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イザック視点: 後悔3
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ローズマリーと共にいる未来がなくなった現実をどうしても受け止めきれない。
そんな覚悟もなしに己の過ちに、他人に言われるまで気が付かないでいた自分自身に腹が立つ。
あれから眠れない日々を送っている。
しばらくして謹慎が解け学園に戻ったが、ローズマリーはもうそこからいなくなっていた。
ローズマリーと親しくしていたメリッサ嬢にしつこく尋ねると、彼女はもうすぐシューゼント王国に留学することを教えてくれた。
僕が彼女を心配しなくても、向こうで婚約者がすぐに出来るんじゃないかと僕を睨みつけながら言ってきた。
悔しいけどその通りだ。婚約者のいなくなったあのローズマリーを放っておく男はそうそういないだろう…。
そして、あの日僕は留学先に向かうローズマリーを一目だけでも見ようと港へと向かった。
乗船前のローズマリーはメリッサ嬢とキングストンそして友人らに囲まれ、出航前の時間を名残惜しそうに過ごしていた。
すぐそこにいる彼女の隣に立つ資格を失ってしまった愚かな僕は、ただ人ごみに紛れて遠目で彼女を眺めるしか術がなかった。
久しぶりに見た彼女は僕の記憶の中の彼女よりもさらに女性らしくなっていた。
この一年ほどどれだけ彼女のことを見ていなかったのか、それだけでも思い知らされた。
きらめく柔らかそうな髪の毛が海風に煽られてふわりと浮かんで、微笑む彼女は誰よりも輝いて見えた。
僕が間違えなければ、彼女の傍に侍り、抱きしめてしばしの別れを惜しむことが出来たのだろうか。
もう彼女に触れることも隣に立つこともできない現実に、僕の頬を涙が伝う。
友との別れを惜しみ乗船した彼女が看板から手を振っている。
ローズマリーが手の届かないところに行ってしまう―――。
どうしようもない僕はただそこに立ち尽くし離れていく船を見送ることしかできなかった。
それからしばらくして、ローズマリーの新たな婚約の噂が流れた。
婚約者になったのは、以前この学園に留学してきていた侯爵家の次男だった。
そう、ローズマリーと親しくしていたあの留学生だ。
僕の友人がそのことをわざわざ教えてくれたときに、せめて彼女の話をもっと聞いていればと悔やまれた。
心から愛していたローズマリーをこんな形で失ってしまった愚かな僕は、これからどうやって生きて行けばいいのだろうかと、さらに奈落の底に突き落とされた気分だった。
全て僕の愚かな行いのせいだというのに。
数年後、ローズマリーが結婚して子供まで授かったと風の噂で聞いた。
そしてそのさらに数年後、家の為に政略結婚をさせられた僕は、ただ黙々と日々の仕事をこなす毎日をおくっている。
妻に問題はないが王女殿下とのことで女性が苦手になった僕は、必要があるときだけ顔を合わせ、管理された日に事務作業のように子作りをしている。
大切なローズマリーに他の女との情事を見せてしまったことを毎度のこと最中に思い出してしまうので、閨は僕にとって苦痛でしかない。
僕が深く後悔し、日々精進しようとしているのを見てくれている両親はそろそろ自分を許してやってもいいのではと言ってくれるが、僕はどうしても自分が許せそうにない。
むなしい人生だと全てを投げ出したくなるが、そんな時はこれも自業自得だと酒を煽るようになった。
あの時僕が間違えなければ、今頃僕の人生は愛する人と共に幸せに満ちたものになっていただろう。
父と母のような仲の良い夫婦にあこがれを抱いていた。
そして、ローズマリーとそのような仲の良い夫婦になれることを疑っていなかった。
そんな過ぎたことを延々と酒で紛らわす僕は、まだ幸せそうに笑っていたころのローズマリーを今日も思い出す。
きっとそうやって、後悔を酒と共に喉に押し流す日々をこれからも過ごしていくのだろう。
そんな覚悟もなしに己の過ちに、他人に言われるまで気が付かないでいた自分自身に腹が立つ。
あれから眠れない日々を送っている。
しばらくして謹慎が解け学園に戻ったが、ローズマリーはもうそこからいなくなっていた。
ローズマリーと親しくしていたメリッサ嬢にしつこく尋ねると、彼女はもうすぐシューゼント王国に留学することを教えてくれた。
僕が彼女を心配しなくても、向こうで婚約者がすぐに出来るんじゃないかと僕を睨みつけながら言ってきた。
悔しいけどその通りだ。婚約者のいなくなったあのローズマリーを放っておく男はそうそういないだろう…。
そして、あの日僕は留学先に向かうローズマリーを一目だけでも見ようと港へと向かった。
乗船前のローズマリーはメリッサ嬢とキングストンそして友人らに囲まれ、出航前の時間を名残惜しそうに過ごしていた。
すぐそこにいる彼女の隣に立つ資格を失ってしまった愚かな僕は、ただ人ごみに紛れて遠目で彼女を眺めるしか術がなかった。
久しぶりに見た彼女は僕の記憶の中の彼女よりもさらに女性らしくなっていた。
この一年ほどどれだけ彼女のことを見ていなかったのか、それだけでも思い知らされた。
きらめく柔らかそうな髪の毛が海風に煽られてふわりと浮かんで、微笑む彼女は誰よりも輝いて見えた。
僕が間違えなければ、彼女の傍に侍り、抱きしめてしばしの別れを惜しむことが出来たのだろうか。
もう彼女に触れることも隣に立つこともできない現実に、僕の頬を涙が伝う。
友との別れを惜しみ乗船した彼女が看板から手を振っている。
ローズマリーが手の届かないところに行ってしまう―――。
どうしようもない僕はただそこに立ち尽くし離れていく船を見送ることしかできなかった。
それからしばらくして、ローズマリーの新たな婚約の噂が流れた。
婚約者になったのは、以前この学園に留学してきていた侯爵家の次男だった。
そう、ローズマリーと親しくしていたあの留学生だ。
僕の友人がそのことをわざわざ教えてくれたときに、せめて彼女の話をもっと聞いていればと悔やまれた。
心から愛していたローズマリーをこんな形で失ってしまった愚かな僕は、これからどうやって生きて行けばいいのだろうかと、さらに奈落の底に突き落とされた気分だった。
全て僕の愚かな行いのせいだというのに。
数年後、ローズマリーが結婚して子供まで授かったと風の噂で聞いた。
そしてそのさらに数年後、家の為に政略結婚をさせられた僕は、ただ黙々と日々の仕事をこなす毎日をおくっている。
妻に問題はないが王女殿下とのことで女性が苦手になった僕は、必要があるときだけ顔を合わせ、管理された日に事務作業のように子作りをしている。
大切なローズマリーに他の女との情事を見せてしまったことを毎度のこと最中に思い出してしまうので、閨は僕にとって苦痛でしかない。
僕が深く後悔し、日々精進しようとしているのを見てくれている両親はそろそろ自分を許してやってもいいのではと言ってくれるが、僕はどうしても自分が許せそうにない。
むなしい人生だと全てを投げ出したくなるが、そんな時はこれも自業自得だと酒を煽るようになった。
あの時僕が間違えなければ、今頃僕の人生は愛する人と共に幸せに満ちたものになっていただろう。
父と母のような仲の良い夫婦にあこがれを抱いていた。
そして、ローズマリーとそのような仲の良い夫婦になれることを疑っていなかった。
そんな過ぎたことを延々と酒で紛らわす僕は、まだ幸せそうに笑っていたころのローズマリーを今日も思い出す。
きっとそうやって、後悔を酒と共に喉に押し流す日々をこれからも過ごしていくのだろう。
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