113 / 168
112.甘すぎて※
瑛士さんの手がズボンの中に入って、熱くなってるオレのに、触れた。体がびく、と震えるのを抑えられない。
「……っ」
少し俯いて唇を噛みしめるけど、すぐに上向かされて、キスされる。
唇を舐められると、条件反射のように開いてしまった。すると、瑛士さんの舌がオレの舌に触れてきた。
「……ん、んん……っふ……」
他人の手で触れられるの、初めて。
……もう、本当にいいのだろうか、瑛士さんの綺麗な手に、こんな風に触らせて、と思うのに、気持ちよすぎて何も言えない。頭が真っ白になっていくし。ずっとキスされてるから、ちゃんと喋れもしない。
口から洩れるのは、くぐもった喘ぎだけ。
瑛士さんの舌との間で、息をするのがやっと。
「……ふぁ、……っ」
瑛士さんの手は、自分でする時とは、まったく違っていた。
こんなのどう触っても同じなのではと思ってたけど、全然違う。
可愛がりたいって、言ってくれてた通り。
優しくて、甘い。
「いっかい、イこ。きついでしょ」
「あ、待っ、て……っや……っぁ」
強く擦られて刺激されて、たやすく瑛士さんの手の中で達してしまう。
一瞬正気が戻って、瑛士さんの手に……! 待って待って、とめちゃくちゃ焦るのだけれど。
「上手」
ちゅ、と頬にキスされて――涙で滲む視界に、瑛士さんの優しい顔が映ると、涙が勝手に零れる。
「……可愛いね、凛太」
涙を舐めとられて、ぎゅ、と瞳を閉じるけど、そのまま頬にキスされて、くすぐったい感覚が唇に近づいて、また重なる。
心の中、というのか、お腹の奥、というのか。
ずくん、と切なくて。なんだかもう、苦しいくらい。
「ん、ん、……ぅ、ん」
オレの出したので、余計滑りが良くなった感じで、手が余計激しい。
出しても収まらない熱を、恨めしく思う。
いつもなら出せばちょっとは落ちつくのに。
……ていうか……瑛士さんが触ってる限り、収まらないんじゃ……??
「……ん、ぁ……っ……あ、の」
「うん?」
オレが話しかけたいってことに気づいて、少しだけ唇を離してくれる。
「……瑛士さん、触ってると……あの……おさまらない、かも」
「んー? ……ああ。うん。いいよ。付き合うし」
「……っ? ……んン、あっ……」
そうじゃない、そういうことじゃない。離してって、ことで……。
ちょっと泣きたい気分になりながら首を振ると、じっと見つめられる。
視線が合うだけで、また体が熱くなっていくのがわかって、苦しくてたまらくなる。でも、同じだけ――体の中、幸せな、感覚もあって……。
「……ん、ん……瑛士さん……」
もうほんと……この人って……。
「……オレに……甘すぎ、ませんか……?」
「……うん。そうだね。自覚はある」
ちゅ、と頬にキスされる。
くすぐったくて、瞳を閉じて。
「……あんまり……頼りたく……ない、です」
息を顰めながらそう言うと、瑛士さんは手を止めて、またオレを見つめた。
「……どうして?」
ふ、とオレの頬に触れて、瑛士さんがオレを見つめてくる。
……手を動かすのは止められてるけど。触れられてはいるから、なんかもう頭はくらくらするし。瑛士さんの甘い感じに、全部ドロドロに溶けそうなんだけど。
「……それに、慣れたく、ない……から……?」
多分、そういうことだと、思う。
……今は居てくれるけど。居なくなった時、多分切ない。今までは、居なかったから。それが普通だったから、平気だったけど。
オレが頑張ってそう言うと、瑛士さんは、ん……と少しの間止まってから。
「慣れていいよ。オレがいることに」
ふ、と微笑んでそんな風に言うと、またキスされて、触れてる手が動く。
「……凛太、甘い匂いする」
匂いまで可愛い、と瑛士さんが唇の間で、笑う。
なんかそこからは、ますます激しくされて、しばらく、本当に何も考えられなくなった。
(2025/7/6)
もう一回、いちゃつかせます(*´艸`*)
あなたにおすすめの小説
番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か
雪兎
BL
第二性が存在する世界。
Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。
しかし入学初日、彼の前に現れたのは――
幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。
成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。
だが湊だけが知っている。
彼が異常なほど執着深いことを。
「大丈夫、全部管理してあげる」
「君が困らないようにしてるだけだよ」
座席、時間割、交友関係、体調管理。
いつの間にか整えられていく環境。
逃げ場のない距離。
番を拒みたいΩと、手放す気のないα。
これは保護か、それとも束縛か。
閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。
のほほんオメガは、同期アルファの執着に気付いていませんでした
こたま
BL
オメガの品川拓海(しながわ たくみ)は、現在祖母宅で祖母と飼い猫とのほほんと暮らしている社会人のオメガだ。雇用機会均等法以来門戸の開かれたオメガ枠で某企業に就職している。同期のアルファで営業の高輪響矢(たかなわ きょうや)とは彼の営業サポートとして共に働いている。同期社会人同士のオメガバース、ハッピーエンドです。両片想い、後両想い。攻の愛が重めです。番外編をちょこちょこ追加しています。
繋ぎの婚約を契約通り解消しようとしたら、王宮に溺愛軟禁されました
こたま
BL
エレンは子爵家のオメガ令息として産まれた。年上のアルファの王子殿下と年齢が釣り合うオメガ令息が少なく、他国との縁組も纏まらないため家格は低いが繋ぎとして一応婚約をしている。王子のことは兄のように慕っており、初恋の人ではあるけれど、契約終了時期か王子に想い人が現れた時には解消されるものと考えていた。ところが婚約解消時期の直前に王子宮に軟禁された。結婚を承諾するまでここから出さないと王子から溢れるほどの愛を与えられる。ハッピーエンドオメガバースBLです。
学内一のイケメンアルファとグループワークで一緒になったら溺愛されて嫁認定されました
こたま
BL
大学生の大野夏樹(なつき)は無自覚可愛い系オメガである。最近流行りのアクティブラーニング型講義でランダムに組まされたグループワーク。学内一のイケメンで優良物件と有名なアルファの金沢颯介(そうすけ)と一緒のグループになったら…。アルファ×オメガの溺愛BLです。
そばかす糸目はのんびりしたい
楢山幕府
BL
由緒ある名家の末っ子として生まれたユージン。
母親が後妻で、眉目秀麗な直系の遺伝を受け継がなかったことから、一族からは空気として扱われていた。
ただ一人、溺愛してくる老いた父親を除いて。
ユージンは、のんびりするのが好きだった。
いつでも、のんびりしたいと思っている。
でも何故か忙しい。
ひとたび出張へ出れば、冒険者に囲まれる始末。
いつになったら、のんびりできるのか。もう開き直って、のんびりしていいのか。
果たして、そばかす糸目はのんびりできるのか。
懐かれ体質が好きな方向けです。
【完結】最強公爵様に拾われた孤児、俺
福の島
BL
ゴリゴリに前世の記憶がある少年シオンは戸惑う。
目の前にいる男が、この世界最強の公爵様であり、ましてやシオンを養子にしたいとまで言ったのだから。
でも…まぁ…いっか…ご飯美味しいし、風呂は暖かい…
……あれ…?
…やばい…俺めちゃくちゃ公爵様が好きだ…
前置きが長いですがすぐくっつくのでシリアスのシの字もありません。
1万2000字前後です。
攻めのキャラがブレるし若干変態です。
無表情系クール最強公爵様×のんき転生主人公(無自覚美形)
おまけ完結済み
借金のカタで二十歳上の実業家に嫁いだΩ。鳥かごで一年過ごすだけの契約だったのに、氷の帝王と呼ばれた彼に激しく愛され、唯一無二の番になる
水凪しおん
BL
名家の次男として生まれたΩ(オメガ)の青年、藍沢伊織。彼はある日突然、家の負債の肩代わりとして、二十歳も年上のα(アルファ)である実業家、久遠征四郎の屋敷へと送られる。事実上の政略結婚。しかし伊織を待ち受けていたのは、愛のない契約だった。
「一年間、俺の『鳥』としてこの屋敷で静かに暮らせ。そうすれば君の家族は救おう」
過去に愛する番を亡くし心を凍てつかせた「氷の帝王」こと征四郎。伊織はただ美しい置物として鳥かごの中で生きることを強いられる。しかしその瞳の奥に宿る深い孤独に触れるうち、伊織の心には反発とは違う感情が芽生え始める。
ひたむきな優しさは、氷の心を溶かす陽だまりとなるか。
孤独なαと健気なΩが、偽りの契約から真実の愛を見出すまでの、切なくも美しいシンデレラストーリー。
帝に囲われていることなど知らない俺は今日も一人草を刈る。
志子
BL
ノリと勢いで書いたBL転生中華ファンタジー。
美形×平凡。
乱文失礼します。誤字脱字あったらすみません。
崖から落ちて顔に大傷を負い高熱で三日三晩魘された俺は前世を思い出した。どうやら農村の子どもに転生したようだ。
転生小説のようにチート能力で無双したり、前世の知識を使ってバンバン改革を起こしたり……なんてことはない。
そんな平々凡々の俺は今、帝の花園と呼ばれる後宮で下っ端として働いてる。
え? 男の俺が後宮に? って思ったろ? 実はこの後宮、ちょーーと変わっていて…‥。