不備があれば訂正、疑問点があれば提出元に確認をしに行き、問題が無ければサインをして本来であれば会長しか使う事のできない認印を押す。
鬼気迫る、と言うほどではないにせよ一定のペースを崩さず無駄口も休息も無く作業を進めるエリーナを、他の役員らは頼もしく思いながらもどこか近寄り難い雰囲気に息を詰まらせていた。

そんな中、エリーナを良く思わない者が1人。 ジークの側近であるライアスだ。
彼には、これまで信頼されてジーク不在時の会長代理を務めてきたという誇りがあった。
それが、気に喰わない、自らが敵視している存在であるエリーナに奪われたのである。 彼からすれば当然面白くもないし、何よりもジークが唐突に会長代理の役割をエリーナに任せた事で彼の得てきた信頼と誇りが傷付けられたような気持ちだった。
しかし、根は真面目な彼は理不尽にがなり立てる事はしない。 だから難癖をつけようと作業の合間にエリーナを盗み見るのだが、姿勢の一つも変えず机に向かい、しかし着実に減っていっている山積みの書類にそんな気はすぐに失せた。
それでも憤りは収まらず、不意に見た窓の外ではジークがとある令嬢をエスコートして学園を案内しているという光景が見られた。
ジークの仕事は、何も会長としての事務作業や王太子としての公務ばかりではない。
一般生徒の模範としてあるべきは生徒会であり、そして学園内の風紀に波風立てぬよう事前事後問わず対処する事も生徒会の仕事だ。
それが今回は、編入生である、最近庶民からキリエル男爵家に引き取られたという令嬢のエスコートだった。
本来であれば、わざわざ忙しい中で会長であるジークが出る事のない件ではあるのだが、今回はキリエル令嬢にまつわる不穏な噂があったための事だった。
噂の内容は、キリエル令嬢本人がどうという事ではなく、学園の令嬢らが元庶民のキリエル令嬢を吊るし上げてやろうと画策しているというものである。
だから、わざわざ会長であるジークにエスコートをしてもらう事で、ジークと繋がりがあるから手を出すなと周囲への牽制としているのだ。

「ジーク様が連れているあの令嬢は編入してきたというキリエル令嬢か。 なるほど、どこぞの毒婦に比べたら断然マシだな」

ちなみに、ジークにキリエル令嬢をエスコートするように提案したのはエリーナである。
しかし、そうと知らないライアスは挑発するように言い放つとエリーナを見て鼻で嗤う。
以前までのエリーナであれば、それだけで表情を歪ませてがなりたて、現場に突っ込んで行っただろう。
ライアスは、今回もそうしてジークがエリーナを嫌悪し、この毒婦に騙されているのだと目を覚ましてくれる事を期待していた。
しかし、エリーナはピクリとも反応せず、手元の書類から視線が上がることもない。
それでも無様を晒す事を期待してエリーナをずっと睨みつけていた。 
やがて書類の束を持って立ち上がったエリーナと視線がぶつかるが、逆にため息を吐かれた。

「ライアス様、仕事に戻ってください。 作業中の休息は大事とはいえ、それも過度であればただのサボりにしかなりませんよ。 忙しいのですから、せめて今日のノルマくらいは終わらせてくださいませ」

ため息とともにライアスへの呆れと本人の疲労が伺える声音でライアスへの苦言を言い終えると、エリーナは生徒会室を後にする。 また、どこかへ書類内容の確認に向かったのだろう。
残ったライアスは、唖然とその場に立ち尽くし、しかし先の指摘は的を射ていたため自らの作業を再開した。 今まで自身が持っていたエリーナという存在との齟齬に内心舌打ちをしながら。


  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆



 ジークがキリエル令嬢に学園内を案内した翌日、彼が見知らぬ令嬢をエスコートしていたという噂が学園内で持ちきりになっていた。
特に令嬢達の間でその噂が広まっていて、なんでも昨日、教師に頼まれて放課後に手伝いとして残っていた令嬢が目撃したらしく、朝早くから既にその話が広まっていた。
噂好きの令嬢達は口が早いらしいが、それは噂の浸透度に関連してくるのだろうかとつくづく疑問に思う。 
しかし、人の噂もそう長くは続かない。 
噂好きの令嬢達だって例に漏れず、新たな好奇心への的が沸けば、すぐそちらに食い付くのも必至である。

「サリー・キリエルといいます。 よろしくお願いします!」

屈託無い笑顔で名乗るのは、件の編入生にして噂の当事者。
キリエル男爵が叙爵当初、酒に酔って使用人と関係を持った事がきっかけで生まれたと噂される少女。 
既に結婚もしていて、男女1人ずつ子を成しているキリエル男爵にとっての不義の子。 
しかし、前妻を亡くしたキリエル男爵が彼女の母親を正式に妻として迎え入れて実子として認知したのだ。
噂好きの令嬢達にとって面白おかしく語るに話題の尽きない、最低位に属する男爵家の、元庶民で、不義の子である少女。
そして編入前から一部の令嬢達に目をつけられていて、人を貶めるのに余念のない彼女達によって今まさにいじめを受けていた。

「庶民の、それも男爵家ごときの不義の子などがよく恥ずかしげもなく格式高いこのエイリーン学園に来ようなどと思えたものねぇ。 ワタクシなら、恥ずかしくてとてもそんな真似できないわ! ねえ、皆様」

1人の令嬢の言葉とともに、キリエル令嬢サリーを他の令嬢がクスクスと嘲笑い、

「えぇ、本当ですわ!」

「賎しい平民ですもの。 なんて厚顔無恥なのかしら」

「貴女のような不義の子を引き取らされた男爵様が可哀想だわ」

と取り巻きの数人が口々にサリーを罵る。
群れて、数で圧倒して他を見下すのは王道の 虐めだ。 単純な数の暴力は、相手の心を折るのにとても手っ取り早い方法である。
しかし、サリーは屈服しなかった。

「私が元庶民なのも、父さんと母さんの不義の子なのも知っています。 でも、父さんは私と母さんを迎えに来てくれたし愛してくれています。 そもそも私の家の事なんて貴女達には関係無いでしょう! なんで貴女達にそんな事を言われなければならないんですか!!」

サリーは怒り、令嬢達に言い返した。
サリーの怒りはもっともなもので、事実、令嬢達がサリーにしている事に意義は無く、ただ気に食わないというのが最大の動機であろう事は明白だ。
しかし、サリーのあまりにもハッキリとものを言い返す口は、市井であれば美徳に数えられる事なのだろう。
だが、ここはサリーが今まで居た場所ではない。 貴族の世界だ。
正しい事が常に正しいとは限らず、黒にも白にも容易く裏返るような清濁混沌とした魔境なのだ。

「なんですって!?たかが平民ごときが……ッ!」

令嬢の1人が手を上げ、平手の構えを取る。 生徒会副会長として、そして個人的にもこれ以上は見過ごす訳にはいかない。

「やめなさい」

手を振り上げた、集団のリーダーらしき令嬢に声をかけて止める。
この令嬢は確か、アドネア伯爵家の令嬢だったか。 記憶してある貴族名鑑に照らし合わせて、その他の取り巻きの令嬢も1人残らず記憶していく。
1回目の世界での取り巻きくらいは覚えているが、その他にもサリーをいじめていた者達までは分からなかった。 だからこそ彼女らの事を記憶し、再発防止に役立てる。

「エ、エリーナ様ッ!これはその、あの」

「言わずとも結構。 大勢でキリエル嬢を囲んで詰っていたのでしょう。 状況把握のため、しばらく様子を見ていましたから知っています。 さすがに手を出す事は許容できないので止めましたが」

これでも私は公爵令嬢。 階級社会に生きる貴族だからこそ、その存在だけでも多大な影響力がある。
その証拠に、アドネア嬢一派は総じて顔色を悪くして震え上がっている。

「アドネア嬢。 貴女が言った通り、ここは未来のアリステルを導く若い貴族のための学び舎であるエイリーン学園です。 では、貴女達の先ほどまでの行いはこの学園に相応しい振る舞いと言えますか?」

私の問いに、アドネア嬢一派は揃って顔を俯かせる。 自らの行いを問われ、それぞれに思う所があったのだろう。 
それでも、アドネア嬢を含めて反省の色が伺えない者も何人かいるようで、顔と名前を記憶しておく。 今後とも警戒が必要な要注意人物だ。

「学園の風紀を乱すような行いは今後、慎むように。 ……アドネア嬢とそのご友人方は、もう行きなさい」

今後のアドネア嬢の動向には注意が必要だと判断した私は、次はサリーへと向き直る。

「あ、ありがとうございました! この学園に来たばかりであんな人達に囲まれて困っていたので、本当に助かりました」

屈託無く笑うサリーは改めて向き合うと、なるほどこれがジークの好みの子なのかと妙に納得してしまった。 
好奇心旺盛な子供のようなキラキラしい瞳、陽の光を反射して輝く金の髪、そして童女のようでありながら先に見せた強かさすらも絵になるような整った容姿。 
無遠慮だが溌剌としていて裏表の境目すら感じさせないその態度は、貴族社会の人間からすればとても新鮮であり、物珍しくもある。
ジークは、そんな彼女に心惹かれたのか。
サリーと対面して浮かぶ感想に、しかしジークへの未練など浮かんではこなかった。
ジークはサリーと結ばれる運命なのだ。 今まで繰り返してきた生の全てでそうだったのだから、きっとそれが正しい在り方なのだろうと、そう確信しているから。
ならば罪人エリーナは、贖罪のために影ながら支援するべきだろう。

「学園の風紀を乱すような行いをするなと、貴女にも言ったつもりよ。 キリエル嬢」

だが、それはそれとしても、サリーが変わらなくていいという理由にはならない。
サリーがこれから隣に立とうとしているのは我がアリステル王国の王太子であり、けして今の彼女が近付ける相手ではない。 

「わ、私も? ……な、なんでですか!? だって先に酷いこと言ってきたのはあの人達で」

「確かに、理不尽に詰られて言い返したくなるのはわかります。 けれど、貴女はそれでさっき危害を加えられそうになった事を覚えていないのかしら?」

いかにエイリーン学園の生徒、いかに貴族の子女といえども結局は人間、それも精神的にも肉体的にも未成熟な子供なのだ。 
誰しもが理性的であり、また言葉による相互理解とともに物事を平和的に解決できるのなら、そもそもさっきのような騒ぎは起こっていない。

「暴力沙汰はこの学園の風紀を乱す最も愚かで恥ずべき事。 騒ぎを起こさないように、穏便に済ませられるようになりなさい。 貴女もまた貴族なのだから、悪意に正面からぶつかるのではなく、受け流しなさい。 貴族とは、顔で笑って胸の内に本音を秘めるもの。 貴女もそうなさい。 貴女はまず、そうした事を学びなさい。 ……今後の、貴女の学園生活に期待します。 では」

途中、言い過ぎたかと思って、でも言いたい事だけ捲し立ててその場を去る。 
反論も何も許さず、ただ意見を押し付けるだけの私を彼女はどう思った事だろうか。 けれど、別に構わない。
サリーこそがジークの隣に立つ、たった1人の運命の相手なのだから。 
だからこそ、今はまだジークの隣に立つことのできない庶民サリーを男爵令嬢サリー・キリエルとして貴族社会に馴染ませる事が必要だ。

さて、どう彼女を周囲に認めさせたものかしら。
そう思案しながら、しかし次の日にまた同じように多数の令嬢に囲まれているサリーに戦慄し、偏頭痛に悩まされる事になろうとは、この時はまだ想像もできなかった。
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