112 / 142
111.初めての大人の※
しおりを挟む頬を優しく包まれて、引き寄せられる。
何度も優しいキスが触れる。
少し、ついばむみたいにされて、くすぐったい。
優しくキスしながら、汗ばんでくオレの肌を、瑛士さんの指がなぞる。背中、すごくぞくぞくする。あっという間に、息が上がって、下半身、熱くなる。
キスされながら、溶けちゃうかも……と思った。
上はいつの間に脱がされて、ベッドに押し倒されると、今度は少し深く唇が重なった。
「……ん、ン……」
キス、きもちいい。触れる唇が柔らかくて。甘くて。
こんなだから、人はキスするのか、と思った。
なんで、口なんかくっつけるのかなぁ。舌なんて触れ合わせるとか、なんでだろ。と。無意識に思ってたと思う。
こんなに気持ちいいから、するのかぁ……。
そんなことをぼんやり考えていたけど、すぐにまた何も考えられなくなる。
息があがる。重ねてるだけなのに、息がちゃんとできない。
「えい、じさ」
「大丈夫。息、して」
息を一生けんめいする、とか、意味が分からないけど。
頑張って吸っていると、瑛士さんがクス、と笑いながら、今度は首筋にキスしてきた。
「やっ」
びく、と大きく震えて、また息も出来なくなる。
「……っふ」
胸に手が滑って、乳首を掠めた時、びっくりするくらい、体が、大きく震えた。
「……っ……??」
何今の。
そんなとこは、触ったこと、無かった。
瑛士さんの喉が、ごく、と鳴って――見上げようとしたら、ぎゅ、と抱き締められた。
「……ああ、もう――可愛いな」
首筋に瑛士さんの顔が埋まって、熱い息がかかる。そのまま首筋にキスされると、また体が震える。
……っ震えすぎ、オレ。なんだか体が、強張る。
どうしてたらいいんだろう、もう。
すごく困って、瑛士さんを見上げて、唇を噛みしめたら。オレを見つめ返した瑛士さんが、ふ、と優しく瞳を緩めた。
こんな時でも……瑛士さんの笑顔は、ほっとするみたいで、少し体から力が抜けた。
「考えなくていいよ。声出していいし」
優しい声。甘い甘い、誘惑みたい。
「どんなに凛太が乱れても――可愛いだけだから」
「――」
瑛士さんと会ってから、いつもいつも、可愛いって言ってくれてた。
――なんだかそれが……その言葉を信じさせて、くれるみたいで。
「瑛士さん……」
名を呼んだ唇を、またキスが塞いでくる。
うなじに瑛士さんの手が触れて、瑛士さんの方に押し付けられる。
触れるだけのキス。
大人のキス、なんて言ったけど……ただ重ねるだけ。
角度を変えて、重なる。
しばらくすると、なんだか、ものたりない気持ちになってきた。
――舌、入れない、のかな……。
気持ちよすぎて。おかしくなってきたみたい。
「えい、じ、さ……」
「ん……?」
縋るように、瑛士さんの腕に触れたら、瑛士さんは優しく聞いてくる。
――いつもと違う。すごく色っぽくて、熱っぽくて。
おひさまみたいな、瑛士さんの香りが鼻をくすぐると、なんだか体がより熱っぽくなって、力が抜ける。
「…………」
瑛士さんと触れ合った唇。ぺろ、と唇を舐めてみた。
……触れてみたい、なんて……だめかな。
ドキドキしてると、瑛士さんがオレの下唇に指で触れた。少し、下に下げられる。
「触れて良いなら――舌、だして?」
くす、と優しく笑った瑛士さんに言われるがまま、舌を差し出すと、ぱく、と食いつかれた。
「ん、ん」
舌、熱い。思っていたよりも、熱くて、柔らかくて……なんか、舌、生きてるみたいに動く。
「んぅ、ぁ、……」
吸われて、涙が、じわりと滲む。
唾液が絡まって、流れてくる。こく、と飲んで……溢れると舐められる。
「え……じさ……ん、ン……」
気持ちいい。もうどうしよう……。
「……凛太、下、触るよ?」
ぼんやりしてたところに、そう言われた。少しして分かった瞬間、焦って、瑛士さんを見つめる。
瑛士さんの息、熱い。
ゾクッとした感覚が体の底から、背筋を通ってく。
いいのかな、そんなとこ、触らせて。
……瑛士さんの、手に。
でも、熱くて熱くて、ちゃんと考えられないし、まともに言葉が出ない。
小さく頷くと、瑛士さんは、ふ、と微笑んでまたキスしてくれた。
(2025/7/1)
こないだのお話の感想お返事できてなくてすみません~💦
夜、お返事させていただきますね(´∀`*)ウフフ💕
あっ!
すみません、前回の後書きの言わせたかったセリフ、書き忘れてました。22時34分追加。
「Ωのヒートはさ、凛太」
「αに可愛がられるためになるものだから。醜いとかじゃない」
「あと……凛太のヒートは、オレが可愛がりたい」
この一連のセリフなんですが、
「Ωのヒートはαに可愛がられるためになるも」っていうのをかきたかったんです(*´艸`*)♡
考えてくださった皆さま、ありがとうございました~♡
2,120
あなたにおすすめの小説
のほほんオメガは、同期アルファの執着に気付いていませんでした
こたま
BL
オメガの品川拓海(しながわ たくみ)は、現在祖母宅で祖母と飼い猫とのほほんと暮らしている社会人のオメガだ。雇用機会均等法以来門戸の開かれたオメガ枠で某企業に就職している。同期のアルファで営業の高輪響矢(たかなわ きょうや)とは彼の営業サポートとして共に働いている。同期社会人同士のオメガバース、ハッピーエンドです。両片想い、後両想い。攻の愛が重めです。
学内一のイケメンアルファとグループワークで一緒になったら溺愛されて嫁認定されました
こたま
BL
大学生の大野夏樹(なつき)は無自覚可愛い系オメガである。最近流行りのアクティブラーニング型講義でランダムに組まされたグループワーク。学内一のイケメンで優良物件と有名なアルファの金沢颯介(そうすけ)と一緒のグループになったら…。アルファ×オメガの溺愛BLです。
帝に囲われていることなど知らない俺は今日も一人草を刈る。
志子
BL
ノリと勢いで書いたBL転生中華ファンタジー。
美形×平凡。
乱文失礼します。誤字脱字あったらすみません。
崖から落ちて顔に大傷を負い高熱で三日三晩魘された俺は前世を思い出した。どうやら農村の子どもに転生したようだ。
転生小説のようにチート能力で無双したり、前世の知識を使ってバンバン改革を起こしたり……なんてことはない。
そんな平々凡々の俺は今、帝の花園と呼ばれる後宮で下っ端として働いてる。
え? 男の俺が後宮に? って思ったろ? 実はこの後宮、ちょーーと変わっていて…‥。
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
希少なΩだと隠して生きてきた薬師は、視察に来た冷徹なα騎士団長に一瞬で見抜かれ「お前は俺の番だ」と帝都に連れ去られてしまう
水凪しおん
BL
「君は、今日から俺のものだ」
辺境の村で薬師として静かに暮らす青年カイリ。彼には誰にも言えない秘密があった。それは希少なΩ(オメガ)でありながら、その性を偽りβ(ベータ)として生きていること。
ある日、村を訪れたのは『帝国の氷盾』と畏れられる冷徹な騎士団総長、リアム。彼は最上級のα(アルファ)であり、カイリが必死に隠してきたΩの資質をいとも簡単に見抜いてしまう。
「お前のその特異な力を、帝国のために使え」
強引に帝都へ連れ去られ、リアムの屋敷で“偽りの主従関係”を結ぶことになったカイリ。冷たい命令とは裏腹に、リアムが時折見せる不器用な優しさと孤独を秘めた瞳に、カイリの心は次第に揺らいでいく。
しかし、カイリの持つ特別なフェロモンは帝国の覇権を揺るがす甘美な毒。やがて二人は、宮廷を渦巻く巨大な陰謀に巻き込まれていく――。
運命の番(つがい)に抗う不遇のΩと、愛を知らない最強α騎士。
偽りの関係から始まる、甘く切ない身分差ファンタジー・ラブ!
橘若頭と怖がり姫
真木
恋愛
八歳の希乃は、母を救うために極道・橘家の門を叩き、「大人になったら自分のすべてを差し出す」と約束する。
その言葉を受け取った橘家の若頭・司は、希乃を保護し、慈しみ、外界から遠ざけて育ててきた。
高校生になった希乃は、虚弱体質で寝込んでばかり。思いつめて、今まで養ってもらったお金を返そうと夜の街に向かうが、そこに司が現れて……。
若頭の溺愛は、今日も平常運転です
なの
BL
『ヤクザの恋は重すぎて甘すぎる』続編!
過保護すぎる若頭・鷹臣との同棲生活にツッコミが追いつかない毎日を送る幼なじみの相良悠真。
ホットミルクに外出禁止、舎弟たちのニヤニヤ見守り付き(?)ラブコメ生活はいつだって騒がしく、でもどこかあったかい。
だけどそんな日常の中で、鷹臣の覚悟に触れ、悠真は気づく。
……俺も、ちゃんと応えたい。
笑って泣けて、めいっぱい甘い!
騒がしくて幸せすぎる、ヤクザとツッコミ男子の結婚一直線ラブストーリー!
※前作『ヤクザの恋は重すぎて甘すぎる』を読んでからの方が、より深く楽しめます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる