「トリプルSの極上アルファと契約結婚、なぜか猫可愛がりされる話」

星井 悠里

文字の大きさ
113 / 142

112.甘すぎて※

しおりを挟む

 瑛士さんの手がズボンの中に入って、熱くなってるオレのに、触れた。体がびく、と震えるのを抑えられない。
 
「……っ」

 少し俯いて唇を噛みしめるけど、すぐに上向かされて、キスされる。
 唇を舐められると、条件反射のように開いてしまった。すると、瑛士さんの舌がオレの舌に触れてきた。

「……ん、んん……っふ……」

 他人の手で触れられるの、初めて。
 ……もう、本当にいいのだろうか、瑛士さんの綺麗な手に、こんな風に触らせて、と思うのに、気持ちよすぎて何も言えない。頭が真っ白になっていくし。ずっとキスされてるから、ちゃんと喋れもしない。

 口から洩れるのは、くぐもった喘ぎだけ。
 瑛士さんの舌との間で、息をするのがやっと。

「……ふぁ、……っ」

 瑛士さんの手は、自分でする時とは、まったく違っていた。
 こんなのどう触っても同じなのではと思ってたけど、全然違う。

 可愛がりたいって、言ってくれてた通り。
 優しくて、甘い。

「いっかい、イこ。きついでしょ」
「あ、待っ、て……っや……っぁ」

 強く擦られて刺激されて、たやすく瑛士さんの手の中で達してしまう。
 一瞬正気が戻って、瑛士さんの手に……! 待って待って、とめちゃくちゃ焦るのだけれど。

「上手」
 ちゅ、と頬にキスされて――涙で滲む視界に、瑛士さんの優しい顔が映ると、涙が勝手に零れる。

「……可愛いね、凛太」

 涙を舐めとられて、ぎゅ、と瞳を閉じるけど、そのまま頬にキスされて、くすぐったい感覚が唇に近づいて、また重なる。
 心の中、というのか、お腹の奥、というのか。
 ずくん、と切なくて。なんだかもう、苦しいくらい。

「ん、ん、……ぅ、ん」

 オレの出したので、余計滑りが良くなった感じで、手が余計激しい。
 出しても収まらない熱を、恨めしく思う。
 いつもなら出せばちょっとは落ちつくのに。
 ……ていうか……瑛士さんが触ってる限り、収まらないんじゃ……??

「……ん、ぁ……っ……あ、の」
「うん?」

 オレが話しかけたいってことに気づいて、少しだけ唇を離してくれる。

「……瑛士さん、触ってると……あの……おさまらない、かも」
「んー? ……ああ。うん。いいよ。付き合うし」
「……っ? ……んン、あっ……」

 そうじゃない、そういうことじゃない。離してって、ことで……。

 ちょっと泣きたい気分になりながら首を振ると、じっと見つめられる。
 視線が合うだけで、また体が熱くなっていくのがわかって、苦しくてたまらくなる。でも、同じだけ――体の中、幸せな、感覚もあって……。


「……ん、ん……瑛士さん……」

 もうほんと……この人って……。


「……オレに……甘すぎ、ませんか……?」
「……うん。そうだね。自覚はある」

 ちゅ、と頬にキスされる。
 くすぐったくて、瞳を閉じて。

「……あんまり……頼りたく……ない、です」

 息を顰めながらそう言うと、瑛士さんは手を止めて、またオレを見つめた。

「……どうして?」

 ふ、とオレの頬に触れて、瑛士さんがオレを見つめてくる。

 ……手を動かすのは止められてるけど。触れられてはいるから、なんかもう頭はくらくらするし。瑛士さんの甘い感じに、全部ドロドロに溶けそうなんだけど。


「……それに、慣れたく、ない……から……?」

 多分、そういうことだと、思う。
 ……今は居てくれるけど。居なくなった時、多分切ない。今までは、居なかったから。それが普通だったから、平気だったけど。

 オレが頑張ってそう言うと、瑛士さんは、ん……と少しの間止まってから。

「慣れていいよ。オレがいることに」

 ふ、と微笑んでそんな風に言うと、またキスされて、触れてる手が動く。
 

「……凛太、甘い匂いする」

 匂いまで可愛い、と瑛士さんが唇の間で、笑う。
 なんかそこからは、ますます激しくされて、しばらく、本当に何も考えられなくなった。

 


 


(2025/7/6)

もう一回、いちゃつかせます(*´艸`*)
しおりを挟む
感想 129

あなたにおすすめの小説

のほほんオメガは、同期アルファの執着に気付いていませんでした

こたま
BL
オメガの品川拓海(しながわ たくみ)は、現在祖母宅で祖母と飼い猫とのほほんと暮らしている社会人のオメガだ。雇用機会均等法以来門戸の開かれたオメガ枠で某企業に就職している。同期のアルファで営業の高輪響矢(たかなわ きょうや)とは彼の営業サポートとして共に働いている。同期社会人同士のオメガバース、ハッピーエンドです。両片想い、後両想い。攻の愛が重めです。

学内一のイケメンアルファとグループワークで一緒になったら溺愛されて嫁認定されました

こたま
BL
大学生の大野夏樹(なつき)は無自覚可愛い系オメガである。最近流行りのアクティブラーニング型講義でランダムに組まされたグループワーク。学内一のイケメンで優良物件と有名なアルファの金沢颯介(そうすけ)と一緒のグループになったら…。アルファ×オメガの溺愛BLです。

橘若頭と怖がり姫

真木
恋愛
八歳の希乃は、母を救うために極道・橘家の門を叩き、「大人になったら自分のすべてを差し出す」と約束する。 その言葉を受け取った橘家の若頭・司は、希乃を保護し、慈しみ、外界から遠ざけて育ててきた。 高校生になった希乃は、虚弱体質で寝込んでばかり。思いつめて、今まで養ってもらったお金を返そうと夜の街に向かうが、そこに司が現れて……。

帝に囲われていることなど知らない俺は今日も一人草を刈る。

志子
BL
ノリと勢いで書いたBL転生中華ファンタジー。 美形×平凡。 乱文失礼します。誤字脱字あったらすみません。 崖から落ちて顔に大傷を負い高熱で三日三晩魘された俺は前世を思い出した。どうやら農村の子どもに転生したようだ。 転生小説のようにチート能力で無双したり、前世の知識を使ってバンバン改革を起こしたり……なんてことはない。 そんな平々凡々の俺は今、帝の花園と呼ばれる後宮で下っ端として働いてる。 え? 男の俺が後宮に? って思ったろ? 実はこの後宮、ちょーーと変わっていて…‥。

処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜

放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!? 「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」 不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。

希少なΩだと隠して生きてきた薬師は、視察に来た冷徹なα騎士団長に一瞬で見抜かれ「お前は俺の番だ」と帝都に連れ去られてしまう

水凪しおん
BL
「君は、今日から俺のものだ」 辺境の村で薬師として静かに暮らす青年カイリ。彼には誰にも言えない秘密があった。それは希少なΩ(オメガ)でありながら、その性を偽りβ(ベータ)として生きていること。 ある日、村を訪れたのは『帝国の氷盾』と畏れられる冷徹な騎士団総長、リアム。彼は最上級のα(アルファ)であり、カイリが必死に隠してきたΩの資質をいとも簡単に見抜いてしまう。 「お前のその特異な力を、帝国のために使え」 強引に帝都へ連れ去られ、リアムの屋敷で“偽りの主従関係”を結ぶことになったカイリ。冷たい命令とは裏腹に、リアムが時折見せる不器用な優しさと孤独を秘めた瞳に、カイリの心は次第に揺らいでいく。 しかし、カイリの持つ特別なフェロモンは帝国の覇権を揺るがす甘美な毒。やがて二人は、宮廷を渦巻く巨大な陰謀に巻き込まれていく――。 運命の番(つがい)に抗う不遇のΩと、愛を知らない最強α騎士。 偽りの関係から始まる、甘く切ない身分差ファンタジー・ラブ!

若頭の溺愛は、今日も平常運転です

なの
BL
『ヤクザの恋は重すぎて甘すぎる』続編! 過保護すぎる若頭・鷹臣との同棲生活にツッコミが追いつかない毎日を送る幼なじみの相良悠真。 ホットミルクに外出禁止、舎弟たちのニヤニヤ見守り付き(?)ラブコメ生活はいつだって騒がしく、でもどこかあったかい。 だけどそんな日常の中で、鷹臣の覚悟に触れ、悠真は気づく。 ……俺も、ちゃんと応えたい。 笑って泣けて、めいっぱい甘い! 騒がしくて幸せすぎる、ヤクザとツッコミ男子の結婚一直線ラブストーリー! ※前作『ヤクザの恋は重すぎて甘すぎる』を読んでからの方が、より深く楽しめます。

処理中です...