292 / 328
世界救済委員会
第291話 ストックホルム症候群
しおりを挟む
大分人里から離れ人の姿を見かけなくなるにつれ木々が増えていく。窓を閉めていても空気の味が変わったのを感じ取れる。
「ここで止めてくれ」
「はい」
大原が車を止めたのは山の中腹にある別荘地へと続く道の入口。渓谷を流れる川に並走する舗装されたこの道を上っていけば15分ほどで黒田がいる別荘地に着くだろう。
「こんな所で止めてどうするの?」
早速ユリが聞いてくる。
「ここからは山の中を通る脇道を通って別荘地に向かう」
この道が開通されてからは使われなくなった昔の登山道がここから延びていることは調査済み。ほんと最近の地図の精密さは怖くなる。当然車は通れず歩いて行くことになる。
「えーーなんで~」
「文句を言うな。黒田ほどの男が見張りを立ててない訳が無いだろ」
一人置いておけば別荘地への出入りする車両の監視が出来るんだ置いておかない理由がない。
「そんな事言ったら脇道に見張りがいない保証も無いんじゃ無いですか~」
「そこは運に賭けるしか無いな」
あながちユリの言うこともただの我が儘じゃ無い。
黒田の性格を考えたら脇道にだって見張りを置いているだろう。だが黒田は俺が追跡してくると思っているだろうが、こんなに早いとは思っていないはず。実際影狩が追跡してくれていなければ、こうも早くは追いつけなかった。
そこに僅かな隙が生まれる。流石の黒田も人員を無数に使えるわけじゃ無い。可能性が低いなら何しに来たか知らないが限りある人材はそこに注力して目的の早期達成を優先するだろう。
盤面は終局に近い、ここで焦って稚拙な一手を打つわけにはいかない。嫌らしく相手の隙を突いていき、少しでも勝率を上げていく積み重ねが決戦時の勝敗を分ける。
今のところ俺のアドバンテージは追い付いたことを知られていないこと。今はこれを大事に主軸にする。
「そんなの疲れ損かもしれないじゃん」
言い方が悪いというか我が儘女っぽい言い方と普段の行いが悪いのでばっさり切り捨てたくなるがユリが言うことも一理ある。
ユリが言う通り黒田が抜け目なく監視を置いていたら、わざわざ登山をした分だけ俺達は無駄に時間と体力を削っただけで無く車という武器すら自ら捨て去ったマヌケに成り下がる。
ユリが言う通りこのまま車で突撃していく力押しもありと言えばありだが、その場合黒田に察知され応戦してくれればいいが逃げられたら面倒になる。
黒田の目的の邪魔だけをするという手もあるが、時間は俺の味方か?
時間が経てば警察の大軍が俺を逮捕すべく追ってくる、のんびりとはしていられない。だが逆に如月さんが逆転の証拠を見付けてくれる可能性もある、あるが他力を当てにして今出来るベストを尽くさないのは趣味じゃ無い。
やはり、ここで俺の手で決着を付けよう。
「そうだな分かった、二手に分かれよう。俺は山道を行く。万が一見つかった場合は影狩との合流を目指しつつ囮に成る。残ったチームで黒田に強襲を掛けてくれ。最悪黒田を逃がさなければいい」
逃がしさえしなければ後は黒田にやられたように罪を捏造するなりどうとでも出来る。黒田は俺を逃がしたことで詰めの盤面をここまで盛り返された、俺は同じ轍は踏まない。
「ひゅう~かっげき~」
ユリが初めて嬉しそうに同意した。
「戦力を分散するのですか?」
大原が軍人らしく戦力の分散を危惧する。
「どのみち車を放棄は出来ないから、元々一人はバックアップとして誰かを残さなければならないとは思っていたことを考えればそう愚策でも無いだろ」
今回天見にユリがいる。二つに分けても戦力的には十分、寧ろまとめた方が効率が悪い過剰戦力とも言える。
「なるほど」
大原は納得してくれたようだ。
「ユリと大原は残ってくれ」
大原は真面目で能力的にも信頼できる。分散して戦う以上大ざっぱは許されない、緻密な連携が要求されるが大原なら別働隊として任せられる。そしてユリは隠密行動に向いていると思えないからな~。それでいて旋律士としての戦闘力は十分なので戦力のバランスが取れる。
「はい?
ちょっちょまった~天見さん行っちゃうの、天見さんも残しましょうよ。やっぱ、いい男はいい女を侍らせないとね」
「なら俺が残ろうか?」
「ぶっぶー鏡を見てください~」
ぶん殴ってやりたい。
これは単なる我が儘で理屈じゃない~そういうときはまあ現実を見せるしか無い。
「天見はどっちを選ぶ?」
「ご一緒させて貰おう」
天見はあっさりと何の迷いも無く俺を選んだ。想定通り。
「え~それじゃあ私も・・・」
「振られたんだから諦めろ、いい女なんだろ」
「く~、しょうがない。今は一時的に諦めますか」
「そうしろ、業務時間外ならストーカーをしようが俺は何も言わん」
捕まっても俺は関与しない。
「ふんだ。天見さんお仕事終わったら私の魅力じっくり教えて上げるからね」
「いや、終わったら私は帰る」
ユリは天見にウィンクをするが天見は全く相手にしない。
「漫才はそこまでだ」
大原が用意しておいてくれた装備が入ったリュックを背負って車を降りる。嬉しいことにリュックには愛銃も入っている。警察署に忍び込んで奪還しておいてくれるとは、つくづくいい部下だ。
車から俺、天見、そして時雨が下りる。
「人質なんだから無理に付いてくる必要はないぞ。
それともストックホルム症候群で俺に惚れたか?」
「はいはい、惚れた惚れた」
時雨は溜息交じりに吐き出すように言う。俺と時雨の関係も端から見ればユリと天見の関係とどっこいに見えるとは思いたくないな。
「それは嬉しいが、本音は?」
ここで積極的に俺に荷担しては人質という言い訳は苦しくなる。
いいのか?
家より俺の方が重くなるほど惚れたのなら嬉しいが、そんな訳じゃ無いよな。
「あんな話を聞いたら旋律士として放っておけないよ」
まあ魔の力を使って国を牛耳るなんて古来より魔からこの国を守ってきた旋律士としては許せないことだろう。
実に旋律士らしい。
「なるほどね。
一時でも俺から離れたくないほど惚れてしまったか」
「君ボクの話聞いてた?
まあ、それでもいいよ」
えっいいの? 軽口を聞いた俺の方が驚いた。
「ボクは君に惚れたんだから幻滅させたりしないでよね」
時雨は挑発するように俺に笑ってみせる。
これは男としていいところを見せないわけにはいかないな。
「気合いを入れて貰ったところで行くか」
俺達は木々が生い茂げ半場獣道のようになった山道に入っていくのであった。
「ここで止めてくれ」
「はい」
大原が車を止めたのは山の中腹にある別荘地へと続く道の入口。渓谷を流れる川に並走する舗装されたこの道を上っていけば15分ほどで黒田がいる別荘地に着くだろう。
「こんな所で止めてどうするの?」
早速ユリが聞いてくる。
「ここからは山の中を通る脇道を通って別荘地に向かう」
この道が開通されてからは使われなくなった昔の登山道がここから延びていることは調査済み。ほんと最近の地図の精密さは怖くなる。当然車は通れず歩いて行くことになる。
「えーーなんで~」
「文句を言うな。黒田ほどの男が見張りを立ててない訳が無いだろ」
一人置いておけば別荘地への出入りする車両の監視が出来るんだ置いておかない理由がない。
「そんな事言ったら脇道に見張りがいない保証も無いんじゃ無いですか~」
「そこは運に賭けるしか無いな」
あながちユリの言うこともただの我が儘じゃ無い。
黒田の性格を考えたら脇道にだって見張りを置いているだろう。だが黒田は俺が追跡してくると思っているだろうが、こんなに早いとは思っていないはず。実際影狩が追跡してくれていなければ、こうも早くは追いつけなかった。
そこに僅かな隙が生まれる。流石の黒田も人員を無数に使えるわけじゃ無い。可能性が低いなら何しに来たか知らないが限りある人材はそこに注力して目的の早期達成を優先するだろう。
盤面は終局に近い、ここで焦って稚拙な一手を打つわけにはいかない。嫌らしく相手の隙を突いていき、少しでも勝率を上げていく積み重ねが決戦時の勝敗を分ける。
今のところ俺のアドバンテージは追い付いたことを知られていないこと。今はこれを大事に主軸にする。
「そんなの疲れ損かもしれないじゃん」
言い方が悪いというか我が儘女っぽい言い方と普段の行いが悪いのでばっさり切り捨てたくなるがユリが言うことも一理ある。
ユリが言う通り黒田が抜け目なく監視を置いていたら、わざわざ登山をした分だけ俺達は無駄に時間と体力を削っただけで無く車という武器すら自ら捨て去ったマヌケに成り下がる。
ユリが言う通りこのまま車で突撃していく力押しもありと言えばありだが、その場合黒田に察知され応戦してくれればいいが逃げられたら面倒になる。
黒田の目的の邪魔だけをするという手もあるが、時間は俺の味方か?
時間が経てば警察の大軍が俺を逮捕すべく追ってくる、のんびりとはしていられない。だが逆に如月さんが逆転の証拠を見付けてくれる可能性もある、あるが他力を当てにして今出来るベストを尽くさないのは趣味じゃ無い。
やはり、ここで俺の手で決着を付けよう。
「そうだな分かった、二手に分かれよう。俺は山道を行く。万が一見つかった場合は影狩との合流を目指しつつ囮に成る。残ったチームで黒田に強襲を掛けてくれ。最悪黒田を逃がさなければいい」
逃がしさえしなければ後は黒田にやられたように罪を捏造するなりどうとでも出来る。黒田は俺を逃がしたことで詰めの盤面をここまで盛り返された、俺は同じ轍は踏まない。
「ひゅう~かっげき~」
ユリが初めて嬉しそうに同意した。
「戦力を分散するのですか?」
大原が軍人らしく戦力の分散を危惧する。
「どのみち車を放棄は出来ないから、元々一人はバックアップとして誰かを残さなければならないとは思っていたことを考えればそう愚策でも無いだろ」
今回天見にユリがいる。二つに分けても戦力的には十分、寧ろまとめた方が効率が悪い過剰戦力とも言える。
「なるほど」
大原は納得してくれたようだ。
「ユリと大原は残ってくれ」
大原は真面目で能力的にも信頼できる。分散して戦う以上大ざっぱは許されない、緻密な連携が要求されるが大原なら別働隊として任せられる。そしてユリは隠密行動に向いていると思えないからな~。それでいて旋律士としての戦闘力は十分なので戦力のバランスが取れる。
「はい?
ちょっちょまった~天見さん行っちゃうの、天見さんも残しましょうよ。やっぱ、いい男はいい女を侍らせないとね」
「なら俺が残ろうか?」
「ぶっぶー鏡を見てください~」
ぶん殴ってやりたい。
これは単なる我が儘で理屈じゃない~そういうときはまあ現実を見せるしか無い。
「天見はどっちを選ぶ?」
「ご一緒させて貰おう」
天見はあっさりと何の迷いも無く俺を選んだ。想定通り。
「え~それじゃあ私も・・・」
「振られたんだから諦めろ、いい女なんだろ」
「く~、しょうがない。今は一時的に諦めますか」
「そうしろ、業務時間外ならストーカーをしようが俺は何も言わん」
捕まっても俺は関与しない。
「ふんだ。天見さんお仕事終わったら私の魅力じっくり教えて上げるからね」
「いや、終わったら私は帰る」
ユリは天見にウィンクをするが天見は全く相手にしない。
「漫才はそこまでだ」
大原が用意しておいてくれた装備が入ったリュックを背負って車を降りる。嬉しいことにリュックには愛銃も入っている。警察署に忍び込んで奪還しておいてくれるとは、つくづくいい部下だ。
車から俺、天見、そして時雨が下りる。
「人質なんだから無理に付いてくる必要はないぞ。
それともストックホルム症候群で俺に惚れたか?」
「はいはい、惚れた惚れた」
時雨は溜息交じりに吐き出すように言う。俺と時雨の関係も端から見ればユリと天見の関係とどっこいに見えるとは思いたくないな。
「それは嬉しいが、本音は?」
ここで積極的に俺に荷担しては人質という言い訳は苦しくなる。
いいのか?
家より俺の方が重くなるほど惚れたのなら嬉しいが、そんな訳じゃ無いよな。
「あんな話を聞いたら旋律士として放っておけないよ」
まあ魔の力を使って国を牛耳るなんて古来より魔からこの国を守ってきた旋律士としては許せないことだろう。
実に旋律士らしい。
「なるほどね。
一時でも俺から離れたくないほど惚れてしまったか」
「君ボクの話聞いてた?
まあ、それでもいいよ」
えっいいの? 軽口を聞いた俺の方が驚いた。
「ボクは君に惚れたんだから幻滅させたりしないでよね」
時雨は挑発するように俺に笑ってみせる。
これは男としていいところを見せないわけにはいかないな。
「気合いを入れて貰ったところで行くか」
俺達は木々が生い茂げ半場獣道のようになった山道に入っていくのであった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
GATEKEEPERS 四神奇譚
碧
ホラー
時に牙を向く天災の存在でもあり、時には生物を助け生かし守る恵みの天候のような、そんな理を超えたモノが世界の中に、直ぐ触れられる程近くに確かに存在している。もしも、天候に意志があるとしたら、天災も恵みも意思の元に与えられるのだとしたら、この世界はどうなるのだろう。ある限られた人にはそれは運命として与えられ、時に残酷なまでに冷淡な仕打ちであり時に恩恵となり語り継がれる事となる。
ゲートキーパーって知ってる?
少女が問いかける言葉に耳を傾けると、その先には非日常への扉が音もなく口を開けて待っている。
【電子書籍化】ホラー短編集・ある怖い話の記録~旧 2ch 洒落にならない怖い話風 現代ホラー~
榊シロ
ホラー
【1~4話で完結する、語り口調の短編ホラー集】
ジャパニーズホラー、じわ怖、身近にありそうな怖い話など。
八尺様 や リアルなど、2chの 傑作ホラー の雰囲気を目指しています。現在 150話 越え。
===
エブリスタ・小説家になろう・カクヨムに同時掲載中
【総文字数 800,000字 超え 文庫本 約8冊分 のボリュームです】
【怖さレベル】
★☆☆ 微ホラー・ほんのり程度
★★☆ ふつうに怖い話
★★★ 旧2ch 洒落怖くらいの話
※8/2 Kindleにて電子書籍化しました
『9/27 名称変更→旧:ある雑誌記者の記録』
滝川家の人びと
卯花月影
歴史・時代
勝利のために走るのではない。
生きるために走る者は、
傷を負いながらも、歩みを止めない。
戦国という時代の只中で、
彼らは何を失い、
走り続けたのか。
滝川一益と、その郎党。
これは、勝者の物語ではない。
生き延びた者たちの記録である。
都市街下奇譚
碧
ホラー
とある都市。
人の溢れる街の下で起こる不可思議で、時に忌まわしい時に幸いな出来事の数々。
多くの人間が無意識に避けて通る筈の出来事に、間違って足を踏み入れてしまった時、その人間はどうするのだろうか?
多くの人間が気がつかずに過ぎる出来事に、気がついた時人間はどうするのだろうか?それが、どうしても避けられない時何が起こったのか。
忌憚は忌み嫌い避けて通る事。
奇譚は奇妙な出来事を綴ると言う事。
そんな話がとある喫茶店のマスターの元に集まるという。客足がフッと途絶えた時に居合わせると、彼は思い出したように口を開く。それは忌憚を語る奇譚の始まりだった。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
感染
宇宙人
ホラー
福岡県北九州市の観光スポットである皿倉山に航空機が墜落した事件から全てが始まった。
生者を狙い動き回る死者、隔離され狭まった脱出ルート、絡みあう人間関係
そして、事件の裏にある悲しき真実とは……
ゾンビものです。
かなざくらの古屋敷
中岡いち
ホラー
『 99.9%幽霊なんか信じていない。だからこそ見える真実がある。 』
幼い頃から霊感体質だった萌江は、その力に人生を翻弄されて生きてきた。その結果として辿り着いた考えは、同じ霊感体質でパートナーの咲恵を驚かせる。
総てを心霊現象で片付けるのを嫌う萌江は、山の中の古い家に一人で暮らしながら、咲恵と共に裏の仕事として「心霊相談」を解決していく。
やがて心霊現象や呪いと思われていた現象の裏に潜む歴史の流れが、萌江の持つ水晶〝火の玉〟に導かれるように二人の過去に絡みつき、真実を紐解いていく。それは二人にしか出来ない解決の仕方だった。
しかしその歴史に触れることが正しい事なのか間違っている事なのかも分からないまま、しだいに二人も苦しんでいく。
やがて辿り着くのは、萌江の血筋に関係する歴史だった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる