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3章 死神が誘う遊園地
遊園地 7
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ケイはそればっかりね。あたしは端末を手に取り、SNSのアプリを開く。
園内の写真が上から下まで並んでいる。夢園に誘い込まれた人々が自撮りで自慢する為に撮った写真がそこに投稿されて、ホーム画面に写し出されている。
検索欄をタップしてみると今度はコメントだけの一覧が並ぶ。インスタグラムとツイッターを合わせたようなSNSね。
コメントの1つを選択する。同行者名がフルネームで表示されて、アイコンはイラストではなく本人の顔写真が使われている。
ふと、一抹の不安が過ぎり、ホームであろうアイコンをタップ。
予想通りそこには登録した覚えのないあたしのアカウントがあった。名前はフルネームで、アイコンも私の顔写真になっている。
夢園に着いてからあたしは名乗っていない。写真も撮っていない。知らないところで自分の情報が明かされているのは気味が悪い。
その恐怖心は一先ず、置いておこう。ケイが清音清音とうるさいもの。
検索欄をタップして岡本清音と入力する。一覧のトップに彼女がいた。それを選択して清音のホームに移る。
清音は不審なアカウントに疑問を持たなかったみたいね。
ホーム画面に清音の紹介文が書いてある。「ちょっと内気な女子高生です。好きな映画は午前0時、キスしにきたよ。(俳優がとってもかっこいい)」
疑問も恐怖心も感じていない低俗な紹介文ね。
清音での投稿を遡ってみる。フォレストエリアのエッグハントと言うアトラクションの列に並んでいたみたい。
そこからまた移動したようね。
「今はポートエリアにいるみたいね」
「どこだ?」
ケイが1秒の隙間もなく聞いてくる。
「南西って説明していたわね」
「目印は?」
「ポートって名前がついているから海がある所でしょ」
マップも確認しないで適当に答える。確証のないあたしの返答でもケイは充分なようで駆けて行ってしまった。
あたしは端末に目を戻す。勝手に登録されるSNSを探る。
放浪者たちが上げている画像は見やすいように配列されている。百を超える大量のデータをスクロールしていく。
そうするとあることに気付く。訝しんだあたしは適当に画像を選ぶ。画面いっぱいに拡大されていたのは青年となぜかマネキンのツーショット写真。
画面の端に小さくいたのはあたしの姿。背景に白い城がある。
画像を閉じて別のユーザが投稿した画像を選ぶ。ぬい撮り画像、そこに見切れてあたしが写っている。
別の画像を選んでも結果は同じで、投稿された画像のどこかには必ずあたしがいる。新着投稿の欄に並ぶ画像全てにだ。
「見られている」と言うケイの台詞が反復して背筋が凍った。
カシャリ、とどこからかシャッター音が聞こえる。振り向くと女子2人が自撮りをして楽しんでいた。
シャッター音は1度だけじゃなく、2度3度と鳴っている。遊園地を楽しむ放浪者たちがカメラを向けてシャッターボタンを押す。
楽しい思い出の1枚を切り取って、端末のSNSに上げている。それだけなのに。
新しく投稿されている写真。そのほとんどがキャッスルタウンの風景。しかも似たようなアングルばかりで、そこには必ずあたしの姿を捉えている。
見られている目線が恐怖となり、冷や汗が頰を伝う。
「どうした?」
光弥が怪訝そうに聞く。
「何でもない」
SNSを閉じて端末をポケットに仕舞う。気のせいだと自分に言い聞かせる。
園内の写真が上から下まで並んでいる。夢園に誘い込まれた人々が自撮りで自慢する為に撮った写真がそこに投稿されて、ホーム画面に写し出されている。
検索欄をタップしてみると今度はコメントだけの一覧が並ぶ。インスタグラムとツイッターを合わせたようなSNSね。
コメントの1つを選択する。同行者名がフルネームで表示されて、アイコンはイラストではなく本人の顔写真が使われている。
ふと、一抹の不安が過ぎり、ホームであろうアイコンをタップ。
予想通りそこには登録した覚えのないあたしのアカウントがあった。名前はフルネームで、アイコンも私の顔写真になっている。
夢園に着いてからあたしは名乗っていない。写真も撮っていない。知らないところで自分の情報が明かされているのは気味が悪い。
その恐怖心は一先ず、置いておこう。ケイが清音清音とうるさいもの。
検索欄をタップして岡本清音と入力する。一覧のトップに彼女がいた。それを選択して清音のホームに移る。
清音は不審なアカウントに疑問を持たなかったみたいね。
ホーム画面に清音の紹介文が書いてある。「ちょっと内気な女子高生です。好きな映画は午前0時、キスしにきたよ。(俳優がとってもかっこいい)」
疑問も恐怖心も感じていない低俗な紹介文ね。
清音での投稿を遡ってみる。フォレストエリアのエッグハントと言うアトラクションの列に並んでいたみたい。
そこからまた移動したようね。
「今はポートエリアにいるみたいね」
「どこだ?」
ケイが1秒の隙間もなく聞いてくる。
「南西って説明していたわね」
「目印は?」
「ポートって名前がついているから海がある所でしょ」
マップも確認しないで適当に答える。確証のないあたしの返答でもケイは充分なようで駆けて行ってしまった。
あたしは端末に目を戻す。勝手に登録されるSNSを探る。
放浪者たちが上げている画像は見やすいように配列されている。百を超える大量のデータをスクロールしていく。
そうするとあることに気付く。訝しんだあたしは適当に画像を選ぶ。画面いっぱいに拡大されていたのは青年となぜかマネキンのツーショット写真。
画面の端に小さくいたのはあたしの姿。背景に白い城がある。
画像を閉じて別のユーザが投稿した画像を選ぶ。ぬい撮り画像、そこに見切れてあたしが写っている。
別の画像を選んでも結果は同じで、投稿された画像のどこかには必ずあたしがいる。新着投稿の欄に並ぶ画像全てにだ。
「見られている」と言うケイの台詞が反復して背筋が凍った。
カシャリ、とどこからかシャッター音が聞こえる。振り向くと女子2人が自撮りをして楽しんでいた。
シャッター音は1度だけじゃなく、2度3度と鳴っている。遊園地を楽しむ放浪者たちがカメラを向けてシャッターボタンを押す。
楽しい思い出の1枚を切り取って、端末のSNSに上げている。それだけなのに。
新しく投稿されている写真。そのほとんどがキャッスルタウンの風景。しかも似たようなアングルばかりで、そこには必ずあたしの姿を捉えている。
見られている目線が恐怖となり、冷や汗が頰を伝う。
「どうした?」
光弥が怪訝そうに聞く。
「何でもない」
SNSを閉じて端末をポケットに仕舞う。気のせいだと自分に言い聞かせる。
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