悪役令嬢はSランク冒険者の弟子になりヒロインから逃げ切りたい

文字の大きさ
1 / 29

婚約破棄されました

しおりを挟む
「ロッテルマリア、そなたとの婚約を破棄する。私の愛しいルイルイを卑劣な手段で虐めたことは分かっている!」
王宮舞踏会で王太子が高らかに宣言する。
あーこの王太子やっちゃった。
これが私の感想。別に構わない。悪役令嬢に転生したと知った日から覚悟はしていた。おまけにヒロインも転生者。
いじめはせずに、王太子に尽くしてみたけどシナリオは変わらなかった。
まあいい。この調子だと明日にはヒロインの毒殺を狙い、禁止薬物を使った証拠を捏造され国外追放だろう。
私には魔女になるシナリオまであるのだ。魔女は破滅への道。国外追放は御の字だ。
「分かりましたわ。慎んでお受け致します。」
そう言うと、私のもうすることのないカーテシーを披露し舞踏会の会場を後にした。
国外追放の命が下るのは明日だろう。私はそれを待たずに公爵家を出ることにした。こうなった以上この国をなるべく早く出たいのだ。
私は悪役令嬢で魔女になるシナリオもある為、所謂チートだ。光属性以外、全属性の魔法を使え魔力の量も桁違いだ。ただヒロインの光属性の魔法で私は封印出来るのだ。
夜、みんなが寝静まった頃、屋敷の敷地内に消音の魔法を施しそっと窓から外に出た。
屋敷の敷地内を出ると魔法を解除し、身体強化の魔法を掛け一気に国境の街まで移動した。
目指したのは隣国。
転生者であるヒロインは事ある毎に私が魔女になるシナリオを選択しようとしていた。
ヒロインが正妃になるには、魔女を封印し、救国の聖女になることが必要だ。私が国外追放のルートでは男爵令嬢であるヒロインは側室止まり。
誰だって、洞窟の奥深く、500年も封印されるのは嫌だと思う。経験ないけどさ。
夜のうちに国境を越えてしまった方が安心だ。
そう思って自分に気配を消す魔法をかける。残念ながら透明にはなれない。
一度行ったところは転移も出来るが、一度も行ったことがない隣国は転移出来ない。
その時、後ろから声が掛けられる。
「お嬢様、私も同行します。」
振り返ると、私のスーパー侍女レイラが立っていた。
「お嬢様ってちょっと抜けているじゃないですか。無理ですよ。一人で生きて行けません。断言しますよ。」
彼女は私が魔女になった後、右腕となるキャラだ。彼女も中々チートな能力を持っている。普通では付いてこれない、私の後をついて来ただけでも能力の高さが分かるだろう。
「駄目よ。私が居なくなれば向こうは私の悪事の証拠なんて捏造し放題だわ。ルイルイは何としても私を捕まえたい筈だから、罪なんて捏造するに違いないもの。お父様と一緒に公爵家を守って欲しいの。」
レイラは少し考えると
「そうですね。ルイルイ様の行動は常軌を逸しています。何の罪もないお嬢様をどうして目の敵にするのか?」
「国家反逆罪とかもっと大きな罪を捏造して公爵家を貶める可能性があるの。そして私を捕まえたがっている。私は捕まるわけにはいかないから逃げるけど、家族が・・・」
私の話を聞いたレイラはその可能性に思い当たったのだろう。
「分かりましたわ。公爵家に戻ります。予め無罪を証明出来るように証拠を揃えておきますわ。」
そう言うとレイラは踵を返し風のように去って行った。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【本編完結】伯爵令嬢に転生して命拾いしたけどお嬢様に興味ありません!

ななのん
恋愛
早川梅乃、享年25才。お祭りの日に通り魔に刺されて死亡…したはずだった。死後の世界と思いしや目が覚めたらシルキア伯爵の一人娘、クリスティナに転生!きらきら~もふわふわ~もまったく興味がなく本ばかり読んでいるクリスティナだが幼い頃のお茶会での暴走で王子に気に入られ婚約者候補にされてしまう。つまらない生活ということ以外は伯爵令嬢として不自由ない毎日を送っていたが、シルキア家に養女が来た時からクリスティナの知らぬところで運命が動き出す。気がついた時には退学処分、伯爵家追放、婚約者候補からの除外…―― それでもクリスティナはやっと人生が楽しくなってきた!と前を向いて生きていく。 ※本編完結してます。たまに番外編などを更新してます。

『身長185cmの私が異世界転移したら、「ちっちゃくて可愛い」って言われました!? 〜女神ルミエール様の気まぐれ〜』

透子(とおるこ)
恋愛
身長185cmの女子大生・三浦ヨウコ。 「ちっちゃくて可愛い女の子に、私もなってみたい……」 そんな密かな願望を抱えながら、今日もバイト帰りにクタクタになっていた――はずが! 突然現れたテンションMAXの女神ルミエールに「今度はこの子に決〜めた☆」と宣言され、理由もなく異世界に強制転移!? 気づけば、森の中で虫に囲まれ、何もわからずパニック状態! けれど、そこは“3メートル超えの巨人たち”が暮らす世界で―― 「なんて可憐な子なんだ……!」 ……え、私が“ちっちゃくて可愛い”枠!? これは、背が高すぎて自信が持てなかった女子大生が、異世界でまさかのモテ無双(?)!? ちょっと変わった視点で描く、逆転系・異世界ラブコメ、ここに開幕☆

モブが乙女ゲームの世界に生まれてどうするの?【完結】

いつき
恋愛
リアラは貧しい男爵家に生まれた容姿も普通の女の子だった。 陰険な意地悪をする義母と義妹が来てから家族仲も悪くなり実の父にも煙たがられる日々 だが、彼女は気にも止めず使用人扱いされても挫ける事は無い 何故なら彼女は前世の記憶が有るからだ

悪役令嬢として役を頂いたからには、最後まで演じきりたいです!

椎名さえら
恋愛
私は転生した侯爵令嬢。 ほどほどの家柄、ほどほどの容姿、ほどほどの人生に 満足していたのだがある日、自分に《ふられた》役目が 前世で読んでいた某恋愛小説の悪役令嬢だと知った。 そうですかそうですか じゃ、やったりますよ! ヒーローとヒロインはちゃんとくっつくんだよ!? 恨みを買わない程度に楽しんで演じていたら、 ど、どうして!? 貴方はヒロインだけ見ていればいいんだよっ! そうじゃないと物語通りにならないじゃん!! ___________________________ 動機。 ちょっと主人公に影がある作品を書きすぎて メンタルやられて、明るいやつ書きたくなった。 なんで、【いい人】しか出ません笑 軽い話を読みたい方にオススメ。 ★誤字脱字はスルー方向で…もう何回見直してもいつだって其処にある ★どうかどうか優しく見守ってください ★マイテーマソングはチェーンスモーカーズの【Young】

【完結】溺愛?執着?転生悪役令嬢は皇太子から逃げ出したい~絶世の美女の悪役令嬢はオカメを被るが、独占しやすくて皇太子にとって好都合な模様~

うり北 うりこ@ざまされ2巻発売中
恋愛
 平安のお姫様が悪役令嬢イザベルへと転生した。平安の記憶を思い出したとき、彼女は絶望することになる。  絶世の美女と言われた切れ長の細い目、ふっくらとした頬、豊かな黒髪……いわゆるオカメ顔ではなくなり、目鼻立ちがハッキリとし、ふくよかな頬はなくなり、金の髪がうねるというオニのような見た目(西洋美女)になっていたからだ。  今世での絶世の美女でも、美意識は平安。どうにか、この顔を見られない方法をイザベルは考え……、それは『オカメ』を装備することだった。  オカメ狂の悪役令嬢イザベルと、  婚約解消をしたくない溺愛・執着・イザベル至上主義の皇太子ルイスのオカメラブコメディー。 ※執着溺愛皇太子と平安乙女のオカメな悪役令嬢とのラブコメです。 ※主人公のイザベルの思考と話す言葉の口調が違います。分かりにくかったら、すみません。 ※途中からダブルヒロインになります。 イラストはMasquer様に描いて頂きました。

神様の手違いで、おまけの転生?!お詫びにチートと無口な騎士団長もらっちゃいました?!

カヨワイさつき
恋愛
最初は、日本人で受験の日に何かにぶつかり死亡。次は、何かの討伐中に、死亡。次に目覚めたら、見知らぬ聖女のそばに、ポツンとおまけの召喚?あまりにも、不細工な為にその場から追い出されてしまった。 前世の記憶はあるものの、どれをとっても短命、不幸な出来事ばかりだった。 全てはドジで少し変なナルシストの神様の手違いだっ。おまけの転生?お詫びにチートと無口で不器用な騎士団長もらっちゃいました。今度こそ、幸せになるかもしれません?!

【完結】神から貰ったスキルが強すぎなので、異世界で楽しく生活します!

桜もふ
恋愛
神の『ある行動』のせいで死んだらしい。私の人生を奪った神様に便利なスキルを貰い、転生した異世界で使えるチートの魔法が強すぎて楽しくて便利なの。でもね、ここは異世界。地球のように安全で自由な世界ではない、魔物やモンスターが襲って来る危険な世界……。 「生きたければ魔物やモンスターを倒せ!!」倒さなければ自分が死ぬ世界だからだ。 異世界で過ごす中で仲間ができ、時には可愛がられながら魔物を倒し、食料確保をし、この世界での生活を楽しく生き抜いて行こうと思います。 初めはファンタジー要素が多いが、中盤あたりから恋愛に入ります!!

わたしを嫌う妹の企みで追放されそうになりました。だけど、保護してくれた公爵様から溺愛されて、すごく幸せです。

バナナマヨネーズ
恋愛
山田華火は、妹と共に異世界に召喚されたが、妹の浅はかな企みの所為で追放されそうになる。 そんな華火を救ったのは、若くしてシグルド公爵となったウェインだった。 ウェインに保護された華火だったが、この世界の言葉を一切理解できないでいた。 言葉が分からない華火と、華火に一目で心を奪われたウェインのじりじりするほどゆっくりと進む関係性に、二人の周囲の人間はやきもきするばかり。 この物語は、理不尽に異世界に召喚された少女とその少女を保護した青年の呆れるくらいゆっくりと進む恋の物語である。 3/4 タイトルを変更しました。 旧タイトル「どうして異世界に召喚されたのかがわかりません。だけど、わたしを保護してくれたイケメンが超過保護っぽいことはわかります。」 3/10 翻訳版を公開しました。本編では異世界語で進んでいた会話を日本語表記にしています。なお、翻訳箇所がない話数には、タイトルに 〃 をつけてますので、本編既読の場合は飛ばしてもらって大丈夫です ※小説家になろう様にも掲載しています。

処理中です...