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世界救済委員会
第244話 慢心
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無言で歩く内にジャンヌから話し掛けられる。
「殻も強敵だけどあのコーティングマスターも厄介よ。何か手は考えてあるの?」
折角素晴らしい女性と深夜二人で歩いていても仕事の話になってしまう。
こういう所で俺はもてないんだろうな。
分かってはいるが、女性向けの話題を仕入れるじくは無し。
「お前の聖歌でどうにかならないか?」
技術と言ってるが魔術であり魔である以上ジャンヌの聖歌で問答無用で調律され無効化されるはず。
「どうかしら。下手に近付くと私も虜になっちゃうわよ。多分彼奴の射程の方が長いわよ」
感情は何で感じるか?
肌で感じ耳で聞き取り、何より目で見る。
愛しい姿を見てしまい、愛を囁かれ、優しく抱きしめられたら、愛の奴隷。
今回は乃払膜が余裕をカマしていたら何とか戦えている格好になったが、本気を出されたら相手だって動く。
影に隠れても回り込んでくる。
ふう~頭が鈍い対策は休んでから考えよう。
「お前でも強敵と感じる相手なら殻はどう対抗するつもりなんだろうな。下手すると返り討ちに遭っているかもな」
「はっそうよ。そうじゃない。どうしよう」
今更ながら自分の獲物が奪われる可能性に思い至ったのか、どうしようと顔を向けてくる。
戸惑うお顔はお可愛いことで。しかし今更で成るようにしか成らないだろ。俺を助けることを優先してくれたことには感謝するけど、目的の為に非情に徹しきれない甘さは今後考慮しておかないとな。
しかし言ってはみたが俺以上に狡猾で強い彼奴がむざむざ虜になっている姿は思い浮かばない、逆に両者が同盟を組むという最悪中の最悪の姿が思い浮かぶ。
世界を変えたい殻と技術を求める乃払膜は必ずしも対立する者じゃ無い。可能性は高いな。覚悟はしておいた方がいいかもな。
「今更焦んなよ」
やれやれと思った俺の目にヘッドライトの光が目に入る。
ん?
目を凝らせば白と黒とパンダと同じツートンカラーでありながら愛嬌どころか威圧しか感じないパトカーだった。
ここまでサイレンスサイレンで近付いて来たのであろうが、俺がヘッドライトに照らされた瞬間にサイレントを鳴らしパトランプを輝かせ、まるで暴走族の集会かのごとく騒ぎ立てて威嚇してきた。
爆弾に銃撃と幾ら人気の無い深夜のオフィス街でも派手にやり過ぎた。ここまでやれば誰か通報するだろう。
手際の良さは流石としか言いようがなく、逃げる間もなく猛スピードで接近してきたパトカーの群れに俺とジャンヌはあっというまに包囲をされてしまった。
停止したパトカーから警官達がわらわらと飛び出してくると一斉に此方に銃口を向けてくる。
「大人しく両手を挙げろ」
問答無用かよ。ただの歩行者かも知れないとは思わないのか。
ハリウッド映画の悪役にでも成った気分と気楽なことも思っていられない、あの中で誰かが暴発すれば俺は死ぬ。
とりあえずあれだな。
俺は警官隊を刺激しないように抵抗をすること無く両手を上げた。
「そのまま両手を上げていろ」
制服に身を包む警官隊の中から背広を来た中年の男が前に出てくる。
此奴がこの場の指揮官だな。
「上げているから、聞いて欲しいが俺は警察だ」
「ああ、戯言は寝てから言え。俺は寝ているところを起こされて眠いし機嫌が悪いんだよ」
「気持ちは分かるが本当だ。照会してくれ」
残念ながら警察手帳は置いてきている。
如月さんにでも身分を保障して貰うしか無い。でもこんな深夜に連絡が付くか、最悪明日の朝までは拘留されるか。
「はいはい、してやるから。取り敢えず連行する。大人しくパトカーに乗れ」
ちっ完全に此方を馬鹿にしやがって、頭にくる。
だが冷静に考えればこの対応も当たり前か、職務を忠実に果たしていると思って怒りを抑えよう。
兎に角ここで怒りにまかせて警官達と乱闘になって怪我でもさせたら後々更にめんどくさいことになる。もう少し早く気付いていれば逃げていたのに、やはり疲れで注意力が落ちている。
時間のロスは痛いが大人しく捕まって照会されるのを待つしか無い。
「抵抗はしないが、この先の袋小路で人が倒れているはずだ。要救助かも知れない、確認してくれ」
兎に角最低ラインの仕事だけでも果たしておきたい。
「言われなくてもここら辺一体は要捜査だよ」
「そうか。
悪いがジャンヌも従ってくれ」
「分かったわ。とんだドライブになりそうね」
考して俺とジャンヌは別々のパトカーに乗せられ連行されることになった。
まあ直ぐに釈放されるだろうし、後でパトカーで送って貰えると思えばタクシー代も浮いたと思うことにする。
パトカーで連行されるというのに俺に緊張感は無かった。
「殻も強敵だけどあのコーティングマスターも厄介よ。何か手は考えてあるの?」
折角素晴らしい女性と深夜二人で歩いていても仕事の話になってしまう。
こういう所で俺はもてないんだろうな。
分かってはいるが、女性向けの話題を仕入れるじくは無し。
「お前の聖歌でどうにかならないか?」
技術と言ってるが魔術であり魔である以上ジャンヌの聖歌で問答無用で調律され無効化されるはず。
「どうかしら。下手に近付くと私も虜になっちゃうわよ。多分彼奴の射程の方が長いわよ」
感情は何で感じるか?
肌で感じ耳で聞き取り、何より目で見る。
愛しい姿を見てしまい、愛を囁かれ、優しく抱きしめられたら、愛の奴隷。
今回は乃払膜が余裕をカマしていたら何とか戦えている格好になったが、本気を出されたら相手だって動く。
影に隠れても回り込んでくる。
ふう~頭が鈍い対策は休んでから考えよう。
「お前でも強敵と感じる相手なら殻はどう対抗するつもりなんだろうな。下手すると返り討ちに遭っているかもな」
「はっそうよ。そうじゃない。どうしよう」
今更ながら自分の獲物が奪われる可能性に思い至ったのか、どうしようと顔を向けてくる。
戸惑うお顔はお可愛いことで。しかし今更で成るようにしか成らないだろ。俺を助けることを優先してくれたことには感謝するけど、目的の為に非情に徹しきれない甘さは今後考慮しておかないとな。
しかし言ってはみたが俺以上に狡猾で強い彼奴がむざむざ虜になっている姿は思い浮かばない、逆に両者が同盟を組むという最悪中の最悪の姿が思い浮かぶ。
世界を変えたい殻と技術を求める乃払膜は必ずしも対立する者じゃ無い。可能性は高いな。覚悟はしておいた方がいいかもな。
「今更焦んなよ」
やれやれと思った俺の目にヘッドライトの光が目に入る。
ん?
目を凝らせば白と黒とパンダと同じツートンカラーでありながら愛嬌どころか威圧しか感じないパトカーだった。
ここまでサイレンスサイレンで近付いて来たのであろうが、俺がヘッドライトに照らされた瞬間にサイレントを鳴らしパトランプを輝かせ、まるで暴走族の集会かのごとく騒ぎ立てて威嚇してきた。
爆弾に銃撃と幾ら人気の無い深夜のオフィス街でも派手にやり過ぎた。ここまでやれば誰か通報するだろう。
手際の良さは流石としか言いようがなく、逃げる間もなく猛スピードで接近してきたパトカーの群れに俺とジャンヌはあっというまに包囲をされてしまった。
停止したパトカーから警官達がわらわらと飛び出してくると一斉に此方に銃口を向けてくる。
「大人しく両手を挙げろ」
問答無用かよ。ただの歩行者かも知れないとは思わないのか。
ハリウッド映画の悪役にでも成った気分と気楽なことも思っていられない、あの中で誰かが暴発すれば俺は死ぬ。
とりあえずあれだな。
俺は警官隊を刺激しないように抵抗をすること無く両手を上げた。
「そのまま両手を上げていろ」
制服に身を包む警官隊の中から背広を来た中年の男が前に出てくる。
此奴がこの場の指揮官だな。
「上げているから、聞いて欲しいが俺は警察だ」
「ああ、戯言は寝てから言え。俺は寝ているところを起こされて眠いし機嫌が悪いんだよ」
「気持ちは分かるが本当だ。照会してくれ」
残念ながら警察手帳は置いてきている。
如月さんにでも身分を保障して貰うしか無い。でもこんな深夜に連絡が付くか、最悪明日の朝までは拘留されるか。
「はいはい、してやるから。取り敢えず連行する。大人しくパトカーに乗れ」
ちっ完全に此方を馬鹿にしやがって、頭にくる。
だが冷静に考えればこの対応も当たり前か、職務を忠実に果たしていると思って怒りを抑えよう。
兎に角ここで怒りにまかせて警官達と乱闘になって怪我でもさせたら後々更にめんどくさいことになる。もう少し早く気付いていれば逃げていたのに、やはり疲れで注意力が落ちている。
時間のロスは痛いが大人しく捕まって照会されるのを待つしか無い。
「抵抗はしないが、この先の袋小路で人が倒れているはずだ。要救助かも知れない、確認してくれ」
兎に角最低ラインの仕事だけでも果たしておきたい。
「言われなくてもここら辺一体は要捜査だよ」
「そうか。
悪いがジャンヌも従ってくれ」
「分かったわ。とんだドライブになりそうね」
考して俺とジャンヌは別々のパトカーに乗せられ連行されることになった。
まあ直ぐに釈放されるだろうし、後でパトカーで送って貰えると思えばタクシー代も浮いたと思うことにする。
パトカーで連行されるというのに俺に緊張感は無かった。
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